味付けがない事が伝統食レシピ?イギリスに移住して不便だと感じたことベスト3
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- イギリス在住の各専門分野に精通した日本人女性ライターが、イギリスの今をお伝えします。
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Question
旦那の都合で、イギリスへ移住する事になりました。
初めてのイギリスで分からないことだらけです…
イギリスに移住して不便だと感じた事ってありますか?
uswe さん 東京都 30代 主婦
教えて、先生!
皆はイギリスに移住して不便だと感じた事ある?
でも、まずいわけではなく、実は味がないだけなんデスヨ!
そんな料理を毎日食べてるの!?
ちなみに、イギリスに移住して不便だったことはこんなカンジ!
- イギリスの料理はまずい
- イギリスは350日は雨
- のんびりおおらかなイギリス人
この記事は【5分】でササ―ッと読めマース
第3位:イギリスの料理はまずい
イギリスは料理がおいしくないで有名です。
料理がおいしくないというのは、味付されていないから!
ですが、大体は各テーブルに塩こしょう、酢やブラウンソース(おたふくソースより少し酸味があり、フルーティな味)等の調味料が置いてあるので自分好みに味付けができるようになっています。
どうしてこのようになったのか、ということについては諸説あるようです。
味がない事が伝統
その一つは、かつて、塩やこしょうが貴重だった頃、それらをお客さんに自由に使わせてあげることが贅沢なおもてなしだった、というものです。
なので、あまり味が付いていない料理を出す必要があり、あらかじめ味付けをしないというのが伝統的なレシピになっていった、ということです。
イギリスは移民の国なので、様々な国のレストランやお持ち帰り用のお店もたくさんあります。
なので、毎日味付けされていない料理を食べるというようなことはありません。
イギリスにいながら各国の味を食べることはできますので、ご心配なく(笑)
第2位:イギリスは350日は雨
イギリスの天気が悪いというのは本当で、350日は雨が降っているだろうとイギリス人も言っていました。
ただ雨が降ると言っても、1日中降ったりザーザー降りばかりという訳ではありません。
小雨が短時間で降る場合や、シャワーと言われるにわか雨が数分降ってすぐに止む場合も多々あります。
毎日、頻繁に雨が降ったり止んだりするので、傘をささない人も多く、フードを被ってしのぐ人も特に若者を中心によく見かけます。
1日で四季を感じられる
とにかく雲の動きが早く、30分おきに天気が変わると言っても過言ではありません。
1日で四季を感じられると聞いたこともありますね。
イギリスは北海道よりも緯度の高い国ですが、暖流の北大西洋海流と偏西風の影響で意外に温暖です。
(日本と比べると寒いです)
ファッションに季節感がない
ブリテン島は縦長なので、北部と南部で差はありますが…
私が住んでいた中部は、7月8月でも薄手の羽織るものやカーディガン等がないと肌寒く感じました。
日の照っている時間は夏でも本当に少ないので、若者たちは太陽が出るとノースリーブ、短パン、サンダルといった夏の格好をしていてビックリしました。
かと思えば、ダウンジャケットを着ている人やムートンブーツを履いている人もいて、ファッションに季節感がないなと感じています。
第1位:のんびりおおらかなイギリス人
私が住んでいた町の交通手段は、車、バス、電車、路面電車で主なものはバスでした。
バスには番号が付いていて、1つのバス停にいくつもの行先の違うバスが来ます。
日本とは違い、車内で降りる人がいない場合(そのバス停で)待っているだけでは停まってくれません。
なので、乗りたいバスが来ると手を出して合図をしなければなりません。
ルートが変わっても知らせない
バスは番号ごとにルートが決まっていますが、時々、工事や事故などでその道を通れない場合ルート変更されている時があります。
そのことは、前もって知らせてくれないので、普段のルートから外れた時に車内がざわつきます。
ですが、その状況でも誰一人運転手に文句を言っている人がいなくてすごく驚きました。
日本だと確実にクレームが入るだろうと思ったからです。
10分遅刻は当たり前
30分に1本しかバスがこないルートでも、10分程遅れて到着は当たり前で、来るだけまだ良い方。
運が悪いと30分〜1時間寒い雨の中待たされ、同じ番号のバスが3台続けて来るというようなこともあります。
それでもみんな何も言わず普通に乗っていました。
基本的に日本人との時間の感覚が違うのでしょうね。
日本との違い
イギリスだけではなく、他のヨーロッパ諸国でもそうなので、日本が特別きっちりしている、悪く言えばせっかちなのかなとも思います。
日本の時間にきっちりしていることの象徴は、電車の遅延がほとんどないことが有名ですね。
日本では1分でも遅れるとアナウンスと謝罪がありますが、イギリスではありえません。
(30分遅れるとさすがに表示されていました。)
番外編:こんなところにも!?
スーパーのレジにも、イギリス人のんびりさとおおらかさが表れていました。
すごい行列ができていても、店員さんは関係なく隣の人とおしゃべりしながお会計を進めていくのです。
喋りながらなのでもちろん遅いのですが…
並んでいる人たちは早くしろ等、何も言わず苛立った様子もなく並んで待っているのを見て、気が長いんだなと思いました。
小さい時からそうだとそれが普通になるんでしょうね。
時間の流れが違う
日本で育った私は、やはり日本人のペースが基準になってしまっています。
なので、その光景を見て喋らずにレジ打ちに集中すればもっと早く進むのにと思ってしまいます。
日本の感覚でいるとついつい苛ついてしまうんですよね…
日本とは「時間の流れ」が違うということを認識しました。
日本人は世界からよくせっかちや時間にきっちりしていると言われますが、それは本当だと思います。
日本人のせっかちさとイギリス人ののんびりさが混ざり合えばちょうどよくなるのになと、いつも勝手なことを思ってしまうほどです。
さいごに
イギリスのことについて少しは理解できましたでしょうか?
日本とは違う文化や風土があります。
カルチャーショックなこともまだまだ多いですが、それこそが海外に行く魅力の一つとも言えます。
是非イギリスに行った際は、日本との違いにも注目してみて下さいね。