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~速度制限がない!?ドイツの驚く交通事情について~

自動車のハンドル
ドイツ

「ドイツチーム」の青木(あおき)がドイツよりお届けします。

ドイツの高速道路は制限速度が無いのをご存知ですか?

有名な話ではありますが、ドイツの高速道路「アウトバーン」には制限速度がありません。

また高速道路の利用料も現時点では無料です。

運転が出来れば一般のツアー旅行では行けないような場所にも気軽に行くことが出来ますし、時間に余裕があれば様々な国を巡りながらヨーロッパ大陸を横断出来ます。

そこで今回は少し気になるヨーロッパの運転、交通事情についてご紹介したいと思います。

日本との違い

私は夫の仕事の都合で3年半ドイツに住んでいましたが、よく車で海外旅行に出かけていました。

ドイツを拠点にフランス、イタリア、オーストリア、スイス、ハンガリー、チェコ。

ドイツ国内の高速代はかからず、かつスピードも出せるので安く速く気軽に海外に行くことが出来るのがドイツに住んでいる利点です。

陸続きのヨーロッパ

島国の日本と違い、ヨーロッパは陸続き

EU加盟国間では国境に検問所もありません。

国境には道路脇に国名の標識がポツンと立っているだけで、気付かずに国境を超えていたこともしばしば。

ヨーロッパ各地はイギリス・マルタ・アイルランド・キプロスを除き右側通行、日本と逆です。

慣れない土地で交通ルールもわからず運転するのは、ハードルが高いかもしれません。

ドイツの高速道路「アウトバーン」本当に時速無制限?!

ドイツの高速道路「アウトバーン」は制限速度がありません

ただ、バスや大型トラックは時速80-100キロ、牽引車は100キロと決められています。

乗用車は制限速度が無く、100キロくらいで走っていると後ろからあおられ、逆に危ないので我が家は大体150キロくらいで走っていました。

それでも抜かされることはしょっちゅうですし、バイクに抜かされることもありました。

日本の高速道路ではあり得ない光景ですね(^^;)

恐怖はないけど…

私は助手席で、最高240キロくらいまで経験がありますが…

見晴らしのいい場所で、周りの車もスピードを出しているのであまり怖さは感じませんでした。

ただ200キロを超えると風の音がすごくて、座席の前後では大声で話さないと聞こえませんでした。

ちょっと注意して!

注意しなければならないのは、全ての場所が速度無制限なわけではなく、見通しの悪いところやカーブが多いところなど制限速度が設定されている場所も多くあります。

そういった場所には、制限速度の標識が立っているので見逃さないようにしなければなりません。

取締りのカメラも所々に設置されており、スピード違反は罰金が発生します。

我が家も、何度かうっかりしていてスピード違反の罰金を支払ったことがあります。

罰金は超えた速度に応じて費用が違い、後日請求の手紙が来て振り込む形式でした。

ヨーロッパの高速道路料金

私が在住していたドイツの高速道路利用料金は無料でした。

高速道路に入るのに料金所はありません。

その他、イギリス・ベルギー・オランダなどの高速道路も無料です。

料金がかかる国は、各国によってシステムが違っていました。

定額制の所も

例えば、イタリアやフランスなどは、所々に料金所があり日本と同じように走った距離に応じて費用を支払うシステム。

オーストリアやスイスは10日間や1年間など期間によって定額制

シールタイプのチケットをサービスエリアやガソリンスタンドで買って、フロントガラスに貼り付けておくようになっていました。

日本にはほとんどない交差点システム「ラウンドアバウト」

ヨーロッパで運転をする際、よく交差点は「ラウンドアバウト」になっていました。

「ラウンドアバウト」とは三本以上の道が交差する部分が円型の道路になっており、信号機等のない交差点のことをいいます。

円形道路内は一方通行、円形道路内を走っている車が優先で進入し、自分の行きたい道から出て行きます

日本ではなかなか見かけませんでしたが、信号がなく待つ必要が無いので便利でした。

何週も回る羽目に…

基本的にはスムーズに走行できるラウンドアバウトですが、パリの凱旋門の下にある巨大なラウンドアバウトは難関でした。

円形道路内は車線も無く何車線にも車が入り乱れており、入るタイミングは掴めないし…

入ったらどんどん内側に追いやられ出るタイミングが掴めず、何周もしてしまいました(笑)

ヨーロッパの駐車場事情

ヨーロッパは各国とも路上駐車が多かったです。

もちろんきちんとした駐車場もたくさんありますが、行きたいお店の近くやホテルの近くに無い場合は路上に停めていました。

縦列駐車の技術は必須ですね。

路上でも無料の場所、有料の場所、駐車禁止の場所もあって標識が立っているので、違反すると罰金を支払わなければなりません

ルールは守ろう!

実は私も、ブダペストに旅行に行った際、まんまと罰金を支払う羽目になりました。

ブダペストは路上に停める場合、月~金の8~18時までは有料夜間と休日は無料です。

金曜日から旅行に行っており時刻は確か17時半頃、無料になる18時まであと少しだったので駐車券を買わずに停めてしまったところ…

次の日車のワイパーにしっかり違反通告が挟まっていました。

結果、約20ユーロ程の罰金を支払いました。

他の場所でも駐車禁止を取り締まる人をよく見かけたので、必ずルールは守らなければいけませんね

これに注意して!!

また、路上駐車する際に気を付けなければならないのが盗難です。

特に多いのがカーナビの盗難。

実際、私の周りにも窓ガラスを割られてカーナビを盗まれてしまった知り合いがいます。

駐車中はカーナビを取り外して見えないところにしまっておく、見えるところにバッグ等の物を置いて車を離れないというのを徹底していました。

ヨーロッパのレンタカー事情

旅行に行った先ではレンタカーもよく利用していました。

インターネットで検索すれば各国のレンタカーを簡単に申し込み出来るので便利です。

詳細の画面をプリントアウトして持って行き、現地のレンタカーオフィスで…

確認→説明→支払い→車のチェックをして借りるという流れでした。

日本と変わらないですね。

口コミや保険は見直そう!

お国によって、車のチェックが雑だなぁと思うことはありました。

私はトラブルに見舞われたことはないですが、借りる際は、口コミを見たり、保険には必ず入るようにしましょう。

ヨーロッパの運転マナーは?!

楽しそうにバイクに乗るカップル

ドイツは運転マナーがとても良いと思いました

高速道路でもスピードを出している車はすぐに譲るなど交通ルールと意識がしっかりしていました。

だからこそ高速道路の速度無制限も成り立つのでしょう。

その他の国も、びっくりするような荒い運転をする国は思い当たりません。

車線がないところも!

ただ、パリなどの交通量の多いところは、車線が無ければ何重にも車が並走するなど、多少怖かった印象があります。

また、ナポリなども運転が荒い印象を受けました。

治安や場所柄で、多少運転マナーが悪いところもあると思います。

さいごに

寄り添い座っているカップル

ヨーロッパの街はどこも美しく、ほんの小さな村でもいいところがたくさんあります。

車があれば、ふらっと立ち寄った場所が思いがけず素敵な所だったり、新たな発見が出来るかと思います。

私も車で南フランスを周遊していた時に目的地までの道中、ガイドブックには載っていない美しいビーチと街並みの小さなリゾート地を見つけたり…

突然山の上に立派なお城が立っていたり、車だったからこそ出会えた場所や景色がたくさんありました

初めてのヨーロッパのドライブは少し怖いかと思いますが、記事を読んで予習していただければ幸いです。

ヨーロッパでのドライブ旅行はいつもと違った旅行になると思いますので、とってもオススメですよ。

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