【ドイツへホームスティ体験】大好き♡愛しのホストファミリー‼

先生の紹介

- ドイツ在住の各専門分野に精通した日本人女性ライターが、ドイツの今をお伝えします。
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Question
ドイツへ語学留学に行くのですが、正直、初めてのホームステイにびびっています。
海外へ留学に行くとかなりカルチャーショックを受けると聞いたのですが、実際どうなんでしょうか?
ドイツ留学の体験談を聞かせてください!
モリヤマ さん 福岡県 20代 学生
教えて、先生!

皆さんは、ドイツのホームステイにどんなイメージを持っていますか?

やっぱり家族みんなでワイワイしているイメージかしら?

でも、全てがそんな家庭ばかりでは無いんですヨ!

私がドイツへホームステイしたら、そこにいるペット達と広いお庭で走り回るのよ。
きっと、100匹くらいいてもふもふに埋もれちゃうかも♡

乙女ちゃんの想像力にはかないマセーン(汗)
ちなみに、実際のドイツへのホームステイはこんなカンジ!
- 夕飯はスナック
- お金持ちは2枚皿食卓
- 家庭によって格差がある
この記事は【5分】でササ―ッと読めマース

今回は、私が体験した事を順にお話していきます!
私の描いていたドイツ家庭
「みんな、食事にしましょう」ママがそんな風に声をかけてみんなを集めます。
どっしりとした木のテーブルには素朴ながらも美味しそうな料理が並び、家族は席に着いて「さあ食べようか」というパパの声を待ちます。
「いただきまーす!」と和やかに始まる食事。
休日には、日本から来た新しい家族を案内しながら街を周るのです。
これは私が漠然と思い描いていた、ホームステイの情景です。
そんな淡い夢のようなイメージは、あの日見事に打ち砕かれてしまったのです…
今回は、そんな私のドイツホームステイ体験についてお話します!
ドイツ留学のきっかけ
私が、初めてホームステイというものを経験したのは、大学2回生のときに参加した語学セミナーでした。
それまでの人生でそういうことをする機会はなかったし、自分自身でもやりたいとは思っていませんでした。
初対面の家族の中に入っていくのも気を遣いそうだし、何より、言葉が出来なければ意思疎通もままならないのですから。
外国語を話せるようになるためにホームステイをするのでしょうが、心配性な私はある程度の語学力をつけてからと、2回生の終わりの2月にドイツに行くことにしたのでした。
初めてのドイツ‼
10人程のグループで、初めてのドイツにやって来た私たち。
1人ずつ、各家庭に振り分けられていきます。
大学を通しているため怪しい家庭に送り込まれることはないのですが、みんな初めてでドキドキしっぱなしです。
他のメンバーがこれからお世話になる家族と対面していきます。
そして、ついに私とホストファミリーとのファーストコンタクトが!
ファーストコンタクト
会場まで迎えに来てくれたのは、ママと2人の兄妹でした。
2人ともわたしより年下でしたが、お兄ちゃんのパウルは優しく、とても面倒見がよさそうです。
小さな妹のマーサは、サラサラの金髪でお人形さんのよう。
ママは背が高くて、意志の強いドイツ人女性という印象でした。
初めての海外でとても疲れてはいたのですが、いよいよドイツに来てホームステイをするのだと思うと、未知の経験への期待の方が大きくて目が覚めるような気持ちでした。
大家族
ママの運転する車で雪の中を走り抜け、家族の住む村に到着しました。
ここで初めて、家にはさらに3人の子どもがいることを知ります。
パウルの上に姉のユリア、パウルと双子であるキルステン、そしてわたしと同じようにホームステイをしているマックスでした。
さらに家族は他にもいます。
子熊のような犬のアートスと、猫が2~3匹。
ずいぶんな大家族の所にやって来てしまったようです。
わたし自身も兄妹は多いし動物も好きだし、楽しくなりそう。
ところでパパはいつ帰って来るのかな?
そんなことを考えていたら、お腹も空いてきました。
「一緒に食事の準備をしましょう!」とママが声をかけてくれます。
私の脳裏には、ザ・ホームステイの食事風景が浮かびます。
ウェルカムディナーはピザで
ママは、くるんと巻いたシートのようなものを用意していました。
「今晩は、ピザにしましょう」
巻物の正体は、お手軽ピザシートだったのです。
それを適当な大きさに切り、その上にトッピングをしていくのです。
付け合わせには簡単なサラダを。
実際のところパリッと焼けたピザは美味しかったし、準備をしながら自然な流れでお互いのことを自己紹介しあえたので、始まりとしては悪くないはず。
思い描いていたホームステイ風景と多少は違うけれど、今日はとりあえずこんなものだよね…と自分に言い聞かせました。
様々思う事はあったけど、その日は旅の疲れもあったので、シャワーを浴びて早めに就寝したのでした。
ちなみにその日、パパに会うことはありませんでした。
スナックボウルに大ショック!
翌日は、滞在中に通う語学コースのオリエンテーション等々で時間は過ぎていきました。
夕方帰って来て、まだなかなか家族と積極的にコミュニケーションの取れない私は、ぶらぶらと適当に時間をつぶしていたのだと思います。
そして夕食の時間、薄暗くなったリビングにTVだけが煌々と光を放ち、「食べてね」と手渡されたのが、カリカリしたクラッカーのようなものがたくさん入ったボウルでした。
これは何だと一瞬思考がストップしましたが、どうやらこれが今晩の食事のようです。
我が家のルール
TVは勝手に見てもいいよ。
何か欲しいものがあればキッチンでどうぞ。
そう言い残して、どこかへ出掛けてしまったママ。
今日は子どもたちも各々時間を過ごしているらしく姿が見えません。
そういえば、この家のルールという形で、ママに言われたような気がします。
節度を守って自由に過ごす!
「ある程度の約束を守れば、好きにやっていいのよ」
「キッチンで何か作ってもいいし、冷蔵庫も好きに開けてちょうだい」
「ここの棚には紅茶が入っているから、好きなときにお湯を沸かして飲んでいいのよ」
つまり、この家でのルールは、節度を守っていれば自由にやっていいということ。
ホームステイというものに夢を見過ぎていた私は、その自由さにかえって困惑してしまったのでした。
何か違うぞ・・・
スナックでいっぱいのボウルを手に暗いリビングでTVを見る。
精一杯の好き勝手をして淹れた紅茶を飲む。
「何か違うぞ」と頭の中でモヤモヤが膨らんでいくのを感じながらその夜は更けていきました。
この些細な一件は、ドイツに来て受けた最初の明確な洗礼でした。
そして、このおうちは自分の想像していたものと違うかもしれないと、わたしは薄々ながらも気付き始めていたのです。
翌日の語学コースでこの一件について語ると、一緒に参加していた友人や引率の教授に大変驚かれました。
教授に至ってはそんな私を不憫に思ったのか、非常食にと自ら持参していたインスタントラーメンを分け与えてくれたほどでした(笑)
2枚のお皿とエッグスタンド
そして、1か月間のホームステイ中、わたしは次第にこのホストファミリーとの生活に慣れていきました。
夕食は相変わらず、(よく言えば)気取らないものが多かったのですが…
ちなみに、実は簡単な夕食というのは「Kaltes Essen(カルテス・エッセン/冷たい食事の意味)」と言い、ドイツの立派な食習慣だったりします。
ドイツでは昼食にしっかりとした温かい料理を食べ、夕食はパンにハムとチーズなどの軽い食事で済ませるのです。
(最近ではライフスタイルの変化などで、日本のように夕食が1日の食事のメインとなることも多いようではあります。)
格差がある事に謎のカルチャーショック
スナックボウル事件の後しばらくして、友人が夕食に招待してくれたことがありました。
彼女は裕福な老夫婦の家庭にホームステイしており、ホストファミリーが「お友達を呼んだらどう?」と提案してくれたとのことでした。
語学コースを終えて、彼女のステイ先に向かいます。
出迎えてくれたのは、いかにも上品そうなご夫婦。
(私のホストファミリーが上品ではないという意味ではありません)
出されたお料理に驚き
早速テーブルに着くと、各自の前には既にお皿がセッティングしてあり、運ばれてきた料理の皿がその上に置かれるのです。
これが、お金持ちの二枚皿の食卓というやつか…!と、謎のカルチャーショック。
その日は優雅なお夕食に、美しいバスルームでシャワーを浴び、ふかふかベッドでお泊まらせてもらったのでした。
そして翌朝、朝食のテーブルにエッグスタンドが出現していることに度肝を抜かれました。
スタンドに置かれた卵が可愛らしいカバー(ゆで卵が冷えてしまわないように)を被っていたのには胸キュンが爆発なのでした。
やっぱりマイホーム
友人のホームステイ先に行って、お上りさん状態になってしまった私。
その晩、自分の家族の元に帰って来て、何と安堵したことでしょう。
そこで初めて、もしかしてこの家は自分にとても合っているのかもと悟った気がします。
日に何度か、キッチンでお湯を沸かしてティーパックの紅茶を飲むのも好きになっていました。
木箱にずらっと並べられているものから、いろいろ選ぶのも楽しいのです。
このスタンスが自分に合っている
あるとき、セミナーのプログラムで夜に簡単なオペラを見に行くというものがありました。
終わりが10時ごろになって駅で解散し、そこから各々の家庭に帰って行くわけです。
メンバーの中には、何時に帰るか家に連絡しないといけない子もいました。
携帯もないし、いちいち公衆電話で連絡するのが面倒だと愚痴をこぼすメンバーを横目に見ていました。
気楽に過ごせる
うちは門限もないし連絡もいらないし気楽だなと思ったのを覚えています。
そんな私は路面電車に乗って最寄り駅まで行き、そこからは徒歩なのですが、時刻は既に11時過ぎで小雪もちらつく中、小柄なアジア人の女の子が10分くらいかけて歩いて帰るのです。
もし自分が預かる方の人間なら心配でならないだろうけど、帰宅したわたしを見て、ママは「おかえりー」と朗らか。
さすがに帰り道はちょっと怖かったよと告げると、「こんな寒いと、悪い人も出て来やしないわよ~」と笑うのです。
自分のリズム
私はそれを聞いて怒るどころか、妙に納得してしまったのでした。
このいい加減さも、自分のリズムに合ってるなと再確認すらしたのでした。
ただ、海外でのひとり歩き(特に夜間)はやはり危険をはらんでいます。
わたしの場合は運がよかっただけだと思いますので、マネはしないようにお願いします。
Auf Wiedersehen!また会う日まで
理想と現実の差に打ちのめされそうにもなった1か月間は、気付けばあっという間にわたしの前から過ぎ去って行きました。
ホームステイの後には1週間の研修旅行が控えており、それから帰国です。
それはそれで楽しみではあるのだけれど、いつしか、旅行なんか行かなくてもいいから最後までここにいたい!と思うようになっていたのです。
薄暗がりの中でよく分からないTVを見て、クラッカーをかじっていたときの寂しさが嘘のようです。
お別れパーティー
ホームステイの締めくくりは、お別れパーティーです。
みんなでにこやかに飲み食いしたり、語学コースで練習したドイツ語の歌を披露したりしました。
いよいよお別れの時、一番世話を焼いてくれたパウルは「何だか泣けてきたよ」とはにかみながらも、涙を流して別れを惜しんでくれました。
そしてドイツのママはわたしをぎゅっと抱き締めて、「またいらっしゃい」と言ってくれたのでした。
その言葉通り、わたしはまた彼らの元を訪ねることになったのですが、それはまた少し先のお話です。
ちなみに冒頭から欠員しているパパですが、私のドイツ語理解力が確かならば離婚したとのことでした。
さいごに
このようにして、わたしは初めてのホームステイを結果的に大満足で終えることが出来ました。
完全にドイツ語漬けというわけでもありませんでしたが、その国の空気を吸い、母国語としている人たちと関わるだけでも、語学力は飛躍的に伸びたと思います。
もし気持ちの問題だけで迷っているならば、ぜひ飛び込んでみてください。
そこにはきっと落胆もあるけれど、ただ日本で机の前に座っているだけでは得られないものも、たくさんあるはずです。
涙の別れから1年後、わたしは留学生として再びドイツに赴き、約束通り、わたしのもうひとつの家族と再会を果たしました。
その時の夕食は、冷凍食品のピザ。
「初めてのときもピザだったね」と私が言うと、「ママの味は冷凍食品だね」と、少し大きくなったパウルが笑うのでした。
さあ、世界で恋をしよう!
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