イギリス人の彼と結婚、渡英する前にやっておいてよかったことベスト10
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- イギリス在住の各専門分野に精通した日本人女性ライターが、イギリスの今をお伝えします。
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10位:実生活に必要な英語の勉強
突然ですが、想像してみてください。
今、あなたは洗濯をしています。
突然、何かが外れたような、ねじが飛んだような音がして洗濯機から水が溢れだし、床は水浸し。
修繕に来てほしいけれど、工事費用の見積もりもほしい。
さあ、この状況を修理会社に電話で正確に伝えられますか?
電話相手の状況質問に英語で答えられる自信はありますか?
渡英1年目の筆者の身に起こった実体験です。笑
正直にお話しすると、このときは筆者は夫に対応してもらいました。
修繕屋さんが来る日、夫は仕事を休めず、一人で担当者さんとやり取りするのはなかなか大変でした。
だいたいは理解できたものの、
それなりに勉強していたつもりでしたが、完全に準備(勉強)不足でした。
今なら過去の自分に言えます。
「それなり」じゃ、「それなり」にしかならないよ、と。
今完璧にしようと焦らなくてOK!
いずれは自分で対処できるようになれればベストですが、経験から覚えられることも多いです。
渡英してすぐに完璧にしてやろうなんてプレッシャーも感じる必要ありません。
そんなことは不可能です。
でももし渡英の可能性があるなら、絶対役に立つのは間違いないので、ぜひ日常生活で使える英語を勉強してみてください♪
テキストに載っていないような家のことで例を挙げるとしたら、
・電気、ガス会社などライフラインプランの変更
・車の保険や生命保険の見直し
・お風呂やトイレ、水周りの故障、修繕依頼
などがイギリスの身近な生活を知る上でも勉強にもなりますよ。
単に単語やセンテンスを覚えるだけでなく、具体的にシュミレーションしながら自分で練習してみるのがおすすめ。
パートナーにも協力してもらいましょう!
楽しい結婚生活、トラブルが起きたときにパートナーに頼りきりにならないようにしていきたいですよね。
私も引き続き勉強を続けていかなければと日々奮闘しています。
9位:両親や兄弟姉妹、親戚について知っておこう
家族や親戚とよく話をするイギリス人。
あなたが自分の家族について話題にする際は、名前をよく出して覚えやすいように特徴付けて話してあげましょう。
そしてパートナーが親戚の話をしてきたら、なんとなく聞かずにできるだけ名前や性格を覚えておくといいですよ。
筆者の夫は親戚付き合いがそれほど多くはないですが、それでも会う機会が少なくありません。
特に最初の時期は全員が自分の名前を知っているのにこちらは知らない、という状況になることもあるでしょう。
個人的には名前が分からないことで気まずい思いをしたことはありません。
が、名前を呼んだり、相手の好きなことを覚えておくとより会話が弾みます。
せっかく親切に接してくれる人がいるなら、こちらも心のある対応がしたいですよね。
ひと工夫で印象付けて覚えよう!
顔と名前が出ているSNSでつながったり、写真やグリーティングカードを交換していたら、そこに名前と似顔絵や特徴を書いておくと便利です。
投稿やカードを見ることでその人のことが具体的にイメージできて、名前も覚えやすくなります。
何人か覚えると取っ掛かりができて、自然につながっていきますよ。
知り合いが全くいない土地に住む際、少しでもつながりが増えると心強いです。
渡英前にパートナーの親族と関わる機会があれば、ぜひ逃さないようにしてください。
8位:日本の物がどのくらいのコストで手に入るか調べておく
イギリス在住の日本人の中には、味噌や納豆、あんこなどを日本食品を手作りする人が多いです。
家庭菜園で大根や大葉などを育てる人もいます。
同じものを現地から買おうとすると値段が高く、代替品も日本の味とはいえないものが多いです。
もちろんある程度の都市圏はアジア食材店があり、日本の食材を取り扱っている場合もあります。
だからといって毎回出かけられるわけでもないですし、地方に住んでいる場合はなおさら手に入りづらいです。
便利なサービスも
ただ、漫然と高いと思っているよりも、オンラインの日本食材配送サービスなどを調べてみてはいかがでしょう。
具体的な値段が分かると、漠然とした不安が減りますよ。
最近では、日本のオンラインショップで購入したものをイギリスの自宅まで配送してくれるサービスも、かなり増えてきました。
手数料や配送費を考えるとそれほど頻繁には利用できませんし、輸入できないものなど制限はあります。
それでも実生活に慣れたものがあるという環境があることには、感謝するばかりです。
7位:できる限り貯金しておく
コロナウイルスの流行により、筆者は渡英するのが当初の予定より1年以上延期になりました。
計画が変更になったり、キャンセルをしたり、大変なことも多々ありました。
それでも日本での仕事を予定より長く続けられたことはラッキーでした。
1年よけいに収入を得ることができたからです。
先立つものは、お金
なんだか冷たい言い方、いやな感じと受け取られるかもしれません。
しかし、イギリスは日本に比べて物価が高いです。
同じ島国ではありますが、近隣に多くの国があるイギリス。
経済は外的要因の影響をダイレクトに受けやすくなっています。
先行きの不安な状況がある現代社会において、蓄えはあるに越したことはないです。
パートナーが優秀な方で現在多くの収入があったとしても、この先どうなるかは誰にも分かりません。
自分が自由に使えるお金は、日本にいる今のうちに少しでも貯めておきましょう。
またイギリスのビザは仕組みも複雑で費用も高額です。
まだしっかり調べていない方は、更新や永住権取得までにかかるおおよその費用などを必ず頭に入れておくことが重要です。
費用は年々上がっていて、頭打ちにならないのが不思議なくらいです。
もっと貯金しておけばよかった、と後悔しないように、日本にいるうちに少し頑張っておきましょう♪
6位:生活圏で使える移動手段についてリサーチ
イギリスはロンドン地下鉄や鉄道の発祥地です。
ロンドンを旅行したことがある人は、
「イギリスって東京や大阪とそんなに変わらないのでは?」
と思うかもしれません。
バス、タクシー、シティレンタルサイクルなど、他の選択肢もかなりありますよね。
ですが、少しでも郊外に住んでいたら、圧倒的車社会。
バスがあったとしても、来るはずの時間に来ない、なんてこともあります。
タクシーは意外にも日本に比べて安価ですが、そう毎回は使えません。
ついつい見逃しがちな移動手段。
日本の運転免許証が使える!?
もし日本で自動車運転免許を取る時間があれば、今のうちに取っておくことをおすすめします。
なぜなら、申請期限はありますが、手続きをすれば試験なしでイギリスの免許証に変更することができるからです。
イギリスは日本と同じ右ハンドル。
日本の免許証取得要件は厳しく、信用があるのです。
ちなみに2022年6月時点では、入国後1年は日本の免許証で運転することが許されています。
※ただし日本語のままでは使えないので翻訳などの証明が必要です。
ルールは頻繁に変わるので必ずご自身でよく確認されてください!
イギリスに定住する予定があって、英語での免許取得に自信がない方は、日本にいるうちに免許を取得することをおすすめします。
(すでに英語が堪能な方は、費用の安いイギリスでの取得をおすすめします。)
イギリスには少し郊外に行っただけでたくさんの自然があります。
また、車でしかいけないような場所にある景色は、目を見張るほど美しいものばかり。
ちょっとしたドライブや旅行ができたらとても気持ちがよいですよ!
5位:医療システムや日本語対応サービスについて確認
当たり前ですが、イギリスにはイギリスの医療サービスの仕組み、手続きがあります。
ビザ手続きについて調べた事のある人なら目にするであろうNHSやIHSというワード。
簡単にいうと、
NHSは、イギリスの国民保健サービス(National Health Service)のこと。
IHSはイギリスに6ヶ月以上滞在可能なビザで入国する人が支払うNHS利用料(
Immigration Health Surcharge)のことです。
NHSは名称も含めてイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドでそれぞれ仕組みやサービスが若干異なります。
登録やアプリなどを使用する際は注意してください。
事前知識が少しでもある方が、実際のかかりつけ医の登録なども比較的スムーズに進めることができます。
かかりつけ医はGP(General Practitioner)といい、基本的にオンラインで登録可能することができます。
また、イギリスで医療サービスを受ける際、稀にではありますが日本語通訳サポートが受けられることがあります。
筆者の実体験ですが、渡英してすぐPCR検査を受けるためにNHSから指示のあった機関に電話をしました。
一度目は英語でのやりとりでした。
二度目の電話で通訳はいりますか?と聞かれたのでお願いしました。
イギリス在住の日本人女性が対応してくださいました。
残念ながら途中で混線してしまい、途中から英語に戻ったのですが、まさか日本語対応してもらえるとは思っておらず驚きました。
全てのケースで対応してもらえることはないでしょうが、通訳が受けられるか聞いてみてもいいかもしれません。
日本語対応、将来は変わる?
イギリス在住の日本人医師や看護師のなかには、医療通訳をしている方もいらっしゃいます。
日本人による電話医療相談サービスなども、探すと出てきます。
ロンドンでは日本語対応の医師、看護師が多く活躍されています。
イギリス全土に、日々奮闘されている医療関係者の方々がいます。
昔よりは、日本語で相談できる体制が少し整備されてきたのではないでしょうか。
とはいえ、自分の体や心の健康を最低限守れるように備えておくことは重要です。
パートナーに自身の健康状態について日ごろから伝えたり、日本のかかりつけ医に相談して、病状や薬について英語で記しておいてもらうのも手です。
筆者は、よく起きる症状やアレルギー、服用する薬などについて、いざというときのためにメモに残しています。
4位:年金の任意加入や在外投票申請など、事前に手続きができるものはできる限り済ませる
日本とイギリスの年金制度について詳しく調べたことはありますか?
イギリスとの社会保障協定では、それぞれの国での年金加入期間の通算は2022年現在ではできません。
※ただし二重加入は回避できます。
イギリスの年金制度についても調べる必要がありますが、その前に重要なのは日本での手続き。
海外在住でも日本の年金制度に加入し続けることは可能です。
任意加入となり、筆者は2年分を先払いしました。
個人のライフプランや考えがあるので、加入を続けるかどうかはしっかりと自分で決めてください。
また、海外在住者の投票権(在外選挙制度)について調べておくことも重要です。
日本に住んでいた時には興味がなかった人でも、海外に出てから投票したいと考えるようになる人は本当にたくさんいます。
投票したいと思ってもすぐにできるわけではなく、事前申請に煩雑な手続きがあります。
「在外選挙出国時登録申請」という制度が平成30年からスタートし、渡航前の申請が
可能になりました。
渡英後の書類取得は何かと面倒
出国後も在留届の提出などの手続きはありますが、日本にいるうちにできることは済ませてしまったほうが楽です。
いったん国外に出てしまうと書類入手には時間がかかりますし、親や兄弟に頼めない場合は代理人を探す必要があります。
まだまだ日本は思っている以上にペーパー文化。
ぜひ注意しておいてくださいね。
3位:海外送金に対応している銀行口座を開設しておく
日本からイギリスに、またイギリスから日本に通常の銀行を介して送金しようとするとかなりの手数料が取られます。
日本から送金する場合には銀行に出向いて煩雑な手続きをする必要があり、都度時間も手間もかかります。
オンラインバンキングを活用しよう!
そんなときに海外送金に柔軟に対応しているオンラインバンキング口座があるととても便利。
手数料もかなり安いです。
イギリスに入国してすぐは現地の銀行の口座開設が難しいことも。
筆者が登録しようとしていた銀行はコロナウイルスの影響で手続きはオンラインのみ、入国直後の外国人はイレギュラー扱いだっため、役に立ちました。
具体的には
・住宅購入時準備
・現地で行う婚約者ビザから結婚ビザへの切り替え申請時費用
・新居に置く家具などの費用
などを支払うときに使用しました。
何らかの形でお金が必要になったとき、
「日本の口座にはお金があるのにすぐに送金できない!」
という事態を避けるために、検討しておくことをおすすめします。
2位:電子機器が買替え時期の場合は日本で購入しておく
この記事はイギリスの友人から譲り受けた、お下がりのラップトップで書いています。
さすがに慣れましたが、正直、使いにくい!
キーボードの並びも、日本仕様とは若干違います。
日本語入力のセットアップ自体は簡単でした。
ただ廉価版のPCだったので、日本語対応のプログラムが入っていませんでした。
日本語入力自体はできますが、PC内の設定画面などは全て英語での説明になっています。
他にも、例えば、一眼レフカメラの設定画面も欧米使用だと当たり前ですが英語です。
慣れているものを使いたい方で、渡航時期と交換時期が重なるようなら、日本で買っておくとよいかもしれません。
基本的には電子機器関連の英語は比較的シンプルなのでトラブルが起きてもさほど困ることはありません。
あくまでも機械関係と英語が苦手な方へのアドバイスとしてとらえていただけたらと思います。
例外あり!
ただし、スマホに関しては、わざわざ日本で買い換えて渡英することは、個人的にはおすすめしません。
筆者は日本で使っていたスマホをSIMフリー化していたので、日本で事前に購入したイギリス用プリペイド式のSIMを持って意気揚々とイギリスへ旅立ちました。
持ってきたSIMカードはまったく問題なく使うことができました。
が、数ヵ月後に現地の通信会社の月額プランに切り替えたところ、スマホが使えなくなってしまいました。
問い合わせをして使えるように設定変更を何度かしてもらったのですがうまくいかず。
結局、SNSや掲示板などで検索したところ、複数の機種で同じトラブルがあるということが判明。
どうしようもないので、現地で買い換えました。
使っていた機種が少し古かったこともあり、日本で買っておこうかな~と考えていたのですが、やめておいて正解でした。
プリペイド式のSIMカードを買い続けるという手もなくはありませんが、月額プランのほうが圧倒的にお得です。
ちなみにイギリスのスマホは基本的にSIMフリーで、カメラのシャッター音がしないデフォルト設定になっています。
1位:一人でも自分らしくいられる方法を探しておく
イギリスでは、住む場所によっては日本人どころか東洋人すら見かけない!なんてこともあります。
人種は関係ないのですが、やはり渡英したばかりだと、日本と比べて友人ができる環境は限られてしまいます。
筆者は、友人は無理矢理作る必要はないと考えています。
もう学生でもないので、近所の人と軽くおしゃべりできれば十分です。
もっとも、日本にいた頃から、仕事で休日が誰とも合わず、一人で過ごす「ぼっち」ライフに慣れていたことが大きいのかもしれませんが。
もちろん寂しいと感じることがないわけではありません。
ただ、物理的に会えないのに悩み続けても、落ち込み続けるだけ。
どんよりした天気の多いイギリスでは一度そんな気持ちになると、回復に時間がかかってしまいます。
実際に、イギリス人でさえ、鬱状態になってしまうことが多いのです。
心をヘルシーに保てるように!
ブルーになる時間を完全に無理になくすことはできませんが、これを新たな自分を発見するチャンスにしてみてはいかがでしょう。
趣味に時間を使うのもよし、避けていた苦手な事に挑戦するもよし。
手当たり次第に試して失敗しても、批評してくる人は遠く離れた場所にいると思うと気が楽。
「文句だけ言って何もしてくれない人」のことなんて気にする必要はまったくありません。
もちろん、現地のコミュニティに参加したり、オンラインで友人を作ったりするのも楽しいです。
落ち込んだときにするルーティーンなどを決めておくのもよいでしょう。
筆者は気分が沈んだとき、愛用のマグにたっぷりと良い香りのハーブティーを入れて、音楽をかけ、キャンドルを灯して湯船につかるようにしています。
ちょっと面倒だなと思うときもありますが、無理矢理テンションを上げることができない筆者にはこの方法が合っているようです。
寝つきも良くなり、今のところ効果を感じています。
...と、まあ、少しキラキラしたことを書きましたが、ひたすら運動してみることもありますし、ただただふて寝することもあります。
時には暴飲暴食だって、許してあげましょう。
あなたの体と心が健やかになるなら、何だっていいんです。
新天地で自分らしくいられる方法を、じっくり探してみてくださいね。
さいごに
この記事の執筆にあたり、当時の日記や勉強記録などを見返しました。
まだまだできたことは沢山あったなあと思う一方で、予測不可能なこともたくさん起きました。
いくら準備してもしきれない、現地に行って初めて知ることもトラブルもあるかと思いますが、きっと大丈夫です。
コロナを乗り越えて、また混沌とした世界情勢が続く中、国際恋愛を続けられているあなたは、間違いなく強く優しい女性です!
今回の内容が少しでもみなさまの役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またどこかの記事でお会いできますように。
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