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どっちの国で育てる?ドイツでの子育てメリットベスト5

ドイツ

先生の紹介

ハナコ
ハナコ
大学を卒業後、日本でエンジニアをしていました。
オーストリア人と結婚。
第一子を日本で出産。第二子をドイツで出産。
現在は南ドイツに住んでいます。

Question
ドイツ人彼氏との間に子供が生まれる予定です。
日本で育てるか、ドイツで育てるか迷っています。
AKI さん 埼玉県 30代 事務職

教えて、先生!

先生先生
そのご質問に、現在ドイツ在住、子供2人をドイツで育てているハナコがお伝えします。
ドイツの子育てってどんなイメージ?

恋する乙女恋する乙女
やっぱりビールと同じで哺乳瓶も大きいのかしら。
1リットルくらい?

王子様王子
それじゃ赤ちゃん一人で持てないと思いマース

恋する乙女恋する乙女
毎回ミルク飲む前にママと「プロースト!」って乾杯するのよ

王子様王子

乙女ちゃんのドイツイメージは置いといて、
日本と比べた際の「ドイツでの子育てのメリット」はこんな感じデース

  • お金がかからない
  • 親の育児休暇がママパパ合わせて14か月取得の義務
  • 社会が子連れに理解がある

この記事は【5分】でササ―ッと読めマース

先生先生
どちらの国が絶対いい!という答えはありませんが、
「自分に向いている国はどっちかな」ということがわかればいいですね。
私の実際感じた「ドイツ子育てメリット」をご紹介します。

5位:お金がかからない

赤ちゃんが生まれた!

ベビーベットとオムツ交換台とベビー服用意しなくちゃ! ベビーカーも!

せっかくならかわいい子供部屋にしたい!

やっぱり子供のうちから本はたくさん触れさせたい!

大きくなった! 靴! 上着! スキー服!

子供が生まれるとなんだかんだ揃えるものが出てきます。

どこまで凝るか、どこまで妥協するかなど人それぞれですが

いつのまにか月の出費がかさんでしまうことも。

ドイツ人はケチ

ドイツ人は簡単に新品を買いません。

お金がないというより、「本当に必要」と思わない限り、財布を開きません。

よく言えば「節約家」ですね。

ただ、旅行にはたっぷり費やします。

そんなドイツでは物のリサイクルが主流です。

自分の家で要らなくなったものは親戚・知人にすぐあげます。

現在はコロナ禍で自粛中ですが

毎週末どこかの教会でフリーマーケットが開催されて

まだまだ使える子供服が1着1ユーロ(130円くらい)で売っていたりします。

うちも子供が2人いますが、

とってもかわいい!欲しい!と思って買った服がいくつかあるくらいで

あとはほぼいとこのおさがりやちょっと年上のお友達からのもらいもので済んでいます。

子供はすぐサイズアウトしてしまうので毎回買っていたら大変です!!

4位:近所迷惑という言葉がない

子供は24時間うるさいです。

泣く・わめく・叫ぶ・金切り声をあげる。

そしてそれを怒鳴る親。

もちろんうるさいものはドイツ人にもうるさいでしょうし

人それぞれではありますが

絶対的に違うところがあります。

家の作りです。

ドイツの家はレンガでできており重厚です。

うちは隣の家の物音が聞こえたことが一度もありません。

日本の家は壁が薄い

私の実家、東京の家は一戸建てでしたが隣との距離が近く、

大声を出すと「近所迷惑!」と怒られたりしました。

また、横浜で一人暮らししていたアパートの壁は本当にペラペラで

隣の家のテレビの音も聞こえました。

1年だけ私のいる日本の家に滞在した彼(現在の配偶者)は

冬になると「日本の家はドイツより寒い」と言っていました。

日本の家で二人の子供を育てて

毎日近所迷惑を申し訳なく感じながら生活するなら

うるさいながらも「静かにして!近所迷惑でしょ!」という必要のない

ドイツの方が私は気が楽です。

3位:バス・電車にベビーカーの場所

日本のママパパは抱っこ紐が主流ですよね。

ドイツはほぼベビーカーです。

なぜって、重たいから。

ドイツ人は日本人のように頑張りません。

重たいものを頑張って持ちません。

そしてドイツのベビーカーは大きいです。

そのベビーカーが乗れるスペースが、バスや電車には普通にあります。

ベビーカーを折りたたむという考えはない

以前日本に一時帰国した際、ふと見た広告です。

「このベビーカーならバスに乗る時も片手でワンタッチ折りたたみ可能!」

なぜ折りたたまないといけないのか?

日本のバスはスペースがないから。

しかし 子育て中のママやパパが、なぜそんなに頑張らないといけないのか。

片手で赤ちゃんを支えて、片手でベビーカーを畳む。

しかも「周囲に迷惑がかからないように」なるべく早く!

日本はママパパを頑張らせすぎだと思います。

2位:親の育児休暇は「合わせて」14か月

ドイツの育児休暇(Elternzeit) は14か月です。

これはママとパパ合わせた長さです。

ママが7か月、パパが7か月といった感じで自由に決められます。

振り分けには一点制約があって

片一方が取得できる休暇は最大12か月。

つまりママだけが育児休暇を取得するということはなく

パパも最低でも2ヶ月は育児休暇を取得する義務があります。

ママ1人で子育ては無理

何らかの理由でママ1人パパ1人で子育てしている方も多くいますが

特別な理由もない限り、

子育ては平等に責任のあるパパとママが行うもの。

私は「ワンオペ育児」は無理です。

ドイツのママも日本のママも育児頑張っているのは変わらないと思いますが

ドイツのママは日本のママほど我慢したり、無理したり、していない印象です。

私にとって育児という業務は

10数年やってきた技術職エンジニアのサラリーマンより100倍大変ですし

100倍ストレスです。

正直、育児から逃げたくて育休切り上げたい、一人で日本に逃げようか、と思いました。

しかしそういったことをすべて配偶者に説明し、

それ以降は「月・水の夜は配偶者が育児業務全般」「火・木の夜は私が育児用務全般」と決め、

私は週に二日、子供から完全に開放され、

語学学校やフィットネススタジオに行っています。

また、配偶者は15時半に仕事を終わらせ、

16時きっかりに家に戻ってきます。

日本にまだ存在する「ワンオペ育児」

私にはできません。

1位:社会が子連れに理解がある

社会全体が子連れに理解があります。

これは私が一番感じ、ドイツで子育てしようと決めた理由です。

子連れで数回日本に一時帰国をしたのですが

「何で子連れのお母さんがいつもいつも謝らないといけないのか」

「何であんなに申し訳なさそうなのか」

「何でここまで周囲に気を使わなければいけないのか」

と思うことが多々でした。

私は実家が東京なので東京での経験しかありません。

もしかしたら他の地域は違うのかもしれません。

けれど、ほんの数週間の滞在で、

子連れで出歩くのが億劫になりました。

もちろんドイツでも子供は親の責任ですし

周囲に迷惑をかけてはいけないのはもちろんなのですが

日本ほど窮屈ではないです。

もちろん日本の子育てのメリット、ドイツ子育てのデメリットも

ドイツ子育てデメリットもあります。

まず離乳食

日本で赤ちゃんが最初に口にするタンパク質は

お豆腐や小魚、大豆になると思いますが

ドイツは「なんだか味の濃い肉のペースト」だったりします。

赤ちゃんには安心安全な美味しいものを食べさせたい。

できれば素材の味がわかるものを。

日本のママパパは頑張っていると思いますし

日本の離乳食もとても赤ちゃんのことを考えたすばらしいものがたくさんあります。

残念ながら、日本人から見るとドイツ離乳食は「雑」です。

日本の丁寧な離乳食活動をドイツでするには

ママパパのそれなりの努力と時間が必要です。

次に日本語学習

最初はママと日本語で話すことが多いので日本語が強かった娘も

現地の幼稚園に入り、ドイツ人の友達ができ、今は完全にドイツ語寄りです。

ドイツに住んでいる以上当たり前なのですが

やはり親としては多少は日本語の読み書きもできて欲しいところ。

そうなると日本人親の努力が必要になります。

例えばミュンヘンに日本語補習校があるのですが

うちの場合、ミュンヘンまで電車で1時間、補習校のお金、毎週土曜日がつぶれる、など

いろいろな懸案事項があります。

それでもやはり日本語を・・・!となると

親にそれなりのエネルギーと時間とお金が必要です。

日本にいれば自分の親に子供を預けたりが簡単にできるのもいいですね!

ドイツにいるとしょっちゅう日本の親と子供を合わせる、ということが難しくなります。

さいごに

ドイツでの子育て、いかがですか?

どちらも一長一短あると思います。

家族で色々考えてみて、

自分と自分の家族がより自然に生活できる場所を選ぶのが一番ではないでしょうか。

子育て頑張ってください!

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