ニューヨークのシェアハウス事情ベスト10

アメリカ

Question
来年からニューヨークに語学留学をしようと思っています。
以前アメリカに留学したときはホームステイだったので、今度はシェアハウスにしようと思っているのですが、実際どんな感じか住んだ経験のある方に教えてもらいたいです。
Mayaさん 兵庫県 23歳 大学生

教えて、先生!

先生先生
ニューヨークに滞在経験のあるライターKinoshitaがお答えします。
みんなシェアハウスって住んだことある?

恋する乙女恋する乙女
シェアハウスはないわね~!
日本でも「テラスハウス」という番組で流行ったわよね

王子様王子
恋をするために男女が一緒に暮らすなんて乙女ちゃんにぴったりデスネ

恋する乙女恋する乙女
本当~!毎日がウキウキしちゃうわ♡

王子様王子
そうだね!もしかしたら運命的な出会いもあるかも。
でもニューヨークのシェアハウスは日本とは全然違いマース
家賃が高いのでシェアする人がほとんど
簡単に引っ越しができる
ハウスメイト同士の交流が少ない
この記事は【6分】でササ―ッと読めマース

先生先生
そうです。
アメリカと日本ではシェアハウスの常識がまったく違います。
今回はニューヨークのシェアハウス事情ベスト10をご紹介します。

10位:金銭的な理由でシェアハウスを選ぶ人が多い

ニューヨークは信じられないくらい家賃が高い街。

東京だと1R ひと月6万円くらいの部屋でも NYでは20万くらいします。

高所得でなければ一人暮らしはかなり難しいので、仕方なくシェアしている人が多いんです。

ただシェアハウスも人数や建物の立地などでかなり金額は変わってきます。

ハウスメイト同士の交流は最低限

すれ違ったりキッチンを共有するときに話したりはしますが、基本的にあまり交流しません

住んでいる間に数回しか顔を合せなかった人もいます。

他人と家をシェアするのは当たり前だけど、プライバシーはとても大切にする。

あとは人種や文化の違いでトラブルにならないよう、極力接触しないようにしているのかもしれません。

個室だとあまり話すチャンスがないので、英語を上達させたいなら2人部屋がオススメ

9位:日本人オーナーハウスが人気

下見もせずに家を探すのはリスクがあります。

写真では奇麗に映っていても、実際は全然違ったり、騒音がすごかったり。

英語が不十分なら、日本語で問い合わせができる日本人オーナーのシェアハウスがお勧めです。

家賃は相場と同じくらいか少し高いですが、手入れもきちんとしていて信頼できます。

諸外国の方にも人気

日本人オーナーだからといって入居者が日本人だけというわけではなく、いろんな国の方が住んでいます。

キッチンやバス、トイレなどの共用部分は週に1~2回お掃除の方が奇麗にしてくれます。

入居・退去時も素早く対応。

だから日本人オーナーのシェアハウスは日本人以外からも評価が高く人気なのです。

玄関で靴を脱ぐスタイルも清潔で嬉しいポイントです。

8位:ハウスメイトの入替が激しい

ニューヨークの賃貸は初期費用がないので、引っ越しが比較的簡単にできます。

最初にデポジットを支払う必要がありますが基本的には退去後返金されます。

なのでビジネスで一か月だけ住む人もいれば、大学の夏休みで寮が閉鎖する間だけなど様々。

昨日まで隣に住んでいたのに「あれ? 今日居ない」ってこともザラです。

日本のシェアハウスでやるようなお別れ会やウェルカムパーティーなんてほぼ無いです。

入居は家賃を払えばOK

敷金・礼金・火災保険・鍵交換などの費用は発生しません。

契約書にハンコ、重要事項説明や連帯保証人など面倒な手続きは一切なく、デポジットと家賃を払えば次の日からでも入居できます。

比べてみると日本は本当に引っ越しは大変ですよね。

7位:暖房はセントラルヒーティングシステム

リビングの様子

ニューヨークは青森県と同じくらいの緯度にあります。

そのため冬はめちゃくちゃ寒くて、体感マイナス20度以下になることも。

なのでパイプに温水などを流して効率的に建物全体を温めるセントラルヒーティングという暖房システムが主流です。

とても暖かいのですが、建物全体の温度を一括で調整しているので好みの温度に調整することは出来ません。

真冬より秋が寒い

セントラルヒーティングは外気が一定の温度を下回ると自動でスイッチが入る仕組みです。

よって秋ごろの中途半端な寒さでは暖房が効きません

建物自体も古くて寒いので、毛布がないと夜ガタガタ震えて眠れないことも。

真冬のほうが室内は暖かいという不思議。

6位:夏は窓用エアコン

椅子に座りながら楽しそうに話すカップル

冬は東北ほどの寒さになるのに対して夏はめっちゃ暑い!

前記のセントラルヒーティングシステムのような冷房もあるのですが故障した時のコストがとても高いので、上下スライド窓をあけてハメ込むタイプの窓用エアコンが人気です。

エアコンというより冷たい風のでる扇風機のようなもの。

細かい温度調整はできませんが、風の強さが調整できます。

各家のほとんどの窓からエアコンが飛び出している景観がニューヨークらしいというか。

ちなみに音はうるさいですが結構涼しくなります。

デメリットよりコスト優先

窓にがっちり止めてあるので簡単には取り外しはできませんが、古くなってくると窓から落下することも。

そして1階は防犯面がちょっと心配。

それでも窓用エアコンは修理も買い替えもイージーなのでみんな大好きです。

5位:古い建物が多い

前述で軽く触れましたがニューヨークは建物や地下鉄など全体的に古いです。

シェアハウスも築何十年という物件がほとんどで、古いからと言って家賃が安いわけでもない。

修繕や壁の塗りなおしをして使い続けるので、あちこち隙間だらけだったりします。

窓が歪んで閉まらなくなり、真冬に凍える思いもしました。

エレベーターなんてない

2階建てならまだしも、4階 5階の部屋でも階段で上がらなければなりません。

高級住宅なら別ですが、エレベーターなどついているはずもなく。

あってもギシギシ変な音するので乗りたくないですw

入居するときに重たいスーツケースをどうやって持って上がるか考えておかないと大変です。

4位:盗難の危険性大

前記した通り、入居者の入替がはげしくコミュニケーションも少ない男女が同じ家の中にいるので盗難の可能性は大いにあります。

基本的には玄関のカギはオートロックになっているけど、個室は付いてないか内鍵だけだったり。

内鍵もコインで外から簡単に開けられます。

入居者の誰かが犯人だったら特定は難しいでしょう。

シェアハウスに住むなら絶対に貴重品は置いておかないことが鉄則です。

防犯の意識をキープ

シェアハウスの外でも共通することですが、現金は最小限にしておきましょう。

どこでもクレジットカードで支払いができるので便利ですが、レストランやスーパーなどは暗証番号ではなくサインだけで使えるところもあるので注意が必要です。

カード会社の連絡先の把握と、一日の使用上限を設定してしっかり管理しましょう。

部屋には絶対財布をおいて出かけないこと

3位:キッチンやリビングなどの共用部分が広い

はじめてシェアハウスに住んだ時すごく嬉しかったのはキッチンの広さです。

冷蔵庫も大きくてたっぷり入るし、調理器具も一通りそろっていて自炊するにはいい環境でした。

ニューヨークは物価が高く、飲食店などのサービス系も高いので自炊は当たり前なのです。

いつも人のいないリビング

シェアハウス内には広ーいリビングがあるのに誰も使わない。

たまに食事をとっている人がいたりするけど、くつろいでいるシーンは見かけませんでした。

お洒落でテレビもあっていいんですけどね。

食事は作るのでキッチンを一緒に使ったりはするんですけど。

家で潤いのある生活というよりは、生きるために最低限の生活をしてる感じです。

2位:騒音トラブルが多発

シェアハウス内でポピュラーな揉めごとと言ったら騒音問題です。

特に今はコロナで在宅ワークを強いられているのでほとんどの人が一日中家にいます。

壁は薄くて音が響きやすく、隣の人がベッドに乗る音まで聞こえます。

配慮のある人ばかりならラッキー。

人によって「これくらいいいじゃん」というラインが違うので神経質な人はストレスになります。

電話大好きアメリカ人

ニューヨークのどこをみても、本当によく電話をしているなーという印象です。

シェアハウスでも毎日深夜まで電話をしてる人が隣にいたら嫌ですよね。

そんなときは管理会社にクレームをいうか、直接注意するかの選択。

でも結局自分がクレーマーだとすぐバレるので、直接ハッキリ言っちゃった方がすぐ解決できるかも。

トラブルにならないように気を付けてくださいね。

1位:家に洗濯機がない

ニューヨークの古い建物には洗濯機用の水道配管がありません。

よってほとんどの人はランドロマット(コインランドリー)で洗濯をします。

値段もやすく2ドルくらい。

洗濯の間一度帰って、それを乾燥機にいれるためまた行って帰って、乾いたころに取りに行く。

毎回3度往復するのですよ。

わりと近いところにあるので数か所あるのでいいのですが、混んでたりすると重たい荷物もってうろうろするハメに。

あまりデリケートな素材の服は買わなくなる

日本で買ったレーヨンのお洋服なんて張りきって持って行ったはいいものの、強めの洗濯機でガシガシ洗うのでめちゃくちゃ痛みます。

共同の洗面台で手洗いするのも限界があるので、だんだんどーでも良くなってくるんですよね。

そしてデリケートな生地のものは買わなくなりましたw

最後に

ニューヨーカーはあまり物や服をたくさん持たない印象なんですが、シェアハウス事情を知ると納得できますよね。

なんとなく火災の多かった江戸の「江戸っ子」の身軽な生活とイメージがリンクしていまいます。

今の生活はあくまで仮(借)暮らし

いつか結婚し郊外で家を買って、プライバシーが守られた豊かな生活をしたいと夢みて日々頑張っているのでしょうか。

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