フランスでやってみたい!人気の季節労働トップ10
先生の紹介
- 在仏20年。南西フランスは、ボルドーから100㎞ほど内陸に入った、美食の里「ペリゴール地方」にて、夫&子供2人と暮らしています。現地で驚くあんなことこんなこと。フランスの「今」をお伝えすべく、情報を発信させていただきます。よろしくお願いします。
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フランスで需要のある人気の季節労働とは
フランスで需要のある人気の季節労働トップ10をご紹介します。
フランスで就労ができるビザを取得しているならば、日本でいうアルバイトである短期就労にトライしてみましょう。
特に夏休みは一般の従業員が夏季休暇を取る一方、国内外から訪れる観光客を迎えるべく、人材を募集する企業団体が多く発生します。
場所としては、スーパー、カフェ、レストランなどがすぐに浮かびますが、他にもいろいろなところに、いろいろな職種が存在します。
人気のある季節労働の職種を見れば、フランスの就労事情をうかがえるというもの。
自分のやってみたいお仕事を、ぜひ一つ見つけてみてください!
- 川や湖の海岸にもライフガード!
- ワインに興味があればヴァンダンジュール!
- 夏祭りの大道芸人はアニマトゥール!
- 海岸の接客はプラージスト!
- フランスのカフェ文化に触れるにはセルヴール!
この記事は3分で読み終わりますので、最後まで読んでいってくださいね!
第10位:ピッキング作業員
ピッキング作業員は、フランス語で「プレパラトゥール・ド・コマンド(Préparateurs de commandes)」です。
ピッキング作業とは、発注を受けた品物を倉庫から探して、発送の準備をする仕事のこと。
アマゾンをはじめとするネット通販の需要増加に伴い、これらの人材を募集するところが増えています。
いろいろなところに存在するピッキング作業!
この辺りの田舎には、ネット通販の流通倉庫はありません。
でも現在、多くのスーパーマーケットが「ドライヴ(Drive)」と称する、顧客がオンライン注文をして店頭で受け取るシステムを導入しています。
ここで活躍するのが、スーパーで注文を受けた品を準備するピッキング作業員です。
近所のスーパーでも、注文書を見ながら商品を専用の容器に詰める作業員を毎回見かけます。
需要は、確実に高まっていると言えるでしょう。
第9位:水泳監視員
水泳監視員(ライフガード)は、フランス語で「シュルヴェイヤン・ベニャード(Surveillant baignade)」です。
ライフガードは、プールや海水浴場、ウォーターパークなど、水辺の安全を守るのが仕事。
フランスでは夏になると屋外プールのほかにも、川や湖に砂浜を作った人工海岸が各地にオープンします。
よって水難事故を防ぐべく必然的に、これらのライフガードの需要が高まるわけです。
湖の海岸にもたくさんのライフガード!
私の家の近くにも、夏になるとたくさんの遊泳者が集まる、砂浜が設けれた湖があります。
夏休みになり湖が開放されると、ここにもたくさんのライフガードが開園時間内、「監視員(Surveillant)」というロゴの入った赤いTシャツを着て、海岸の監視を開始。
監視塔から見守る監視員もいれば、海岸を歩いて遊泳者の監視にあたる人もおり、ピクニック・エリアなどのチェックも怠りません。
第8位:ブドウ収穫員
ブドウ収穫員は、フランス語で「ヴァンダンジュール(Vendangeur)」です。
ブドウ収穫とは、ワイン生産のためにブドウ畑からブドウを摘む仕事のこと。
ワインの一大生産国であるフランスにおいて、ブドウの収穫時期には多くの収穫員を必要とします。
貴腐ワインのブドウ収穫!
私の住む地域は貴腐ワイン「モンバジャック(Monbazillac)」の生産地です。
「モンバジャック」を名乗るには、ブドウは手摘みであることが条件とされています。
よって、ブドウに良質なカビが生える10月初旬、晴天の日を見計らって集中的に作業員が収穫に従事。
私も知人の要請を受けて、何度か作業に参加しました。
朝9時に摘み取るブドウの説明を受けてから、カゴとハサミを持って収穫員は一斉に収穫を始めます。
お昼はみんなでピクニックランチ。
夕方は5時前後まで頑張り、最終日にはすでにワインとなった生産者の「モンバジャック」を味わって終了です。
第7位:受付係員
ホテル、または企業の受付係員は、フランス語で「レセプショニスト(Réceptionniste)」です。
レセプション(フロント・デスク)で、来客者を迎え入れるというのが主な仕事。
観光大国フランスゆえ、夏の観光シーズンには、ホテルにおけるレセプショニストの需要が増加します。
休暇村などの施設でも活躍!
フランスにはホテルのほかにも、夏のバカンス・シーズンには、自炊ができるコテージが集まった休暇村がオープンします。
以前夏に休暇村を利用すると、「7月と8月だけ働く予定」というイギリス人のレセプショニストが、いろいろ施設の説明をしてくれました。
「バイリンガルなので重宝がられる」ということで、「仕事が楽しい」と喜んでいたのを覚えています。
第6位:レジ係員
レジ係員は、フランス語で「ケシエール(Caissière)」と言い、男性ならば、「ケシエ(caissier)」となります。
スーパーマーケットなどの店舗施設で、顧客の購入商品をスキャンして支払いを受ける仕事です。
スーパーでは夏季従業員を大募集!
夏休みに入ると、普段の従業員は交代で夏休みを取ります。
そうなると、普通の顧客にプラスして、観光客も増えるスーパーマーケットは人手不足となり、あらかじめ臨時で多くの人を募集。
夏休み中、スーパーに行くと、見慣れない若者従業員に多く出会うのはそのため。
多くの学生が夏休みに、職業訓練を兼ねてお小遣い稼ぎに励みます。
第5位:案内係員
空港や文化施設の案内係員は、フランス語で「アジャン・ダクイユ(Agent d’accueil)」と言います。
案内係は、来た人を迎えて場所を案内したり、施設内の情報を提供するのが仕事。
レセプショニストと似ていますが、デスクに座るだけでなく施設内を回り、情報を知りたい人たちを案内するのが使命です。
混雑する施設には必須!
夏休みになると観光客の増えるのが、空港や美術館などの文化施設。
当然ながら、これらの人々を受け入れて案内する人も増やさなければいけません。
案内係が少ないと、施設内には困惑した顧客がいたるところで立ち往生し、非常に効率の悪いカオスな状況に至る可能性も。
第4位:チケット手配係員
チケット係員は、フランス語で「ビエティスト(Billettiste)」と言います。
旅行会社で顧客の要望に応じて、ホテルの予約、電車、飛行機、客船のチケットを手配するのが主な仕事です。
インターネットの発達で個人が簡単にチケットを手配できるようになりましたが、夏のヴァカンス・シーズンになると、やはり需要が高まります。
旅行会社はスーパーマーケットに併設!
フランスの大型スーパーマーケットには、「ヴォヤージュ(Voyage)」と称し、旅行部門のカウンターを設置するところが多くあります。
パッケージツアーやクルーズ船など、いろいろなパンフレットが並び、ビエティストが旅行の相談に乗ってくれる場所です。
電車や飛行機の値段の比較から、予約のキャンセルや変更も行ってくれるのでとても便利です。
第3位:お祭りのエンターテイナー
お祭りのエンターテイナーは、フランス語で「アニマトゥール・フェスティヴァル(Animateur Festival)」と言います。
この「アニマトゥール」の仕事は場面によって、司会者であるときもあれば、大道芸人、ダンサー、ミュージシャンであるときも。
フランスには各地にさまざまな祭りイベントがあり、夏のバカンス・シーズンになるとこれらは倍増。
イベントを渡り歩いて芸を披露するエンターテイナーは、引っ張りだこです。
中世祭りのアニマトゥール!
私の住む地域は中世の面影を残す美しい村が多く保存されており、夏になると「中世祭り(fêtes médiévales)」が各村で開催されます。
ここで活躍するのが、中世に盛んであった鷹の飼育、訓練を行う鷹匠や、火を使った踊りを披露する大道芸人、そして中世の楽器を奏でるミュージシャン達。
これらのアニマトゥールたちが、イベントを盛り上げて観客を沸かせます。
第2位:海水浴場の管理員
海水浴場の管理員は、フランス語で「プラージスト(Plagiste)」と言います。
海岸を意味する「プラージュ(Plage)」という単語からきています。
朝、利用客のために海岸にデッキチェアを出してとパラソルを広げ、夜に片付けたりという海岸管理の仕事です。
場所としては北フランならばドーヴィル(Deauville)など、一般の海岸リゾートのほか、プライベート・ビーチなどが挙げられます。
プラージストは海岸の接客係!
プラージストに求められるのは、接客技術です。
利用客の要望に応えて、さまざまなレンタル用品を手配することもあれば、単に会話を楽しむのも重要な仕事。
暑いと利用客が膨大に増え多忙になる一方、悪天候で利用客が少ないと、仕事も少なく帰宅を強いられる場合もあるけれど、太陽とユーモアを楽しめる職業として人気を博しています。
第1位:ウェイター/ウェイトレス
ウェイター、またはウェイトレスは、フランス語で「セルヴール(Serveur)」と言います。
バーやカフェ、レストランで、給仕をするのが仕事です。
フランスでは冬季は閉鎖していた店も、観光客の増える夏季になると一斉に開店します。
また冬季は顧客の少なかったカフェ・レストランも、夏季に膨大な観光客を迎えることに。
当然、給仕係の需要も増えるということになります。
小さな町のカフェ・レストランも、夏は多忙!
夏のバカンス時には、地方の町や村もカフェやレストランは大賑わい。
臨時でウェイターやウェイトレスを雇って、賄うところが多いのが現状です。
私も地元の小さなレストランで、夏のアルバイトをしたことがあります。
レストランは昼の12時に開店するので、その前にスタッフのみんなとシェフの賄い料理をいただきます。
夜は予約が入っていれば、出勤という形でした。
さいごに
フランスで人気の季節労働を挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか。
やはり夏ならば、ライフガードやプラージストといった海辺の仕事、レセプショニストやビエティストといった観光関連の仕事がたくさん出てきます。
フランスの大自然を満喫するならば、ブドウ摘みのヴァンダンジュールがお勧め。
フランスのカフェ文化に浸るならば、重労働だけれど需要の多い、ウエイター、ウェイトレスです。
求人広告から探すのはもちろん、「ここで働きたい」というところがあれば、直接聞いてみるのもよいかと思います!
自分の興味ある職業に就けるよう、頑張りましょう!!
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