アメリカで日本人の感覚と違う呼び方の化粧品5選

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ベガスネキ
こんにちは。アメリカ在住のベガスネキです。日本人、ガーナ人、イタリア人、韓国人、とのお付き合いを得て、最終的にアメリカ人と結婚いたしました。毎日ワクワクしながらアメリカ生活を楽しんでいます。

はじめに

日本とアメリカ、それぞれの国で呼び方が異なる化粧品があることをご存知ですか?

製剤の特性や使用方法の違いや文化的背景から違いがあり結構面白いです。

日本語から英語にそのまま訳せるものもあれば、思ってた訳し方と違うものがあったり、英語だと思って使っていた化粧品ワードが実はアメリカでは呼び方が異なっていた
りします。

今回、実は化粧品成分検定1級取得、化粧品成分スペシャリストの私が、様々な背景から日本人の感覚とは異なる化粧品の呼び方を5つご紹介します。

これを知っておくことで、アメリカで化粧品を探す際に迷うことなく、理想のアイテムを見つける手助けになるでしょう。

  1. チークって英語で頬だから、英語でもチークじゃないの!?
  2. 洗顔はface washとも言うけど、もっと定番の呼び方が!?
  3. 日本語では化粧水はローションと使う場面が多いのになのに英語では乳液!?

この記事は5分で読み終わりますので、さいごまで読んでいってくださいね!

第5位:クレンジングはメイクアップリムーバー

クレンジングではなくメイクアップリムーバー

アメリカでは日本でメイク落としの製品を呼ぶ呼び方として用いられるクレンジングを、メイクアップリムーバー(Make up remover)と呼びます。

これは、メイクを落とすための製品として特化されており、肌を洗浄するというよりも、化粧品を効果的に取り除くことに焦点を当てています。

メイクアップリムーバーとクレンザーの違い

クレンジングと近い呼び方で洗顔がクレンザーと呼ばれます。

こちらも多少のメイク落とし成分は入っていて、軽いメイク落としは可能ですが、肌の洗浄を目的とされた製剤となっています。

その分メイクアップリムーバーはメイク落としに特しているため、ウォータータイプのマスカラやファンデーションなどのメイクアップ化粧品を取り除いてくれます。

クレンザーは日本で言う洗顔のように使用し、顔全体に優しくマッサージして洗い流します。

メイクアップリムーバーは主にコットンやスポンジを使用してメイクに馴染ませ、拭き取って落とします。

アメリカ人のメイク落としルーティンとして、メイクアップリムーバーを馴染ませたコットンやスポンジで顔全体のメイクアップをある程度落としてから、落とせなかったメイクや残留物を洗顔料で洗い流します。

日本と似たようにW洗顔を行っていますね。

第4位:洗顔はフェイスウォッシュよりクレンザー

洗顔英語の言い方として「Face-washing」と表現されます。

なので、フェイスウォッシュと呼ぶのかと思いきやクレンザー(cleanser)と呼ぶのが一般的です。

なぜクレンザー(cleanser)?

「Cleanser」は英語で洗浄剤と言う意味になります。

これは洗顔製品だけでなく、一般的な清潔用品や洗剤を表す用語としても使われます。

アメリカの洗顔としてのクレンザーは肌の汚れや余分な皮脂を取り除く役割を果たすため、より清潔剤としての性質を強調していると考えられます。

日本で洗顔は泡立ちを重視。アメリカの洗顔・クレンザーはあまり泡立たない。

日本で洗顔は泡立ちが良い洗顔フォームが主流であると考えられますが、アメリカのクレンザーは泡立ちにくいジェルタイプのものが主流です。

アメリカのクレンザーは軽量で伸びが良く、肌の汚れや分な皮脂を取り除く役割をしてくれます。

アメリカのクレンザーでも泡立ちが欲しい

アメリカで泡立つ洗顔を求めるのなら「Forming」が泡立つ洗顔料のキーワードです。

ただ、ジェル状の剤型で泡立ちを求めると、洗浄力が高く、少々刺激が強くなりがち。

日本のほうが泡立ちに重視している観点から、泡立ちが良い洗顔を求めるのであれば、日本製の洗顔フォームを購入することをおすすめします。

第3位:乳液はエマルジョン、ローション

アメリカで乳液の呼び方は2通り

日本で言う乳液はエマルジョン(Emusion)ローション(Lotion)といいます。

どちらも水と油が均一に混ざり、一般的に白濁した保湿を目的とした液体になります。

エマルジョンとローションの違いは日本で言うしっとりタイプとさっぱりタイプ

エマルジョンは比較的に油の量が多めなので濃密。

保湿力が高く、肌をしっとりと仕上げてくれます。

テクスチャーはローションに比べると重めで、日本で言うしっとりタイプと言えます。

一方でローションは、肌に素早く浸透し、保湿効果を保ちながらべたつかず使用できます。

さっぱりとした保湿を求める方、オイリー肌の方に適しており、テクスチャーはエマルジョンに比べると軽めで、日本で言うさっぱりタイプと言えます。

第2位:化粧水はローションではなくトナーだけど・・・

化粧水はローション(Lotion)と思いきやトナー(Toner)と呼ばれます。

ただ、日本で言う化粧水・ローションと、アメリカで言う化粧水・トナーは、どちらも洗顔後に使うものではあるものの、用途が違います。

日本で言う化粧水・ローション

日本で言う化粧水・ローションは、肌に水分を与える目的の液体。

肌の水分を補給し、保湿効果を持たせる役割を果たします。

成分は肌への保湿をメインとしたもの、グリセリン、BG、アミノ酸など保湿を目的としたものが配合されています。

アメリカで言う化粧水・トナー

一方でアメリカの化粧水、トナーは肌の調子を整え余分な皮脂を取り除く目的の液体。

成分はサリチル酸やグリコール酸など皮膚のコンディションを整えるようなものが主に配合されています。

アメリカ人のスキンケアルーティンでは保湿のために化粧水を使うことが少なく、洗顔後に美容液(セラム)や、直接クリームや乳液を使用する方が多いです。

なので、アメリカで保湿目的の化粧水を探すのは少々難しいです。

第1位:チークはチークではなく、ブラッシュ

頬の意味だからチークと思いきや

英語を一通り勉強したからわかる。

英語で頬の意味だからチークでしょ?

cheek color も化粧品ラベルや広告で見かけ、通じはするのですが、より一般的に使用される化粧品のチークはBlush」(ブラッシュ)と呼びます。

なぜアメリカはブラッシュで日本はチーク?

アメリカでチークがブラッシュと呼ばれている理由は、「Blush」は英語で「赤面」「赤くなること」と言う意味を持ち、化粧品の色が頬に赤みを与える役割を果たすことからこのように呼ばれています。

日本でチークがチークと呼ばれる理由は頬に色を付けるアイテムを指すことからこのように定着しています。

チークはBlush(ブラッシュ)!でも、待った。日本人は難しい、LとRで異なる化粧品ツールが存在

私を含め日本人が苦手なLとRの違いでチーク化粧品に関わるワードが存在してしまっているんです。

(例文)筆で頬にチークを塗りました。

I used a brush to apply blush to my cheeks.

Blush(ブラッシュ)はチーク。

でも、Brush(ブラッシュ)は筆、ブラシ。

LとRの一文字違いで塗るものと塗るツールの単語があります。

私を含め発音で化粧品を探すときに発音で店員さんを困惑させてしまいかねない。

注意していきたいアイテムです。

さいごに

日本とアメリカで呼び方が異なる化粧品があって面白いですね。

日本の呼び方に慣れてたため、アメリカの化粧品の呼び方に違和感がありましたが、アメリカの呼び方のほうが直接的な意味で分かりやすいのかもしれません。

アメリカで日本のように化粧品を探そうとしたら結構苦労することがあると思います。

この記事を読んでアメリカでの化粧品探しにぜひ役に立てて見てください。

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