ワーホリでも稼げるってホント?オーストラリアの仕事環境ベスト7
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- シドニー在住、旅行会社勤務、語学学校とカレッジ修了。
自分が感じたシドニーの生活、仕事、友人関係…わかりやすくお伝えします。ウェブで調べればすぐに出てくるような情報よりも、経験者が少なく見つかりにくい情報をお届けできればと思います!
B'zと猫とお菓子が大好きな40代です。
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Contents
はじめに
最近よくメディアで、オーストラリアで生活しているワーホリの方が紹介されていますよね。
「英語が全然できないけど仕事見つかりました!」
「日本の倍以上稼げます!」
こんな言葉を目にしたら、だれでもオーストラリアで働きたくなってしまうのも仕方ありません。
ですが、本当にそんなに簡単に仕事が見つかり、そんなに簡単に稼げるのでしょうか?
こちらの記事では、実際にオーストラリアで働いてみてわかった仕事環境についてご紹介します。
- 契約の種類
- 仕事の探し方
- 給料の支払い
この記事は5分で読み終わりますので、最後まで読んでいって下さいね!
第7位:年金を会社が支払ってくれる
スーパーアニュエーションと呼ばれる年金。
これをオーストラリアでは会社が支払ってくれるという制度になっています。
どのくらい積み立てられるのか
通常、働いた給料分の11%を会社が積み立てることになっています。
最初の契約時に会社が各個人用に年金積立口座を開設し、その口座に給料支払いごとに積み立てられていきます。
働く側は特に何もすることなく給料日ごとに金額が増えていくため、ちょっとした貯金気分を味わえます。
この11%は給料から差し引かれるものではなく、11%分をプラスで会社が積み立ててくれているというイメージでよいでしょう。
もしオーストラリアから出国する場合には、その時点で積み立てられていた分を引き出すこともできます。
ただし税金が多くひかれるため、額面通りの金額は戻ってこないので注意。
第6位:レジュメ配りをして仕事を見つける
日本と同様、ウェブサイトから仕事を探して応募することもできますが、オーストラリアではレジュメ、つまり履歴書を印刷して直接お店に配る方法も一般的に行われています。
初めてだと、「えっ、当然お店の人に渡すの?!」と驚くかもしれませんが、それぐらいしないと仕事が見つかりにくいというのも事実。
ウェブサイトからの応募も併せて仕事を見つけよう
こちらでは、代表的なのものだとseek、indeed、Joraといった求人サイトが利用できます。
また、FacebookやInstagramを利用して仕事を見つける方法や、友人からの紹介もあります。
このような方法であれば、日本と同様、もともと面接があると分かった状態でお店に訪れることになります。
どうやってレジュメを渡しに行くのか
まずは自分が作成した履歴書を大量に印刷しておきます。
履歴書の作り方は日本とは全く異なるため、テンプレートをダウンロードできるサイトを利用したり、語学学校の先生や現地の友人に見てもらうなどしましょう。
カラー印刷をして、自分が働きたい職種と同じ経験を一番上に記載するなど、忙しいマネージャーが簡単に目を通したときに目に留まりやすいフォーマットを利用するとよいでしょう。
ワーホリや学生の方でしたらレストランやカフェ勤務を希望される方が多いと思いますが、レジュメ配りで大切なのが下記三点。
1、忙しい時間帯を避ける。ランチタイムやディナータイム以外の時間に訪れること。
2、英語に自信がなくても、笑顔でマネージャーに履歴書を渡す。
3、後から連絡すると言われた場合は、数日後に再度訪問して確認するぐらいのやる気を見せる。
レストランやカフェでは、毎日のように多くの求職者がレジュメを渡しに行きます。
もちろん日本人だけではなく、英語に何の問題もない国籍の人もおり、その点はやはり不利になっている部分があります。
そのため、渡すだけ渡して何の連絡もない、と落ち込むよりは、再度訪問して結果を聞くなど自分のアピールが大切です。
日本と違って、結果を聞きに行くなんて失礼、ということはありませんので、積極的に動きましょう。
第5位:経験が一番大切
もしあなたが近い将来にオーストラリアへワーホリや留学をしたいと考えているなら…
今のうちに様々な職務経験をしておくと役に立つかもしれません。
未経験で新しい仕事に就くのは難しい
オーストラリアで一番大切にされるのは「経験」。
レジュメ配りをしても、お店や会社のマネージャーは何より先に職務経歴を見ています。
例えばカフェでキッチンハンドなら、「この人は今までにキッチンで働いたことがあるのか?」「キッチンでどんな作業ができるのか」といった部分を確認します。
日本だと、未経験でも人柄などで採用され、トレーニングをしてもらって…ということがよくありますが、オーストラリアではそのような採用スタイルはまれ。
トレーニングに時間を使う必要がないことと、募集をしなくても多くの求職者がレジュメ配りなとに訪れるため、雇い側が有利な状況があることが理由の一つでしょう。
短期でも経験を積んでおこう
ワーホリビザや学生ビザで渡豪しようと考えたら、少しでも経験を積んでおくのがよいでしょう。
たとえそれが一カ月程度の短期アルバイトや、もしくはボランティアでも構いません。
オーストラリアのレジュメには、ボランティアや単発のような仕事でも自分をアピールするためにどんどん書いていきましょう。
第4位:面接と同様トライアルを受ける必要がある
日本にはないスタイルである「トライアル」。
雇う側からすれば、「この人はレジュメに書いてある通り本当に経験があって、お店で役に立つ人材なのか」を確認したいもの。
レジュメに嘘は書かないようにしましょうね。
トライアルではどんなことをするの?
通常トライアルでは、二時間程度そのお店で働いてみることになります。
そこでマネージャーやオーナーはみなさんがどの程度雇う価値があるかを見ています。
例えばレジュメに「キッチンハンドとして5年経験あり」「英語は中上級レベル」と記載したとします。
これが本当であれば、マネージャーが見ればその人が本当にそのくらいの経験があるのか、英語での指示がきちんと通るか、わからないことを英語で質問できているかなど総合的に判断し、評価されればお仕事ゲットになります。
ただし、残念ながらお仕事を見つけたいあまりにレジュメに嘘を書いてしまう人もいます。
その場合、トライアルさえすればその人が嘘を書いていることはばれてしまいます。
トライアルはいつするの?
お店によって異なりますが、次の2パターンが考えられます。
レジュメ配りの数日後マネージャーから連絡があり、インタビューとトライアルを一緒に行う場合
レジュメ配りに訪問した際、すぐにマネージャーがレジュメを確認しその場でトライアルの場合
一つ目なら心の準備ができますが、二つ目のようにその場で突然トライアルということもありえるのです。
できればレジュメ配りの際も動きやすい服装、女性なら髪をまとめるなど清潔感を持って行うとよいでしょう。
ちなみに残念ながら、トライアルは給料が発生しません。
第3位:アルバイトの雇用形態が二つある
日本ではアルバイトにて採用される際、特に雇用形態を気にすることはないかと思いますが、オーストラリアでは二つの雇用形態があります。
一つ目はパートタイム、二つ目はカジュアルといわれる雇用形態です。
どちらかによって給料や休暇などが異なるため、わからない場合は直接聞いてもよいでしょう。
パートタイム雇用の場合
時給はカジュアル雇用に比べ少し低く設定されています。
その代わり、働く時間が契約書にてしっかり設定されているため、それ以上に短くなったり長くなったりする可能性が低く、予定や収入の確保がしやすい雇用形態と言えるでしょう。
また、フルタイムと同様、有給休暇、病気休暇を取得することができます。
州によって異なりますが、その他の種類の休暇がついていることもあり、急な体調不良でお休みの場合も有給となります。
退職の際には会社に確認し、消化していない有給休暇分を支払ってもらうこともできます。
しかも、祝日で会社が休みの場合にも給料が支払われます。
契約書でしっかり条件が定められているため、突然来月から来なくてもよい、などの通知を受けることはありません。
カジュアル雇用の場合
時給はパートタイム雇用に比べて少し高く設定されています。
ただし、有給休暇などの休暇はついていないため、休んだ場合はその分給料が少なくなります。
こちらは日本のアルバイトと同様の形態と考えておけばよいでしょう。
採用時に契約書内で勤務時間などが決められていないため、他のスタッフの人数やお店の繁忙期、閑散期などにより勤務時間が大きく変わることもよくあります。
もともとその日は夜9時までの勤務だったものが、お客さんが少ないので8時に退勤するように指示されることもあります。
また、来月からフルタイムスタッフを雇うことになったので、といった何かしらの理由により急に仕事がなくなる可能性もあります。
時給が少し高く設定されている分、保障があまりされていない雇用形態と言えるでしょう。
学生やワーホリならカジュアル採用が一般的
実際には、パートタイムよりカジュアル採用にて雇用されている方が多いと言えます。
そのくらいある意味ではカジュアルは会社やお店にとって雇用しやすい雇用形態と言えるでしょう。
働く側もビザの就労制限により働く時間が限られていたり、引っ越しによって退職するなど一か所で長く働かない場合も多いため、会社側も雇いやすいカジュアルを好むという側面もあるかもしれません。
カジュアル勤務は上記のように時間などが不安定という面もありますが、週末や祝日に勤務した場合は時給が大幅にアップします。
そのタイミングを狙って多く働くのもよいかもしれません。
第2位:交通費が支給されない
日本では支払われるのがほぼ当たり前の交通費。
オーストラリアでは自己負担になるのが当たり前です。
一週間にどのくらいの交通費がかかるのか
州によっても異なりますが、ここではシドニー、NSW州について紹介します。
NSWではオパールカードと呼ばれる交通系カードがあり、ワーホリや学生ビザで渡豪している方はこのカードを使用している方がほとんど。
このカードは電車、バス、ライトレール、フェリー全ての交通機関で使用することができます。
運賃は距離によって計算され、ピーク時間以外では少し割引があったり、平日・週末ともに一日の最大料金が決められています。
そして、一週間当たりの最大料金が50ドルとなっているため、例えば一日往復で12ドルかかるような遠方に住んでいても、50ドル以上はチャージされません。
交通費も含めて生活費の計算をしよう
日本であれば交通費は給料とともに支払われるため、プラスマイナスの支出になりますよね。
しかしオーストラリアでは自分で交通費を支払うことになるため、毎週かかる生活費として交通費も考える必要があります。
紹介したNSWでは最大週50ドルになりますので、一カ月では200ドル程度が支出として必要となります。
そのため、交通費がかからない市中心部や、勤務先に近いシェアハウスを探す人も多くいます。
第1位:給料の支払いが毎週または二週間に一度
生活するうえで何よりも大切な給料。
日本では月に一回なので、「給料日前は金欠…」「一か月分をやりくりするのはちょっと苦手」なんて人もいますよね。
オーストラリアでは、会社によりますが、毎週もしくは隔週で給料日がやってきます!
お金の管理がしやすい!
隔週で給料が支払われると、支出に関しても二週間単位で計算できるので、お金の管理がとてもしやすくなります。
家賃や交通費、食費など必要不可欠な出費以外にも、友人と出かけたり、好きなものを購入したり、「使いすぎて来月末までお金が足りない!」ということが避けられます。
それに何と言っても、働いた成果物であるお金が毎週または隔週で支払われるというのは、だれにとってもうれしいことですよね。
税金などで差し引かれる金額は?
働いた給料から差し引かれるのは「所得税」です。
これはWHビザ、学生ビザかによって税率が異なります。
通常非居住者にあたるWHビザ保有者の方のほうが税率は高く、また、どちらの場合も年間の収入によって税率が上がっていきます。
給料の支払い時にはPayslipと呼ばれる給料明細が発行されるため、特に最初は所得税がいくら引かれているか確認しましょう。
学生ビザで半年以上滞在予定の方は「居住者」扱いとなりますが、間違えて「非居住者」と登録していると、本来の金額より多く引かれてしまうことがあります。
支払いすぎてしまった税金については、毎年7月1日から10月30日までに各自で行う「タックスリターン」で払い戻しがあります。
逆に足りていなかった分は徴収されることになります。
さいごに
オーストラリアでは確かに日本より時給は高く設定されていますが、それと同時に家賃や生活費も高くなっています。
また、コロナ後、世界各地より非常に多くのワーホリや学生が渡豪し、仕事探しは簡単ではなく、希望通りに働けるわけではありません。
実際働き始める前や働き始めてから困ることがないよう、日本でできる準備はできるだけしてくるようにしましょう。
そうすれば、仕事だけでなくプライベートでも良い友人を作り、みなさんが思い描くオーストラリア生活を送れるはずです。