ニュージーランドではゲテモノ!?キウイが驚く日本の食べ物ベスト10

ニュージーランド

Question
短期間でしたが、ニュージーランドでホストファミリーと暮らしていました。
その時、ホストファミリーの家でおにぎりを作ってすすめてみた事があるのですが、微妙な反応をされました。
ニュージーランド人が好きなサーモンを焼いて入れてみたのですが、好き嫌いがあまり出なさそうな王道の物を作ったつもりだったので、未だに謎です。
Minami さん 北海道 20代 学生

教えて、先生!

先生先生
これはもしかすると具材の問題ではないかもしれませんね。
私 tnk も、もう10年以上も前に現地でおにぎりを振る舞った事がありますが、実に微妙な反応をされたのを今でも鮮明に覚えています。
(笑)

恋する乙女恋する乙女
おにぎりに驚く要素なんてあるかしら。
もしかしてシンプル過ぎてびっくりしたとか?

王子様王子
僕もうん十年も前におにぎりを知った時にはちょっと苦手でしたヨ〜。
今ではすっかり日本人なので、コンビニに梅しらすおにぎりがないとがっかりするぐらいですけどネ〜。

恋する乙女恋する乙女
王子もおにぎりが苦手だったの!? て言うかチョイスが渋くてそっちの方がびっくりよ!

王子様王子

おにぎりそのものというよりも見たことのない物が巻かれていた事に躊躇いがありましたネ〜。
おにぎりだけではなく、

  • 焼き魚
  • たこ
  • 馬刺し

等の日本の料理は、キウイも最初はびっくりすると思いマ〜ス。

この記事は【8分】でササ―ッと読めマース

先生先生
日本食ではよく使われていても、ニュージーランドではあまり食べない意外な食材はまだまだ沢山あります。
せっかくなのでいくつか代表的なものを見ていきましょう!

10位:海苔

海外の人に日本食を振る舞う機会があれば、生食を避ける等という気遣いはしても海苔に関しては盲点かもしれません

ニュージーランドでは料理に海藻類を使う事があまりないので、初めて海苔を見るとそもそも何なのか分からないというキウイも時々います。

質問者さんのケースも、もしかしたらこれが原因だったのかもしれません。

食の多様化進行中

とは言え、最近は現地にお寿司屋さんが増えている事もあってか、数年前に比べ海苔の認知度も上がっています

英語で海苔は「Dried seaweed」と習うと思いますが、現地のレストラン等で料理に海苔が使われたりする時は、そのまま「Nori」とメニューに表記される事もあります。

キウイにも海苔が浸透して来ている証拠ですね!

ですが私には、リスペクトと共に「これは海苔です!(美味しいけど気をつけて)」というようなニュアンスも感じられます

9位:生魚

生魚も最近ではあまり抵抗なく食べられる人が増えています

それでも、昔から生食をして来なかった事から、その信頼度はまだまだ高いとは言えません

少しずつ本当の日本食に近づいて来ているニュージーランドの日本食ですが、未だに受け入れきれない部分はあえて本来の仕様を選ばない事もあるようです。

本当のOSUSHIの姿とは

例えば現地にあるお寿司屋さんは、サーモンやアボカドがメインの巻寿司が多く、シャリも酢飯を使っていないこともしばしば。

単純に酢飯を知らないという場合もありますが、日本食であっても、ネタの選定や味付けは基本的にその土地に合わせられています

それ故に、ニュージーランドでしかお寿司を食べた事のキウイは、日本のお寿司の事を「サーモンロール」とだけ認識しているかもしれません。

勿論日本人もサーモンは大好き!

ですが、回転寿司で回ってくる物の殆どがサーモンでは、最早回っている意味もないような…

8位:生卵

ニュージーランドに限らず、海外で、卵は焼いて食べる事を前提として売られています。

その上現地のスーパーに並ぶ卵は、生まれたてかよ! と言いたくなるぐらい羽根やフン等で殻が汚れています

卵の生食で懸念されるサルモネラ菌の感染は、卵の中身ではなく殻から入ってくるものです。

流石にこんなに汚れていては、卵一個割るのにも危険が伴いますね。

キミが好き

安全面もそうですが、単純に食感が苦手と言う人も

キウイも、料理に卵をよく使いますし、ポーチドエッグなんかは殆ど生のような状態ですが、黄身よりも白身の方に抵抗があるようです。

焼いてしまえば美味しいのですが、温泉卵のような状態の白身や、カラザ(黄身に付いている白い紐のようなもの)のどろっとした感じが苦手という人もいます。

7位:うに

うにこそゲテモノの代表格!

と思うところですが、意外な事にニュージーランドでもうには食べられます

ただし一定数の人が食べるだけなので、あまりポピュラーなものとは言い難いところ。

日本人でも好き嫌いが分かれますし、嫌いというと「美味しいうにを食べた事がないんだ」なんていうのは、よく言われがちなうにあるあるですね。

捨てられるご馳走

日本では専ら高級ゲテモノ食材として扱われるうにですが、ニュージーランドではほぼ海岸のゴミ状態

現地で食べられると言っても、うにを食用とするのは先住民族のマオリだけです。

たまたまスーパーで見つけて買おうものなら、会計で「本当に買うのか?」とでも言いたげな顔をされます

英語では Sea urchin と言いますが、ニュージーランドではマオリの言葉で「キナ」とも呼ばれます

日本で採れるものよりもかなり大きく、一匹だけでも山盛りの身が採れるそうです。

缶入りでも売られていますが、せっかくなら一匹買ってドリームサイズのうに丼の夢を叶えてみたいものです。

6位:たこ

ニュージーランドにしばらく住んでいると、ある一つの疑問が浮かびます。

タコが…いない…?

レストランにもスーパーにもフィッシュマーケットにも、タコがどこにもいません。

勿論たこ焼きなんてありません。

そもそも現地でタコは食べ物としてあまり認識されておらず、たこ焼きの中身を聞いて来たキウイに正体を教えると一気に冷めてしまいます。

同じ軟体動物なのに

童謡で歌われる程、イカとタコは同じ軟体動物として比較対象に挙げられるポジションにいます。

ですが、何故だかキウイはイカの食用には抵抗がないようです。

日本のように丸々一杯使ってイカ飯! なんて事はありませんが、カラマリと呼ばれ、輪切りの状態で調理されます

たこは「気持ち悪いから」食べたくないと聞いた事がありますが、イカが気持ち悪くない理由も合わせてちゃんと説明して頂きたいものです。

5位:納豆

日本人ですら苦手な人がいるぐらいですから、納得の結果とも言えましょう。

同じ発酵食品のチーズと比べると、納豆の見た目のグロテスクさには、どうにも手が出ない様子。

あの粘り、匂い、そして色、全て合わせて無理、という人がかなり多いです。

一部ではスーパーフードの呼び声も?

そもそも現地で納豆を手に入れる事が容易ではない為、味わった事がないという人が多いのも当然の事。

しかし、日本のやばい食材として挙げられがちな納豆の、その存在自体は多くの人が知っています。

見た目等の印象から単純に食わず嫌いになってしまいますが、健康意識が高く、広くアンテナを張るキウイの中には、ごくごく偶に健康食材として支持する声も、あったりなかったり!?。

4位:焼き魚

生魚が駄目って言ったのに、焼き魚も駄目じゃあどうやって食べるんだよ!

と思われそうですが、正確に言えば骨もそのままの姿焼きは食べません

現地で魚を調理する時は、殆どが骨が入らないよう処理されます

スーパーに並ぶお魚も切り身が多く、骨どころか皮すら剥いであるので、パックに入った白身魚なんかは一見しただけでは何の魚だか判断が難しいところです。

めんどくさーい!

普段から魚を食べる時に骨が入っている事を警戒せず食べている為、キウイにとって日本の焼き魚は最早トラップ

どうやって食べたら良いか分からず、食べられる身の部分も勿体無いぐらいに残ってしまいます。

無理もありません、だって食べたことがないのですから食べ方なんて知る訳もない!

第一焼き魚を出しているお店が滅多にないので、魚をそのまま焼いた形で出されたら途方に暮れてしまいます

味はともかく、キウイにとっては食べるのが面倒だという事が一番の問題でしょう。

3位:魚卵 / いくら・たらこ

結婚式の引き出物や、お歳暮に送りたい物として選ばれる美味しい海鮮と言えば、魚卵。

漁港の近い土地に言ったら、いくらたっぷりの海鮮丼が食べたいし、愛知に行けば明太パークにも行きたい!

という日本人を横目に、ニュージーランドではこのどちらも全く人気がありません

こちらも食べ物としてあまり認識されておらず、「日本のお寿司屋さんで初めて見た」と言う人もいます。

そしてまた捨てられるご馳走

認識されてないという事はどうなるかと言うと、またまた捨ててしまっているそうです

フィッシュマーケットへいくらを求めて行ったところ、「それは誰も買わないよ」と言われた事があります。

時々「キャビアを作りたいと言う人が探しに来る」と言う事で極々稀に取り置きと言う形で用意する事はあるそうですが、フィッシュマーケットでも普段から並べておくような物ではないそうです。

あんなに美味しい物を捨てるぐらいなら、特別ルートで譲って欲しいぐらいですね。

どうしても食べたくなったら

無性に、どうしてもいくらが食べたくなった時、大型のスーパーに瓶詰めが置いてある事も

たらこも同様、輸入の缶詰の物があるようです。

いくらはたらこに比べて認知度があるのか少しお高めですが、たらこの缶詰は$5〜6程度と、かなりお手頃!

よっぽど買う人もいないようですが、それでも輸入してくれている事に感謝するばかりです。

2位:馬刺し

お肉大好きニュージーランド!

ですが、どうしても馬刺しには抵抗があるようです。

鳥、豚、牛は食用としても育てられ畜産業も盛んなニュージーランドですが、馬は家畜ではない!

日本でも馬刺しには好き嫌いがありますが、キウイにとってはちょっと違った理由があるようです。

せめて焼いてあげて…

では何故そんなにも馬の食用が嫌なのでしょうか?

可哀想だからです。

家で馬を飼っている家庭もあるような彼らにとって、馬は家族も同然

我々で言う犬や猫と同じであり、食べるという発想には到底なり得ないとの事です。

しかもそれを焼きもせず生で食べるなんて、キウイにしてみたらオーマイガーものです。

1位:内臓系

現地にも時々日本の居酒屋がありますが、焼き鳥のメニューに内臓系が並ぶ事はありません

もしかしたらチャレンジ精神で置いているところもあるかもしれませんが、現地の人の支持を得るのはかなり難しいでしょう。

という事は、勿論日本で人気のホルモンや白子なんかには全く需要がなく最早食べ物ではないと言われてしまう始末。

骨つき肉が限界…

お肉屋さんのお肉の殆どは完璧に精肉済みで、ちょっと見た目がグロテスクなものなんかは殆ど置かれていません

ミンチ肉や赤身、脂肪分の多い部位などという種類はありますが、生物感を残すような物と言ったらラムチョップか鶏の手羽ぐらいのもの。

大型スーパーで鶏の心臓や足を見かけた事がありますが、かなり稀です。

日本のお魚屋さんで見るマグロの目玉なんて見せたら、卒倒してしまうかもしれません。

さいごに

こうして見るとキウイの苦手な食べ物には、面倒な物やナマ感の強い物が多いようです。

醤油を垂らしてご飯と一緒にかき込んだいくらの味や、綺麗に食べ切った魚の、骨だけになった姿を見た時のなんとも言えぬ達成感!

まだそれを知らないキウイにも、いつかその内なる美味しさが伝わると良いですね

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