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【イタリアへ移住】ミラノ1か月間の生活費で高いものベスト10.働き夫婦+幼児1名の場合

ミラノ何気ない風景
イタリア

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Question
私は今度旦那の都合でミラノへ移住するのですが、何かと高い物価に怯えています…
ミラノで1か月生活するとなると、一体どの費用が1番高いのでしょうか?
幼稚園くらいの幼い子供もいるので、その辺も踏まえて教えてください。
T.T さん 東京都 30代 主婦

教えて、先生!

先生先生
そのご質問に、イタリア在住ライターのキムラがお答えします。
皆さんは、ミラノでの生活で一番かかる費用は何だと思いますか?

恋する乙女恋する乙女
やっぱり物価が高いんだから、食費や日用品じゃないかしら⁉
私は髪に命を懸けているから、トリートメントだけでもバカにならないわ!!

王子様王子
その目線は女性ならではデスネ!!
でも、やはり1番掛かる費用は教育費デショウ!
子供が幼稚園児であれば、約93,000円ほど掛かるんデスヨ。

恋する乙女恋する乙女
1か月にそんなに掛けるの!??
贅沢しすぎじゃないかしら??

王子様王子
ミラノではそれが相場何ですよ!
ちなみに、その他生活費はこんなカンジ!

  • 交通費は約6890円
  • 住宅費&光熱費は約50700円
  • 食費&雑費は約58500円

この記事は【5分】でササ―ッと読めマース

先生先生
私は、典型的な共働き夫婦+幼児1名の家族!
今回は、そんな我が家の一ヶ月間の家計をランキング形式でご紹介したいと思います。

(※1ユーロ=130円で計算します)

第10位:交通費は約6890円

電車

市内に住めば定期券が大活躍!

ミラノ市内の公共交通機関(地下鉄、バス、トラム)運行はATMという一つの会社が行っています。

ATMの月額定期は35ユーロ。市内であれば乗り放題です。

夫は勤め先の福利厚生として年間定期を割引価格で購入しているので年間支出が220ユーロ。

二人分とすると、一ヶ月間約53ユーロ(約6890円)になります。

日本の通勤にかかる交通費を考えるととても安いですね。

イタリアでは普通会社から交通費の支給はありませんので公共交通機関が割安なのは助かります。

第9位:外食費は約9100円

フランス料理

外食費用は日本よりお高め

子供ができてからめっきり外食の回数は減りました。

イタリアでは、子連れに寛大で子育てのしやすい国、夜レストランに子供を連れて行ってもまず周りに嫌な顔をされることはありません。

でも次の日の事を考えて子供を早く寝かせて、という事を考えるとどうしても夜のお出かけが億劫になってしまいます。

そういうわけで、うちの外食は週末のランチがメインです。

月に一度は気軽なフードコートやファストフード、もう一回はお気に入りのレストランで、という二回のランチで一ヶ月70ユーロ(約9100円)が予算です。

第8位:通信費は約13000円

電話

スマホはかなりお安く

通信費は、光ファイバー回線を利用し一月35ユーロ。

FASTWEBというイタリアの光ファイバー回線パイオニア的存在の業者を使っています。

値段は他社より若干割高ですが、クオリティーとトラブルが起こった際の対応はイタリアの会社としてはかなりレベルが高いです。

スマホは私分が月に12ユーロ、夫は勤め先から貸与されているので無料です。

私のスマホプランは基本中の基本ですが、長電話をする事はなく、家ではWIFIを利用、国際電話もスカイプクレジットを使って格安でかけているので今の使い方では余るほど十分なスペックです。

夫の携帯電話キャリアはTIM、私はVODAFONE、というイタリアで最大手の二社です。

料金レベルはどちらの会社でもほぼ同じ。

第7位:レジャー費は約13000円

バケーション 家族 ビーチ

生活の潤滑剤

夏はプールや海、冬はスキー、間の季節には子供を遊園地や動物園に連れて行き、友達の家に呼ばれれば手土産の一つも持って行く。

・・・こういったお楽しみ費用も積もり積もると結構な金額になります。

プールは市営プールへ、冬のスキーは月に一回、遠くのお出かけも月に一回、と決めて一ヶ月平均の予算は100ユーロ(約13000円)におさめたいと努力しています。

が、月によってバラツキは出てしまいます。

第6位:ファッション費は約26000円

電話する女性

ファッションの街、ミラノに住むということ

着道楽の国イタリアのファッションの街ミラノに住んでいるわけですが、本当にお洒落な人が多い場所。

街を歩いて歩く人を見るだけで雑誌を見るよりも着こなしの勉強になります。

とは言っても、イタリアンプレタポルテ(高級な既製服)は本場イタリアでも高いもの。

うちはファッションに関しては家族全員「ほどほど」を目指しハイブランドの服は買いません(買えません)。

が、それなりに会社や幼稚園に行っても恥ずかしくない程度の格好はするように気を付けています。

冬のコート、夫のスーツなど大きい買い物は別にして、靴、下着などあわせて一ヶ月200ユーロ(約26000円)が予算です。

第5位:自動車維持費は約34190円

車

やはり必須、マイカー

我が家では普通車を2台「使っています」。

「所有している」と書けないのはそのうち1台が夫が営業車として会社から貸与されている車だからです。

ただしこの場合、営業車というよりは福利厚生の意味合いが強く、仕事以外での利用も本人以外の家族の利用も認められています。

月額180ユーロほどの利用料金を払っているのですが、ここには保険もガソリン利用料金も含まれておりこれ以上の費用は発生しません。

もう一台、本当に私たちが所有している車は普段ほとんど使わないので、まとまった費用は年間の車両保険と自動車税支払いで合わせて約1000ユーロぐらいです。

2台分あわせた自動車維持費用は、一ヶ月で約263ユーロ(約34190円)になります。

第4位:住宅費&光熱費は約50700円

部屋

家賃はないものの・・結構かかる住宅費用

我が家はミラノの中心から地下鉄で20分程の距離にある市内住宅地のアパート。

日本風に言ってみれば2LDKで、面積は120平米ほど。

キッチンダイニングと居間が独立してあり、それに加えて寝室とバスルームがそれぞれ2つずつあります。

持ち家なので家賃は払っていませんが、その代わりに毎年「諸経費」として3500ユーロを支払います。

これには冬の集中暖房費、コンドミニアムの掃除、メンテナンス料金などが含まれます。

基本はこの金額ですが、特別な工事(ガスメーターの入れ替え、外壁の塗り直しなど)があった年にはこれにエキストラ料金が加算され、家計の中でもかなり重い出費。

ここでは、諸経費基本額を12か月で割って一ヶ月290ユーロ(約37700円)とします。

光熱費はかなりお安く

また、過ごしていると自然とかかる電気とガス。

我が家の場合は、平日の昼間は家に誰もいないので光熱費は平均より安め、ガスと電気を合わせて一ヶ月100ユーロ(約13000円)です。

第3位:食費&雑費は約58500円

野菜

日常の買い物はスーパーでまとめて

平日に仕事をしている私は、オンラインスーパーを利用して一週間分の買い物をまとめてしています。

足りない分はウィークデーに買い足すこともありますが、基本的に本格的な買い出しは週に一回。

食費に加えて洗剤などの雑貨などもほとんど同じスーパーで調達しています。

この部分の予算は一か月450ユーロ(約58500円)

ちなみに、お酒代、私のメイク用品なども含まれています。

日本に比べ割高

食料は野菜と果物は日本よりお安く、魚はお高く肉は部位次第、といった感じです。

子供も大好きで手軽に使いたい鶏肉が意外に高いのが個人的に不満です。

また、洗剤やバス用品、キッチン用品なども日本に比べて割高です。

一流メーカーの洗濯液体洗剤では30回分で7ユーロ(1000円近く)する物もあります。

ちなみに私が利用するオンライスーパーの配達料金は一回につき7.9ユーロとこちらもまあまあなお値段がします。

週によっては「水のペットボトル6本入りを6パック買えば配達料無料」などというキャンペーンもやっていますが、大量の在庫を抱える気も置く場所もないので7.9ユーロを払って配達してもらうことが多いです。

もったいない気もしますが、平日は時間がなく土日の貴重な半日を混雑するスーパーで過ごしたくないので「お金で時間を買う」と割り切ることにしています。

第2位:バカンス費は約65000円

ワインを飲む女性

バカンスがあるから頑張れる!

イタリアでは、ガッツリと長期休暇を取りバカンスに出かけます。

我が家も平均的イタリアンファミリーの多分に漏れず、8月には2週間~3週間ほどバカンスに出かけます。

行先や期間によって費用は2000~5000ユーロと変わります。

平均して3500ユーロとします。

日本への帰省

これに加えて、私は年に一度日本へ帰省していますので、帰省費用もバカンス費に入れてしまいます。

飛行機代、お土産代、お小遣いあわせて約2500ユーロ。

バカンスと帰省の費用を足して12か月で割ると一ヶ月500ユーロ(約65000円)になります。

第1位:子供の教育費は約92300円

親と子 愛情

育つ子供と増える子供費用・・・

息子はミラノ市立の幼稚園に通っています。

公立の幼稚園や学校は基本的に無料ですが、給食代の支払いがあります。

給食費は世帯収入によって支払い額が決まるのですが、我が家のように夫婦二人がフルタイム会社員のケースではまず間違いなく満額、年間680ユーロを支払うことになります。

幼稚園は7月と8月はお休みですが、月額平均として12で割ると60ユーロ弱ですね。

ベビーシッター

また、幼稚園はプレスクール、アフタースクールのシステムのサービスがあります。

ミラノ市の場合はこれが無料です(但し両親の就業証明が必要)。

プレスクールとアフタースクールを両方利用すると最長で朝7時半から夕方6時まで預かってもらうことができます。

しかし、フルタイムで仕事をしている私の場合、夕方6時のお迎えにも間に合いません。

そこでベビーシッターを雇っています。

ミラノのベビーシッター料金相場は1時間10ユーロ。

我が家の場合、一日3時間が週5日間で4週間とすると600ユーロ。

これにシッターが買って用意しておいてくれるおやつ代が含まれて毎月約650ユーロを支払っています。

合計

給食費と合わせて一ヶ月約710ユーロ(約92300円)

我が家の家計を圧迫しているのは、仕方がない事ではありますが、ずばり子供関連の教育費です。

ミラノで生活する一ヶ月の生活費の合計

住宅37,700円(290ユーロ)
光熱費13,000円(100ユーロ)
食費・雑費58,500円(450ユーロ)
通信6,110円(47ユーロ)
車維持34,190円(263ユーロ)
子供の教育費92,300円(710ユーロ)
外食9,100円(70ユーロ)
ファッション26,000円(200ユーロ)
レジャー1,300円(100ユーロ)
バカンス65,000円(500ユーロ)
合計360,360円(2772ユーロ)

さいごに

今回、改めて家計を見直してみると、子供関連費用とバカンス費用が高い事に気が付きます。

子供が習い事をすることになれば、子供費用にはその分も加わります。

病気をすればベビーシッター料金が余計にかかりますし、幼稚園の長期休みにはデイキャンプに参加させる費用も必要。

もちろん他にも毎月ではありませんが、通院費用や美容院代も発生します。

それに加えて、結婚式へのお呼ばれ、家電の買い替え、夫の実家への帰省、など急に飛び込んでくる出費も多々あります。

予備費を入れると一ヶ月3000ユーロ(約39万円)はかかる計算になります。

皆さん「結構高い!」と思われたのではないでしょうか。

私は、今さらながら思いました・・・

ミラノに家族で住むには、結構なお金がかかります。

ミラノに移住や国際結婚の際は、ご参考になりましたら幸いです!

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