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結婚に全く興味の無かった私がイケメンのフランス人と結婚するまで

フランス

ボンジュール皆さん!

フランス在住ライターの稲本(イナモト)です!

皆さんは、フランス男性に、どんなイメージを持っていますか?

大抵の人は、オシャレで、紳士的なイメージを、抱くのではないでしょうか。

確かに紳士的ではありますが、結婚や交際という、型にはまらない、フランクな関係を望む人も多いんです。

私には結婚願望もなく、彼との出会いは、皆さんが憧れるような、ロマンチックなものではありませんでした(笑)

しかし、流れに身を任せた結果、イケメンフランス人夫と、結婚まで至ることが出来たのです!

今回は、そんなフランス人夫と私の、出会いから結婚までのエピソードをご紹介します!

フランスと私

エッフェル塔

フランスに移り住んで早6年。

今考えれば、ここから既に「流れ」が来ていました。

私はフランスに、特別な興味や関心を、抱いていた訳ではありません。

特別な業界で、仕事をしたかった訳でも、フランス語を習得したい訳でも、ありませんでした。

では、なぜ私が、フランスでの生活を始めたのか。

理由は、フランス人の彼との出会いにあるんです。

私は、フランスに行く前に、一年間だけ中国に住んでいました。

そこで、通っていた中国語の語学学校で、フランス人の彼との、出会いがあったのです!

中国で出会った彼とは…

彼とは結婚を前提に、お付き合いをしていました。

なので、一緒に生活をしてみる為、フランスへ来る事となったのです。

これが、フランスに来たきっかけです。

結婚した相手と、中国で出会った彼は、別人です。

彼とはうまくいかなくて、フランスに来て2年ほどで別れました…。

今からお話しするのは、落ち込むところまで落ち込んで、フランスで人生を再スタートさせよう!

と前を向き始めた、その後の出来事なんです。

出会いはそこらじゅうにある

ワインで乾杯する男女

私たち夫婦の始まりは、ドラマチックでも何でもない。

むしろ出会いが全くなさそうな、近所のフランス人一家のお別れパーティーでした。

中国で出会った彼と別れ、落ち込んでいた私。

近所に新しい友達ができたらいいなぁと思っていたところ、パーティーに誘われました。

人が集まる場には必ず出席すべし

路上に机と椅子を並べ、車を封鎖しての、バーベキューパーティー!

小学生とその親、総勢100人ほどが参加する、豪快なパーティーに戸惑う私(笑)

「さっすがフランス…」と、感心しながら見回すと、家の庭にプール発見!

豪快かつ、豪華なのが、フランスのホームパーティーなんです。

諦めかけたその時!

友達を作ろうにも、参加しているのは、子供とその親ばかり。

なんだか少し、残念な気分で周りを見渡してみると、そこにキラキラ輝くイケメン発見!

こんな近所に、イケメンが住んでいたなんて!

いや、どうせ彼も誰かの親でしょ…と半分諦めモードになりました。

とりあえず話しかけてみると、なんと彼は、そのパーティを主催したフランス人夫婦の弟。

そして独身!しかも彼女なし!ついてる!!

一見、全く関係なさそうな、小学生のお別れパーティ。

と言っても、侮ってはいけません。

大人数での開催なだけに、誰が誰を連れてきているか、分からない状態なのです。

待っていても何も始まらない

和食

出会いは、確かにありました。

彼に、何度か話しかけてみたものの。

なんの進展もないまま、パーティーも終わってしまいました。

彼と、何とかお近づきになりたい!

そこで私は、考えました。

「何かの、お礼をしようかな?」それとも、「文化交流に呼ぼうかな?」

「いやいや、理由なんて何でもいい!」

よし。彼を誘ってみよう。

しかし、彼に会うための、口実は必要です。

そこで、私は「自国の料理を振舞う」事にしました。

いざ、誘おうと決意したものの、彼の連絡先を知りません。

その辺で出会えないか、近所を散歩してみたけれどダメ。

それならと、彼の家へ直接誘いに行く事にしました。

勇気を振り絞り、ホームパーティーのお誘いをすると、なんと答えはOK!

そこで友人も招き、お家で「和食パーティ」を、催す事にしたのです。

セックスフレンド以上、正式な彼氏未満

キスをするカップル

パーティーで、やっと番号も聞けて、メール交換するようになりました。

彼と、月に何回か会うようになり、少しづつ距離も縮まっていきます。

そうこうしている内に、自然と男女の関係にもなりました。

その時の私は、「彼氏が欲しい」とか「結婚したい」。

とかいう願望は、全くありません。

その時よければそれでよし!

ややこしい事や、面倒な事なしで、その時が楽しければそれでいい!

といったノリで、彼とはご飯を食べたり、映画観に行ったり。

たまには泊まりに行ったりと、ただただ、楽しく過ごしていました。

今思えば、これが良かったのでしょう。

お互い何も期待せず、プレッシャーを掛け合うことなく、その瞬間を楽しく過ごせていたんです。

いつの間にか…

そして、いつの間にか、彼女になっていたようです。

フランスあるあるですが、「付き合ってください」「はい!」みたいな習慣がありません

その為、いつ付き合う事になったのか、実は今でもわかりません。

彼の中では、どこかで変化があったのは、確かなよう。

ドラマチックではありませんが、これが現実です(笑)

同棲のきっかっけはネコのノミ?

2つのキャリーケース

正式に?付き合い始めて、2か月ぐらい経った頃。

私たちは、同棲を始めることになりました。

理由は、住んでいた場所に、大量にノミが発生したから…(笑)

飼い猫のケアを、ちゃんとしていなかったのが原因です。

その為、私物を彼の家に、一時的に避難させる事に。

しばらくして、消毒は終わりましたが、持ち物のほとんどを移動させてしまった為。

「また戻すのが面倒だから、引っ越してしまおう」という流れに。

結婚のきっかけは滞在許可書と国民健康保険

手を繋ぐカップル

プロポーズは、バカンスをとって南フランスに行ったとき。

車が1台も通らない田舎道で、外灯もなく、見たこともない満天の星空の下。

彼が突然「結婚しよう」と言ってきました。

これだけ聞いたら、ロマンチックなんですが。

その理由はね、なんとも現実的なんです。

「じゃ、結婚しよう」がプロポーズの言葉!?

実は、同棲してしばらくたった頃。

私が病気をして、入院する事になってしまったんです。

健康保険には入っていたけれど、外国人が利用する旅行者用の簡易保険でした。

その為、私の治療代の支払いを、保険会社がごねはじめ…。

同時期に、「外国人の滞在ルールが厳しくなり、滞在許可の更新ができないかも」という噂が。

プロポースは成り行き?

幸いにもその時は、保険が下り、滞在許可も更新する事ができました。

しかし、「私が外国人で居る限り、今後どうなるか分からない」。

すると彼は、「じゃ、結婚しよう」。

と、これまた成り行きでプロポーズ(笑)

そんな流れで、晴れて結婚することになりました。

結婚だけが全てではない

FOREVERのタイルを持つカップル

最初にもいいましたが、私は結婚願望が全くありませんでした。

もちろん、彼にもなかったハズです。

今回は、私たちが一緒に居るために、結婚という形を取りました。

しかし、フランスには結婚という選択肢以外に、パックスという形があります。

パックスは、法律で認められている、事実婚の形の事です。

何十年も一緒にいて、子供もいるのに、結婚してないカップル。

そんな人たちも、フランスでは珍しくありません。

フランス人との結婚の壁は厚いけれど…

フランス人の、結婚観の壁が分厚すぎて、泣く泣く別れた。

という日本人もたくさんいます。

しかし、私が外国人である以上、滞在許可や健康保険の問題などの、現実的な問題を避けては通れません。

一緒に居る為には、法的拘束力のない「付き合い」では、難しくなるかもしれない。

であれば、結婚してしまおう!

というのが、私たちが結婚を選んだ理由です。

結婚願望がないのに、簡単に「じゃ、結婚しよう」といってしまえる彼。

顔だけじゃなくて、中身も素晴らしい人だったのね。

と、この頃からようやく、気づきはじめる私でした。

お互いを追い詰めて2ヵ月の家出

下から見た飛行機

ここまで、ほぼ成り行きだけで、大きなトラブルもなかった私たち。

しかし結婚した翌月、彼が肩のケガをしてしまい、手術をする事に

その後、手術は無事に終わり、経過も順調でした。

しかし、彼はしばらく仕事も休む事に。

体を動かすのが好きな彼は、それさえも出来ません。

ケンカが絶えない

次第に、ストレス溜まっていく彼。

その日から、毎日のように当たられるようになりました。

私も上で言ったように、入院生活をしていたので、気持ちは痛いほどわかります。

しかし、そう毎日毎日当たられると、私だってストレスが溜まるんです。

当然の流れで、つまらない小さいことで口論になり、毎日ケンカが耐えなくなりました。

ついには、物を投げあうようになるほど。

フランス人の気質

大きなバックと座っている女性

フランス人は、お喋り好き、自己主張が強い、謝らない、言い訳が多い…。

という事を、聞いたことがありませんか?

これは、正にその通り!

フランス人気質が、濃く出ている彼は、ケンカになるととってもタチが悪いのです。

国際家出を決行!

ものすごい角度から、ダラダラと正論風な事を並べ。

それが、理にかなっていなくても、構わず意見を貫きます。

そして、絶対に謝らない。

彼の意見を、真面目に聞いていた私ですが、とうとう精神的に耐えられなくなりました。

「そうだ、実家に帰ろう。」

ついに私は、2ヶ月間の国際家出を決意したのです

新たに2人で再出発

青空の下抱き合うカップル

日本についた私は、彼とはあまり連絡も取らず。

2か月間の、冷却期間を置く事にしました。

その間、2人の事や相手の事ではなく、「自分がどうしたら、毎日ハッピーでいられるか」。

そればかり考えて、こんな結論に至りました。

やっぱり、彼と一緒の方が、人生がもっと楽しい!

甘えすぎていた点、期待しすぎていた点などを反省

そんな結論に達した私は、家出を終えて、フランスに戻りました。

そして、「どうすれば、2人で一緒に幸せになれるか」、話し合いをしました。

今のところの結論は、相手に甘え過ぎず、自分を相手のために犠牲にしないこと

自分が幸せでいないと、誰かと一緒に居て幸せに、満足いく生活が送れるはずがない。

今はやりたい仕事をして、友達と遊び、一人の時間も楽しんで、という生活を送っています。

そのおかげか、夫婦仲もうまくいってます。

さいごに

傘をさして歩くカップル

自分を大切にできているからこそ、二人の時間も大切にできる。

私たち2人には、これからも色々な問題がでてくるでしょう。

一度したことを、また繰り返すかもしれません。

しかし、ネガティブに考えだしたら、キリがありませんよね。

そうなったら、そうなった時に考える。」

このスタンスが、私たちにとって一番「心地よい」のです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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