イタリア在住日本人が驚いた恋愛観ベスト10!イタリア人男性のリアルな恋愛とは?
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Contents
はじめに
恋愛大国、イタリア。
「イタリア旅行中にイタリア人男性に甘い言葉でナンパされた」なんて話を、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
でも正直なところ、イタリア人って本当に噂に聞くように甘いの?って思いますよね。
私がイタリア人男性と結婚して実際にイタリアに住んでみての感想は、「イタリア人の恋愛は確かに甘いけれど、イメージとは少し違うな」でした。
この記事では筆者が現地で実際に見聞きして驚いた、「イタリア人のリアルな恋愛観」をベスト10形式でご紹介します!
- 総じて恋愛偏差値が高い!
- ストレートな関係性が大切!
- 真剣な恋には意外と保守的!
- 人生における恋愛の重要性が高い!
この記事は5分で読めるので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
第10位:告白の習慣がない
いつのまにか恋人に…?!
日本ではほぼ必ず、「付き合ってください」というような告白のイベントが存在しますよね?
イタリアには告白の習慣はありません。
気になる人ができたら一緒に遊んだり食事をしたりして、まずはじっくりお互いを知っていきます。
その上で相手を好きだと感じたら、自然とステータスが友達から恋人に変わっていきます。
キスをしてから恋人関係に発展したと気付く場合もあれば、彼が友達に自分のことを「恋人」と紹介して初めて、「え?私たち付き合ってたの?」となるなんて場合も!
いつ付き合い始めたのかは曖昧なため、日本のように交際記念日がはっきりとは分からないカップルも多いです。
私も夫と付き合い始めた日は分かりません(笑)
2人で後から交際記念日を決めたり、それとは別に2人だけの特別な思い出の記念日を祝うカップルもたくさんいます。
好きになってから付き合うイタリア人
日本では若いカップルは特に、「良いなと思ったらとりあえず付き合ってみて、それからちゃんと好きになる」というケースも多いですよね。
一方イタリア人は、まずは好きになってから付き合うというパターンが一般的です。
そのため、付き合う前のお互いを知る期間がとても大切になるのです。
第9位:恋人を表すニックネームが多い
イタリアでは、恋人を名前ではなくニックネームで呼ぶ人も多く、恋人を表す呼び名が多く存在しています。
そしてみんな臆せず、人前でも普通に恋人のことを激甘ニックネームで呼んでいます(笑)
ニックネームで呼ぶことでお互いの特別感が深まるそうです。
イタリアの名門サッカーチーム「インテルナツィォナーレ・ミラノ」でプレーされていた長友佑都選手も、奥様のことを「僕のアモーレ」と呼んでいましたよね。
日本人には甘すぎるニックネーム
amore(アモーレ・愛)
bimbo(ビンボ・赤ちゃん)
cucciolo(クッチョロ・子犬)
上記のようなものは定番中の定番!夏にビーチに行けば、至る所で恋人たちがこんな呼び名で囁き合っているのを聞くことができます。
私の友人の中には、2人だけのお揃いのニックネームを決めて呼び合っているカップルもいます。
あるカップルは結婚式の招待状の差出人名もお互いのニックネームという徹底ぶりでした。
第8位:スキンシップ天国
バカップルなんて言わせない!
イタリア人はスキンシップが大好き!
他人とは一定の距離を取ることが多い日本と比べて、イタリアではたとえ友達同士であってもスキンシップの頻度が高いです。
それが恋人ともなるともう大変!街中でもレストランでも公園でも、どこでも当たり前に濃厚なスキンシップを図っています。
夜の駅のホームで、「まだ離れたくない!」と恋人にしがみつく可愛らしい学生カップルを見かけるなんてことも日常茶飯事です。
年配のご夫婦が手を繋いで歩くのも全く珍しくありません。
私の友人たちも、お酒を飲みながら自然と恋人の腰に手を回したり、軽いキスをしたりと、恋人への自然なスキンシップが本当に上手です。
私はスキンシップが苦手なタイプなのですが、親しい友人から「あなたは本当に彼のことが好きなんだよね?」と心配されたことがあります(笑)
彼らにとってはそれぐらい恋人同士のスキンシップが欠かせないものなんですね。
若い世代はスキンシップの頻度が少なめ
日本でも男女関係が年々淡白になっていると言われていますが、海を越えたイタリアでも同じ傾向があります。
10代・20代前半の若いカップルはデート中のスキンシップが少なくなっているそうです。
あるイタリアの有名な社会風刺番組では、若者カップルたちに「なぜ君たちはキスをしないのか?!」と、リポーターが突撃取材をして嘆いていました。
第7位:事実婚も多い
恋人を甘いニックネームで呼び、スキンシップが大好き。
でも意外とイタリアには、婚姻関係を結んでいない事実婚のカップルも多くいます。
理由はカトリックの国だから
事実婚が多い理由は、国民の約8割が厳格な教義のカトリック教徒であるためと言われています。
キリスト教カトリック教会では本来、神に誓った結婚を破棄する「離婚」は認められていません。
イタリアでも約50年前までは、法律的に離婚が認められていませんでした。
現在はもちろん離婚することは可能ですが、それでもイタリア人にとっての「離婚」は日本人が考える以上に非常に重く難しい選択になります。
簡単に離婚できないため結婚にもとても慎重で、事実婚の形式を選択するカップルが多くいます。
また、結婚するにしても5年以上など長く付き合ってからというケースも多いです。
そのため、男女共に晩婚気味の傾向があります。
「何があっても人生を共に過ごしていきたいと心から思える、結婚はそんな相手とする。」
イタリア人にとっての「結婚」は、非常に大きなものです。
イタリアでの結婚方法は2通りある
イタリアでは、結婚の際に教会婚にするか役所婚にするかを選択できます。
役所婚は簡易的ですが、教会婚を選択する場合は、結婚式を挙げる教会の司祭から一定期間カトリックについての授業を受ける必要があります。
私の場合は、同時期に結婚式を挙げるイタリア人カップルたちと一緒に、約6ヶ月間教会に通いました。
また結婚式前に司祭との面接があり、「強制された結婚ではないか?」「離婚するつもりはないか?」などの確認をされました。
書類提出のみで結婚できる日本と比べて、イタリアは物理的に結婚するまでのハードルが高いなと感じます。
ですが、一緒に授業を受けた同世代のカップルとは仲も深まり、授業の後にピザを食べに行ったり、みんなでバスを貸し切って遠足に行ったり、学生の頃に戻ったようでとても楽しかったです。
第6位:常に恋人同伴
日本では、彼氏とその男友達の集まり(またはその逆)に恋人が参加するのはあまり一般的ではないですよね。
でもイタリアではこれはごく普通のことです!
「恋人の友達は自分の友達」という考え方のため、みんな当たり前に恋人の友達の集まりに顔を出します。
友達同士の集まりなのに恋人を連れてくるなんて…と非難されることはまずありえません。
こうした集まりに参加する度に友達が増えていくので、現地にネットワークのない私のような外国人移住者にとっては、ありがたい文化だなと思っています!
一方で、日本では1人映画や1人旅なども人気がありますが、ここイタリアでは「単独行動で気分をリフレッシュする」という感覚が理解されない場合も多いです。
下手したら浮気を疑われるなんて場合もあるので要注意です!
恋人と同伴でない場合は、友達から「恋人と喧嘩したの?」なんて心配されたりもします(笑)
気分が乗らない時は断ることも大切
先ほど恋人の友達の集まりにパートナーが参加するのはごく普通と書きました。
ですが、自分に興味のない話題ばかりだと正直退屈してしまいますよね。
そんな時は、「私は今回は参加しない」と自分の気持ちを恋人に正直に伝えることも重要です。
私も今では夫とその友達の集まりには、毎回は参加していません。自分の気が乗る時だけ参加するようにしています。
ただ、恋人が突然参加しなくなるとイタリア人はびっくりしてしまいます。
「日本にはこういった習慣がないこと」を、しっかりと相手に話して理解してもらうことも大切です!
第5位:話し合いを大切にする
イタリア人のカップルは、問題だと思うことはしっかりと口に出して話し合いをします。
「さっきのこんな言葉が嫌だった」「あなたの考え方に不満がある」など、些細な事でも相手に伝えます。
お互いがストレスなく付き合えるような努力を欠かしません。
日本人は不満を述べずにギリギリまで我慢して爆発することも少なくないですが、イタリア人にその行動は全く理解できず恐ろしいそうです(笑)
意外と存在する本音と建前
しっかりと問題点を口に出して話し合う一方で、イタリアはヨーロッパ諸国の中では比較的ハイコンテクスト文化(言葉通りではなく空気を読む文化)の国です。
南部ほどその傾向は強く、日本程ではなくとも本音と建前というものが存在します。
私も実際に、イタリア人の友人から「恋人と本音で話ができない」「彼が言葉の裏の意味を理解してくれない」などの悩みを聞くことがあります。
こんな時は、まるで日本人のようだなあ…と感じます。
イタリア人と日本人は相性が良いと言われますが、こういった類似点も関係しているのかもしれません。
第4位:ナンパ大国イタリア!…実はそんなこともない?
「君は天国から落ちてきた天使なの?」というような、日本人にはとても考えつかない甘い言葉で男性が巧みに女性をナンパするイメージのイタリア。
正直私も以前は、イタリア人は女性を見たらナンパするのが文化なんでしょ?と思っていました(笑)
ただ、実際のところはそうでもないようです。
イタリアで暮らしていても、街中で甘いナンパを見かけることはほとんどありません。
私の周囲も、ナンパよりもバールで仲良くなって連絡先を交換したり、SNSで知り合ったりといった出会いが多いです。
一度友人に「イタリア人はみんな甘い言葉で女性をナンパするんじゃないの?」と聞いたことがあります。
すると「あ~そんなステレオタイプの偏見を信じるなんて!」と叱られてしまいました。
「今どきそんなことをするのはクラブぐらい」とのことでした。
少なくとも現代イタリアでは、甘い言葉で女性をナンパする男性はあまり多くはないようです。
極端に甘い言葉でのナンパはNG
イタリア人の間では、「度を超えた甘い言葉を見ず知らずの女性にかけるのは失礼」という認識が一般的です。 (どうやら古い時代はこういったナンパが主流だったようですが…)
特にイタリアの女性は気が強いタイプが多いです。
彼女たちはこういったナンパには一切耳を貸さずにひたすら無視、または怒って喧嘩に発展するパターンもあります。
男性側も、本気で気になった相手には回りくどいことをせずに、ストレートに連絡先を聞く方がスマートだと考えています。
第3位:北と南で恋愛傾向が違う
北はクール、南は情熱的
イタリアは北部と南部で文化や国民性が大きく異なります。
ドイツやオーストリアに近い北イタリアは、比較的落ち着いていて個人主義でクールなタイプが多く、対人関係の距離感は日本人とも近いものがあります。
逆に南イタリアには、陽気で情熱的で良くも悪くもお喋り大好き!という距離感ゼロの人懐っこいタイプが多いです。
私は現在南イタリア在住のため、南イタリア人が「北の人間は冷たい!」と嘆いているのをしょっちゅう聞きます。
日本で言う東京と大阪の違いのような感覚でしょうか。
もちろん、恋愛の習慣も北と南で異なります。
北イタリア出身の友人に聞いてみたところ、北の方が恋愛傾向として付き合い方があっさりしている場合が多いそうです。
イタリアらしい積極的で情熱あふれる恋愛は主に南イタリアの習慣だとか。
ただ、南北問わず相手への愛情はストレートに口にします。
第2位:本気の恋には一途
イタリア人と言えば恋愛好きで浮気も多いというイメージがありませんか?
ですが、意外とイタリア人は恋に関して純粋です。
もちろんどこの国にも浮気をする人はいますが、日本に住んだ経験のあるイタリア人女性は「日本人の方が断然浮気が多い!」と言っていました(笑)
イタリア人にとって、軽い恋愛と本気の恋人は全くの別物。
彼らは恋人のことはとても大切にしますし、真剣に交際している相手がいる場合は異性の友人と2人きりで遊ぶことを避ける人も多いです。
中には、「恋人がいる以上どんな場合でも異性との食事は避ける」という徹底したタイプもいます。
これも厳格なカトリックの教えが影響しているそうです。
「恋人と良い関係を築けている」ということが、イタリア社会では一種のステータスであったりもします。
親への紹介は本気のサイン
恋人が自分のことをどれぐらい真剣に考えているのか、やっぱり気になりますよね。
それを見分けるのは、ずばり親や家族に紹介されるかどうかです!
恋多きイタリア人でも、親に会わせるのは真剣に交際している相手のみである場合がほとんど。
恋人の家族に紹介してもらえたら、自分はその人にとって真剣な相手だと考えて良いと思います。
ちなみに私の友人は、「親に会わせる関係じゃない!」と言われて彼女に振られた経験があるそうです…。
意外と奥手な人も多い!
日本人と比べて恋愛においてもいつも堂々としているように見えるイタリア人。
確かに、気になる異性に対してストレートにアタックする人もたくさんいます。
ですが、意外と恋愛には奥手なタイプや人見知りのイタリア人も多いんです!
気になる異性に対して緊張しているだけなのに、緊張を表す態度が日本人とは違うため、ただの愛想の悪い人だと勘違いされてしまうなんてことも?!
「イタリア人と仲良くなったけど、そういえば初対面の印象が良くなかったな?」という方は、是非本人に真相を確かめてみてください(笑)
第1位:人生の最重要事項は愛
人生において最も重要なことはなんでしょうか?
仕事、恋愛、両親、子供、ペット、趣味など人によって大切なものはさまざまだと思います。
イタリアでは、人生における最重要事項は「愛」であると考える人が非常に多いです。
「仕事よりも何よりも恋人が優先、恋人のために仕事を休むのは当たり前。人生は愛のためにある!」そんな考えを持っている人も少なくありません。
私の夫も、私の体調が悪い時には会社を休んだりテレワークに切り替えてくれたりします。
これはイタリア人にとって珍しいことではありません。
以前、行きつけのバールに行ったらオーナーから、「今日はもうクローズするよ」と悲しそうに言われたことがあります。
理由は、「恋人と喧嘩をして仕事どころではないから」だそうです。これにはさすがに周りのイタリア人客も笑っていました(笑)
もちろん人により考え方に差はありますが、人生における愛の比重は日本と比べて格段に高いように思います。
Ti amoは恋人にしか言わない
歌の歌詞などでも時々使われるTi amo(君を愛してる)は英語で言うI love youですが、この言葉は親子や友人の関係性では使いません。
イタリア人がTi amoと言うのは基本的に恋人に対してだけ!
日本語の「愛してる」と同じ感覚ですね。
さいごに
イタリア人のリアルな恋愛観、いかがでしたか?
スキンシップが多く、相手への愛情も素直に口にするイタリア人。
総じて恋愛偏差値が高めですが、真剣な恋愛には意外と誠実で保守的です。
こういった部分は日本人にも受け入れやすいような気もします。
ただ結局のところは、「どの国ではなく、どんな人と恋愛をするか」が重要になってくると思っています!
イタリア人も日本人も同じ人。
お互いに相手の本質を見極めて好きになることができれば、国ごとの恋愛観の違いなんて意外と些細なことだったりするのかもしれませんね。
最後までお読みただき、ありがとうございました。
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