日本の常識はフランスで通用しない!和食を食べるフランス人彼の気になる挙動ベスト10
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- フランス在住の各専門分野に精通した日本人女性ライターが、フランスの今をお伝えします。
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Question
フランス人の彼氏と初めて日本食レストランに行ったのですが、彼のお箸の持ち方を見て思わず笑ってしまいました。
馬鹿にするつもりはなかったのですが、普段気にしていないことが気になって仕方ありませんでした。
みなさんも、同じような経験はありますか?
ミミック さん 三重県 20代 OL
教えて、先生!
みなさんは、フランス人男性が和食を食べる時にする変な挙動って何だと思う?
僕たちにとって当たり前な事でも、フランス男性にとってはそうじゃない事は日常茶飯事なんデスヨ!
……マナーの意味変わってませんカ?
ちなみに、フランス人彼氏と和食を食べる時に、日本人女性が気になる相手の挙動はこんなカンジ!
- お椀の持ち方に違和感
- おかずと一緒に他の物が食べられない
- 号令は一人前!
この記事は【5分】でササ―ッと読めマース
Contents
第10位:お椀の持ち方が気になる
フランス人の家庭で生まれ育ち、学校もフランスの学校に通ったフランス人男性。
当然、小さい頃から親や学校で教わるお食事マナーはフランス流です。
フランス流のマナー
フランス流マナーの基本は、「ナイフとフォーク、主食のパンは手でちぎって食べる」のが主。
そんな彼にとって、お茶碗、お椀、小皿、お箸を使って食べる和食は、完全に異次元の体験なんだそう!
とはいえ、日本大好きなフランス人彼は、ヨーロッパにいながら家で和食が食べられることに大満足していますよ♪
日本食が好きなのはいいのだけど……
我が家では、週に1度は必ず和食を出すようにしています。
そこで気になるのが、彼のお椀を持つ手。
身長185cmの彼は、頭も足も腕も鼻も、何もかもが大きいんです!
その為、こじんまりして粋な日本のお茶碗を、巨大な指5本が持て余しているように見えて、とても違和感を覚えてしまうんですよね。
お行儀悪くしているつもりが無いことは分かっているものの…
大男が肘をついて、お茶碗を持つ腕を固定して白米を食べている光景はなかなか慣れません!
第9位:おかずと一緒に食べれない
和食に慣れている身としては、お茶碗を片手に、おかずと一緒にポイポイ食べることに何の苦も感じません。
でもフランス人彼にとって、それはあくまでも日本映画やアニメで見る光景のようで、自分には難しいと思っているよう。
ちなみにフランス人彼は、そんな人たちを「マルチタスクプレーヤー」と呼びます(笑)
片手で食べるのは難しい
結局、フランス人彼はお茶碗をいったん食卓に置いてから、おかずに手を伸ばします。
そのおかずが照り焼きであった日なんかには、ツルツル滑るので、片手で食べる事にひと苦戦。
ようやくおかずを口に運ぶと、今度は白いご飯に手を出しますが、その時には体力切れ。
食卓に置かれたままのお茶碗にお箸を運び、プリンをほじくる感覚で食べています(笑)
理想はジャッキー・チェン
でもいつかは、「ジャッキー・チェンのように白米片手に複数のおかずをパクパク食べたい!」。
と思っているようで、日々練習中です。
(しまいには、飛んでいるハエをお箸でキャッチ!なんて事も出来るかも⁉)
第8位:号令は一人前!
私はあらゆる食事の場面で、「いただきます」「ごちそうさま」を言うようにしています。
その為、いつも聞いている彼にもすっかり移ったよう。
ボナペティ
ちなみにフランス語圏では、食べる時に「Bon apetit!(ボナペティ)」と言い合うのが習慣。
これが日本語の「いただきます」や「どうぞ召し上がれ」に当たります◎
決して発音しやすくはないみたいですが、食卓についたらまず「いただきます」!食べ終わったら「ごちそうさまでした」!
そうやって自然と彼の口から聞けるのは、外国にいながら、どこかホッとするひと時でもあります◎
第7位:出汁の味は美味しい
フランスの食事で、いつも日本と比べてしまうのが、魚介類のバリエーションと美味しさです。
もちろんフランスでも、貝やエビなど美味しいと感じるシーフードに出会うこともありますよ!
ですが、日本のお刺身・お寿司を知ってしまうと、わざわざ外国で魚介を頼もうとも思いません。
魚介類を一切食べない⁉
これが理由かは分かりませんが、フランスの人たちは「魚介類は臭くて変な味だから嫌い」という人が比較的いんです。
それは、私のフランス人彼も例外ではありません。
彼の魚介嫌いは極端で、とにかく不味いと決め付けているので、新しいものにも一切挑戦をしようとしません。
知らない内に食べてます
新しい味に挑戦しない彼ですが、お味噌汁に出汁を入れたり、きゅうりを万能パウダーの「顆粒だし」で漬けてみると、「美味しい!」と言うのです!!
そうやって、知らず知らずのうちに魚介の味を美味しく食べている彼。
日本食には多く魚介が使われていることを、彼はまだ知らないのでしょう♪
第6位:ご飯粒を残すことへの罪悪感なし
これもやはり私の感覚ですが、お茶碗にご飯粒が残っていたり、お皿におかずが少し残っていたりする事にとても違和感を覚えます。
きっと、小さい頃から「最後の一粒まで食べなさい」とか「お皿はきれいに」などと、家や学校の給食で言われてきた影響でしょう。
食後は、空の食器が並ぶ光景にすっかり慣れている私は、彼にもきちんと最後まで食べて欲しいと思っています。
エピソードを聞かせてみる
でもフランス人彼にとって、白いお米の貴重ステータスは、すくい切れなかったスープがボウルに残るのと同じ感覚なのです!
習慣に無い事をあんまり口うるさく言うのは、お互いつまらなくなるので注意したりはしていません。
ですが、「日本ではよく、一粒残さず食べなと言われてたよ」なんて、エピソードを聞かせたりしています♪
でも、よく考えたら……
とはいえ、よく考えたら、ご飯を最後の一粒まで食べる事は、お米一粒をお箸で摘むという高度なお箸技術が求められるわけですよね。
お箸に慣れていないフランス人彼に、初めから求めてしまうのは少し酷かも…
ここは、お手柔らかにいくしかなさそうです!
第5位:お箸のマナーは要インストール!
いくら習慣にないとはいえ、お箸を持ったままの手でアッチコッチ指されると、気になりますよね。
普段から、話すときの手振りが大袈裟な方に入るフランス人彼。
ですが、食事中は、その手にフォークなりお箸なり持っているわけです。
フォークをブンブン振り回すのもだいぶ気になりますが、これがお箸になると、思わずその手を止めてしまいます(汗)
その他にも
他にも、2本のお箸がバラバラにガサツに並べてあったり…
渡し箸、刺し箸、寄せ箸などなど。
小さい頃に注意されたお箸マナーが、今になって目の前で繰り広げられるので、日々ドキっとしてしまいます。
唯一の救いは、彼自身が「日本の習慣やマナーを学びたい」という思いがある事。
今は、少しずつ一緒に楽しく習慣づける練習をしているところです!
第4位:お味噌汁はスープという一品料理
「ミソスープ」の名で、すっかり外国でも知名度と評判を獲得しているお味噌汁。
ですが、日本では副菜の代表格ですよね。
主食の1つ
ところが、フランスでスープというと、メインディッシュの前に食べる前菜や、主食の一品目という位置付けが一般的です。
つまり、「お味噌汁でご飯3杯はいける!」ということはまず有り得ません。
それどころか、「スープは温かいうちに飲み干すもの」という認識が高いようです。
真っ先にお味噌汁を飲む
その為、白いご飯、お味噌汁、おかず何品かを用意しても、フランス人彼はまっさきにお味噌汁をたいらげようとします!
彼が「お味噌汁をご飯にぶっかけて食べる」日が訪れるのは、まだまだ先になりそう。
第3位: Japanese food の印象の変化
フランスにいても、日本食材店などに行けばそれなりに調味料や馴染みのある食材は手に入ります。
なので、一週間のうち最低1日は和食を食べるようにしている私達。
ですが和食と言っても、地元のスーパーで手に入るお肉や野菜を、醤油・みりんなど、いわゆる「日本の味」に調理する程度なので、たいそうな料理ではありません。
毎日お寿司じゃないよ?
料理を進んで手伝ってくれるフランス人彼から、ついに言われてしまった言葉があります。
「日本食っていつも同じ調味料を使うんだね」
まさにその通り!
日本の食卓には、毎日てんぷらやお寿司が並ぶわけではないということを、実感してもらえて何よりです◎
第2位:日本食と炭酸水?
白いご飯と炭酸水って、いかにも合わないと思いませんか?
我が家では、ワインを開ける日以外は、基本的に炭酸水が食事のお供です。
やっぱり違和感
味が濃い料理には、爽快感がある炭酸水がとてもマッチして、レストランでも何気なく頼んでいるのでこれまで気にしなかったのですが…
和食を食べる時にも、彼が炭酸水をいつものペースでグラスに注いでいるのを見て「あれ?」と思いました。
いざ、ザ・日本食を炭酸水と共にいただいてみると、やはり結果も「あれ?」。
私の感覚ですが、やはり日本食と炭酸水は合わないよう。
合う合わないは気にならない
そもそも日本食にはお味噌汁があるし、食後にお茶が出てくる感覚。
なので、ご飯を食べながら炭酸水を飲むことが斬新すぎて戸惑ったのでしょうね。
しかし、フランス人彼にとって食事中の水分は必須のようで、合う合わないは特に気にならないようです◎
相手に合わせるのもあり
食後にお茶が出てくる文化もいいですが、そもそもお茶全般が苦手なフランス人彼と経験を分かち合えることはありません。
その為、結局わたしも、和食だろうが何だろうが常に炭酸水を飲んでいます。
こればかりは、違和感を覚えながらも、慣れだと思いました◎
全てを自分の習慣に巻き込むのはよくありませんし、許容範囲であれば相手に合わせるのもいいでしょう。
しかし、違和感は味覚にも喉越しにも残ります……(汗)
第1位:やっぱり塩が足りない
私は日本文化も少しずつ取り入れていこうと、普段の生活で「名もなき料理」をよく作ります。
フランス人彼の礼儀正しいところは、どんな料理が出てきても、まずは一口食べてみて「Excellent!(素晴らしい)」と褒めてくれるところ!
でもその3秒後、小さな声で「ちょっとお塩を足すかな」と呟いて、こっそり塩を振りかけている事を私は知っています。
少しづつ慣らせて行こう
ヨーロッパの料理は、全体的に塩気が強く味が濃いものがほとんどです。
これに慣れてしまうと、日本食ならではの「素材の味を活かして」とか「ほんのり優しい味」の良さを知るには到底及びません。
塩気がないと美味しいと感じないのは残念ですが、これも少しずつトレーニングしていくしかないようです!
にゅう麺は無味?
ちなみに、そうめんを関西風うどんスープで茹でたにゅうめんを出した時は、さすがに「無味!」と思ったのか…
お塩の振り加減も、いつもより多めでした(笑)
さいごに
今回は、同居するフランス人彼が和食を食べるときの気になる挙動を10個紹介しました。
文化や習慣の違いから来る振る舞いが相手を驚かせることは、異なる国・文化出身のカップルにはよくあることです。
ためになることは共有し、また、彼を見ながら我が身を見つめ直し、お互い教え合い・学び合いの日々を過ごしてみてはいかがでしょうか!