スウェーデン人の8割はワークライフバランスに満足している理由ベスト6
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- スウェーデン在住の各専門分野に精通した日本人女性ライターが、スウェーデンの今をお伝えします。
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Question
この間スウェーデンで働いている友人にスウェーデンの働き方を聞いたのですが、日本と違い過ぎて驚きました。
私も参考にしたいので、詳しくスウェーデンのワークライフを教えてください!
E.O さん 鹿児島 20代 公務員
教えて、先生!
皆さんは、スウェーデンのワークライフの実態を知っていますか?
私も何度くじけた事か…
ちなみに、スウェーデンのワークライフバランスはこんなカンジ!
- 残業はしない
- バケーション制度が充実
- 日々のストレス解消法がある
この記事は【5分】でササ―ッと読めマース
Contents
第6位:スウェーデン人は残業はしない
スウェーデン人の一般的なオフィスワーカーは、日本人と同じく17時頃には仕事が終わります。
しかし、異なるのはその後。
スウェーデン人は、ほとんど残業はしません。
もし、残業をしたとしても19~20時までが限度。
もちろん、特殊な仕事やお店の仕事など例外もありますが、日本人のように「連日23時」や「終電まで」という概念がそもそもありません。
そのため、スウェーデン人の8割は今のワークライフバランスに関して満足しているというデータがあります。
過労死は理解不能
一度、スウェーデン人に日本の「過労死」について話をしたことがあります。
「全く理解できない!」
しかし、日本の現状を話しても、こんな感じでかなり驚いていました。
第5位:仕事に対するモチベーション
スウェーデン人の彼らに言えることは、満足いくまで「自分のやりたいこと」を探していくということです。
たとえば高校を出て特にやりたいことのない人もいますが、そんな場合はとりあえず働いて20代後半で大学に入り勉強をし、30歳からやりたい仕事につくということも珍しくありません。
国の社会システムが整っている
そのような生き方に社会的な理解がある土壌、また教育機関は全て無料という国の方針もあって、仕事に対してモチベーションを高くもって生きているように感じました。
「いつでもやり直せる」「いつでも勉強できる」
そんな国の方針は、国民にとてもいい循環を国にもたらすのでしょう。
同時に、本当にやりたいことを見つけた彼らは、仕事も活力のある状態でこなし、良い製品を作り、効率的に仕事をこなしていきます。
第4位:バケーション制度が充実
スウェーデンを語る上で、忘れていけないものにバケーション制度があります。
バケーション制度とは、1年に合計4週間の休暇をとらなくてはいけないという法律です。
これは「休暇をとることで仕事の効率をあげる」という目的のために作られたらしいです。
日本人からすると、とてもうらやましい法律だと感じませんか!?
この4週間は分けてとることも可能ですし、1か月まとめてお休みをとることも可能です。
7月はスウェーデン人はお休み
そのため、だいたいの場合、7月はみなさん海外や郊外にいなくなってしまいます。
お店も、スーパーや観光客向けの施設以外、7月の1か月間ほぼ休みで、街はとっても静かになります。
(夏にスウェーデンに行かれる方は、7月は外すことをオススメします!)
日本人の場合、その法律も習慣もないので、お店が1か月間閉まるなんて想像もできませんね。
私も始めは理解不能でしたが、「休みだからお互い様だね」という国民の理解があれば可能なのだということをスウェーデン人から学びました。
第3位:バケーションの定番
スウェーデン人は、基本的には、みなさん郊外や海外に出かけています。
普通の家庭でも「夏の家」という別荘を持っていることも多く、自然の中での生活を楽しみます。
スウェーデン人は、自然が大好きなのです。
海外旅行も人気
陸続きのヨーロッパ人にとっては、1~2時間でいける外国はたくさんあるので、とても気軽に旅行に出かけていきます。
陸続きのヨーロッパ以外だと、アジア旅行も大人気。
スウェーデン人の一番人気は、微笑みの国タイです。
また、近年はオリンピック効果もあり、日本に行きたい人も増えています。
街に人が少ないスウェーデンの人々にとって、逆にゴミゴミとしたカオスなアジアの雰囲気は魅力的に見えるそうです。
英語が上手
ちなみに、小さい頃からバケーションで海外に行くことも多い彼らは、とても英語が上手。
かなり小さい頃から英語教育を受けているので知らないうちに話せるようになっているそうですが、ほぼ英語圏ネイティブといっていいくらいです。
小さい頃から異なる価値観と触れ合っている彼らだからこそ、異質なものにも寛容な国民性なのだなと思わされます。
第2位:日々のストレス解消法
ワークライフバランスを語る上で「ストレスの有無」は外せません。
もちろん、どんな人種でもはストレスはたまることでしょう。
自然が豊富なスウェーデンでも、例外ではありません。
では、スウェーデン人はどのようにしてストレスを解消しているのでしょうか?
運動が大好きなスウェーデン人
お酒好きが多いので、お酒を飲んでストレス解消をしているスウェーデン人は多いです。
そして、お酒以外でメジャーなのがジョギングです。
スウェーデンを歩いていると、たくさんの地元の人々がジョギングしていることに驚きます。
老若男女、みんな走っているという印象です。
夏のスウェーデンは、とにかく気持ちがいいので走りたくなるのでしょう。
他には、ヨガやジムも人気で、スウェーデン人は運動好きが多いです。
ランニング | レース出場や趣味のために走ること 息が弾む~息切れする早さ |
ジョギング | 健康増進や準備運動のために走ること 喋りながら走れる早さ |
自然が大好き
また、森で時間を過ごす、家庭菜園をするというストレス解消法もあります。
首都ストックホルムですら少し電車にのっていけばすぐに緑に溢れた場所に出ることができるほど、自然豊かな国。
また、国内の森林は私有地であっても自由に立ち入ることができるという権利も保証されています。
自然と共に過ごす時間が多く、気分を浄化するには最適な街だということができます。
第1位:人間関係を大事にする
ワークライフバランスで大事な点として「人間関係」があります。
スウェーデン人のその点はどうなのでしょうか?
スウェーデンは、世界的にみても、一人暮らし世帯がかなり多い国でもあります。
早い時期から一人暮らしを始めることの多い国でもあります。
高校卒業後すぐに始めるケースが多いそうです。
スウェーデン人は一人で時間を過ごすのが好きな国民性ですので、そういったことも影響しているのかもしれません。
家族の時間を大事にする
1人で時間を過ごすのが好きな国民性なのですが同時に、彼らは家族との時間をとても大切にしています。
記念日やイベントごとではよく親戚一同で集合していたり、遠い親戚のお祝いに参加したりします。
家族と適当な距離を保ちながら良好な関係を築いています。
そのことも、スウェーデン人がワークライフバランスに満足している重要な要素なのだと感じます。
学ぶべきワークライフバランス
スウェーデン人の仕事とプライベートとのワークライフバランスは、あなたも考えることがあったのではないでしょうか?
日本人からすると、あまりセカセカとしていない働き方に憧れる部分はありますよね。
しかし、今の日本の国民性や考え方、仕事環境を持ってすると、同じようなワークライフバランスを手に入れるのは現状では難しいと言えるかと思います。
ですが、目指すことはできます。
日本も働き方改革が始まったばかり。
仕事とプライベートのバランスを見直してみてはいかがでしょうか?
さいごに
スウェーデンからは、「多くの人が健康な心で働けるような社会」「人間らしく生きる素晴らしさ」を教わりました。
「仕事が全てではない。」
日本にいると仕事優先で物事が進みますが、そうではないことをスウェーデンから学んだ気がします。
そんな生き方をしたい人は、スウェーデンをオススメします。