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ラザニアが通じない⁉︎本当は間違っているイタリア語ベスト10

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Question
以前、友だちとイタリアンで食事した時に、イタリア人の店員さんに「プロシュート」を注文したら、笑われました。
「本当は、プロシュットって言うんですよ!」と、間違いを指摘されて、恥ずかしい思いをしました。
他に、間違って使っているイタリア語ってあるんですか?
カナッペ さん 神戸市 20代 アパレル

教えて、先生!

先生先生
このご質問に、イタリアで生活して8年半、失敗しては学び続けている Etsuko が掘り下げます!
皆さんが知っているイタリア語は、どんなものがありますか?

恋する乙女恋する乙女
カプチーノ、ピザ、ボロネーゼ!

王子様王子
乙女ちゃん、食べ物ばっかりデスネー。
でも、どれも間違っていマスヨ!

恋する乙女恋する乙女
えー⁉︎ 信じられない!
どれも大好きなのにー♡

王子様王子

カプチーノじゃなくてカップチーノと言ってクダサイネ!
ピザやボロネーゼは、本編で紹介シマース!
他に、通じないイタリア語はこんな感じデース!

  • ルッコラ
  • モナリザ
  • ナポリタン

この記事は【5分】でササ―ッと読めマース

先生先生
日本語化したイタリア語は、生活の中にたくさんあるんです!
知らずに使うと、通じないこともあるので、イタリアン雑学として、ぜひ使ってみてくださいね♪

10位:ルッコラ


イタリア料理でよく使われることから、イタリア語の名前で広まった野菜です。

抗酸化作用があり、生で食べられることで手軽に栄養が摂れ、健康的な食材として注目されています!

苦味があるので、ステーキや生ハムなど、イタリアでは味が濃いものと合わせます♪

rucola ルーコラ


実はルッコラではなく、「ルーコラ」と言い、「ル」を強めに発音します!

ルッコラでも、通じなくはないけど、イタリア人にはむず痒い響きに聞こえるはず。

9位:テラコッタ


植木鉢やレンガなどに使われる、土を素焼きにした陶器です。

オレンジがかった茶色をしていて、埴輪もこの一種となります。

近年は、独特な色がアクセントになるとして、ファッションや雑貨などで人気のカラーです♪

Terracotta テッラ・コッタ


土をイタリア語で「テッラ」、焼いたという意味の「コッタ」という、二つの単語を合わせた言葉です。

「 rr 」と「 tt 」のように、同じ文字が二つ並ぶと、小さい「ッ」を入れて発音します。

なので、正確には「テッラ・コッタ」となるんです!

8位:ピザ


ピザを「ピッツァ」と呼ぶことは、もう知られたイタリア語だと思います。

マルゲリータやカプリッチョーザを、ご存知の方も多いでしょう。

四種類のピッツァを「クアットロ・フォルマッジ」と言えるあなたは、かなりのイタリア通です!

ピザの斜塔へ

うっかり、「ピザ」なんて言うと、「ピサの斜塔へ行きたいのか?」と思われるかも!

ピサとは、斜塔のある街の名前で、正確には「ピーザ」と発音するんです。

会話の流れから、イタリア人が混乱することはないけれど、一瞬「ン⁉︎」と考えるかもしれませんね。

7位:建築家レンゾ・ピアノ


世界で活躍する、イタリア人建築家。

代表作は、ロンドンの超高層ビル「ザ・シャード」や、パリの「ポンピドゥー・センター」などを手掛けました。

日本には、東京や大阪、熊本に建築物があり、特に「関西国際空港」が有名です。

Renzo Piano レンツォ・ピアーノ


日本では「 Renzo 」を、レンゾと間違って呼んでいる人がいますが、これではイタリア人に伝わりません!

建築好きなら、「レンツォ」と、正しく発音しましょう。

また苗字も、ピアノではなく「ピアーノ」と言えば、完璧です!

6位:フォルテシモ


代表的な音楽用語で、学校の音楽の授業で習ったイタリア語だと思います。

日本では、80年代にヒットした楽曲により、広く知れ渡りました♪

「とても強く」という意味があり、イタリアの日常会話でも使われる言葉です。

Fortissimo フォルティッスィモ
強いという言葉の「フォルテ」に、強調を意味する「イッスィモ」が合体した単語です。

「イッシモ」よりは、「イッスィモ」の方が、本場の発音に近いです。

アクセントを「ティ」につけ、「フォルティッスィモ!」と、強そうなジェスチャーをつけると、本物さながら♪

5位:アフォガード


冷たいアイスクリームに、熱いカッフェをかけるという、心躍る一杯♪

「溺れた」という意味で、まるでアイスがカッフェに溺れているみたい!

でも、うまく発音しないと、アボカドが出てくる可能性あり!

Affogato アッフォガート

F が二つ並ぶので、「ア」の次に小さい「ッ」がつき、最後は「ト」ですのでご注意を。

「アッフォガート」の「ガ」を強めに発音すれば、アボカドは出てきません!

クレマなんてない!

もう一つおまけで、コーヒーにまつわるお話。

カッフェを抽出する際に出る、表面の泡立ちを、「クレマ」と言っている人がいますが間違い!

クリームを意味する言葉で、本当は「クレーマ」と伸ばして発音します。

これをサラッと言えたら、バリスタの目つきが変わるはず!

4位:ラザニア


イタリアの名物「ラザニア」が、本当は通じないの?と驚きますよね!

もう、お気づきだと思いますが、イタリア語は「単語の真ん中に、アクセントをつけたり伸ばしたり」する言葉が多いです。

ラザニアもその一つで、強弱をつけて発音します。

Lasagna ラザーニャ


平たい板状のパスタに、ミートソースとベシャメルソースとチーズを重ねて、オーブンで焼いたパスタ料理

正しくは、「ラザーニャ」で、特に Lasagna の「 g 」が、ねっとりした発音にする役割があります。

Bolognese ボロニェーゼ


「ボロネーゼ」も同じ原理で、 Bolognese と書いて「ボロニェーゼ」と読み、北イタリアの「ボローニャ地方の」という意味です。

煮込み料理を「ラグー」と言い、ボローニャ地方では、細かく刻んだ野菜とミンチ肉を、トマトでじっくり煮込んだものが伝統の味。

日本では、「ミートソース」と親しまれいますが、イタリアでは「ボローニャ地方のラグー」と呼びます!

3位:プロシュート


日本で、間違って広まっているイタリア語の一つです。

豚の太もも肉を、「ハム」にしたものを指します。

つまり、塩漬けにし乾燥した「生ハム」だけでなく、加熱した「ハム」も両方を意味します。

Prosciutto プロシュット

正しくは、「プロシュット」で、「シュッ」を強く発音してくださいね!

生ハムは、「プロシュット・クルード」と言い、クルードが生という意味。

加熱したハムは、「プロシュット・コット」と呼び、コットが加熱したという意味です。

2位:モナリザ


イタリアが生んだ、画家であり発明家の、レオナルド・ダ・ヴィンチが、1500年代初頭に描いたとされる作品。

世界一有名な絵画と言っても、過言ではない『モナリザ』は謎が多く、未だ研究されています。

ダ・ヴィンチは、ある商人に頼まれ、妻であるリザの肖像画を描いたと言われています。

『ラ・ジョコンダ』というあだ名

イタリアでは『モナリザ』とは呼びません!

なんと、『ラ・ジョコンダ』という、モデルのあだ名が作品タイトルになっているんです。

近年、イタリアの子どもたちには、国際名称である「モナリザ」で学習しているようです。

しかし、これもイタリア語独自の発音で「 Monna Lisa :モンナ・リーザ」と呼んでいます。

1位:ナポリタン


日本で、老若男女に人気のパスタといえば、「ナポリタン」でしょう!

ですが、イタリア南部のナポリに行っても、この料理には出会えません!!

日本で独自にアレンジされた、洋食のメニューです。

Ragù Napoletano ラグー・ナポレターノ

まずイタリアには、スパゲティをケチャップで和える料理は存在しません!

オリジナルは、肉の塊を野菜とトマトで煮込んだソースで、「ラグー・ナポレターノ」と言います。

ボロニェーゼのソースと同じ「ラグー」ですが、地域や家庭によって料理の仕方が違うんです!

お店によってラグーの味は変わるので、好みを見つける「探求の旅」は良い趣味になりますよ♪

さいごに

スマートフォンを見る3人の女性
実は、間違って広まったイタリア語は、意外にもたくさんあるんです!

日本では、小さい「ッ」や伸ばす音が、言いにくさからか省かれてしまったようです。

現代は sns により、世界との距離が縮まり、本場の言葉を正確に使うことで、「意識高く」見られるようになりました。

さっそく使ってみよう!


この機会に、イタリア人に積極的に話しかけたり、イタリアンレストランで使ってみたりしてください。

きっと、喜んで会話をしてくれるだけでなく、距離がグッと縮まるはず!

イタリア語はリズミカルなので、発音するだけで気分が上がる言葉です♪

ぜひ、正しいイタリア語で、周りをアッと驚かせて♡

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