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イタリアに来たら絶対観るべき!心が震える美術作品ベスト10

モナリザ
イタリア

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Question
イタリアへ観光に行きます!
美術品なんかも観ようと計画を立てているんですけど、絶対見るべき作品なんてありますか?
いちる さん 熊本県 20代 工場

教えて、先生!

先生先生
そのご質問に、イタリア在住ライターのキタガワがお答えします。
皆さんがおすすめする、イタリアで絶対見るべき美術品はなんですか?

恋する乙女恋する乙女
そこはやっぱり、誰でも知ってる最後の晩餐じゃないかしら??

王子様王子
こちらは人数制限もされていて見られるのがレアという事もありますからネ!

恋する乙女恋する乙女
ちなみに、私の最後の晩餐はフォアグラステーキにキャビアのソースをかけた贅沢を尽くした料理って決めてるわ!!

王子様王子
……誰も乙女ちゃんの食事情は聴いてまセーン。
ちなみに、イタリアで見るべき美術品にはこんな物もありマース!

  • ひわの聖母
  • ウルビーノのヴィーナス
  • ロンダニーニのピエタ

この記事は【5分】でササ―ッと読めマース

先生先生
今回は美術館巡りが大好きな私が、イタリアで絶対観るべき美術作品をご紹介します!

10位:ひわの聖母(ラファエロ)

イタリア美術界の御三家といえば「レオナルド・ダ・ヴィンチ」「ミケランジェロ」そして「ラファエロ」です。

・・・え?ラファエロを知らない!?

そんな方も、絵を見たら、学生時代の記憶を思い出すことでしょう。

ラファエロは、御三家の中では最年少。

37歳という若さで亡くなりましたが描いた作品はとても多く、特にマリア様と幼子イエスを描いた作品は約50点あると言われています。

中でも私の一押しは、ウフィツィ美術館(フィレンツェ)にある「ひわの聖母」

イタリアに数多ある宗教画の中でも、とても柔らかな印象の絵で、観ているだけで心が穏やかになります。

マリア様と幼子イエスを描いた、いわゆる「聖母子像」と呼ばれる題材の絵画は、イタリアでは美術館から建物の外壁まで(!)いたるところで目にします。

是非、イタリア周遊予定の方は、ラファエロの聖母子像とのタッチの違いも、楽しんでみてください。

9位: ウルビーノのヴィーナス(ティツィアーノ)

当時、教科書で「ウルビーノのヴィーナス」を見て、思わず赤面した経験のある方もいるのでは無いでしょうか?(笑)

イタリア絵画のヌードの傑作は、ティツィアーノによって描かれました。

ティツィアーノは先にご紹介した3名と同時代を生きた画家です。

しかし、彼の活動拠点はヴェネチア。

フィレンツェ派の3名とは、当時は別の国の人でした。

・・・そう、イタリアはたった150年程前までは、小さな国の集まり。

ヴェネチアとフィレンツェは、違う国だったのです。

同じ時代を生きた画家でも、全く異なる画風で描かれているのが、面白いところ。

ウルビーノのヴィーナスは、奇しくもフィレンツェ(ウフィツィ美術館)にある為、フィレンツェ派の画家たちが描いたヴィーナスとの比較もしやすいですよ。

作品は、明るく華やかで感覚的に楽しめるものが多いので、宗教や神話に詳しくなくとも、観賞しやすいと思います。

8位:ラオコーン像

「ラオコーン像」は、ギリシャ神話のストーリを彫刻化した作品。

現在の研究では、紀元前にギリシャ人の手によってつくられたものだと言われていますが、未だ多くの謎を抱えるミステリアスな作品です。

ラオコーンが見つかったのは1506年。

「仕事命」のミケランジェロですら、知らせを聞いた瞬間、仕事を放り捨てて発掘現場に向かって走り出したほど、世紀の大発見でした。

ラオコーンは現在バチカン美術館、ウフィツィ美術館(コピー)で観ることが出来ます。

2メートル以上ある大理石の彫刻は迫力満点。

紀元前の人が、こんなにも大きく、美しい彫刻つくることが出来たなんて、驚きを隠せません。

7位:受胎告知(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

「受胎告知」とはマリア様が、神の子イエスを身ごもったことを告げられるシーンを題材にした絵画。

聖母子像と同じく、宗教画の中でも大変人気のあるテーマです。

そんな受胎告知の中で、レオナルド・ダ・ヴィンチのものは、特に有名です。

絵の中にどこまでも続く奥行きを感じることの出来る、とても神秘的な作品です。

こちらの絵画は、ウフィツィ美術館で観ることができます。

6位: ロンダニーニのピエタ(ミケランジェロ)

「ピエタ」は聖母子像と同じく、マリア様とイエス様が題材の作品の総称。

しかし、十字架にかけられた後のイエス様の亡骸を抱き、悲しみに暮れるマリア様がテーマです。

ピエタ作品の中で、最も有名なのがミケランジェロの彫刻作品。

ミケランジェロの彫刻といえば「ダヴィデ像」を想像される方が多いかもしれませんが、こちらのピエタも超有名です。

イタリアでは、ミケランジェロが手掛けた全てのピエタを観ることが出来ます。

個人的には最後に手がけた、ミラノ・スフォルツェスコ城所蔵の「ロンダニーニのピエタ」がおすすめ。

これは彼が晩年、視力を失いながら必死につくった作品と言われており、ミケランジェロの想いが彫刻に憑依しているかのようで、迫力に満ちています。

5位:最後の審判(ミケランジェロ)

「最後の審判」は、キリスト教における終末観を描いた作品の総称です。

ミケランジェロの最後の審判はとりわけ有名です。

描かれている場所はなんと、システィーナ礼拝堂(バチカン)の天井や壁

仕事命のミケランジェロですが、縦横14メートルほどの大画面に、ほぼ一人で向かったなんて、息をのまずにはいられません。

ちなみに、写真撮影は禁止です。

一年中大混雑している大人気スポットですが、一生に一度観るべき大作です。

4位:ダヴィデ像(ミケランジェロ)

イタリア一有名な彫刻「ダヴィデ像」は、フィレンツェのアカデミア美術館にあります。

ここは、館内の特等席にダヴィデ像が置かれていて、まさにダヴィデ像のための美術館と言っても過言ではないほど。

世界の誇る大作を、とくとご覧ください。

ほとんどの人がダヴィデ像を観て最初に思うことは・・・大きい!!(笑)

なんと高さは台座を含めると、5メートル程。

手の血管の浮き方、足の筋肉の凹凸などディテールまで魅力的で、まさに今にも動き出しそうな彫刻と言えます。

3位:春(ボティチェッリ)

「春」はボティチェッリの代表作

絵を見れば絶対「あ、見たことある!」と思うハズです。

イタリア料理店のメニュー表や壁にも良く描かれているおなじみの「アレ」。

ボティチェッリの名前は、日本ではややマイナーですが、1445年生まれの画家。

1452年生まれのダヴィンチより7歳先輩で、2人は一緒に仕事をしたこともあります。

しかも、ボティチェッリはミケランジェロやラファエロの師匠たちとも一緒に仕事をしたことがあります。

教科書では、御三家よりも小さく取り上げられがちですが、ルネサンスの誇る超売れっ子画家でした。

春は、ウフィツィ美術館の中でも異彩を放つ作品。

館内に入ってスグの所にある為、時間がない方も是非これだけは観に行っていただきたい作品です。

他の絵とは明らかに違う、まばゆき輝きにあふれた、明るいタッチの作品。

いつ観ても、ウキウキ・・・まるで春の訪れを感じた日のように、心が躍り出します。

2位:ヴィーナス誕生(ボティチェッリ)

「ヴィーナス誕生」もボティチェッリの作品。

こちらもテレビや雑誌などで何度も観たことがあるハズです。

ヴィーナス誕生もウフィツィ美術館所蔵

ヴィーナス誕生は、ウフィツィの顔として、春と一緒に入口入ってスグの所に展示されているので、時間がない方も是非この2つだけはお見逃しなく。

どちらも想像以上に大きい作品です。

そして、明らかに他の絵と違う「光」や「華」を感じます。

1位:最後の晩餐(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

「最後の晩餐」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名絵画

これまたイタリア料理店などでもよく飾られる、イタリア一有名な名画のひとつです。

1位に選んだ理由は、その「レア」度ゆえ。

実は最後の晩餐は完全予約制。

飾られているミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(ドメニコ修道院食堂)は、15分交代

1回につき、たった30人までしか中に入ることが許されない、大変狭き門なのです。

ミラノ生まれミラノ育ちの友人ですら「観たことない」なんて言うほどです。

意外にも、「生」最後の晩餐を見るのは、至難の業なのです。

旅行会社が専用予約枠を大量に確保しているケースが多いので、もしどうしても観たい方は、それらを利用するのもひとつの手です。

門外不出の大作を生で観る迫力は、何物にも代え難い体験となるでしょう。

さいごに

イタリアでは、有名美術作品がひとところに所蔵されている場合が多い為、見比べることの出来るチャンスです。

是非、世界の名だたる絵画たちの、画風の違いなども味わいながらじっくりご鑑賞ください。

チャオ!

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