ドイツの人はどこに子供を預ける?ベスト7

ドイツ

もともと女性の社会進出が進んでいるドイツ。

デジタル化やコロナ禍を経て、在宅ワークも一気に広まりました。

でも、在宅ワーク = 家で子供を見ながらずっと仕事ができる ・・・ではありませんよね。

子供は何時間もそんなにおとなしくできません 😕

やっぱり集中して日々の業務をこなすには子供を預けるのが一番。

また、時々こどもを親から離れたところで遊ばせるのは、社会性を身につけたり、成長にとても重要な役割を果たします。

  1. 預け先の第一位はやっぱり幼稚園
  2. ドイツでも待機児童は問題
  3. 費用も様々、住む地域によって申請の仕方も違う?!

この記事は約5分で読み終わりますので、さいごまで読んでいってくださいね!

第7位︰子供を預けて息抜きショッピング♡

子供連れでの買い物は至難の業。。。

そう思うのは私だけではないはず。

子ども自身も退屈したり、下手すると目を離した隙にどこかに行ってしまって迷子になったり。。。

そんな悩みは万国共通!ドイツでもそんな親御さんの強い味方、一時預かり付きのショッピング施設が存在します。

対象年齢は、基本的には自分のことをある程度自分でできるようになってくる4歳くらいからのところが多いようです。

日本にもあるIKEAのスモーランド

もともと子連れでもショッピングしやすいように各所に遊びスペースがあったり、ファミリー向けに作られているIKEA。

なんとそこには完全に預けられる一時保育も併設されているんです。

これは助かる!

特に予約もいらず、手続きを済ませれば3歳から10歳の子供を1時間無料で預かってくれます。

託児所付き大型ショッピングモール

無料のところもあれば、一時間ごとに数ユーロかかるところもあります。

例えば、ドイツ最大のショッピングモール「ツェントロ」では、金曜と土曜限定の託児サービスがあり、1時間ごとに5ユーロかかります。

第6位︰ちょっとした気分転換に最適。保護者不要の育児サークル

赤ちゃん

ドイツ語では「Spielgruppe ohne Eltern (シュピールグルッペ オーネ エルターン)」というもので、いわゆる「遊びサークル 保護者なし」です。

慈善団体が主催していたり、市が運営しているところもあります。

毎日あるというよりは、週に2回 ✕ 3時間などと短いものになっています。

「子供がまだ小さいのに保育園や幼稚園などの団体にいきなり入れるのは・・・」と心配になる人もいるでしょう。

そんな親御さんが、入園前にこどもを慣らすための場所として活用することもできます。

1回きりではなく、20回30回などコースになっていて、有料がベースです。

流石に年齢が小さいこともあり、コース開始時に簡単な慣らし保育はあるようです。

親同伴のSpielgruppe,Krabbelgruppeもあり

ohne Eltern(保護者なし)と書いていないときは、保護者同伴の遊びサークルです。

こちらのほうが提供数は多いです。

子どもとの遊び方や歌を教えてくれるだけではなく、ここでママ友ができたりするのもいいところですね。

ドイツで日本人の多いデュッセルドルフやベルリン、ミュンヘンやハンブルクなどは日本語のSpielgruppeもあったりします。

担当の方が日本人の場合がほとんどで、ドイツに住んでいながらも日本語に触れさせられる貴重な場所です。

第5位︰オーペア

ヨーロッパでは結構活用されているオーペア。

持ち家のある人や、大きなマンションに住んでいる人が良く利用する制度です。

ホームステイを受け入れながら、ついでにお小遣いがてらにベビーシッターもお願いするというものです。

子供に外国の人と触れ合う経験をさせてあげられたり、住み込みなので子供を預ける時間の都合が利きやすいという利点があります。

最低でも一部屋空けれる余裕のある大きい家でなければできませんが、家事などをやってくれる場合もあるので、親としてはかなりありがたい存在です。

第4位︰ベビーシッター

ベビーシッターのサイトはたくさんあり、時給制がほとんど。高校生や大学生がバイトでしていることも多いです。

写真だけ見ると、え?この子まだ子供じゃん? 😯 と思うくらい若い子も登録していたりします。

「兄弟がたくさんいてその子たちの面倒をずっと見てきたので経験あります!」

「子供が大好きで幼稚園の先生になりたいので、その勉強に!」なんて人もいます。

若い人は比較的安いですが、元々子どもと関わる仕事の経験者のベテランもいて、その人たちは時給が高いことが多いです。

第3位︰やっぱり身内が一番。おじいちゃんおばあちゃん

おじいちゃんおばあちゃん 孫

もともとフレキシブルな働き方に力を注いでるドイツ。

コロナ禍とデジタル化によりホームオフィスを取り入れる会社が一気に広まりました。

採用からもう100%ホームオフィスの仕事も少なくなく、都会で雇用されながら、家賃が安い郊外や田舎に住むことが可能に。

おじいちゃんおばあちゃんも近くにいると喜んでくれるし、託児費用もかからず、夫婦の時間も大事にできるしでいいことだらけ

第2位︰いわゆる保母さん。Tagesmutter/-vater ターゲスムッター

日本で言う保母資格を獲得している保母さんや保父さんのような存在。

一人当たり5人前後で、受け持っているのは0歳から3歳の小さい子が多いです。

規模が小さいので、にぎやかなところが苦手なお子さんにも向いています。

基本的には一人がその子を責任持って見るので、一人ひとりの成長をしっかり見てくれている感あり

ゆえに「子供と触れ合うのがとにかく好きでこの仕事をやってる!」という人が多い気がします。

臨機応変が効きやすいく、預ける場所もTagesmutter宅だったり、賃貸契約の小さな空間だったりします。

入れ替わりも多く、空きが出ることも多いので、幼稚園に空きが見つからなかったからここにたどり着いたという人も多いです。

短所としては、Tagesmutterが病気になると子供を預かれないと断られることも・・・。

その度仕事を休まなくてはならなくなりますが、ドイツの職場は比較的理解があるので休みをもらえたり、在宅に切り替えてもらえたりします。

親の所得によって託児費用が変わることが多く、幼稚園よりは高め

食費に加え、託児場所の家賃や光熱費も親とTagesmutterで分けて負担することがあるためです。

第1位︰日本で言う幼稚園、Kita(キタ)

やはり大半の人は日本同様、幼稚園や保育園に預けます。

規模は100人前後と大きめで、0歳からOKのところもありますが、2歳から小学校に入るまでの大きめの子が大半を占めます。

1グループは15から20人。

日本のように年齢ごとにクラスが別れているのではなく、0歳から3歳までが同じグループにいるということは普通です。

3歳の子が0歳の子と遊んであげているなんでいう微笑ましい光景も 😉

日々の活動がプログラムに沿って行われるので、子供や親はそれに合わせるのが一般的です。

Tagesmutterになるトレーニングが半年と短めなのに比べ、幼稚園の先生になるには国家認定の3年間のトレーニングと試験にクリアすることが必要です。

先生が早番遅番で働いていることが多く、早朝から夕方までのフルタイム稼働が基本になります。

兄弟が入園しているところは、二人目三人目を優先的に入れてもらえるというトリックがあるとか?!

待機児童問題

とはいっても、ドイツも日本と同じく、待機児童は常に論争の的。

2023年の時点では34万件のキャパ不足に加え、人手不足で深刻で、なんと10万人もの労働者が不足していると報告されています。

先生たちも女性が多く、パートタイムで働く先生もたくさんいます。

職業訓練生に対する給料を政府は年々増加させているようですが、それでもまだまだおいつかないようです。

住む場所によって保育料も違う!

公立の幼稚園でも、ドイツでは住んでる所によって保育料が全然違います

都会では家賃が高いことが多いですが、そのぶん大都市のほうが保育料も安かったりするので、結局どこに住んでも月の出費は変わらないということも。

ただ入園の競争率はやはり大都市のほうが高い傾向にあります。

2都市の例を挙げてみましょう。

ベルリン0歳から小学校入学前の託児費用は時間無制限で無料(給食代と追加サービスの料金は支払う必要があり)
ヘッセン州無料なのは3歳から6歳まで、かつ1日最大6時間まで

この差は大きい・・・!

ちなみに、もっとも高いのは北ドイツのシュレースヴィヒ・ホルシュタイン州のようです。

子供ができて引っ越しを考える人はこのあたり気をつけないと、思っていた結果と違うということにもなりかねませんね。

市によって空きの探し方まで違う

市のサービスもかなりデジタル化しているドイツ。

ホームページからオンラインで入園申請をし、入園希望をある程度出したうえで、市の方から幼稚園を指定されるところもあります。

一方で自分で手当たり次第、メールや電話で問い合わせをしなくてはならない市も・・・!

また、入園時期も学校のように8月や9月に一斉スタートのところもあれば、特に決まっていない市もあります。

なにかにつけて住むところによるのがドイツです。

さいごに

    さいごに、日本との違いはたくさんありましたか?

    ここドイツでもやっぱり幼稚園にあずけるのが一般です。

    一方で、家が大きい欧米の文化ならではのオーペアは、日本ではあまり知られていなくておもしろいですよね。

    上記には書かれていませんが、隣人や中のいいママ友に預かってもらうという人もあります。

    子育ては長期戦。ずっと子どもと関わっているといくら愛する子供とはいえど疲れてしまうので、息抜きにも預けるのはグッド 😉

    親と離れて様々な経験を経て、将来大きく羽ばたいていくのを見守るのも、万国共通の親の役目一つかもしれませんね。

    関連記事一覧