日本人が驚くイタリアの暮らしベスト7!知っておきたいマナーや習慣、面白いイベントなど
先生の紹介
- はじめまして!ゆらと申します。
イタリア人夫との結婚を機にイタリアに移住し、現在は海辺の田舎町でのんびりと暮らしています。
脚色なしのリアルなイタリアを、皆さまにお伝えできればと思っています!
どうぞ、よろしくお願いします!
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はじめに
海外生活で誰もが経験する、「カルチャーショック」。
異文化に触れる驚きの中で、日本とは違うその国の良さを発見したり、逆に当たり前だと思っていた日本の素晴らしさに気付いたり…。
この記事では、実際に筆者がイタリアに住んで驚いたイタリアの習慣・文化のベスト7をご紹介します!
- マナー、価値観が日本人とは異なる
- 良い意味で何も気にしない
- イタリア人はおしゃべりが大好き
- 全ての違いを肯定するのではなく、認めることが大切
この記事は5分で読み終わりますので、最後まで読んでいってくださいね!
第7位:道路事情
イタリアに来て一番に驚くのが、道路事情ではないでしょうか。
まず、アスファルト舗装が日本と比べてかなり雑!
特に郊外では、道に穴が空いているのが当たり前です。
そしてイタリア人の運転はとにかく荒い!
まるで高速道路かのようにスピードを出しますし、曲がる時にウインカーを出す人は少数派です。
もちろん、あわや接触…!ということも多く、運転しながらよく怒鳴っている人を見かけます(笑)
日本の運転に慣れていると、ちょっとびっくりしてしまいますよね。
パトカーの存在を教えてくれる!
イタリアでは進行方向にパトカーがいたり、警察が何らかの取り締まりを行っている場合、対向車がヘッドライトを点滅させて教えてくれるんです。
運転者同士の仲間意識が、イタリアらしいなと感じます。
路駐が当たり前!イタリアのパーキング事情
イタリアには、日本のような専用駐車場や時間貸しのパーキングというものはあまりありません。
基本的には道路の端が駐車スペースになっていて、引かれたラインの色によって無料か有料かを判断します。
家に帰っても車をガレージなどには入れずに、路上に駐車しておく人も大勢います。
もちろん指定の場所に駐車すれば合法なのですが、日本人の私は、初めの頃は路上駐車の数に驚きました!
イタリアは基本的に車社会のため、観光地など混雑する場所では駐車スペースを探して何十分もぐるぐる走り回ることもあります。
第6位:食へのこだわり
食に関しては日本人にもこだわりがありますが、イタリアにもイタリア独自の食ルールが存在します。
ここでは、いくつか特徴的なものをご紹介します!
ピザは1人1枚注文が当たり前!
イタリアではピザを1人1枚注文します。
イタリアのピザが小さいということはなく、日本では3,4人でシェアするサイズです。
食べきれない場合は持ち帰りできるのですが、1人で食べ切ってしまうイタリア人も大勢います。
基本的にイタリアのレストランは日本と比べて1皿が大きいので、頼む際は注意が必要です。
カプチーノは午前中のみ!
イタリア人にとって、何故かカプチーノは「朝食に飲む物」と決まっています。
観光客向けに「12時を過ぎたらカプチーノを飲まないで」と書かれた看板を掲げたイタリア人が、一時期イタリアのSNS上で賞賛されました(笑)
ミルクと砂糖とコーヒーの組み合わせは、これから活動する朝に最適な栄養素なんだとか。
乳糖不耐症が関連しているという説もあるようです。
魚介類とチーズはNG!
日本では、海鮮グラタンや海鮮パスタにチーズを加えたりしますよね。
イタリアでは海鮮料理にチーズをかけることは、許されざる悪とされています(笑)
何故駄目なのか聞いても、みんな「気持ち悪いから」「とにかく駄目!」としか答えてくれません。
イタリア人に料理を振る舞う際は、魚介類とチーズの組み合わせを出すと喧嘩になるのでご注意ください!
第5位:マナーの違い
日本とイタリアでは、マナーに関してもたくさんの違いがあります。
旅行や仕事などでイタリアに行かれる際は、注意が必要です。
鼻をかむのはOK、すするのはNG!
イタリアでは、人前で鼻をかむことは全く問題ありません。
街でもレストランでも、みんな大きな音を立てて鼻をかんでいるので、びっくりしてしまいます。
逆に鼻をすすることはマナー違反となり、かなり嫌悪される行動です。
公共の場で靴を脱ぐのは絶対にNG!
たとえ長距離移動あっても、バスや電車で靴を脱ぐことはイタリア人にとってはあり得ないほど不快な行為です。
私は一度だけ、電車内で靴を脱いでいる外国人の観光客を見かけたことがあります。
イタリア人の知人は、「信じられない!マナーが悪すぎる!」と怒っていました。
日本でも公共の場で不用意に靴を脱ぐことは行儀の良いことではないですが、イタリアでは日本以上に絶対NGです。
公共交通機関での通話はOK
日本とは違い、電車やバスの中での通話は全く問題ありません。
日本では車内では少し声を落として静かにしますが、イタリア人は大きな声で元気にお喋りをしています(笑)
大音量でYouTubeを観ている人なども日常的に見かけます。
気になるものは全力で見る!
ミラノやローマのような都市部や観光地は別ですが、郊外の街では正直外国人はかなり視線を集めます。
私は最初の頃、この視線がとにかく嫌で、見られる度に不快な顔をしていました。
ただイタリア人にとっては、気になるものや珍しいものを見つめることは全く失礼なことではないんです。
イタリア人の夫も知人もみんな、街中で気になる人がいれば堂々と見ています。
そこに悪い感情はなく、単純に興味があるから見ているだけです。
イタリア旅行で視線を感じた際は、その人があなたに興味を持っている証拠なので、是非「チャオ」と声をかけてみてください。
イタリア人はお喋り好きなので、その街のことをたくさん教えてくれるはずです!
第4位:美的感覚の違い
所謂モテる女性のタイプも、日本とイタリアでは大きく異なります。
少女のような可愛らしさが好まれる日本と比べて、イタリアではセクシーな大人の魅力が重視されます。
盛りに盛ったきつい化粧、露出の多いタイトなファッション、綺麗なロングヘアが女性の定番モテスタイルです。
男性においては、日本で言うハイスペ系よりも、少し悪そうな見た目の方がモテる傾向にあります。
金髪碧眼はみんなの憧れ!
イタリア人は、ヨーロッパの中では色素が濃い人たちです。
肌の色は日本人とそう変わりませんし、髪や瞳の色も黒や焦げ茶など暗い割合が高いです。
そのため、ブロンドなどの明るい髪色にブルーやグリーンの目の人は、とてもモテます。
元々古代ローマでは、黒髪に黒い目が純粋なローマ人の証であり、ステータスでした。
金髪は未開の民族の象徴とされ、階層の低い人間は金髪に染め上げる義務があったそうです。
今では金髪碧眼は憧れの象徴となっているので、二千年の歴史の流れは面白いですよね。
日焼けがステータス!
日本では古来より白い肌が美しいとされていますが、イタリアでは夏に小麦色に焼けた肌はステータスです。
「日に焼けている=バカンスに行く金銭的余裕がある」ということだそうで、イタリア人たちは6月頃からこぞってビーチで焼き始めます。
逆に、日本で言う美白はイタリアでは「モッツァレラ」と言われ、貧弱な象徴として馬鹿にされてしまいます。
因みに、イタリアで日焼け止めとは「皮膚に害を与える紫外線を防ぎながら、肌を黒くするもの」という認識です。
夏にイタリア旅行をされる場合、こちらでは美白を保持する日焼け止めはなかなか見つからないので、ご注意くださいね!
第3位:年中行事の違い
イタリアでは、キリスト教由来の「カーニバル」「復活祭」「クリスマス」が、毎年の3大イベントとされています。
また、異教徒の祭りとして敬遠されていたハロウィンも、近年では若い世代を中心に広まりつつあります。
1年で最も盛り上がるイベントはクリスマスで、秋からクリスマス商戦が始まります。
12月には各地でクリスマスマーケットが開かれ、街はクリスマス一色になります。
また各家庭や街の広場などに、「プレセーペ」というイエス・キリストが馬小屋で誕生した際の様子を表した模型を飾るのが伝統です。
このプレセーペは、イタリアでも地方によってデザインが変わるので、見比べてみるのも面白いです!
バレンタインには赤い下着を!
イタリアではバレンタインデーには、男性から女性に「花と赤い下着を贈る」という習慣があります。
日本では、女性が好きな男性にチョコレートなどを贈りますが、イタリアでは逆ですね!
名前の由来の聖人の日を祝う!
イタリアは365日全てが、「サン(聖)・○○」のように誰かしら聖人の日に制定されています。
バレンタインデーも「サン・ヴァレンティーノ」という聖人の日です。
イタリア人の名前は「マウロ」「ルチアーノ」のように聖人由来のものが多く、自分の名前の由来となる聖人の日にはお祝いをします。
一般的には「おめでとう」と声をかけるぐらいですが、中には誕生日と同じようにパーティをしたりプレゼントをあげたりする人もいるそうです!
第2位:暮らしの違い
カルチャーショックと聞いた時に、イメージするのはやはり「暮らし」「生活」の違いではないでしょうか。
各国にそれぞれの文化や常識があり、大人になってから他国の常識に適応するのはなかなか難しかったりもします。
日本は利便性をとことん追求する国なので、イタリアでの暮らしは不便だと感じることも正直多いです。
同じくイタリアに住んでいる日本人の友人は、「日本と違って、イタリアは物事を改良しようとする意識があまりない」と言っていました。
イタリアは、現状維持を好む国民なのかもしれませんね。
良い面では、イタリア人はたとえ多少不便なことがあっても、クレームを言ったり怒ったりすることがあまりありません。
求めすぎずにみんなが自由に生きていることは、イタリアの良さだと感じます。
トイレを見つけるのが一苦労!
イタリアに来て驚いたことが、外出先でのトイレの少なさです!
日本は駅やスーパー、コンビニ、商業施設、公共トイレなど、どこにでもトイレがありますよね。
一方で、イタリアではトイレに行きたくなっても、気軽に行くことができません…!
駅やショッピングモールのような商業施設にはトイレがありますが、駅のトイレは基本的に有料です。
トイレに行きたくなったら、「バール(カフェ)に入って注文をして、ついでにトイレを借りる」というのが一般的です。
夜中まで遊んでいる子供たち!
イタリアでは、小学生ぐらいの小さな子供たちも夜中の12時頃まで公園で走り回っています。
そんな子供たちの姿を見守りながら、親たちはお喋りを楽しんでいるんです。
「成長期にこんなに夜更かしをして大丈夫?」と心配になってしまいますが、これもイタリアの文化なんですね。
交通機関のアクシデントに寛容!
イタリア人は、公共交通機関の遅延やキャンセルに寛容です。
30分程度の遅れで怒る人は、まずいません。
イタリアの電車はとんでもなく遅延するので、これぐらいで苛々していたらやっていけないようです(笑)
以前、私が日本に一時帰国をしてイタリアに戻る際、予定していた飛行機が突然欠航になったことがあります。
振替や宿泊先の手配でチェックインカウンターは長蛇の列となり、案内を受けるまでに3時間ほど並びました。
その間イタリア人たちは誰1人文句も言わず、黙って並び続けていたのが印象的でした。
第1位:イタリア式の会話方法
私がイタリア生活で最も驚いたことが、イタリア人の会話の仕方です。
言語とは別の問題で、イタリアの会話は日本人には難しいことが多いなと感じています。
ハンドジェスチャーがとにかく多い!
イタリア人は派手なジェスチャーを使って、大袈裟に表現することが大好きです!
また、イタリア独自のジェスチャーがたくさんあり、その一つ一つに明確な意味があります。
頬に指を当てる「ボーノ(美味しい)」のジェスチャーは、日本でも有名ですよね。
こういったジェスチャーの意味を知らない場合は、「何を伝えたいの?」と分からなくなってしまいます。
声のトーンが大きい!
イタリアに来てとても驚いたことが、イタリア人の声の大きさです。
日頃から声が大きいですが、特にイタリア人が大好きである議論の時間になると、とにかく叫びまくります!
私はイタリアに来た当初、「こんなに怒鳴り合っていて、殴り合いの喧嘩になるんじゃない?」と何度も心配になってしまいました。
ですが彼らにとっては怒っているわけではなく、ただの意見の主張なんです。
イタリア人の知人は、イングランド出身の同僚に「イタリア人は何故みんな叫んでいるの?」と尋ねられたことがあるそうです(笑)
会話の割り込みが日常茶飯事!
他人の話を遮ることは日本では失礼ですし、嫌がる人が多いですよね。
ですがお喋り好きのイタリア人は、まだ誰かが話していても当然のように遮って自分の意見を話し出します。
話を遮られた人も、特に気にすることはありません。
中にはたとえ遮られても、まるで耳に入っていないかのように自分の話を続ける強者もいます(笑)
誰も何も気にしないので、イタリアでは自分が話したいタイミングで話せば良いんです!
とにかくお喋りが大好き!
個人差はもちろんありますが、イタリア人は平均して本当にお喋りが大好きです。
特に南部はその傾向が強く、電車やバスなとでは見ず知らずの人が、まるで毎日顔を合わせているかのように親しげに話しかけてきます。
これは私の経験談なのですが、イタリアで結婚式を行う際に、挨拶を兼ねて招待状を各家庭に渡しに行きました。
一軒あたり15分程度の滞在を目標に、「でもイタリア人はお喋りだから30分ぐらいかかるかな?」と思っていたら、なんと一軒につき3時間かかりました…!
お喋りなイタリア人を甘く見ていたら、痛い目に遭った瞬間です(笑)
イタリア人は他人の服装や香水やアクセサリーなどが気に入ったら声をかけて直接褒める人も多く、こういったところは素敵な文化だなと思います。
さいごに
「日本人が驚くイタリアの習慣・文化ベスト7」は、いかがでしたでしょうか?
この記事では、イタリアで受けたカルチャーショックについて、あえてネガティブな感情も隠さずに触れてみました。
日本から遠く離れたイタリアの文化や価値観は、日本とは異なる点もたくさんあります。
私もイタリアに住んでいて、日本人として理解できないこともたくさんあります。
全てを受け入れるのではなく、良い点は取り入れて自分には合わない点は、「相手はそういった習慣なんだ」とただ認めることが大切なのではないかと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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