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必見!ラクに楽しく育てよう「フランスの子育てスタイル」ベスト10

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先生の紹介

Le Petit Medicis
Le Petit Medicis
Bonjour! 
フランス人の夫、ネコ&犬、息子とフランスに住んで数十年。フランスと日本との違いや疑問に答えたり、最新情報をお届けします。

育児につかれたアナタに贈る、フランス人のラクラク育児術

初めての妊娠で子育てが不安、二人目もあの悪夢再びなのか…「眠い、なにか間違っているのかも…どうすればいい…もう疲れた…」というときありませんか?

私は一人目の子どもをフランスで産み、妊娠経過チェックから子育ても日本とは違ったスタイルで戸惑いと驚きの日々を体験しました。

そんななかでフランス人が口にするのは、

「子育てが難しい?なぜ難しく考えるの?気楽にでしょ」

「つかれる?つかれるなんてナンセンス!」

なんて気楽に楽しく育てているフランス人。

そこで、実際に実践した私もグッと育児がラクになった、はやく知っておけばよかった、楽しく気楽なフランス人の子育てスタイルをご紹介!

  1. 初めてのオムツ換えは、旦那の役目!?
  2. 子どもを置いて週末は夫婦でパーティ
  3. 孫の面倒は当たり前♡な祖父母たち

この記事は5分で読み終わりますので、最後まで読んでいって下さいね!

第10位 夫がとにかく積極的

まず身近で頼れる(使える?)夫に注目!とにかくフランスでは、夫の育児が積極的なんです。

子どもが生まれると夫にも3日間の誕生休暇が与えられ、給料が全額保証される25日間の育児休暇があり、そのうち7日間は取得しなければならない義務にもなっているほど。

男性にも育児に積極になってくださいね(育児は男女でするべき!)という、フランス自体が育児に積極的!!

そして、日本では「お腹を痛めて産んだ子」が称賛傾向にありますが、フランスで出産するときは無痛分娩が無料であり、

「産んだ後の方が大変なのに、なぜ産むときに苦労しなきゃいけないの?」

といった傾向にあります。

それもそのはず、生まれて数時間後からママのベッドのすぐ隣にベビーベッドがおかれ、お世話が始まるのです。しかも出産時の入院期間は、日本よりも短く、たったの1泊~4泊となっています。

産院では夫を優先的に指導

そこで夫の出番、助産婦さんがただ強い!?(言い方)

「旦那さん!やってみる?オムツの取り換え方おぼえましょ!」

「旦那さんがお風呂入れる?(入れるわよねぇ あたりまえよね的な目線)」

などいわれて優しく指導を受けます。

そう、気付けば私は赤ちゃんの沐浴の仕方を教えてもらっていないのです。

産後で疲れて横たわっているのですからね(エッヘン)、なので夫が沐浴の役目が自然とついてくるのです。

それもあってかフランスで聞くと沐浴は旦那さん!というおうちが多いかも。

そしてミルクも母乳が最初から出るわけでもなく、出来ているミルクを上げることもよくあること→なので、またもや旦那さんの登場です。

座って我が子を抱いてミルクをあげている姿は、写真に残したくなるほどではないでしょうか。

ゲップの仕方も教わりながら、あらあら、私よりも先に子育てができるようになっているわ、フランスでは

「イクメン夫は入院中に育てよう」

方針なのね!なんて、入院中はお祝いに来てくれる家族や友人たちと、シャンパンをあけたり、談笑を楽しみます。

第9位 子どもと一緒に寝ない

これはご存知の方も多いかもしれませんが、要は自分の時間を大切にするということ。

子どもとのベッドは別、できれば生まれた時から別の部屋でも全然OKなのです。

ベビーフォンを置いたり、赤ちゃんが泣いていたら、行けばいいのですから。

フランス人は赤ちゃんも大切ですが、自分の時間、夫との時間をとにかく大切にしています。

子どもと一緒に寝ず、お風呂に入ることもしないので、バスタイム中に泣いていても

「ちょっとくらいほっておけばいいのよ」

といって、慌てずに対応します。

寝かしつけにも言えます、

「赤ちゃんが泣いたらすぐに行ってはダメ、泣くものなんだからほっといたら寝るのよ」

「一人で寝ることをおぼえさせないといつまでたっても一人じゃ寝れないわ」

とよくいわれます。

ある友人が、うちでは寝ないのに、親の家や義理母の家に赤ちゃんを預けるとベビーベッドに置くだけで一人ですぐに寝るんですって!なぜ?なにがいけないの?と悩んでいました。

親に聞いたところ、

「時間になったらベビーベッドに置くだけよ。ちょっと泣いてもほっておきなさい。」 

実践してみると数回ですぐに寝付くようになった赤ちゃんを見てホントだ!と驚いていました。

第8位 自分優先!親にとことん頼る

そうなんです、フランス人は疲れていようがいまいがスポーツをしたいから、友人とでかけたい、週末はパーティで、夫と旅行に行きたいなど、いろんなことで親や義両親に子どもを預けます

そして、子どもができるとなるべく近くに居たいと、引っ越す親も少なくないほど、親に子どもの面倒を見てもらいます。

学校でも、送り迎えがおじいちゃんおばあちゃんなんてよーくあること。ベビーカーを押したり、ゆっくり歩く祖父母の横を手をつないで歩いてる子どももたくさんみかけます。

私も実際に初めて育児をして、よく寝れない、とにかく眠い、母乳の辛さに悲鳴を上げていると義理母が、

「どうして粉ミルクも取り入れないの?私や息子があげれるのに」

「栄養がいいからといってあなた自体がそんなんじゃ…その間に休めるのに…」

と深刻な顔で言われて、半年で授乳を終了。

粉ミルクで夫や義理母に助けてもらいました。

もちろん大きくなってからも祖父母を呼び、育児をたびたび手伝ってもらっています

赤ちゃんの外出はすぐにok

「日本では生まれて一か月以内は外出禁止」

なんてよく聞きますが、フランスでは、

「人混みでなければいつでも外出OK」

生まれてすぐに赤ちゃんと散歩しなさいといわれます。

ベッド型など新生児用のベビーカーもたくさんあり、まだ生まれたばかりでは?と思う新生児といっしょに、おでかけしている光景をよーく目にします。

太陽の陽射しを浴びつつ公園の芝生で日光浴、のんびりするだけでもリラックスできます。

第7位 子どもを預けて自分優先

フランスには一時保育がたくさんあります。登録をしておけば緊急時でもある程度預けることが可能。

病院行きたい、歯が痛みだしたからなんてよくあることで預けちゃいます。

朝から晩まで赤ちゃんと居たら、大好きだけれど、愛しているけれどずっと目が離せなくてやっぱり疲れるもの

対応もおろそかになる一方、私も考えて一歳と数か月で保育園に通わせました。

長時間よりも短時間接したときの方が、濃厚でよい親子時間が得られると夫や友人たちにアドバイスをうけたからです。

子どもを預けている間に仕事や掃除、洗濯にスポーツ、ショッピング、充実した日々になり、親子関係、夫婦関係もより良好になりました。

二か月に一度は、二週間近いバカンスがあるフランスの学校は、バカンス時に両親に預けたり、保育所に預けたりもします。

小学校になると数週間、子どもだけで行く合宿旅行(コロニー)も豊富。あなたも誰かに預けて、一人の時間を楽しんでみては♡

第6位 子どもはオトナの付き添い

フランス人はパーティ好き。そうです、人と人とのかかわりを大切にしているので、深夜までホームパーティもよくあります。

そこに子どもの姿もよーくあります

「夜でも親が居たいなら、子どもも合わせなさい」

「慣れないとね」

00時過ぎても寝ないでちょこんと座っている子ども、ボードゲームを楽しむ子どもたち、色々な楽しみ方をしています。

フランスでは子どもを優先しすぎない、オトナに合わせることと考える人が多くいます。

第5位 子どもは子どもで遊ぶ

これまたパーティや遊びに行った先、公園で当たり前の光景。赤ちゃん以外ですが、基本オトナは子どもと遊びません。

「子どもなんだから子どもたちと居なさい」

「わたしは子どもじゃないのよ!」

なんてよく言っているひとがいます。

食事の席では子どものテーブル大人のテーブルと分かれてることが多く、公園では親がほかの親といたり、座って読書をしたりして、子どもは子ども同士で遊んでいます。
人の家に行くと、あそこに子どもがいるから一緒に遊んであげなさい、年上のあなたが面倒を見なさいと子どもにいい、子どもが子どもをみています
そしてオトナたちは、飲んだりお話を楽しんでいます。
保育所や学校でもそうなんですが、子どもの遊びに入っていく先生はあまりいません。見ているだけです
先生!一緒に鬼ごっこ、先生大好き♡な子どもが居ないなーと思ったら、こういうことなんですね。

第4位 赤ちゃん言葉がない

基本赤ちゃん言葉を使いません
保育園でもオトナのように子どもと会話します。
〇〇しゃん元気でしゅか~♡なんて言ったら

「頭おかしいの?」

クレイジーな人扱い。

子どもにもしっかり話しなさいと怒ります。
そう、我が子をはじめて日本の幼稚園に一か月通わせたときにちょっとした事件がおきました。
幼稚園から帰ってきた息子に、どうだった?楽しかった?と聞いたら、

「何言ってるのか分からなかった…」

というのです。

なぜだ?と考えたら幼稚園の先生が子供に

「どうですかー?」

「できましたかー?」

「わかりますかー?」

「おせんたく」

など敬語を使っているのだけれど、声は子どもへ向けた甘い声だったそうで、敬語もよくわからない、声も聞き取りずらいし、バカにされているみたいといっていました。

おお…敬語のようで敬語でもない、話し方が違うだけで分からないんだとそのときになって失敗したと思いました。
※私的には可愛いので甘やかすときに使いますが、外では使わないようにしています。

第3位 授乳はどこでもいつでも

母乳でも粉ミルクでも同じ扱いで、いつでもどこでも授乳できるフランス。

赤ちゃんが飲みたいと思ったら、さっと乳を取り出して授乳していても嫌な目で見る人はいません

日本のようにトイレにおむつ台があるなんて珍しく、ほぼありません。

授乳室なんて全然ありません、ベビーカーの上、椅子などにタオルやシートを敷いてさっとオムツも取り替えます。

フランス人は、授乳室やおむつ台を探すなんてストレスになるのでしません。

第2位 人が助けてくれる

たとえば、ベビーカーで階段を上がろうとしたら、どこからともなく人が助けにきて

「もちましょうか?」

「ヘルプしましょうか?」

よく助けてくれます

赤ちゃんとレストランに行き、あやしていて食べれないと思っていると、知らない人に

「私が見ているから、ゆっくり食べなさい」

と赤ちゃんを見てくれることもよくある話です。

私も子どもが1歳の時、飛行機の中で寝付けずにぐずっている子をずっと抱っこしていると、知らない人に「持っていてあげるから、ちょっと休みなさい」といって変わってくれたことがあります。

嬉しくて泣きそうになりました。レストランで食べているときに、隣の席の人がオモチャで赤ちゃんの相手をしてくれて、その間に食べれて助かったこともあります。

バスにはベビーカー優先スペースもあり、バスに入るとサッとスペースをあけてくれたりと、育児にやさしい国なんだなと嬉しく思いました。

小さなきっかけ

子どもが幼稚園に通うようになり、レストランで食事をしていると、食事を終えた近くの老夫婦が、子どものところにやってきました

「うるさくしないでいい子に座って食べてるね!偉いね!すごいね!」

と子どもをたくさん褒めて去っていきました。周りをみてみると、うるさくしている子どもが結構いました。

いつもはうちの子も同じように、ガチャガチャうるさくしていたのですが…その日はお腹が空いているのか、静かに食べていたのです。

ですがそれ以来!褒められたことが嬉しかったのか、レストランで静かに食べるようになってくれました。知らないおじいちゃん、よいきっかけをありがとうと思いました。

そしてそれ以来、私もいい子を見ると褒めるようになりました。

第1位 親はリスペクト。親がウィと言ったらウィ、ノンと言ったらノン

「親は尊敬するもの」

これは口癖のようなものであり、たとえば親のいうことをきかない友達がいると、横から

「親をリスペクトするべき!」

と友達に注意する子どももよくいます。

親がハイといったらハイ、違うといったら違うと小さい時から言い聞かせられます。なので、親に口答え?クソババアなんてもってのほか!!親を悪くもいいません。

子どもの時でも親を軽くバシッとぶつものなら、知らない人からも怒られます

「親をぶつなんてありえない!絶対にダメよ!」

と怒られます。

どうやって教えればいいの?

子供の頃は教え方で“親はリスペクトするべきもの”と言い聞かせることと、“3回まで”というのがあります。

「おもちゃを片付けなさい」

「2回目よ、おもちゃを片付けなさい」

「3回目を言わせたら罰を与えるわよ」

で、子どもは“3回目”といわれるのが怖くて、少なくても二回目までにいうことをきくようになります。

そして慣れてきたら

「1度でいうこと聞きなさい」

と、減らしていく教え方をする人がよくいます。

罰はなんでもいいんですが、その子にとって無くなったら困るもの、大好きなオモチャ、テレビ、大きくなったらスマホ、ゲームなどなんでもOK。

さいごに

野原に寝そべるカップル

フランス人の育児スタイルは、日本とはちょっと違っているので、取り入れるか取り入れないかはあなた次第。

私は子どもが生まれる前は、日本の育児書を読み、生まれてからはスマホを片手にあれこれと調べていましたが、すっぱりやめて、フランスの育児スタイルを真似するようになりました。

結局ラクなのもありますが、我が子にリスペクトされる親でありたい、やっぱり一人の時間を楽しみたい、私が、夫婦が幸せなら子どもも幸せ♡だという結論です。

ラクしてみんな幸せになる、フランス人が行っている育児をあなたも参考にしてみてはいかがでしょうか♡?

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