スウェーデンあるある!幸せな国の意外な生活事情 ベスト13
先生の紹介
- 海外在住歴23年。アラサーでスウェーデン人男性と結婚してから海外を行ったり来たりしているastro(アストロ)です。これまでにモルディブ、スウェーデン、ドバイ、オマーン、バーレーン、アゼルバイジャン、香港、北京、ソウル、ノルウェー、ベトナムなど10か国以上に滞在、旅行で訪れた国は、アメリカ、カナダ、イギリス、スペイン、ギリシャ、ドイツ、ポルトガル、シンガポールなど。現在は、スウェーデン、ストックホルム滞在。
移住や旅行に役立つ現地情報、国際結婚について書いています。
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みなさんは、スウェーデンといえば何を思い浮かべますか?
オーロラの国、魔女の宅急便の舞台、インテリア・雑貨で有名なIKEA、ファッションブランドH&M、カーブランドVolvoといったところでしょうか。
あるいは、世界の幸せな国ランキングでは常に上位に入っているスウェーデンに憧れを抱く人もいるかもしれません。
実際スウェーデンに暮らしてみると、イメージとは違ったり意外な習慣がいくつかあるんですよ。
- トイレが有料
- お店で無料コーヒーが飲める
- 現金が使えない
- バルコニーをライトアップする
- お菓子の日がある
この記事は3分で終わりますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
Contents
第13位 トイレが有料
スウェーデンでは、街を歩いていてトイレに入ろうと思ってもトイレがないってことはよくあります。
至る所に公衆トイレが設置されている日本とは違い、スウェーデンのトイレはお金を払って利用するサービスで、公衆トイレでも有料(約140円ほど)です。
トイレ事情
レストランやカフェでは飲食をすれば店内トイレは無料、市内のホテルは利用客に限られている場合がほとんどで公衆トイレは地下鉄の駅や観光スポットなどに限られます。
ただし、郊外のショッピングモール、大型スーパーマーケット、ガソリンスタンド、ファーストフード店などでは無料ですが、男女共用になっている場合もよくあります。
第12位 炭酸水が豊富
スウェーデンでは水道水(硬水)が飲めますが、炭酸水もよく飲まれています。
スウェーデンの炭酸水はナチュラル以外にも、ラズベリーやストロベリーなどといったフルーティーなものからキャラメル、バニラなどのデザート味まで豊富!
硬水を美味しく
日本では炭酸水はあまり一般的ではありませんが、実は欧州の乾燥した空気にはのど越しがよかったり、クリーミーな料理にもよく合うんですよ。
自宅で簡単に炭酸水が作れる機材や、水に混ぜて飲めるフルーツシロップなども多数売られており、硬水を少しでも美味しく飲めるようなアイデアといえるかもしれません。
第11位 飲食は基本的に自炊が前提
スウェーデンに来て驚くのは、日本のような出来合いの食事が少ないこと。
コンビニやスーパーで売られているのはサンドイッチかサラダのようなものが多く、おにぎりやお惣菜、お弁当などは手に入りません。
外食が高い
北欧では外食代も高く、ファーストフードでもハンバーガーをセットで頼めば1500円ほどしますし、レストランのピザやパスタでも2000円近くします。
スウェーデンでは外食の捉え方にも違いがあり、日本のようにおひとり様でも食事をするというより家族や友人たちとの会食のために利用するといった感じでしょうか。
第10位 お店に無料コーヒーがおいてある
スウェーデンには、フィーカ(Fika)という文化があります。
いわゆるコーヒーブレイクのことですが、休憩だけでなく人とのコミュニケーションを楽しむ時間と考えるスウェーデン人にとってはとても重要な生活習慣です。
コーヒーが飲める場所
お茶の時間がいつでも楽しめるよう民間でも無料のコーヒーが提供されているところがあります(例えば、車の販売店、DHL、車検場、レンタカー店、一部の食料品店、スポーツジムなど)。
タッチパネルで好きなコーヒーが選べる機材、抽出されたコーヒーを入れたポット、ネスプレッソなどが置かれていて無料で飲むことができるんですよ。
第9位 待ち時間が長い
スウェーデンで病院の予約をしようとすると1週間先は普通で、1か月待ちになることもあります。
ほかにも公共機関などでは、担当の人が出るまで20分、コールバックでも4、5時間後といった具合で辛抱強く待たねばなりません。
プライベート保険
症状があっても、何週間も待たされては診察の意味がありませんよね。
スウェーデンは皆保険ですが、さらにプライベートの保険会社に入ってすぐに医者に掛かれるようなサービスを取り入れている人もいるほどです。
第8位 レジ袋が高額
スウェーデンでは、レジ袋はかなり以前から有料化されていました。
当時、プラスチック製と紙製は同じ値段(約50円)でしたが、最近では環境保護策が強化されプラスチック袋は2倍に値上がりしています(約100円)。
スウェーデンの実情
では、マイバッグを利用している人が圧倒的かと言うとそうでもなく、プラスチック製から紙製の袋を選んだり、再利用できるお店のショッピングバッグを買う人もいます。
日本では1枚3-5円でも8割近くの人がレジ袋を辞退しているのに比べて、スウェーデンではレジ袋は何種類か売られていて有料でも購入する人はいるということです。
第7位 現金が使えない
スウェーデンはキャッシュレス社会。
現金を扱っているお店はスーパーマーケットとリカーショップくらいで、ほとんどお店では現金を扱っていません。
お財布を持たない
支払いは、すべてクレジットカード、アプリ決済(チップも支払金額に上乗せして払うだけ)、レシートもEメールやSMS送信が選択でき、銀行作業はすべてオンライン。
なので、スマホカバーにカードを入れるだけのミニマリストな生活といえます。
第6位 和食がアジア系
スウェーデンで和食といえば、アジア料理がごちゃまぜ。
例えば、お寿司とタイの焼きそば(Pad Thai)がいっしょにあったり、最近のトレンドではハワイ料理のポケボウルがあったりします。
その理由とは?
私はある日、「なぜスウェーデンではアジア料理がごちゃ混ぜになっているの?」とスウェーデンの友人に聞いたことがあります。
そしたら、「スウェーデン人は和食もタイ料理も明確に区別できないから、いっしょになっている」んですって!
第5位 スーパーマーケットに郵便局がある
スウェーデンの郵便局は、スーパーマーケットやコンビニにあります。
郵便ポストに入る封書などは郵便局員によって配達されますが、それ以外のパッケージは最寄りのスーパーマーケットに配達されるので自分で取りに行かなければなりません。
合理的なスウェーデン人
オンラインショッピングでは配送先が選べますが、自宅宛のような便利なサービスを受けるためには超過料金を払わなければなりません。
なので、送料が無料になるなら最寄りのスーパーマーケットまで取りに行けばいいと考える合理的なスウェーデン人なのです。
第4位 夏なのに黒いカーテン
北欧の夏は、太陽が輝くとても美しい季節なのになぜか黒いカーテンが必要。
緯度が高い北部では白夜という太陽が沈まない地域もあり、暗くしないと眠ることができないのです。
困ること
いつまでも日が暮れない北欧の夏には、時間の感覚がズレてしまうことも。
就寝時刻なのにまだまだ明るいと思えば夜中の3時には夜が明けたりと、睡眠障害になる人もいるくらいですから人工的に暗くするのも当然かもしれません。
第3位 バルコニーをライトアップする
逆に、スウェーデンの冬は「極夜」という太陽が昇らない地域があるほど暗いのも事実。
そんな鬱々とした時期に、彼らは家のバルコニーをライトアップをしたり、窓辺にペンダントライトを灯して明かりを楽しもうとします。
華やぐ
ライトアップは、クリスマスツリーに飾るような小さな電球が付いたケーブルをバルコニーの柵に張り巡らし、軒先にはサンタクロースやスノーマンなどのモチーフライトも。
何の変哲もない薄暗かった通りがイルミネーションのように美しくなるのですよ。
第2位 料理専用チャンネルがある
スウェーデンには、料理に特化したTVチャンネルがあります。
自炊生活をするためにいろいろなレシピを紹介したり、世界のローカルフードをレポートした面白い番組はスウェーデン人の食への関心の高さを表しています。
スウェーデンの食市場
スウェーデンで採れる農作物といえば、根菜や小麦、りんごやベリーが主なものですが、多くの食材はスペインやイタリアなどのEU諸国から割と安価で輸入されています。
また、国内での酪農がさかんなため乳製品やチーズ、肉類は豊富にそろっており、食市場としては充実しているといえます。
第1位 お菓子の日がある
スウェーデンには、カルダモンの入ったパンにアーモンドペーストと生クリームを挟んだセムラ(Semla)というお菓子があります(写真)。
これは春を呼ぶスイーツと呼ばれ、2,3月によく食べられますが、イースター(復活祭)の45日前の断食に入る前に栄養を付けるために食べたのが始まりとされています。
キリスト文化とお菓子の関係
ほかにも3月25日はワッフルの日とわれ、スウェーデン語で聖母の日、Vålfrudagen「ヴォルフルダーゲン)の発音がVåffel(ヴォッフル)と似ていることから始まったようです。
またクリスマス時期には、ルッセカッテ(Lussekatt)というサフランブレッドを食べるのですが、これはキリストへの忠誠を誓った聖人ルシアが配ったパンに由来しているそうです。
さいごに
日本とは違うところがたくさんありましたね。
文化の違いに戸惑うことはありますが、違うからこそ現地生活を楽しめたり、新しい価値観を学べることも事実です。
スウェーデンを訪れた際には、「スウェーデンあるある」を思い出して現地生活を体感してみてくださいね!