結婚は節税のため?ドイツ人の結婚観の特徴ベスト5
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- ドイツ在住の各専門分野に精通した日本人女性ライターが、ドイツの今をお伝えします。
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Question
ドイツ人男性とお付き合いして長いのですが、なかなか結婚話が出てきません。
彼が私との将来を考えていないのかと思うと、不安で仕方ありません。
ドイツ人男性の平均的な結婚観を教えてくれませんか?
けっこんしたーい さん 30代 看護師
教えて、先生!
みんなは、ドイツ人男性が結婚にこだわりを持っていない事を知っていましたか?
あんなに好き好き言っておいて、結婚する気がないって事⁉
ドイツ人男性は、結婚したくない訳ではなく、結婚にこだわらないというだけデス!!
私の事本気じゃなかったって事⁉
どういうことなのよ!説明しなさい!!
ちなみに、ドイツ人男性の恋愛観はこんなカンジ!
- 後で電話するね
- あの子はただの友達だよ
- 僕は独り身だよ
この記事は【5分】でササ―ッと読めマース
今回はそんな人の為に、ドイツに住んで知ったドイツ人男性の恋愛観についてご紹介します!
第5位:同性婚について
ドイツには市民パートナーシップというものがあり、結婚ではないけど2人はパートナーとして暮らしていますと市に申請する制度があります。
2001年に、この市民パートナーシップの申請を同性でも認められました。
しかし、この制度は相続税やその他の税金について結婚した場合の条件が適用されておらず、また養子をもらうことは認められていませんでした。
43000人の人が待っていた
ですがついに、2017年10月1日民法の改正により男性同士、女性同士の結婚が可能になりました。
もちろん税法も一般的な夫婦と同じ条件が適用され、養子ももらうことができます。
ちなみに、マイクロセンセサス2015によると2015年の時点で約94000人の同性カップルがドイツに住んでおり、43000人がパートナーシップの登録がされたんですよ♡
第4位:入籍の手続きが大変
日本では、婚姻届を出すだけで結婚したことになりますよね。
結婚に伴う名前の変更とか式を挙げるのであれば色々と手続きは必要ですが、籍を入れることについては紙1枚で済んでしまいます。
しかし、ドイツで入籍する場合、なかなか面倒なことがたくさんあるんです。
戸籍役場で結婚式を挙げる
まずは、戸籍役場で結婚式を絶対挙げなくてはなりません。
でも、日本のような友人や知人を呼んでウェディングドレスを着て…というものではありませんよ!
近親者と共に婚姻証明書にサインをするというものですが、30分ほどかかります。
さらに、それには予約が必要なので、既に埋まっていたら希望の日に予約できないこともあります。
また、その入籍は有料で、ドイツ人同士、ドイツ人と外国人で値段が大きく異なるようです。(ちなみに後者の方が高いそうです。)
離婚するにも一苦労
ちなみに、ドイツは離婚も大変で、まず別居を一年したのち裁判を絶対行わなくてはなりません。
揉めての離婚だろうが円満な離婚であろうが、関係なく裁判が必須なのです。
キリストの関係
日本では離婚も紙一枚でできますが、ドイツでは離婚するのに時間もお金も費やさなくてはなりません。
ドイツで結婚、離婚が大変なのはやはりキリスト教の影響が根底にあります。
キリスト教では「結婚は神聖なもので、一生守る誓いであり、決して破られてはならない」という考え方なので、それがドイツでも未だに残っているのでしょうね。
第3位:家事・育児の分担
日本では、まだまだ家事・育児は妻がするものという考えが根強いと思います。
しかし、ドイツでは男性も家事・育児を積極的に行います。
男女関係なく
初めて見た時は驚きましたが、スーツ姿の男性がベビーカーを押している姿もよく見ます!
また、男性も料理をする人がも多いんですよ!
それに女性に対して、「女だから○○して欲しい、女だから○○すべき」という概念自体が、男性側にあまりないように思います。
キャリアウーマン多し
ドイツでは、根本的にキャリアウーマンが多くバリバリ仕事をしている女性が多くいます。
女性も自分のキャリアを積むことに20代は専念するので、結婚を意識しだす年齢が30歳頃と日本と比べて遅いです。
そのため、30代での出産も当たり前!
このような女性の事情を男性側は認識しめており、平等に家事育児をしようという考え方が根づいているのでしょう◎
第2位:結婚ではなく2人でいることが大事
ドイツ人にとって、結婚はあくまで法律上の契約という概念が強いです。
その契約があってもなくても、2人で生きていければそれでいいじゃないかという考え方です。
そのため、子供ができてから結婚するというのも珍しくなく、約40%が1人目の時点で未婚だと言われています。
また、子供ができても籍は入れないというのもごくごく普通の考え方です。
結婚がゴール?
日本では未だに結婚が女性の最終的ゴールであり唯一の幸せという考えが大きく、プレッシャーが女性たちに重くのしかかってきます。
どんなに仕事ができても、結婚ができなければ女性として欠陥があると思われる風潮がまだ残っているように感じます。
しかしドイツでは、結婚は女性にとってそのような存在ではありません。
結婚に興味がない?
2017年度の情報で未婚のドイツ人で、結婚したいと考えている人が30%、良いパートナーがいれば結婚してもよいと考えている人が33%だという統計結果があります。
さらに知人を呼んでの結婚式(※1)やパーティにおいてはドイツ人はほとんど興味ないと言われています。
※1 上記の「結婚式」とは日本のような結婚式のことを指します。
第1位:結婚は税金対策⁉
それでは、ドイツ人はなぜ結婚するのでしょうか?
その理由の1つに税金の問題があります。
特に男女共に働いていると、入籍していれば税制上、年間数百ユーロの払わなくて済む税金が出てきます。
日本と同様に保険料の額も変わってきます。
ドイツは所得税や保険料が高い国のため節約家の人が多く、そういう一面が結婚上でも見られるようです。
さいごに
ドイツの結婚の特徴を見てみると…
・夫と妻の役割をはっきり決めたりしない
・あくまでお互い仕事ややりたいことがある
・金銭面でも精神面でも自立している
上記のようにパートナーとして具体的に支え合いながら人生を歩んでいくという印象を感じます。
あくまで、お互いの自立を重んじるというのがドイツという国の結婚観なのだと感じます。