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フランス人でも奥手の恋愛!?世界一優しいフランス人男性と結婚した私のストーリー

話をしているカップル
フランス

ボンジュール!フランス在住ライターのマリです。

今回は、私がフランス人男性と結婚するまでの、エピソードをご紹介します。

日本生まれの、平凡なアラサー女子だった私

生まれも、育ちもど田舎。

フランスなんて、無縁の世界で生きてきました

これからお話しするのは、そんな私と夫との、出会いから結婚までのエピソードです!

フランス人男性との運命の出会いは突然に?!

エッフェル塔

ど田舎から、東京に上京したのは、大学に入ってからです。

都会で見かける外国人に、ビビることも(笑)

社会人になってからは、彼氏も作らず、平日は夜遅くまで男性並みに、仕事に没頭。

次第に会社でも、男性のように扱われるようになりました…。

婚活に挑戦!

20代半ばには、周囲からのプレッシャーに押され、「婚活」を試みた時期も。

でも、良いなと思った男性は、みんな既婚者です。

興味のない人には、好かれるのに(笑)

そんなこんなで、自分の理想にマッチした、相手との出会いは皆無。

もはや周囲も、私の婚活をあきらめたので、とやかく言われることもなくなりました。

ある日

キャリーケース

そんなある日、会社から2週間のヨーロッパ出張を、言い渡されます。

週末を挟んでの滞在だったので、その間に職場仲間と、食事会をする事になりました。

しかし、急だった事もあったのか、その食事会が、勝手にブッキングされていた事が発覚!

私は極度の人見知りで、知らない外国人と食事をともにするのは、正直嫌でした。

「1人でぶらぶら、観光したいなぁ…」と思いつつ。

「いやいや、約束したんだから」と、パリへと向かったのです。

一目惚れ

食事会には、知人の職場から、数人の同僚が招かれていました。

そこに、一人の優しそうなフランス人男性がいたのです。

一目見た時、「この人とは明るい未来があって、長い付き合いになる!」

そう、直感する自分がいたのでした。

俗にいう一目惚れというものより、少し強い直感を持ったのです。

お誘いは意外と真面目?!

コーヒーで乾杯するカップル

食事会では、話も盛り上がった2人。

でも、お互いすぐに連絡先を交換することは、ありませんでした。

外国人男性との恋愛話を聞くと、「その日の内に番号交換や、お付き合いスタート!」。

なんてことも聞きますが、実は、奥手な外国人も結構いると思います。

「僕の苗字は○○だから、フェイスブックで是非連絡してね」

彼から、会話の中でさりげなく、言われる場面はありました。

でも、一回会っただけの人に、自分から連絡するのはどうだろう…。

なんて、ぐずぐずと考えていました。

アプローチ

ベッドでコーヒーを飲む女性

すると、なんと驚いたことに、彼からメールが届きました。

しびれを切らした彼が、同僚から私の連絡先を、聞いてくれたようでした。

晴れて連絡先を交換。

その日からは、遠距離ですが、メールやスカイプでの、コミュニケーションが始まります。

半年ほどたった後に、ヨーロッパに旅行、初めて2人で週末を過ごすことに。

フランス人のイメージとは

フランス人というと、情熱的とかロマンチック燃えるような恋。

というイメージが、私の中にはあります。

その為、「すぐに飽きてしまうのではないか」、といった不安もありました。

実際は、日本人にも多種多様な恋愛観があるように、フランス人も同じです。

真面目な人もいれば、適当で軽い人もいるし、複数の女性と平気で同時に付き合う人もいます。

いよいよ交際スタート

夕日を眺めるカップル

私の出会った彼は、真面目な奥手タイプ。

ある日、デート「らしき」日を過ごした後に、やっと告白がありました。

当時の告白シーンを思い出すと、今でも恥ずかしくなります。

告白は日本語

楽しい一日を過ごした後、河沿いに座り込みまったりと、行き交う人々を観察。

すると、日本語のできない彼が、英語でこう聞いてきました。

「日本語で、好きです、一緒にいたいってなんていうの?」

嬉しい気持ちもありました。

でも、それ以上に、そのアプローチは小学生レベルか?!

と恥ずかしく赤面しました(笑)

予想通り、彼は覚えた通りの、日本語で告白してくれたのです。

実際に言われると、照れくささもありました。

でも、私の答えはもちろん「はい」です。

彼は、私の意思を確認して、彼氏と彼女の関係になる、というケジメをつけたかったようです。

とても信頼のおける、真面目な態度に感動しました。

知り合いの話

手を取り合うカップル

ちなみに私は、東京に住んでいるとき、知り合いだったヨーロッパ人に、告白されたことがあります。

この方も好意をもって、あやふやに関係をスタートさせようとは、しませんでした。

きちんと、レストランに招待して、告白してくれたのです。

お付き合いには至りませんでしたが、その人の好意や真摯な気持ちが、伝わってきました。

付き合うという形

お付き合いの形は、お国柄によるところも、大きいでしょう。

ただ、本気の場合は、紳士的に告白してくれる男性の方が、信頼性がはるかに大きいと思います。

ヨーロッパ人は、告白することは少ないと、言われています。

でも、皆が皆「きちんとした告白の形もなく、付き合い始める」、というものではないようです。

遠距離国際恋愛を経て移住!

飛行機

彼と付き合ってからは、何度かフランスと日本を行き来し、仲を深めました。

そして、彼の転職を機に、私は日本での仕事を辞め、「一緒に暮らしてみよう」という流れになったのです。

男勝りに、仕事一本で生きてきた私にとって、退職は、すごく勇気のいることでした。

「世界中に、仕事はたくさんあるけれど、運命の人は、1人しかいないのでは?」

と、自問自答した結果、退職して渡欧する事にしました。

そして、フランスへ

渡欧した後、しばらくは、自分でアパートを借りて、語学学校に通いました。

すぐに同棲しなかった理由は、2つあります。

1つは、自立した暮らしをした上で、普通の交際がしてみたかったからです。

もう1つは、彼の家が、とても慎み深いカトリック家系であること。

慎み深く、保守的なカトリック信者は、「結婚前の同棲を、あまり良しとしない」のです。

それは、すぐに同棲するカップルが多そうな、フランス人のイメージと、大きく異なる点でした。

事実、後に私の義理の姉が、ボーイフレンドと婚約もせずに同棲した際には、親戚中で批判の声が上がったそうです。

異文化だからこそ

湖のベンチに座るカップル

近所に住み、遠距離恋愛状態から抜け出した私たち。

ですが、やはり文化的な衝突は、多々ありました。

「はい」「いいえ」を、はっきり意思表示しないと、フランス人には理解してもらえません。

始めのうちは、はっきりしない私の態度に、彼がイライラすることがありました。

逆に、私は彼のハッキリしすぎる言い方に、余計に傷ついたり、腹立ちを覚えたりしました。

でも、返答をはっきりさせることで、物事が早く進んだり、論理的に考えられる事もあります。

そこで、郷に入ったら郷に従えの精神で、思考のトレーニングを積み重ねました。

今では、フランス人並みに、物事をハッキリ返答できる程です。

日本人的思考を断ち切る事も、時には大切なのだと思いました。

彼もいっしょに変化

移住したのは私ですが、彼にも新たに努力して、学ぶことがたくさんあったようです。

私と出会うまで、日本に興味を持ったことのなかった彼。

ですが、和食を知り、日本の歴史を知り、日本の精神を少しずつ学びました。

どちらかというと、彼にはプラスな発見ばかりだったようで、今では日本の大ファンです。

婚約も儀式?!フランスでの結婚の流れ

十字架のペンダントと指輪

彼の家は、保守的なカトリック信者。

であるため、彼も私と付き合っていることは、家族に公表していませんでした。

「ビザの関係もあるし、将来の事をそろそろ固めたいね。」

お互いを、良く知り始めた頃、そんな話になりました。

そこで、初めて彼の家族に、紹介される事になったのです。

フランス人の家庭でも、ここまで保守的な家庭は、今でも珍しいと思います。

常に彼女をとっかえひっかえして、そのたびに家族に紹介する人もいるので、本当に多種多様です。

婚約は家族でするもの?!

保守的なゆえに、外国人嫁候補は受け入れられるのか?と、とても心配でした。

しかし、家族は夫の意思を尊重し、とても温かく受け入れて下さいました。

日本が、フランス人にとって、よい印象を与えていることも、本当にありがたいことです。

彼の家族にも紹介され、「オフィシャル」に付き合っていく中、彼から突然のプロポーズがありました。

ヨーロッパ人は、公然と付き合っていても、結婚まで非常に長い期間を持ちます。

お互いの気持ちを固めるのが普通なので、ビザなどの事情もあったとはいえ、この急展開には驚きました。

プロポーズは日本食屋さん

外国の日本食料理

プロポーズは、現地で評判の高い日本食屋さんで、和食と日本酒をいただいた時でした。

ストレートに、「結婚してくれますか?」と聞かれ、びっくりしたものです。

後で彼に聞くと、私が「より自然にいられる環境の中で、プロポーズしたかった」とのことでした。

こうしてめでたく、「結婚しよう」と、お互いに誓います。

婚約式とは!

私は、2人の間でのプロポーズこそが、婚約なのだと思っていました。

しかし、彼の家族は違っていたよう。

結婚の意志を、彼の家族に告げると、「結婚式の日取りを決めて、その前に、婚約式も決めなくては!」

と、騒ぎ始めたのです。

ここでまた、「婚約式」という行事があるのだと、学びました。

大切な人々からの祝福

祝福される新郎新婦

伝統的な、フランスのカトリック家庭では。

ゴッドファーザーやゴッドマザー、近しい兄弟なども呼び、皆の前で婚約し、お祝いされます。

指輪も、婚約式で貰うのです。

婚約は、2人きりのイベントではなく、大切な人々の前で公に行われます。

もらった婚約指輪は、毎日身に着けるのが基本。

日本人女性が、婚約指輪をタンスにしまっておく意味がわからない、というのがフランス人です。

家庭やカップルによって、宝石の大きさや種類は違います。

でも、ダイヤモンドがやはりクラシックで、多くの人に愛されています。

結婚式は誰のもの?

ディナーの食器セット

婚約が終わると、今度は結婚式に向けての準備です。

大抵の結婚式は、夏に行われます。

もちろん、冬に行うカップルもいますよ。

でも通常は、外でのカクテルパーティや、写真撮影を楽しみたい!

そんな思いから、春や夏に結婚式を執り行います。

結婚式の準備

フランス式結婚式の準備は、本当に大変です。

招待状作成、ケータリングの打ち合わせ、会場の準備。

それに加え、ミサがある場合は、牧師さんとの打ち合わせも!

最近では、日本のように全て仕切ってくれる、イベント会社もあるようです。

ただ、お金はかなりかかります。

基本的には、別荘や実家近くといった、家族になじみのある場所。

さらに、出来るところは、全て自分たちの手作りで行います。

結婚式の数か月前は、本当にやることがたくさんあるので、私達は準備リストをつくりました。

彼の両親

また、その大変な準備に、義理両親もすごい勢いで参戦(!?)してきます。

私は、すでに未来の義理両親との付き合い方を、習得し始めなければなりませんでした。

わが家の場合は、はっきり言って「両親のための結婚式か?」と思わせるほどに意見してきました。

さらに、そこに義理姉妹も参戦してきて、それはもう大変な準備期間だったのです。

ドレス選び

ウエディングドレスを着た女性

ドレス選びに至っては、義理母からかなりの助言という名の、個人的希望が入りました。

肩は出さない、懲りすぎたデザインは、好みが分かれるのでNG。

さらには、レースは好ましくない、などなど。

「私が結婚するのですが…」と、言いたくなる程でしたが…。

彼女なりに、外国人の嫁が当日浮かないよう、サポートしていたのかもしれません。

ドレスは新郎に見せられない

フランスでは、通常ドレスはレンタルではなく、購入します。
男性は、花嫁のドレス姿を結婚式前に見ると、不幸になるというジンクスがあります。

その為、夫には相談なんてできません。

結婚式で一番重要な選択をするときに、パートナーに相談できないのは、かなり苦しく悩みました。

ドレス選びでひと苦労

言葉の面で、押し付けの多いドレスショップにも、あまり強く意思表示することができず…。

ほぼ、義理母やショップ店員の意見で選んだドレスを、全く好きになれないという始末。

私の心情の変化に、とても敏感な彼は、すぐに「何かうまくいっていない」と察知してくれました。

そして、時間はかかったものの、解決に手を貸してくれました。

ただ、難しいのが、ドレスの形やデザインなど、詳をは伏せながら悩みを相談することでした。

結婚式の準備で深まった絆

また、とても言いにくい思いでしたが、少し過干渉気味だった義理母のことも相談

すると、とても中立な立場で、アドバイスをしてくれました。

今振り返ると、まだまだ意思表示の弱かった、自分が巻き起こした大惨事という感じです。

ただ、彼ができる範囲で、親身に耳を傾け、アイディアを出してくれた事は、ありがたかったです。

この人は、パートナーでありながら、親友以上に理解し合える心の友だ!

と、絶対的に信用度が上がった、出来事でもありました。

大規模な結婚式

結婚式で風船を飛ばす新郎新婦

結婚式は、義理家族の親せきが多く、300人規模

私にとっては、これも大きなプレッシャーでした。

大きなイベントを、ほぼ手作りで用意するのは、とても大変です。

それに、義理家族問題?!も早々と勃発します。

文化の違いも受け入れてくれた

フランス人は、はっきりと自分の考えを言います。

だから、義理家族との準備や意見交換の中では、無意識に傷ついてしまう自分もいました。

カルチャーショックをケアする彼は、とても大変だったと思います。

が、どんな些細な点も、見逃したり押し付けたりせず、私の意見も尊重してくれました。

一生のパートナーに

こうした中で、「彼はとても優しく、信頼のできる一生のパートナーだ!」。

と再認識できました。

結婚式は、未来の夫婦の絆を、深める事にもつながると、確信しています。

結婚式を終えた後は、色々とトラブルもあった義理の家族も含め、本当に家族になったなあ!

と、実感も湧いてきました

さいごに

湖の前に座るカップル

さて、数ある恋愛・結婚ストーリーの1つではありますが、いかがだったでしょうか?

燃えるような恋で、電撃的に交際し結婚をした!

わけではありませんが、私はとても信頼できて、心の優しい相手と結婚することができました。

特に、結婚してからは、うわべだけでなく、心からフランス人の彼の優しさは、世界一だと思っています。

国際恋愛、結婚は、時として環境や人生の方向を、大きく変えるもの。

そして、重要な選択を、迫られることだってあります。

でも、信頼できる相手を見つけられると、どんなことも乗り越えていける!

そう思います。

それに、私の人生経験は、信頼できる彼のおかげで、確実に豊かになっています

「国」はそこまで重要ではありませんよ!

国境を越えて、素敵な恋愛をしてくださいね!!!

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