ただのメレンゲじゃない!NZ首都ウェリントンで探す美味しいパブロヴァのお店ベスト5

ニュージーランド

Question
時々インスタとかで見かけるパブロヴァって実際美味しいんですか?
どうしても、「どうせメレンゲでしょ」という思いが拭えないのですが…。
神田 さん 北海道 30代 会社員

教えて、先生!

先生先生
パブロヴァを初めて知った日本人の誰もが思うであろうこの疑問、こちらを私 tnk が解明して行きましょう!
ところで皆はパブロヴァって何だか知ってる?

恋する乙女恋する乙女
食べ物なのよね? メレンゲって事は、スイーツかしら?

王子様王子
その通りデース。
パブロヴァは、ニュージーランドとオーストラリアの伝統のお菓子なんデスネ〜。

恋する乙女恋する乙女
って事は、マカロンみたいなものかしら!?
や〜ん、きっと私のような儚げな魅力に溢れる女の子のイメージにぴったりの愛らしいスイーツなのね!
是非一度お目にかかりたいわ〜!

王子様王子

乙女ちゃんのイメージは置いといて、可愛らしくて魅力的なお菓子である事は間違いないデース。
例えば首都のウェリントンでは、

  • Loretta
  • Monsoon Poon
  • Floriditas

なんかで美味しいパブロヴァが食べられマース。
この記事は【4分】でササ―ッと読めマース

先生先生
今回はウェリントンの人気店と共に、パブロヴァの長い歴史とルーツを辿りつつ、その魅力をお伝えしていきたいと思います!

5位:Pickle & Pie

パブロヴァは夏の定番スイーツとして知られ、南半球のクリスマスが夏季に祝われる事からクリスマスケーキとしても振る舞われます

焼き菓子のテイクアウェイでもよく利用される Pickle & Pie でも、時々パブロヴァがキャビネットに並ぶ事があります。

気軽に持ち帰り出来る上にケーキ屋さんのケーキにも負けない完成度です。

主張しすぎない甘さとフルーツの酸味が程よくマッチして、シンプルで飽きのこない味わい!

ふわっと消える!?不思議食感

日本ではあまり馴染みのないお菓子ですが、Pickle & Pie の焼き菓子には多く使われるメレンゲ

ケーキの上にちょこんと乗ったホイップクリームのような愛らしい形のそれが、食べてみたらびっくり!

サクッとしたパブロヴァとはまた違った、甘くてふわっと消えるような口当たり…。

酸味の効いたレモンタルトの上に、大きく絞ったメレンゲを香ばしく炙ったら、それはもう絶妙なバランスに仕上がります。

店名Pickle & Pie
住所2 Lombard Street, Te Aro, Wellington 6011
営業時間(月)〜(金) 7:00〜20:00  (土) 8:00〜20:00  (日) 8:00〜16:00

4位:Monsoon Poon

アジア系フュージョン料理のレストランとして、2001年よりウェリントンから始まったこのお店は、ニュージーランドの隠れた名店。

ネオンのような鮮やかなライトは、パブロヴァの最初の形であったと言われる、カラフルなゼリーの層を連想させます。

実はパブロヴァは元々はメレンゲではなく、バレエのチュチュに似せて作られた何層ものゼリーで作られたものだったそうです。

それが後に、「メレンゲにホイップクリームとフルーツを詰めたデザート」として今の形になったのだそう。

一体どこでどうやってそうなってしまったのやら、どこまでもミステリアスなお菓子ですね。

多国籍で無国籍!?

結局のところ、パブロヴァの発祥はどこなのか?

この議論が未だに終わらない理由は、その歴史があまりにも曖昧な事にあります。

結果的に言えば、パブロヴァと呼ばれるお菓子の最古のレシピは、ニュージーランドから出版されているそうです。

しかしそのお菓子はメレンゲではなく、ベリー等を使ったジェラートであった事が分かっています。

その上調査の過程のうちで、150ものメレンゲを使ったレシピが発見され、その殆どがイギリス、アメリカで出されたものだったそう。

こうなれば、最早どこの国の食べ物という次元ではなくなってきますね。

店名Monsoon Poon
住所12 Blair Street, Te Aro, Wellington 6011
営業時間(月)〜(木) 12:00〜22:00  (金) 12:00〜23:00

(土) 17:00〜23:00  (日) 17:00〜22:00

3位:Loretta

ホリデーシーズンのデザートとして出されるパブロヴァを一年中楽しめるのがこのお店。

スタイリッシュなお店で出される食事は、地元の季節の食材にこだわったものばかり

パブロヴァも季節毎に乗せるフルーツが変わり、毎回違った装いで味わえるのも嬉しい!

季節のオシャレを楽しんで

Lorettaのパブロヴァは、さっくり硬めのメレンゲココナッツクリームの軽い味わいが特徴です。

通常、プレーン生地にホイップクリームと季節のフルーツを使うのがよく知られるパブロヴァの形。

ここではフェンネルを練りこんだ生地フルーツカードを使用する等、ちょっぴり現代的なスタイルも楽しみのポイントです。

一見ただのメレンゲであると思われがちなパブロヴァですが、意外とアレンジの効く柔軟なレシピです。

クリームにホワイトチョコレートやクリームチーズを混ぜてみたり、フルーツも好きな物を好きなだけ乗せられちゃう夢のようなお菓子です!

店名Loretta
住所181 Cuba Street, Te Aro, Wellington 6011
営業時間(火)9:00〜21:00  (水)(木) 8:00〜21:00

(金)(土) 8:00〜22:00  (日) 8:00〜20:30

(月)定休日

2位:Fork & Brewer

国の伝統的なお菓子なだけあり、スーパーやベーカリーに行けば一年中手軽に手に入るパブロヴァ。

ですが、本来はホリデーシーズンのデザートとして楽しまれる事から、お店に寄っては期間限定で出しているところも少なくありません。

Fork and Brewer は、ブリュワリーでありながらフードにも定評があり、最近まで美味しいパブロヴァを出していたお店でもあります。

人気のお店程定期的にメニューを変えていくので、残念ながら今は既にデザートメニューも変わってしまっています。

私自身初めてパブロヴァに出会いその美味しさに魅了されたのがこのお店でした。

完全に私情ではありますが(笑)、またいつかパブロヴァをメニューに復活させてくれる事を心より願っています!

幸福度満点!なのに軽い後味

ビールのお店であるからこそ、濃い味のフライやチーズ等が好まれますが、デザートはまた別です。

パブロヴァの軽い食感と後に残らない味わいが、さっきまで舌に残っていたビールのきりっとした感覚をやんわりと緩和してくれます

甘いチョコレートケーキやひんやりとしたアイスクリームも良いのですが、前後に食べる物を一切邪魔しないパブロヴァ魔法のような感覚は、何物にも変え難いものがあります。

店名Fork & Brewer
住所20 Bond Street, Te Aro, Wellington 6011
営業時間(月)〜(土) 11:30〜22:00  (日) 11:30〜21:00

1位:Floriditas

朝ごはんのお店としてもご紹介していたこちらのお店は、デザートも凄いんです!

ブラウンシュガーのコクのある甘みとふわふわのクリーム、フルーツのキュッと甘酸っぱい味わい。

キウイであれば「これが食べたかったの! 」と思わず声をあげてしまいます。

パブロヴァは、生地とクリーム、そしてフルーツを一緒に食べるからこそ美味しさを発揮し、そのどれか一つでも欠けていては成立しない三位一体の一品

一つ一つが上質で新鮮な素材であればある程、その一口に広がる美味しさは格別な物になります!

少女のような佇まい

20世紀初頭に活躍したロシアのバレエダンサーアンナ・パブロワ

彼女のニュージーランド、オーストラリア公演中に出されたデザートとして名付けられたのが、この「パブロヴァ」です。

その姿形、味わいまでもが、まるで愛らしい少女のイメージをそのまま形にしたようです。

儚く脆く、ほんのり甘く、それでいてしっかりとした土台に、色鮮やかなフルーツの飾り。

まさに純白の衣装を纏ったバレリーナのそれであるパブロヴァは、彼女がそれを口にしたとされる1926年から実に90年以上が経った今も、人々を魅了し続けています

店名Floriditas
住所161 Cuba Street, Te Aro, Wellington 6011
営業時間昼営業 7:00〜16:00

夜営業 17:30〜22:00

さいごに

とってもメジャーなお菓子でありながら、お店にあったりなかったり、メニューから消えたり現れたり、なかなか手に届きそうで届かないパブロヴァ

まるで聡明で可憐な少女に振り回されているかのようです。

きっと一度食べたら、貴方もそんな奔放な "彼女" の虜になる事間違いなしですよ!

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