パートナーを何と呼ぶ?フランス人が使う愛称トップ10
先生の紹介
- 在仏20年。南西フランスは、ボルドーから100㎞ほど内陸に入った、美食の里「ペリゴール地方」にて、夫&子供2人と暮らしています。現地で驚くあんなことこんなこと。フランスの「今」をお伝えすべく、情報を発信させていただきます。よろしくお願いします。
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Contents
フランス人がパートナーを呼ぶときに使う「人気の愛称」とは
恋人、妻、夫といったパートナーを呼ぶときに、愛情と親しみを込めて使う「愛称」。
フランス人の60%が、この愛称を使って相手を呼ぶと言います。
それでは、フランス人がよく使う愛称は何か?
最も使われている愛称のトップ10をご紹介します。
ダイレクトに「愛する人」というものもあれば、動物の名前や野菜の名前を使用した愛称も。
お気に入りの愛称が見つかったら、パートナーとの仲を深めるために、是非とも使ってみてください!
- 「シュー(キャベツ)」は、スイーツのような甘い呼び名!
- 「ドゥドゥ(ぬいぐるみ)」は、ぬくぬく心地よい相方へ!
- 「べべ(赤ちゃん)」で、守ってあげたい思いを込める!
- 「シャ(ねこ)」は、お世話してあげたいパートナーに!
- 「モナムール」で、いつも愛していることを伝えたい!
この記事は3分で読み終わるので、最後まで読んでいってくださいね!
第10位:シュシュ(お気に入り)
シュシュ(Chouchou)は、フランス語で「お気に入り」という意味です。
「他の人よりもあなたが好き」という、特別な人を指して使います。
ここから、パートナーを呼ぶ愛称に発展しました。
もともとの意味は「甘やかす」!
シュシュは「甘やかす」という動詞、シュシュテ(chouchouter)に由来します。
ということで、「甘やかしたい人」に使う愛称ということに。
「シュシュ、行きましょう(Chouchou, on y va)」などと使うとよいですね。
第9位:ルル(ルイくん/ルイーズちゃん)
ルル(Loulou)は、フランス語の男性名であるルイ(Louis)、または女性名であるルイーズ(Louise)の短縮形。
これが一般的な愛称として、本名がルイくんやルイーズちゃんでなくとも、万人に使用されるようになりました。
ルイと言えば、絶対王政の最盛期に国王となった太陽王ルイ14世をはじめ、歴代フランス王の名前として有名です。
ルルには「小さなオオカミ」という意味も!
またルルには、「小さなオオカミ(petit loup)」という意味もあります。
さらに、オオカミのような尖った鼻と長い毛、そしてふさふさのしっぽを持った「犬」という意味も。
いずれにせよ、かわいさや優しさを表現する言葉には間違いありません。
第8位:ビブ(赤ちゃん)
ビブ(Bibou)は、フランス語の「赤ちゃん」を意味するべべ(bébé)に由来する言葉です。
べべ(bébé)の母音である「エ」の発音を、「イ」と「ウ」に置き換えると、ビブ(bibou)となります。
フランス人はこのように音を置き換えて、より「かわいい」イメージの単語を作り上げます。
ビブ、ブブ、べべ・・赤ちゃんの愛称は大人気!
かわいいのはもちろん、尊い存在の「赤ちゃん」は、大切な人を呼ぶ愛称として大人気。
フランス語には、「赤ちゃん」を意味するべべ(bébé)から派生した愛称がたくさんあります。
ビブのほかにも、ベーブ(Babe)やベー(Bae)、またはブブ(Boubou)という愛称が人気です。
第7位:シュー(キャベツ)
シュー(Chou)は、フランス語で「キャベツ」という意味です。
「キャベツに愛など見いだせない」と、外国人には驚かれる愛称の1つ。
前出の「お気に入り」を意味する愛称、シュシュに似た発音であることも興味深いところです。
キャベツは甘い存在!
日本でもおなじみのシュークリームですが、フランスではシュー・ア・ラ・クレーム(chou a la creme)と呼ばれます。
直訳すると「クリームの入ったキャベツ」で、「キャベツの形をしたクリーム菓子」という意味です。
スイーツのモチーフになるほど、キャベツは甘くてかわいい存在というわけです。
ちなみにキャベツには、「赤ちゃんや幼児の頭」を象徴するとも言われます。
第6位:ドゥドゥ(ぬいぐるみ)
ドゥドゥ(Doudou)は、フランス語で「ぬいぐるみ」という意味です。
これは、フランス語で「柔らかい」という意味の単語であるドゥー(doux)に由来します。
このドゥーを2回重ねて強調することにより、幼児の大好きなふかふかの「ぬいぐるみ」になります。
ぬいぐるみのような心地よさ!
その発音を聞いただけで、柔らかさと懐かしさの入り混じった、心地よい気分に陥るフランス人。
呼ぶ方も呼ばれる方も、温かい気持ちになれます。
「ドゥドゥ」と呼び掛けられるだけで、なんだかホッとしてしまう、そんな気持ちにさせられる愛称です。
第5位:シェリ(愛しい)
シェリ(Chéri/Chérie)は、フランス語で「愛しい」という意味です。
これは「深く愛する」という動詞、シェリール(chérir)に由来します。
「親愛なる」、「尊い」、そしてはたまた「値段が高い」という形容詞、シェール(cher)と同じ語源です。
チョコレート名にもなったモン・シェリ!
シェリの同音異義語には、チェリー(cherry)とシェリー酒(sherry)があります。
これを組み合わせて、チェリーとリキュールを入れたチョコレート菓子が、有名なモン・シェリ(Mon Cheri)です。
「私の愛しい人」という意味で、フランス人は大切な人へ愛情を込めて、このチョコレートを手渡します。
第4位:べべ(ベイビー)
べべ(Bébé)は、フランス語で「赤ちゃん」という意味です。
「この世で、赤ちゃんほど愛すべき、そして守るべき存在はない」というところに由来します。
ここから、自分の愛する人、守りたい人に対して使う愛称になりました。
英語圏でも「ベイビー」が人気!
赤ちゃんは、英語でベイビー(Baby)。
英語圏でもカップルが、この愛称で呼び合うのをしばしば耳にします。
赤ちゃんの存在は、万国共通して「尊いもの」。
それがパートナーへの愛称として使われるというのは、自然な流れのようです。
第3位:モン・クール(私の心)
モン・クール(Mon coeur)は、フランス語で「私の心(ハート)」という意味です。
心は、愛情をはじめとする感情を司るところ。
「好きだよ、モン・クール(Je t’aime, mon coeur)」と言えば、心から愛を告白しているのが伝わります。
あなたは私の心の一部!
つまり、恋する私の心は愛しい「あなた」に占領されて、「あなた=私の心の一部」であるという状態です。
「君がいなくて寂しいよ、モン・クール(Tu me manques, mon coeur)」という例文を見てみましょう。
直訳すると「君は私から離れている」ということで、「自分の心(mon coeur)が離れている=心が空っぽ」という解釈に。
恋に病む、ロマンチックな呼び方であることが分かります。
第2位:シャ(ネコ)
シャ(Chat)は、フランス語で「ネコ」という意味です。
ネコはかわいくて、柔らかい、人に癒しを与える存在。
また思わず、守ってあげたくなる、お世話をしてあげたくなる存在でもあります。
ということで、こういう気持ちにさせてくれる愛しい人に対して使う愛称が「シャ」です。
小動物は愛称として人気!
フランスでは小動物が、「かわいい、守りたい存在」として、しばしば愛称の対象になります。
ラパン(Lapin)もその1つで、これはフランス語で「ウサギ」という意味です。
また「子ネコ」を意味するフランス語で、シャトン(chaton)も愛称としてもよく使われます。
第1位:モナムール(私の愛)
モナムール(Mon amour)は、フランス語で「私の愛」という意味です。
「あなた=私の愛」ということで、実にダイレクトな呼び方です。
いつでもどこでも、モナムール!
「モナムール」と言えば、恋人同士が愛の言葉を交わしながら、呼び合う光景を想像します。
しかし、使われるのは日常茶飯事。
「モナムール、バターを取ってくれる?(Mon amour, peux-tu me passer le beurre ?)」など。
常に、「パートナーのことをどれだけ愛しているか」というところを、伝えることができるわけです。
さいごに
フランス人が使う愛称のトップ10を見てきましたが、お気に入りは見つかりましたでしょうか?
言葉の意味もさることながら、フランスの愛称は「音」が重要な役割を果たすということがわかります。
ビブ、べべ(赤ちゃん)の「ビ、ブ、ベ」。
シャ(ネコ)、シュー(キャベツ)、シュシュ(お気に入り)、シェリ(愛しい)の「シャ、シュ、シェ」。
ドゥドゥ(ぬいぐるみ)の「ドゥ」。
フランス人は、この辺りの音に「愛しさ」を感じるようです。
またロマンチックさで勝負するというならば、モナムールかモン・クールがお勧め。
これを話題に、カップルの間でお互いの呼び方を決めて、もっと愛を深めてみてはいかがでしょうか!