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フランスもテレワーク活性化‼フレンチスタイルの女性が働きやすい環境ベスト10

テーブルに両肘をつき笑っている女性
フランス

Question
旦那の仕事の都合で、フランスについていく事に決めました。
このコロナ鍋の中不安ですが、仕事に就いてももっと不安です。
日本ではテレワーク化が進んでいますが、フランスはどうなのでしょうか?
Y.U さん 愛知県 30代 OL

教えて、先生!

先生先生
そのご質問に、パリ在住でフランス企業に勤めて17年のヒトミがお答えします!
みんなは、フランス女性の仕事スタイルってどんな感じか知ってる?

恋する乙女恋する乙女
フランスって、バリバリのキャリアウーマンいっぱいで憧れちゃうわ~♡
高っかいヒールを履いて、資料片手にメガネをクイッってしてるのよ!!

王子様王子
乙女ちゃんとは程遠いデキル女ってやつですネ♪
ちなみにフランスでは、80%の女性が就職をしているそうですヨ!!

恋する乙女恋する乙女
私もやればできる女なのよ!!
見てなさい!バリバリのキャリアウーマン目指してまずはヒールを買いに行くわよ!!

王子様王子

…乙女ちゃんは見た目から入るタイプですネ(汗)
ちなみに、フランス女性の仕事スタイルはこんなカンジ!

  • 家庭を持っても仕事を続ける
  • 残業はしない
  • テレワーク中心生活ができる

この記事は【5分】でササ―ッと読めマース

先生先生
近頃は、女性も活躍できるテレワークについて話題が出る事が多くなりましたね。
そこで今回はそれも含め、現地でのフランス女性の働き方についてご紹介します!

第10位:家庭を持っても仕事を続ける

フランスの統計を見ると、女性の就職率は80%と、大多数の女性が何かしらの仕事に就いている事が分かります。

それは家庭を築き、ママンになっても変わりません!

職場復帰が早い

日本だと、子供が幼いうちは、専業主婦の道を選ぶ女性も多いですよね。

でも、フランスの有給の育児休暇は約3か月と意外と短いのです。

もちろんその後、3年までは無給の育児休暇を取ることができますよ◎

ですが大体のフランス人女性は、その前に職場に復帰していました。

第9位:専業主婦は年金がおりない

日本とフランスには、年金制度に違いがあります。

日本では専業主婦でも年金をもらう事ができますが、フランスではなんと!専業主婦に年金はおりません

フランスの年金制度は、男女関係なく、働いた人のみがもらえる制度となっているんです。

しかも、日本より積み立年数がとても長い事も特徴◎

なのでフランス人女性は、頑張って定年まで働く人が多くいます

育休で休むほど年配になるまで働く?

育児で何年も休んでしまうと、休んだ分だけ、働く年数も増えてしまいます。

その理由は、定年退職が遅くなったり、年金が満額に届かない為です。

だから子供が生まれても、保育を確保し、なんとか復職を目指します。

日本女性は恵まれている?

肘をついて寝転ぶ女性

そういう意味では、「日本の女性のほうが恵まれている」のではないでしょうか。

とりあえず、選択肢がありますからね。

ただ逆に、フランスでは選択肢がないからこそメリットがあります。

社会全体が女性が働きやすいように、築かれ改革に向かっていく事が出来たのです◎

第8位:残業=仕事ができない

寄り添ってPCを眺める2人の女性

家事と仕事の両立」は、簡単なことではありません。

では、フランス人女性たちは、何故できているのでしょうか?

それはやはり、フランス社会全体が色んな事を、許容しているからだと私は思います。

仕事は定時に終えるべし

まず、フランスの会社についてお話しましょう。

フランスは35時間労働ですが、実質は39時間ぐらいでしょうか。

残業といっても、その差ぐらいです。

残業時間が少ないのは、男性でも女性でも、仕事をきちんと定時に終えられるほうが「仕事のできる人」として、評価される風潮にあるから!

よほど急ぎの仕事じゃなければ、皆さんさっさと帰ります。

また、プライベートと仕事が、はっきり分かれているのも1つの特徴でしょう。

プライベートときっちり分ける

話をしている男女

フランスでは、仕事の延長のような食事や飲み会は一切ありません

もちろん、会社が主催する親睦会や、誰かのお誕生日を祝ったりする事はあります。

その場合は、お昼休みか、もしくは仕事時間を繰り上げて、必ず就業時間内に行われるのが普通なんですよ。

ありがたい配慮

そんな習慣は、子供のお迎えがある女性には、ありがたい配慮ですよね♪

子供のいない女性にとっても、アフターワークに習い事や、デートの予定が立てやすいんです◎

プライベートを、より充実させることができますね。

第7位:フランスの保育事情

道端で子供を抱えている女性

子供が生まれると、まずワーキングマザーを阻むものは、保育の問題でしょう。

ですがフランスには、ありがたい事に多種多様な保育システムがあります。

また、子供を保育所にあずけた後、仕事復帰する道が残されているのです◎

第6位:プライベートナニーさん事情

カフェでコーヒーを飲みながらスマートフォンを見る女性

フランスでは、保育ママ制度がとても充実しています。

その証拠に、「プライベートナニーさん」を、2家族でシェアするようなシステムもあるんですよ♪

私も、最初は保育ママさんに預け、職場復帰しました。

保育士さんの自宅で預かってもらうこのシステムは、フランス人女性にとても好評です◎

融通が利きやすい

プライベートナニーさんとは、2~3人の子供を、1人の保育ママが見てくれる制度です。

保育所よりも目が届きやすいし、子供を可愛がってもらえます◎

また、個人宅で預かってもらうため、不慮の事態にも融通がききやすい事が特徴ですよ!

安心して預ける事が出来る

我が家の場合は、保育ママさんの娘さんが当時17歳でした。

なのでたまに、そのまま彼女にベビーシッターをお願いしたりして、私は夜遊びで息抜き(笑)

本当に、家族ぐるみのお付き合いでした。

日本にも、このようなサービスがあれば便利ですね◎

第5位:男性が家事や育児を担うのも当たり前

赤ちゃんと一緒に眠る男性

女性が働くのが当たり前なフランスでは、男性が家事や育児を担うのも当たり前。

それも、奥さんに言われたことしか出来ないような、主体性のないお手伝いとは違います(笑)

子供の送り迎えや、学校の懇談会でも男女の比率は半々ぐらいで、パパの参加が多いです。

家族想い

夕食のスーパーでは、ベビーカーを押し。

重たい水やかさばるものを、率先して購入している男性を見かけます。

しかも、スーツ姿で!

また、日曜日はママンにゆっくりしてもらうため、パパ&子供でお出かけしている家庭もとても多いんです♡

母になっても女性らしくいて欲しい

座って顔を近づけているカップル

フランス人男性は、自分のパートナーに母としてだけではなく、いつまでも女性でいることを望みます。

女性がママンであることを忘れる時間を、なるべく作ろうとしてるのかもしれませんね!

でもフランス人男性は、母親も大切にしているので、女を忘れても大切にしてくれそうです♡

第4位:仕事とプライベートの比率は自分で選ぶ

草原に座っている男女と女の子

いくら夫が手伝いに積極的でも、フルタイムでの仕事と家庭の両立は本当に難しいでしょう。

とてもじゃないけれど、自分のための時間なんて取れなくなってしまいます。

でも、自分を充実させる時間って、実はとっても大事なんですよね。

時には、仕事の時間を削ってでも、自分のワークバランスを見直したほうが良い場合もあります◎

フランスには、4/5勤務制度がある

フランスには、「4/5日勤務」という制度があります。

週5日間のうち、4日だけ働くというものです。

4/5日勤務は、子供が3歳になるまでに申請すると、なんと会社は断れません!

そうです!言ったもの勝ちです(笑)

もちろん、お給料はその分引かれてしまいます。

ですが、希望すればいつでもフルタイムに戻る事もできるんですよ◎

子供と一緒にいる時間が増える

子供と一緒にメッセージカードを見る男性

このような制度を使う事で、子供が小さい時に少しでも多く側にいられます。

その事から、自信のステップアップに繋がる事もあるようです!

また、何かしらする時間を、確保する事も出来るのもありがたいですね。

去年からフランスで行われている、労働法改革の一環。

「テレワークの活性化」も、事例としてあげられていますよ◎

第3位:テレワーク改革のストライキ

ストライキ風景

元々フランスは、伝統的にストライキやデモが、日本の比較にならない程多い国。

しかし、インターネットや、ソフト開発のおかげで無理に出社しない、自宅で仕事をするテレワークが、じわじわと普及してきました。

実際、私の会社もデモの日は、遠距離通勤している人はテレワークです。

気軽に誰でも活用

テレワークの場合、前日に打ち合わせをし、仕事内容を確認しておけば OK。

これまで法的に整備されていなかった、テレワークの定義をもっと簡略化にしたい!

「気軽に誰でも使えるようにしよう!」と、いうのがこの改革の趣旨です。

第2位:ママさんにありがたい制度

今まではテレワークを希望する場合、(表向きは)契約書への追加項目作成が必須でした。

けれど3位で紹介した改革により、上司へのメールによる報告や口頭での確認だけでも、テレワークをすることができるのです。

業務上事故の保険に関しても簡素化され、誰でも気軽にテレワークを希望できるようになりました◎

このテレワークが、出勤困難な人(病気など)や保育が充分確保できない。

「ママさんたちのソリューション」として、注目されてきています。

需要がとてもある

ケガや病気などで、自宅から出られない人や、短時間しか子供の預け先が確保できなかった人もいます。

そんな人たちには、このようなシステムが、とても良いかもしれませんね。

そして、こうして仕事の形が多様化していく事は、フランス社会にとっても良いことだと思います。

ほんの数パーセント

拳を合わせる子供

しかし、まだまだこのシステムは、経営者にはなじみ難い様子。

アンケートでは、フランス人の60%が、テレワークを希望しています。

でも実際には、ほんの18%程度の人が実践しているのみです。

まだまだ会社に申請しても、通らないほうが多いみたいですね。

第1位:テレワーク中心のライフスタイル

上から見たPCを操作する女性

フランスでは、不慮の事態に対しての対処策がすでに普及しています。

私も来月からは、テレワーク中心のライフサイクルに代わりますよ♪

私の場合はデスクワークが主なので、家でも十分できると判断し、自分から会社に打診しました。

「学びたいことがある、新たに始めたいことがある」

その時間を確保するため、自分のワークバランスを見直すことにした結果と言えばいいでしょう◎

テレワーク自体を知らない⁉

日本では、まだ「仕事は会社に出社してするもの」という概念が強いですよね。

それに、「テレワークにしてください」とは会社にいえない風潮もあるでしょう。

実際社員の中でも、残念な事に「テレワークという存在そのものを知らない人も多い」と感じました。

さいごに

子供を抱えた女性

仕事でもプライベートでも、自立しているイメージのあるフランス人女性。

でも実際は、フランス社会がとても女性が働きやすく、構築されているおかげといえます。

それに加え、フランスの女性はそれぞれの生活に合ったワークバランスで、自分に無理をせず働けている事も大きいでしょう。

日本でも、育児でいっぱい仕事でいっぱい……ではなく、「自分に合った働き方を選べる」その参考になればと思い、この記事を書かせていただきました。

女性の頑張りだけでは、ワークバランスは取れません。

時にはまわりを巻き込んで、上手く自分のライフスタイルを作ってみてくださいね♪

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