クレープにマドレーヌ!フランス人がおやつの時間に食べるものトップ10
先生の紹介
- 在仏20年。南西フランスは、ボルドーから100㎞ほど内陸に入った、美食の里「ペリゴール地方」にて、夫&子供2人と暮らしています。現地で驚くあんなことこんなこと。フランスの「今」をお伝えすべく、情報を発信させていただきます。よろしくお願いします。
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Contents
フランス人がおやつの時間に食べるものとは
フランス人がおやつの時間に楽しむ、人気の食べ物、および飲み物のトップ10をご紹介します。
あまり間食をする習慣のないフランスだけれど、午後4時から5時の間の「グテ(goûter)」は、公式なおやつタイム。
小学校は4時半に授業が終わると、両親の帰りを待つ子供たちは、学校に併設されるギャルデリ(garderie)と呼ばれる託児所で、おやつを食べて待ちます。
晴れの日は外のピクニック・エリアで、お友達とわいわい食べる様子は実に微笑ましいもの。
大人になっても「思い出」として、フランス人の心に残るといわれます。
大人になり仕事をするようになると、なかなかこの時間帯に間食をするのは難しいけれど、「時間があれば食べたい!」というのが本音。
ここでフランス人のおやつを参考に、自分のコーヒータイムに取り入れたいものを見つけてみましょう。
- パウンドケーキは、マーブルが人気!
- マドレーヌは、棒状が食べやすい!
- ホットチョコレートも、夏はショコ・ラテで!
- クレープは、砂糖&レモン汁でシンプルに!
- 板チョコのバゲットサンドは、簡単で美味しいのが魅力!
この記事は3分で読み終わりますので、最後まで読んでいってくださいね。
第10位:ヴィエノワズリ―
ヴィエノワズリ―(viennoiserie)とは、クロワッサン、パン・オ・ショコラ、そしてパン・オ・レザンのようなサクサクした菓子パンです。
味を考えればパン屋さんの焼き立てが一番ですが、手軽さでは工場で生産されたスーパーの商品も魅力的。
個別包装されたクロワッサンやパン・オ・ショコラが複数入った大袋は、家族のおやつにとても便利です。
クロワッサンは、朝食だけのものではない!
ヴィエノワズリ―と言えば、フランス人の朝食を代表する食べ物。
バターたっぷりの食品は朝に食べたほうがよい・・・けれどたまには疲れた午後に食べるのもよし!
お腹を空かせて学校から帰宅する子供たちや、夜のスポーツ系クラブの練習に参加する人々のエネルギー補給に最適です。
第9位:ビスケット
ビスケットは自家製のものから、スーパーで購入できるものまでさまざま。
スーパーに売られているビスケットは、1箱に4枚入りの袋が4つ入っている、というような個別包装が多く、学校のグテに持参しやすいようになっています。
子どもたちに人気なのは、チョコチップ入りや、チョコレートがサンドされたもの、はたまた片側にチョコレートが塗られたものなど、チョコレートを使ったものです。
フランスはビスケット大国!
フランスにはビスケットの種類が多く、原産地、そして形状や食感によってさまざまなものがあります。
代表的なものに、クッキー、サブレ、プティ・ブール、パルミエ、ガレット・ブルトン、パレ・ブルトンなどが。
スーパーのビスケット・コーナーも広く、より取り見取りです。
第8位:パウンドケーキ
フランスのおやつに欠かせないのはパウンドケーキ。
フランス語では「カトル・カール(quatre-quarts)」といい、「4×4分の1」という意味です。
小麦粉、バター、砂糖、卵という4つの材料を、同じ分量だけ用いて作ることからこの名前が付けられました。
マーブルケーキが大人気!
ポピュラーなのはカカオ生地がマーブル状に入った、カトル・カール・マルブレ(quatre-quarts marbré)です。
子どもたちの誕生日会で、よく用いられるのがこのマーブルケーキ。
学校でも誕生日の子どもが持参して、クラスのみんなで分け合って食べることが多いケーキです。
第7位:ワッフル
ワッフルは、フランス語でゴーフル(gaufre)です。
マルシェやお祭りの屋台で、焼き立てを食べさせてくれるゴーフル屋さんは大人気。
こんがりサックっと焼き上がったゴーフルはそのまま食べても美味しいけれど、ホイップクリームのシャンティイ(crème chantilly)をたっぷりのせていただくと美味。
既製品は、トースターで温める!
やはり焼き立てが美味しいゴーフルだけれど、毎日のおやつにはスーパーの既製品も便利です。
トースターに入れて表面をサクッとさせれば、焼き立ての味わいを再現できます。
また片側にチョコレートがついたゴーフルも既製品が買えるので、チョコレート好きにはお勧めです。
第6位:マドレーヌ
フランスの焼き菓子と言えば、代表格はこのマドレーヌ(madeleine)。
貝殻の形をした可愛らしいお菓子は18世紀、侯爵夫人の使用人だったマドレーヌさんの作品。
「おばあちゃんに教わったレシピで焼いた」というケーキに、侯爵夫人が「マドレーヌ」と命名したのだそう。
バリエーション豊かなマドレーヌ!
オリジナルは貝殻型だけれど、グテで人気なのは細長い「マドレーヌ・ローング(madeleines longues)」。
各メーカーが販売するマドレーヌ・ローングは、「一度食べ出すと止まらない」という危険な商品です。
またココア生地をマーブル状に混ぜた、マドレーヌ・ローング・マルブレ(Madeleine Longue Marbrée)というのもあり、やはりマーブルが人気です。
第5位:フルーツジュース
グテの飲物は、果汁100%のフルーツジュース、「ジュ・ド・フリュイ(jus de fruits)」です。
果物はオレンジとリンゴが主流ですが、今では各メーカーがさまざまなフルーツを使用し、トロピカルなパイナップルやマンゴーなども人気を博しています。
この辺りでは地元の生産農家が直売する、プルーンのジュースやぶどうジュースなども楽しめるほど、フランスはジュースのバリエーションが広いのが特徴です。
お誕生日会にも、フルーツジュース!
以前、子どもの誕生月に学校担任から「クラスでお誕生日会をやるので、フルーツジュースを持ってきて欲しい」と、頼まれたことがあります。
小学校の幼稚部であるマテルネルでは、誕生日が同じ月の子どもたちを、クラスでまとめてお祝いするということが多く、よくオレンジジュースやリンゴジュースを持って行きました。
なぜこのようなことをわざわざするのかというと、このケーキとジュースがグテを兼ねているというわけです。
高学年になると、子どもたちは自分の誕生日にケーキとジュースを持参し、授業の終わりにクラスのみんなでお祝いするという形に変化します。
第4位:ホットチョコレート
ホットチョコレートは、フランス語で「ショコラ・ショー(chocolat chaud)」と呼ばれます。
マシュマロをのせたり、上にホイップクリームのシャンティイ(crème chantilly)をのせて豪華にすることも。
夏には冷たくした、「ショコ・ラテ(choco latte)」にしていただきます。
クリスマス会の締めくくりは、ホットチョコレート!
フランスの小学校では、年末年始のバカンス前日の放課後、生徒が保護者の前で歌を歌うクリスマス会が開かれます。
最後は生徒たちにミカンとチョコレート菓子、そしてこのホットチョコレートが振舞われるのが習わしです。
フランスでは寒い冬の夕暮れに、湯気の立つホットチョコレートをすするという習慣が、小さい頃から身についています。
第3位:ブリオッシュ
バターと卵をたっぷり使ったブリオッシュは、ヴィエノワズリ―の一種だけれど、その材料からケーキと区分されることもある特殊な菓子パンです。
ブリオッシュといえば、フランス革命を前に一般市民の間でパン不足が生じた時、「パンがなければ、ブリオッシュを食べればいいじゃない」といったマリー・アントワネットのセリフが有名。
この「ブリオッシュ」の部分が、英語では「ケーキ(cake)」と訳され、庶民の苦しい生活が分からない、貴族の姿を象徴する慣用句に。
実際はマリー・アントワネットの発言でないことが判明しているものの、ブリオッシュはバターと卵を使った、パン以上に贅沢な食品というわけです。
三つ編み型のブリオッシュ!
中でもよく見かけるのが、生地を三つ編みにして焼いたブリオッシュ・トレッセ(brioche tressée)です。
市販品ではスライスされて食パンのように売られており、そのまま食べてもトーストして食べても美味。
また、カスタードクリームとチョコチップを入れて焼かれた「スイス(Brioche suisse)」も、パン屋さんではお馴染みの品です。
第2位:クレープ
フランスと言えば、小麦粉、卵、そして牛乳で作った生地を薄く焼いたクレープ(crêpe)です。
マルシェやお祭りの屋台で食べる、焼き立てのクレープは格別。
学校のPTAが資金調達のために、マルシェでクレープ屋さんを出店すると、長蛇の列ができるほど。
上には砂糖とレモン汁をかけて、またはフランス人の大好物であるヌテラを塗っていただくのが主流です。
お祭りのクレープ屋さんに注目!
私の住む町で開かれる中世祭りの屋台では、ハチミツ屋さんが焼いていくれるハチミツ入りクレープが美味。
他にも洋酒、グランマニエ入りなど、お祭り気分を引き立ててくれるトッピングを揃えています。
クレープを焼いて、ハチミツをとろ~り垂らしてから三角に折るという、一連の作業の実演も楽しめます。
家庭で手作りクレープ!
週末のおやつに、手作りクレープを食べるというフランス人も多く。
今では成人してしまった友人の娘さんも、中学生の頃、週末になるとクレープを山のように作り振舞ってくれました。
フライパンで丸く焼いたクレープを何枚も重ね、焼き終わったらイチゴジャムを塗ってクルクル丸めて棒状に。
甘い匂いが広がる中、「お一つどうぞ」と言われて、断るのはなかなか難しいものです!
第1位:バゲットの板チョコサンド
言わずと知れたフランス人の大好きなグテは、バゲットの板チョコサンド、「バゲット・エ・カレ・ド・ショコラ(baguette et carrés de chocolat)」です。
材料はバゲット、有塩バター、そして板チョコの3つだけ。
適当な長さに切ったバゲットを半分にスライスし、有塩バターを塗ったら板チョコを挟んで出来上がり。
残り物のバゲットが、美味しいおやつに変身!
ランチに購入したバゲットの残りを、おやつに活用できるのが魅力です。
板チョコはシンプルなミルクチョコレート、またはお好みでブラックでも美味しくいただけます。
板チョコは冷蔵庫で保存していても、食べる少し前に常温に戻しておかないと、硬くて食べにくいのでご用心。
グルメな方はバターを入れて。
有塩バターの塩気と滑らかさが、不思議なくらいチョコレートとマッチします。
腹ペコで帰宅したときは、是非お試しを!!
さいごに
フランス人がおやつの時間に食べるものは、どれもエネルギー補給を重視。
フランスで有名なクレープ、ワッフル、マドレーヌなどといった焼き菓子が、おやつの時間に大活躍します。
また、バターや卵をふんだんに使った、ブリオッシュやヴィエノワズリ―も、敬遠されがちな「カロリーの高さ」が逆に魅力。
フランスでは大人も子供も、帰宅後にサッカー、ラグビー、バスケットボールなど、クラブ活動に従事する人がたくさんいます。
板チョコを挟んだバゲットは極めつけ。
これを食べれば、夕食まで空腹をしのげること、間違いなしです。
みなさんもフランスのおやつ文化を、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか!
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