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入学前の準備は大変⁉フランスの小学校入学事情ベスト7

座っている4人の子供
フランス

Question
私には、今年6歳になる甥っ子がいます。
その子は一年前から姉夫婦とフランスで暮らしているのですが、今年が小学校入学という事もあり、やっていけるのかとても心配です。
なので、フランスの小学校入学ってどんな感じなのか。
また、入学祝を贈りたいので、入学で必要なものを教えてください!
ouicyan さん 東京都 20代 OL

教えて、先生!

先生先生
そのご質問に、フランス在住ライターのシミズがお答えします!
乙女ちゃんは、フランスの小学校ってどんなイメージ?

恋する乙女恋する乙女
将来有望なイケメン君と、可愛い子がたっくさん!!!
ウハウハ!!♡

王子様王子
顔の話じゃないデスヨ。

恋する乙女恋する乙女
老け顔だからって拗ねない拗ねない!

王子様王子

……乙女ちゃんに聞いたのが間違いデシタネ。
ちなみに、フランスの小学校はこんな感じデース

  • 新学期は9月からスタート
  • 入学式がない
  • 特別補助金制度がある

この記事は【5分】でササ―ッと読めマース

先生先生
今回は、フランスのリアルな小学校事情と、入学に必要なものをご紹介します!

第7位:フランスのリアルな小学校事情

椅子に座る男の子

日本と同じくフランスでも、6歳になると「ecole elementaire(エコール・エレモンテール)」と呼ばれる小学校へ入学します。

正確には、子供が6歳になる年の9月に入学するので、5歳~6歳の子供が混じって学ぶ場ですね♪

ちなみにフランスでは、幼稚園「ecole maternalle(エコール・マテルネル)」で、多少のアルファベットや単語を覚えさせているんですよ。

またフランス語に関しては、習得が難しいので、幼い頃からみっちり仕込まれているよう!

でも、きちんとした学習の基礎が学べるのは、小学生からなんです♪

小学校は少し厳しい

幼稚園を欠席させ、日本へ一時帰国する日仏家庭ってたくさんいるんです!

でもそれが出来るのは、幼稚園までの話。

幼稚園では比較的許される欠席でも、小学校に入ると途端に厳しくなります(汗)

それでもフランスは、日本の小学校とは違い、全て自己判断でお休みする事ができます。

学校に来る方が悪い?

手を繋ぐ親子の後ろ姿

例えば日本の小学校だったら、猛暑の日でも、台風が来ていても学校をお休みする事ってあまりないですよね。

でもフランスでは暑いからという理由で、親が学校を休ませる事も多いんです

逆に猛暑の日に学校に来て、熱中症にでもなったら「学校に来たあなたが悪いのよ」なんて思われてしまうんですよ。

第6位:学用品に係る平均金額

ユーロ紙幣

CPFという団体が、2017年に発表した統計を見てみると…

「CPクラス(小学1年生)」の学用品購入に係る、平均金額は150ユーロ(日本円でおよそ1万8千)

中学生になると300ユーロ、高校生になると平均400ユーロ近くの負担になるそう!

ちなみにこの金額は、1番安い商品を買った時の場合なので、目安にしている方はご注意を!

子供が欲しいもの

子供が欲しいものと、親が使って欲しいものって、やっぱり違いますよね(笑)

子供が欲しいものは、キャラクターものや、友達の間ではやっているものでしょう。

でも、親からすると「粗悪品を買うよりは、長く使えるものを買いたい」って考えますよね。

そういった考えから、きっと1番安いものってあんまり買わないと思うんです。

そうなると、統計で出た金額をはるかに超えることは、容易に想像できますね(笑)

第5位:家庭に優しい制度

フランス人4人家族

フランス人は、子だくさんなイメージがありますよね。

なので、複数の子供に沢山お金を掛けていられない家庭だってあります。

その為フランス政府は、低所得家庭へ学用品購入の為の、特別補助金制度を設けているのです!

6歳から高校を迎える18歳まで、基準を満たして申請すれば支給されますよ♪

何とも教育熱心な、フランスらしい制度ですね!

第4位:学校へ通うために用意するもの

カータブル

幼稚園では、もしもの時の着替えくらいしかなかった持ち物。

それが小学生に上がると、教科書にノート、筆記用具に体操服など、いきなり持ち物が増えます

でもフランスには、ランドセルと言うカバンはありません!

その代わりに「cartable(カータブル)」と呼ばれる、長方形のリュックを使うんですよ♪

カータブル

日本のランドセルに、負けず劣らず豊富なデザインがあるカータブル

プチバトーのような子供ブランドから、ディズニーやキティちゃん、スーパーヒーロ―の柄まであります♪

ただ日本とは違って、1年使ったら買い替えるような感覚

なのでランドセルのように、丈夫なつくりではありません

第3位:バカンス前に揃えたい

キャリーケースと女の子

フランスの学校は、9月から始まります

でもその前には、みんな大好き!長い長いバカンスがあるんですよ♪

大体のフランス家庭では、親も子供も夏に、1か月ほどの休みを取ります。

なので、心おきなくバカンスへ行けるよう、休みに入る前に必要な学用品は、買い揃えてしまう家庭が多いんです!

流石は、バカンス好きのフランス人ですね!

学用品リスト

その為か学校側も6月頃になると、「学用品購入リスト」を家庭へ渡してくれます。

さらに7月頃になると、大型スーパーでは「新学期フェア」が開催され、学用品の売り場が拡大するんですよ♪

バカンスでソワソワしないように、また、直前で焦らないように、事前にリサーチしておくのがオススメ

第2位:どんな物をを買えばいいの?

本を読む女の子

では「学用品購入リスト」には、どのようなものがあるのでしょう?

まず先ほどお話しした、カータブルは必須です。

ちなみに、日本でランドセルを買って、それを代用するお母さんもいます。

大きめをチョイス!

ここで注意して欲しいのが、ランドセルのサイズです。

フランスでは A4 サイズの紙を入れる大きなバインダーを使うことが多いので、普通のランドセルを買うと、サイズが合わず痛めてしまうかも(汗)

でも最近では日本でも、A4 サイズがすっぽり入る、大きめのランドセルが売り出されてきましたよね!

もし日本のランドセルを買おうと考えている方は、大きめのランドセルをチョイスしてみて!

教科書はおさがり?

その他では、学びの場で必要不可欠な教科書も必須アイテム。

こちらは、学校側から支給されますよ!

ですが日本のように、毎年改定されているわけではありません。

なので、前の学年のお古を使っているんです。

教科書が支給されたら、最初に保護用の透明フィルムを張り直す指示を受けます

もちろん、書き込み厳禁!!

こうしてまた1年経つと、次の学年の子へ渡り、保護フィルムを張り直し、使いまわす仕組みになっています。

その他にも

文房具

その他は、各種ノ-ト、ファイル、バインダ-、文房具、絵の具、粘土セットなどなど・・・。

先生によっては、ボールペンや鉛筆に、メーカーを指定してきます(笑)

また、ノート、ファイルの表紙の色などにも、細かい指定があるんですよ。

これは、子供たちに色で教科書を識別させる為だそう!

なので私たち親は、指定されたものを頑張って探してこなければいけません。

でもこれって、大型店へ行かないと見つからなかったりと、大変な作業だったりするんです(汗)

便利なネット

けれど今は、ネットいう便利なツールがあります!

最近は、ネット通販で揃える家庭も増えてきているよう♪

私立学校(一部公立校も)などでは、学用品専用サイトを連携している所もありますよ。

そこでは、自分の通う学校のリストを作成し、ワンクリックで購入できてしまうのです。

とても便利ですよね!!

動きやすい衣服

学用品以外で必要なものには、体操服があります。

でもこちらは、「動きやすい衣服」としか指定がありません!

なので、必ずしもスポーツウェアでなくとも大丈夫

日本のように統一している訳ではないので、子供たちは好きな服装で運動していますよ♪

第1位:入学当日

勉強をする2人の女の子

たっぷり夏のバカンスを楽しんだ後は、いよいよ新学期の始まり!

でも、フランスの入学はびっくりする程あっさりしてるんです。

入学式もないので、親は子供を学校まで送っていくだけ

日本人からすると、ちょっと拍子抜け(笑)

テロ事件以来、学校によっては、親でさえ門から中へは入れてもらえない事もあるんですよ

心配無用

若干不安そうな子供たちを目で追いつつ、門の前で送り出す親たち。

でも大丈夫!

子供たちは自分の力で友達を作り新しい先生と交流し学校生活を作り上げていくんです♪

さいごに

寝転がる2人の女の子

今回は、リアルな小学校生活の一部をお届けしました!

日本でもフランスでも、子供の小学校入学には一苦労でしょう。

日本の華やかな、桜咲く新学期もいいもの!

でも私は、秋風と共に爽やかに始まる、フランスの新学期も悪くないと思っています♪

それではまたお会いしましょう!メルスィー!

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