【2020年最新版】弁護士なしでアメリカのグリーンカードを申請する方法!
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皆さんこんにちは!アメリカライターのマスダです!
私はアメリカ人の恋人と、2年の遠距離恋愛を経てやっとの思いでビザを取得し、渡り晴れて結婚をしました。
裁判所の質素な結婚式でしたが、いつ思い返しても心がとろけるような甘い思い出です。
ですが、アメリカでの国際結婚は、この時点で「めでたしめでたし」とはならず…
もう1つ、乗り越えなければいけない険しい「山」がありました。
それは、国際恋愛をする人誰もが通る道、『グリーンカード(永住権)』の申請です。
弁護士に依頼すれば楽チンで安心ですが、弁護士費用は15-30万ほどと、なかなかの金額。
そこで私とアメリカ人の夫は、「なんとかここの出費をケチりたい。ケチってハネムーンで贅沢しよう!」と考えました!
そこで、自分たちだけの力でグリーンカード申請をすることに決めたのです。
ここで2020年度、私たちが弁護士を雇わずに自力でグリーンカードを申請した方法についてご紹介します!
Contents
グリーカード申請のルールを確認しよう
グリーンカードとは、アメリカにおける「永住権」のこと。
そして K-1 ビザで入国してからグリーンカードを申請するまでのルール、それは『必ず入国後90日以内に結婚すること』です。
ちなみに90日とは、3ヶ月という意味ではなく、入国した日からきっちり数えて90日です。
トラブルがあった場合には…
もし、渡米してから婚約者との間にトラブルがあり、90日以内に結婚することができなかった…
そんな場合、K-1 ビザは失効し、グリーンカード申請の権利も失ってしまいます。
まあ、K-1ビザを頑張って一緒に取得したカップルならば、滅多に起こらないことですね◎
でも、入国審査のコワモテ保安官も、誰も教えてくれないことがあるんですよ!
結婚してから申請までの期限
『90日以内に結婚する』事は分かっても、グリーンカードの申請期限については割とぼんやりとしています。
私たちもそのあたりのルールは、非常にフワッとしか把握できませんでした。
でもそれでは不安!という事で、移民局や弁護士に問い合わせてみたんです!
明確なルールはない?
すると、「グリーンカード申請の期限については、入国から90日以内に結婚をしたのであれば大丈夫だ」とのこと。
「ダイジョウブッテナンダロウ?」と、思いますが、実際のところこのあたりのルールは明確に決まっていないようなのです。
たとえば、結婚してからグリーンカード申請をするまでに時間がかかってしまい、K-1ビザの期限が切れてしまった…
そんな場合でも、まだグリーンカード申請には猶予があります。
なので、入国後90日以内に必ず結婚し、グリーンカード申請中なら、堂々と以下のように言うことができるでしょう◎
ワタシは不法滞在ジャナイヨ!
現在、半年から1年半ほどかかるとされるグリーンカードの申請中には、K-1ビザもとっくに切れています。
なので、アメリカに滞在できるビザなどの証明はありません。
それでも、グリーンカード申請中なら「アメリカ市民の妻」ということで、滞在が許可されているのです。
州によって異なる
もちろん、ビザ期限の90日以内にグリーンカード申請も行うべきでしょう。
ですが、期限内に結婚さえすれば「ビザが切れたから即刻国外追放!」ということはないので安心してください◎
ただ、申請を提出する州などによって、ルールが異なる可能性もあります。
心配な時には、自分たちの申請の提出先の移民局に問い合わせ、弁護士の力を借りることも検討しましょう。
グリーンカード申請に必要な書類を確認する
それでは、グリーンカード申請のために具体的なアクションをご紹介します。
手始めに、USCIS のホームページから「Adjustment of Status(i-485)」のページへ移動しましょう。
それから、書かれている注意事項に目を通しつつ、必要書類を確認です!
ネイティブでも読みにくい…
こういった政府公式サイトのフォーマルな英語は、ネイティブスピーカーにとってもとても読みにくいものです。
なので、Google Chrome の翻訳機能を使いながら進めるのがおすすめですよ◎
2020年現在の時点で、K-1 ビザ経由のグリーンカード申請に必要な書類は以下の通りです!
これらの書類を作成し、自分たちが住んでいる地域を担当する移民局へ送付します。
必要な書類はこれだ!
まずは、「これらの書類が入っていますよ」という申請書類一式の目次を、自分で作成します。
サンプルやテンプレートは、ネットで手に入れられますのでご安心を◎
申請料金
2020年3月時点のグリーンカード申請料金は、1,140ドルに指紋検査など生体認証の料金が加わり、「合計1,225ドル」です。
銀行のチェック、もしくは移民局発行の「フォームg-1450」を使ったクレジット決済を利用するのがおすすめですよ◎
フォームI-485
グリーンカード申請のメインの書類。
それは、「永住権およびステータス変更のための申請書」です!
最近は移民に批判的な大統領の影響で、半年〜1年に1度くらい仕様が変更され、申請のハードルが上がってきているようですね。
フォームI-944
こちらは、2020年3月に登場した、とても厄介な「自給自足宣言」です。
こちらは後ほど詳しく説明いたします。
フォームI-797のコピー
こちらは、K-1 ビザが認可された時に送られてくる書類のコピーです。
アメリカ人のパートナーが受け取った書類ですので、彼に確認してもらいましょう◎
パスポート形式の写真2枚
こちらは、必ず3ヶ月以内に撮影したものです。
パスポート形式の写真は、アメリカでもドラッグストアなどで撮影できますよ◎
しかしそのお姉さん、めちゃめちゃ写真下手なのか、そもそもやる気がないのか…私の顔から10センチほどの距離でおもむろにパシャリ。
そんな距離で撮影した写真がどんな仕上がりになるか、おわかりいただけるでしょうか。
「あっ、この人綺麗に撮ろうと努力する気持ちがない」そう悟った私は、恐ろしいクオリティの顔面の写真で泣く泣く我慢することに。
以上、余談でした(笑)
自分の身分証明所コピー
こちらは、政府が発行した写真付きの身分証コピーになります。
パスポートのコピーでも問題ありませんよ◎
出生証明のコピー1枚とその翻訳
ここで言う出生証明は、日本で取り寄せた戸籍謄本などを意味します。
翻訳は K-1 ビザ申請のときに添付した翻訳が使えますよ◎
非移民ビザのコピー
こちらは、パスポートに貼られた K-1 ビザのページのコピーです。
パスポートに押された、今回の入国スタンプがあるページのコピーの事。
だいたいの場合は K-1 ビザのページの隣に押されると思いますから、ビザのページ共々コピー1枚で良いでしょう。
フォームI-94
これは、「入出国記録」です。
オンラインでも簡単に取得できますよ。
パートナーの出生証明書のコピー
こちらは、旦那さんがもっているでしょうから聞いてみてください!
結婚証明書
これは、裁判所で貰う事が出来ます。
フォームI-864
Kビザは就労許可がついていないので、私たち夫婦の生活はアメリカ人夫の収入を頼ることになっています。
フォームI-864はその「経済的証明のための書類」です。
「妻を経済的に支えられるので、生活保護の必要がありませんよ」という証明で、アメリカ人の夫が作成します。
職場や銀行でもらう書類があるため、この書類は結婚したら早めに作成してもらいましょう◎
フォームI-693
こちらは「申請者の健康診断証明」で、グリーンカード申請より3ヶ月前に受けていれば不要です。
私はワクチン注射が嫌すぎて、渡米前に日本で接種しませんでした。
その為、あらためて移民局指定のクリニックにお願いしてワクチンを受け、証明を貰いました。
アメリカでは、ワクチン接種を薬局でできるので驚きですよね!
またワクチンの値段にもびっくりしたので、これから K-1 ビザを取る人は日本で受けた方がいいでしょう◎
絶対ではないけど提出した方がいい書類
以下の3点は必ずしも必要ではありません。
ですが、グリーンカード申請と一緒に提出すれば申請費用がかからないので、同時に提出することをおすすめします。
フォームI-765
こちらは、「就労許可証申請」です。
グリーンカード申請から取得ならびに就労許可が出るまでに、半年から1年はかかります。
もし、それより前に仕事を始めたければ申請しましょう◎
フォームI-131
グリーンカード申請中は、原則としてアメリカ国外に出ることはできません。
ですが、この「渡航許可証」を申請すれば、グリーンカード申請中のステータスを保ちながら、旅行などのために国外へ渡ることができます◎
日本の家族に何かあっても、許可証なしで帰ると K-1 ビザの取得からやり直しになってしまいます。
なので、こちらもグリーンカードと一緒に申請するといいでしょう!
フォームG-1145:申請の電子通知の申請◎
この「申請電子通知申請」を一緒に提出すると、グリーンカード申請が受理された時にメールで知らせてもらえます。
申請が受理されると通達が郵便で送られてきますが、アメリカの郵便局はたまに正確性に欠けるところがあります。
なので、メールでもお知らせが届くようにしておけばより安心ですよ◎
2020年3月に変更された点と追加書類
グリーンカードの申請は、どの移民にとっても難関です。
それに、移民局のルールや書類のバージョンがすぐに変わります。
日本という親切な国の様々な手続きと比べて、アメリカ政府はとても容赦なく意地悪だと思って望んだ方がいいでしょう(笑)
新たに追加された項目
2020年3月以降に変わった仕様(エディション 10/15/19)では、新たに申請者の証明書として「I-944」という書類を添付しなければならなくなりました。
私は、ちょうど提出した後にエディションが更新されたために、提出した書類が一度棄却されてしまったんです。
その後、ビザ期限が迫るなか必死で必要書類をかき集めた思い出があります…(涙)
その名も自給自足宣言
その I-944 という書類は、「自給自足宣言」といいます。
「アメリカ市民と同じように公共料金を払います」、という約束のための書類ですね。
あらためてパートナーの所得証明や、日本人申請者の学歴や資格、また奨学金含む借金の有無などを表記します。
この書類には、資格や奨学金を証明するための書類や、パートナーのクレジットスコアなども添付します。
なので、改めて日本から証明書を取り寄せなければいけないこともあるでしょう。
コロナウイルス騒ぎのなかで急にバージョンアップされた仕様であり、移民局に恨みを募らせるカップルも増えた事だと思います。
しかし、移民局に喧嘩を売ることはおすすめしないので、これらの書類は誠実に作成してください◎
グリーンカード申請前に手に入れておく書類
これらの書類を作成する中で、アメリカ国内だけでは手に入らない書類も、いくつかあることが分かっていただけたでしょう。
それらの書類を集めるだけでも時間がかかってしまうので、グリーンカード申請は余裕を持って進めましょう。
以下、必要書類や申請前に、取得しておいたほうがいいものをまとめておきます!
戸籍謄本
戸籍謄本は、日本側に婚姻届を提出する時にも必要になる書類です。
なので、渡米前に数冊まとめて手に入れておくことがおすすめ。
最低3枚以上は持っておくといいでしょう◎
申請書には両親の名前を書く欄も多いことですし、抄本より謄本のほうが信用度がある(気がします)。
社会保険番号
ソーシャルセキュリティーナンバー通称「SSN」。
銀行口座の開設や運転免許、健康保険の取得に必要になるので、結婚後に取得するとなにかと安心です。
就労許可証申請を提出することでも SSN を貰えますが、単独で SSN を取得する方が早いでしょう。
現在所持している資格の証明書
こちらは、2020年3月に追加された必要書類、フォーム I-944 にて必要になります。
資格を持っている人は、それに関する書類も渡米時に持ち込みましょう。
奨学金や借用の証明書
こちらもフォーム I-944 の添付書類として、必要になる場合があります。
資格証明や借用金の証明など、日本に置いてきてしまった場合は家族などに頼んで送ってもらいましょう!
愛の力で申請を乗り切ろう!
グリーンカード申請は、K-1 ビザ取得より厳しい道のりです。
作成する書類も必要な添付書類もたくさんあり、作成中にストレスが溜まって家庭内の空気が悪くなる事もあるでしょう。
実際に、私は何回か夫と喧嘩してしまいました。
でもこの道は、夫婦で協力しなければ乗り越えられないもの!
もう2度と離れ離れにならない為に、一緒に暮らしていくための申請ですから、私達も心が折れそうになりながらお互いを愛する気持ちで乗り切り、無事に提出する事ができました◎
基本的には指示通りにしてみて!
それに指示を読み違えて記入を間違えたり、必要書類を提出しないなどというよほどのことがない限り…
日本で得た K-1 ビザ経由の、グリーンカード申請が棄却されるケースは滅多にありません◎
これらの手続きはとても重要ですが、とても面倒なので、収入に余裕があるなら弁護士を雇ったほうが確実です。
また、自力で申請する時には、ネットの情報は参考程度に、基本的にはアメリカ政府のホームページの指示に従ってくださいね!
さいごに
なんにせよ、夫婦の間に本物の愛があればきっと乗り越えられます!
同じように面倒な K-1 ビザだって乗り越えたのですからね。
グリーンカードも「PEACE OF CAKE」だと思って、パートナーと一緒に頑張りましょう♪
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