【恋愛体験談】フランス人と結婚して~ワインが繋いでくれた恋~

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- フランス在住の各専門分野に精通した日本人女性ライターが、フランスの今をお伝えします。
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フランス在住ライターの鈴木(すずき)がお送ります。
私は30代女性で、海外生活22年目になります。
現在フランスにて、フランス人の夫と共に5歳と3歳の子供達の子育て奮闘中です。
皆さんはフランス人男性と聞くとどんなイメージをお持ちですか?
ロマンチストで、情熱的で、愛の言葉を毎日囁いてくれる?
「ジュテーム。(愛してるよ)」
確かにフランス語の響きはとても素敵です。
何を言われてもロマンチックな感じがします。
でも、実は全然そうでもないことも、結婚して分かりました。
それを上回る違う良さも多々発見がありました。
そんな私と夫の出会いから結婚までのエピソードです。
別れがあるから出会いがある
私が上海で仕事をして居た頃ですから13年も前の事です。
上海には2年半ほど仕事で住んで居たのですが、結婚を前提に同棲して居たイギリス人の彼氏がいました。
その彼と別れた時、私はショックで過呼吸の発作を起こしてしまったほどでした。
落ち込んでいる事3ヶ月。
泣くのやめた。
なんだかバカバカしくなって来たのです、落ち込んでいる事に。
まだ若いし、他にも私を好きになってくれる男性はきっと居るし、こんなメソメソしてる時間がもったいないっ!!!
何ともポジティブな思考回路です。
女性の方が立ち直るのが早いですよね。
間違いないです。
新年を迎えると共に、活動し始めました。
有難い事に友達が色んなイベントに誘ってくれましたので、出会いを求めて出かけるようになりました。
その一つがワインテイスティングでした。
なんてオシャレな響き。
白ワインしか飲まないけど、ワインが好きなのかもよく分からないけど、ワインの事も全く知らないけど、なんだか素敵だから、お洒落な人達が集まってそう♫
そんな軽い気持ちで行きました。
最初に容姿端麗なフランス人の ワインソムリエ兼マネージャーからのワインの説明とテイスティングがあり、その後フリートークのような時間がありました。
そのソムリエさんは、全員に話しかけ、ワインの話をしていました。
そして私と友達の所へ来た時に、友達が他の人と話している隙に、聞こえるか聞こえないかの声で、こう言いました。
「良かったら、日を改めてディナーでもどうですか?」
フランス人って仕事中だろうが声かけるんですね。
他の女性にも同じように声をかけているのかしら?
実は、私はフランス人とイタリア人とのお付き合いはずっと避けて来たのです。
だって、何だか女たらしな勝手なイメージがあったから。(*あくまでも個人的イメージです。)
でも彼はとてもシャイな感じで、それが好印象だったので、そんな疑いは速攻頭の中から消え去ってオーケーしました。
彼と付き合い始めて感じたのは、フランス人はイメージ通りお洒落というか、着るものへのこだわり。
スーツはテーラーメイドの物でビシッとキメていたし、やっぱり靴も選ぶものが素敵。
どうしてフランス人とイタリア人避けてたんだったっけ。
私好きなんです、こういうシックな人達。
仕事出来そうに見えるし、それでなくともスーツに弱い私はイチコロ 。
どんどん彼の魅力に引き込まれていきました。
遠距離?別れ?婚約?!?!
何度もデートを重ね、順調にお付き合いをし始めてから3ヶ月。
上海に疲れてしまっていた彼は、何と香港へ就職活動をしていました・・・!
私と出会う前から進められていたので、文句を言う資格もないけれども、違います。
実際に面接まで行って、採用確定されてたんです!
私達、どうなるの???
仕事の事、私達の将来、じっくり話し合いました。
彼は話し合いの最後に、「遠距離になる、もしくは別れるなんて考えられないので、一緒に香港へ来て欲しい。」
舞い上がる私
想いは通じてた、彼も私をかなり想ってくれました。
そんな事にもう踊り出しそうな勢い。
むしろ踊ってたかもしれません。
その舞い踊るような私を鎮静したのが、私の母です。
彼と知り合ってたったの3ヶ月なんです。
母は喜んでくれるどころか、こう言い放ちます。
「上海の仕事を辞めて香港へ行くのだから、生活の保障はもちろんの事、将来も約束して欲しいわね。婚約くらいはしてからじゃないと、もう良い歳なんだから困るわ。」
はい、、、分かります。
母からすれば心配でしょう。
娘の居る今の私には分かります。今なら、です。
その時25歳だった私。
母は結婚して子供を産んでいなくちゃと思っていた歳。
私はダメになったら、また上海に戻ってくるか、どこかでどうにかどうにでもなるわ、と大きな気持ちでいました。
でもやっぱり3ヶ月間しか素性を知らない相手と、さすがに婚約出来なかった私。
彼を母に紹介して、何とか説得しました。
母は彼に会った途端、態度が激変。
「うん、大丈夫ね。いい人と巡り会えたわね。でも期限は1年。1年で婚約して欲しいわ。」
彼へのプレッシャーも忘れず、快く送り出してくれました。
香港で新生活
無事香港へ移住。
2人での新生活が始まりました。
彼は新しい仕事が始まり、ストレスの連続。
私は新しい街に来て、友達ゼロからのスタート。
仕事もまだない。
毎日新妻のように、レシピを必死に見ながら夕食を作ってお留守番。
まるで飼い主を待ちわびてる子犬状態。
分かってました。
まだ結婚もしてないのに、いきなり彼にしがみつくような生活。
積極的に就職活動もせず、彼に依存している私が全然魅力的でない事は。
今考えると何故なのか全く分かりませんが、最初の2ヶ月ほど、そう言う状態が続いちゃいました。
怖かったのでしょうかね、色んな事に。
今では何て弱かったんだとしか言えません・・・。
1度目の危機
その後、重い腰を上げて、無事に就職することができました。
偶然ですが、フランス系の会社です。
仕事にも慣れ、バンコクへ1週間行く初めての出張が決まりました。
しかし、事件は起こりました。
バンコク出発の前日の朝のことです。
私は人の携帯を隠れてチェックする人間でもありません。
の、はずでした。
でも、、、人は分かりませんね。
いつも彼の携帯など目もくれません。
でもその朝、まだ彼は寝ていましたが私はパソコンに向かって仕事の準備。
目の前の充電中の彼の携帯が気になって気になってしょうがない。
こんな事なかったのに。
今のスマホとは違う古い携帯だったので、何故かは疑問ですが、彼のメールの受信ボックスが開かれたまま充電されていました。
ちらっとなら良いかな、、。
魔が差しました。
触らなくても、もう既に受信ボックスが開いているのです。
覗き見しました、人生初。
見なければよかった
あらま。
知らない女性とのやり取りがあるじゃありませんか。
しかも触らずに見えた彼から彼女へのメール内容は、こんな感じ。
「君の言う通り、フランス人はやっぱり遊び人みたいだ。」
へぇ、そうですの。
やっぱり遊び人でしたの。
もうここまで読んだら止められず、彼女とのメールのやり取りを全て読んでしまいました。
ご丁寧に私が仕事で1週間出張するという説明文付きで、彼女がいると思われるマカオへ、男友達らを連れて遊びに行けるから、是非会いたいと言っておりました。
彼女にも彼氏がいるらしく、その週末は無理、みたいなやり取りで終わっていました。
ここで皆さんなら傷付きます?
泣きます?
怒ります?
笑います?(笑う人はいないでしょうね)
私は激怒でした。
腹の中が煮えくり返って、吐きそうでした。
こんな裏切りをされたのは初めてです。
(されていたけど気づかなかった幸せ者だっただけかもしれませんが。)
でも、ここは一旦落ち着きました。
起きてきた彼に何もなかったように 接し、そそくさと出勤しました。
一日中仕事が手につかなかった事はご想像付きますでしょう。
上司にしたらとんでもない部下です、スミマセン。
お昼頃、彼から携帯にメールが。
「愛しているよ。」と一言。
普段こんなメールは送って来ません。
私はすぐに察しました。
(なるほど、彼に携帯を見たことがバレたわ。それで先手を打ってきたのね。)
無駄です。そんな手で私は誤魔化されません。
ここはスルーです。
家に帰ると、彼はにゃんにゃん声で甘えてきます。
バレていないと思っているのか、必死でごまかそうとしているのか。
私はハッキリ言いました。彼の目をジーと見て。
「あのね、見るつもりは決してなかったから、本当にそれは申し訳ないのだけれども、あなたの携帯を見てしまったの。今週末マカオへ行くのね?」
「え?マカオ?何の話?」
ほっほ〜、とぼけるのか。
「携帯のメールのやり取りを全部読んだわ。マカオへ行くのね?」
「あぁ、僕の独身の友達のステファンに彼女を紹介しようと思って彼女を誘ってたんだ。」
へぇ、苦しいですね。
言い訳、一日中考えてこの程度でしょうか?
「認めないのね、良いわ。私も考えさせてもらうわ。メールの内容全部読んでしまったのよ? 」
「何の話?携帯持って来るよ。」
私に渡した携帯、もちろんメールの履歴全部消去してありました。
そうですか。消したんですね。
「そう。こういう事するのね、男らしくない。」
「え、え、何の話?」
凄いと思いませんか、ある意味。ここまでとぼけようとする度胸が。
でも彼は冷や汗だくだく、顔中が汗だらけ。
「あら、暑いの?クーラーこんなに効いているのに?」
私は意地悪を言ってから、アイスが食べたくなったと言い、一旦家を出ました。
悲しいやら情けないやら、もう感情はぐちゃぐちゃ。
泣けてきました。
何で上海からのこのこ付いて来ちゃったのでしょう。
たった数ヶ月で彼のこと分かった気でいた私は、大馬鹿ものだと反省。
でも、実際まだ浮気一歩手前なのはメールを読んで確認済み。
彼が本当に浮気したいのなら、私が居ない間にするでしょう。
私は出張中に自分がどうしたいのか、じっくり考える事にしよう。
そう思い、アイスを食べて戻ってからは何事もなかったように接し、
それ以上の喧嘩もせずに翌朝出発しました。
出張中、極力私は彼と連絡を取らないようにしていました。
それでも毎晩、彼はスカイプで電話をかけて来ました。
これがどういう意味がお分かりですよね。
毎晩家からテレビ通話する事によって、
マカオには行ってないんだよ〜と無実証明を彼はしたのです。
何だか可愛く思えて、許しました。
ご両親に会いにフランスへ!
あんなことはありましたが、その後は、何事もなく幸せ絶好調。
付き合ってまだ1年経つ直前のクリスマス、彼は私を両親に会わせたいとフランスへ連れて行ってくれたのです!
わぉ、フランスへは行った事は2度あったけれど、こんなに緊張する旅行は初めて。
ご両親にお会いするって事は、やっぱり結婚前提って事じゃありませんか。
ご両親に気に入られるかしら。
兄弟はいい人かしら。
どんな家庭で彼は育てられたのだろう。
期待やら緊張やら、胸膨らませた状態でフランスへ。
まずご説明しますと、彼の両親は離婚しています。
フランスでは離婚してもどちらかが親権を放棄していなければ、子供は母親と父親の両方の家で1週間交代、もしくは2週間交代で一緒に過ごす義務があります。(裁判で定められた規定に従う。)
彼の母親は再婚して、彼がまだ1歳未満の時から、その再婚相手はまるで実の子供のように彼に愛情をたっぷり注いで育ててくれました。
その再婚した相手との間に男の子を2人授かり、母親は再婚相手と共に息子3人を育てたと言う訳です。
実の父親も連れ子(彼と同じ歳)のいる女性と再婚し、女の子を授かりましたが、その後離婚しました。
私が初めて彼の父親にお会いした時、新しく彼女が出来て、恋愛真っ最中でした。
恋多き、フランス人。
実はうちの家庭環境もフランス人並みに複雑なので、こんな事には驚きません。
むしろお互いの家庭環境を受け入れ合いやすいと、感謝したほどです。
まず父親と初対面・空港での騒動
そして空港へ迎えに来てくれたのは、彼の実の父親。
とても優しそうで、物静かな方です。
ファッションはパリジャンそのもの、と言う感じで、コーデュロイのパンツにシャツ、チェックのジャケットを合わせ、スカーフをお洒落に巻いていました。
この時私はフランス語が全く話せませんでしたので、コミュニケーションは直接取れませんでした。
ですが、分かります。
フランス語が解らなくなって、迷子になってる事は。
なんとどこに車を駐車したのか分からなくなり、迷子になる事1時間半。
いやいや、誰かに聞いてくださいませんか。
男性はどこの国の方でも同じなんですね。
人に道を聞くのが大嫌い。
私は香港からパリまでの長いフライトの後でヘトヘト。
イライラもマックスでしたが、初めて会った彼の父親にはそんな事言えません。
なので、彼にイライラを笑顔のまま英語でぶつけました。
やっと人に聞いてくださり、車も見つかり、無事に空港を後にすることが出来ました。
母親と初対面。やっぱり怖い。
今度は母親と育ての父親との初対面。
2人はまだバリバリお仕事をされていて、今でも家電店を経営しています。
緊張しながら彼らの帰宅を待っていました。
なんと彼の母親は、私を見る途端泣き出しました!!
これはどういう意味なのでしょう?
戸惑う私。
彼の母親「ごめんなさいね。仕事で疲れているのもあるけれど、息子が彼女を連れて来たのは初めてだから。」
おぉ、そうだったのですね。
私は唯一知ってるフランス語を言わなくちゃ!と思い、
「貴女に会えて嬉しいです。」
と、笑顔で言ったら、すかさず彼女が何か言い返してきました。
何を言っているのかわからないので彼のほうを見たら、なんだか彼が怒ってます。
何が起きたのでしょう?
実は、フランス語には敬語があります。
「あなた」という言い方には二通りあります。
砕けた言い方と、もう一つは年上・初対面の人・敬意を示す時に使われます。
そうです、私は砕けた言い方を使ってしまいました。
知らなかったのです。
聞いてなかったのです。
フランス語勉強したことなかったのです。
彼の母親は私の言ったフランス語を、敬語を用いて全文言い直したようです。
(こわっ。)
その時彼は、「彼女は外人でフランス語を話せないんだから、今直す必要ないでしょ。」とたしなめたらしい。
しかし、その後はとても良い雰囲気で、和み、とても良くして頂きました。
最初のその出来事は怖かったものの、彼女は男の子ばっかりの息子3人を育てたので、私を本当の娘のように可愛がってくれて、今では「マモ(お母さん)」と義理母と娘の関係では珍しい呼び方で呼んでいるほどです。
そして今では敬語ではなく、砕けた言い方で話しています。
婚約・結婚
この後もまた一騒動彼との間でありましたが、それはまたの機会にお話しするとして。
覚えていらっしゃいますか?
私の母が言ったのは、期限1年。
1年後には婚約して欲しいと言われ、送り出してもらっていました。
実は、あれから3年経っています。
痺れを切らした母は、私と電話する度に脅して来ました。
「彼に英語で手紙を書くわよ!」
「ちょっと一言言いたいわ!彼と電話代わりなさい!」
そう言われても困ります。
私だって結婚はしたいけど。
私は海外生活長いけれど、とっても古い考えの人間で、やっぱりプロポーズは男性からして欲しい。
だから待ってるのです。
その頃、親友や友達の結婚ラッシュ。
日本へ友達の結婚式に参加するために帰国することが増えている時でした。
仲良し組5人の2人目が結婚することになり、私はまた帰国することに。
その直前になんと!
サプライズでプロポーズ。
彼「これ以上友達の結婚式に、婚約指輪無しで参加させたくないから。」
何だかキュンキュンしちゃいました。
それから半年後に香港で籍を入れ、フランスの教会で式を挙げました。
さいごに
フランス人と結婚して、良かったと思う事は多々あるのですが、私が個人的にすごく嬉しいのは、食に興味がすごくある事。
元ワインソムリエだった夫ということもあるでしょうが、実際フランス人は日本人のように食への追求心が豊か。
隠し味で例えばごま油を少し最後にかけたりしますよね。
夫はそれを見事に当てにきます。
そんなやり取りが幸せです。
だって毎日ご飯を作ってるのですから、それを一緒に味わってくれるパートナーがいないと始まらないですよね。
夫は遊び人だった時期もありました。
でも、その時期があったからこそ、今は落ち着いて、とっても家庭的で、子供想いで素晴らしいパパをしてくれています。
育メン、ってやつですまさに。
文化の違い、考え方の違い、フランス移住後のカルチャーショック等色々本当にキリなくあります。
しかし、フランス人であり、「自由・平等・友愛」を国のモットーとして、すぐストを起こしちゃう、すぐ権利主張しちゃう、国をこよなく愛する夫・家族・友人を、愛して止みません。
それは、まるでワインのように、様々なテイストで私を楽しませてくれます。
さあ、世界で恋をしよう!
世界には、まだまだ驚くことが沢山ありますね!
恋愛となると、なおさらです。
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では、そんな相手をどうやったら見つけることが出来るでしょうか?
実は、国際結婚を果たしたE.STのライター達は、「アプリ」で出会った方がとても多いというデータがあります。
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さあ、次はあなたの番です♪
ここまで読んでくださったあなただけに特別に編集部イチオシのアプリをご紹介いたします。
運命の相手探しならmatch(マッチ)

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