出会いは飛行機の中!スペイン人の彼と出会いから結婚に至るまで

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- スペイン在住の各専門分野に精通した日本人女性ライターが、スペインの今をお伝えします。
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スペイン在住ライター湊(みなと)が今回お届けするのは、私の恋人でもある、スペイン人男性についてです!
よく、「情熱的」だと表現されるラテン系男性。
その言葉が良く似合う私の彼は、愛情表現がストレートなちょっとおっちょこちょいな男性。
彼との出会いは私が旅行中に乗っていた、飛行機の中。
人生最悪のトラブルがきっかけで、お付き合いを始めるようになりました。
今回は、そんな私と彼の出会いから結婚に至るまでを、恥ずかしながら話していこうと思います。
Contents
スペインと私
私は大学時代にスペイン語を専攻した事もあり、スペイン人とは、ある程度の会話ができる状態でした。
が、憧れのスペイン男性と出会うことはできず、普通に日本でOL生活を送っていました。
スペイン語は趣味程度に続けていましたが、日本でも良い男性との出会いはなかなかありません。
年に一度は休みを取ってスペインを訪れる、それだけが楽しみの毎日を過ごしていました。
スペインは私にとっていわゆる第二の故郷になっていましたが、いつかは婚活をして日本人男性と結婚するのだろうと漠然と考えていました。
出会いは飛行機の中!
出会いは突然に訪れます。
忘れもしない、スペイン・マドリッドへ向かう飛行機の中のこと。
私が乗っていた「アエロフロートロシア航空」は、日本からスペインへ行くのにとても安く、小さな飛行機でした。
ロシア・モスクワ国際空港から、マドリッドのバラハス国際空港までは、約6時間のフライト。
飛行機の中はスペイン人たちで埋め尽くされることが多く、ガヤガヤとした雰囲気に包まれます。
いつもの事と体力を温存しようとした、私の隣に座ったのが今の彼でした。
全く好みのタイプではない、ヒゲ面でゴツイ系の彼は席を確認すると、「Buenas(こんばんは)」と言って隣に座りました。
彼の挨拶に、私がスペイン語で返したことがきっかけで、「スペイン語話せるの?」となり会話が始まりました。
第一印象は「全くときめかない」
飛行機の中では、彼の旅行話や、彼にとっては未知の国である日本の話をしたりして、ごくごく普通に盛り上がりました。
知らない人と話をするのは、スペイン人たちにとって不自然なことではありませんし、私も全く意識していませんでした。
何より、何度も言いますが見た目が全く好みじゃない(笑)
背も高くないですし、お腹も多少出ています。
黒い癖っ毛に黒い瞳と、パッと見で「わあ素敵!」となるような外見ではない彼に、ときめくことはありませんでした。
飛行機がマドリッドに到着すると、彼は「じゃあスペインを楽しんで!」と言い残し、かっこ良く立ち去って行きました。
近づいたきっかけは忘れ物
しかし、私が一人降機の準備をしていると、随分前に出ていった彼が「Zapatos!zapatos!(靴!)」と言いながら戻ってきます。
握手までして、颯爽と立ち去って行ったにも関わらず、飛行機内で脱いだ靴をすっかり忘れて行ったのです(笑)
後にも先にも、飛行機内に靴を忘れて行った大人を見たことはありません。
「なんだか抜けててかわいいな」と思ったのを覚えています。
私の爆笑と彼の言い訳が連絡先を交換するきっかけとなり、バラハス空港内で「さようなら」ではなく、「じゃあ、またね」と言って別れました。
最初は電話・メールでの連絡のみ
そこから、彼とお友達期間が始まります。
その時の私のスペイン滞在は、スペイン国内をあっちこっち移動する旅でした。
一つの街に長く滞在しない私に、彼は「今日はどこにいるの?」「その地域は魚介が有名だから食べて!」など、旅のアドバイスをくれるようになっていました。
スペインのマドリッド在住の彼は、頻繁に「マドリッドには来ないのか」「マドリッドに来ればいいのに」と言っていました。
が、私は全くその気がなく「行く予定なし」などと、気のない返事を続けていました。
その時の私は、彼のことをただの「親切な人」、と言う認識しかありませんでした。
再会したのは盗難事件がきっかけ
彼と連絡は取っていましたが、実際に会うことはないまま、帰国の10日前を迎えました。
まだマドリッドに行く予定のなかった私は、スペインのアンダルシア地方の「マラガ」にいました。
マラガは、私が長期滞在した経験のある街で、少し気が緩んでいたんだと思います。
移動の際、パスポートやお財布の入ったバッグを根こそぎ盗難されてしまいました。
普段は、パスポートとお財布は別々のバッグに入れています。
しかし、その時は運悪くひとつのバッグに入れており、白昼堂々ひったくりに遭ってしまったのです。
私に残されたのは、wifiがないと繋がらないスマホに、少しのお金。
予備のクレジットカードはありましたが、とにかくパスポート再発行の手続きを取らなければ帰れません。
心強い彼の言葉
テンパった私は、彼に連絡をしました。
「全部盗まれた!!」と泣きわめく私に、彼は冷静に「とにかくマドリッドにおいで。大丈夫、心配することない」と言ってくれました。
あの時の私は、かなり取り乱していましたが、その一言でとても安心したのを覚えています。
彼はすぐに、カード会社などの電話番号や、パスポートの再発行手続きなどを、完璧に調べてくれました。
さらに、今後、私のやるべきことを一つ一つ丁寧に教えてくれたのです。
そして、一通りの手続きを済ませマドリッドに向かった私を、駅まで迎えに来てくれたのも彼でした。
情けない気持ちと悔しい気持ち、もちろん不安も抱えていた私に「かわいそうに、大丈夫。何も心配いらない」と繰り返して言ってくれました。
帰国までの間
パスポートの再発行手続きには、彼も同行してくれて難なく済みました。
そこから帰国の日までの私は、もう動く元気がなく、ホテルに引きこもり状態。
彼は「うちに泊まればいいのに」と言ってくれていましたが、そこまで迷惑はかけられません。
一人で外に出る元気のない私を、彼は毎日連れ出してくれました。
ファーストフード店でごはんを食べたり、スペインのバルで一緒にサッカー観戦をしたり。
ちょっといいレストランや、映画に連れて行ってくれたり。
彼の仕事休憩のお昼にも会い、夜にも会いに来てくれ、さらに自分の家族や友達も、どんどん紹介してくれてました。
そんな落ち込んだ私を、励ましてくれる彼には感謝しかありません。
心が動くのにそう時間はかからない
「あれ、この人すっごい素敵じゃない?」と思い始めた私でしたが、もう帰国は目の前です。
スペイン人との恋愛経験のなかった私は、どうすればいいのか全く分からないまま、帰国の日を迎えました。
仕事を休んでまで、私を空港に送ってくれた彼に、もうなるようになれと言う半ばヤケクソ気味に言いました。
「私、あなたの事を好きになりかけてるんだけど。今回はもう時間ないけど、また来たら会ってくれる?」
すると彼は私の手を握って「もちろん。僕もそう思ってて、今言おうとしてたのに。今度は僕が日本に行くよ。近いうちに必ず行く」と約束してくれました。
こんな経緯で、荷物の盗難と言う大きなトラブルがきっかけとなり、彼と遠距離でのやり取りが始まりまったのです。
スペイン流「お試し期間」
日本に帰国後、彼とは毎日スカイプやメールなどでやり取りをしていました。
スペインと言う国にそれなりに詳しかった私ですが、スペイン人の恋愛において性格や、時には体の相性まで調べました。
なので、長くお付き合いできる相手かどうかを見極める、「お試し期間」があると言うことを、知識としてだけ知っていました。
だから、空港で別れ際に言葉で伝えただけのこの関係も、当然「お試し」になるのだろうと考えていたのですが、どうやら私の場合は違っていた様子。
やり取りを始めて2ヶ月後、日本を訪れることが決まった彼が会社に「日本にnovia(恋人)がいるから会いに行く」と言ったそうです。
「あ、私ってもう彼女なの?」と思わず言った私に「いいかな?」と彼。
私の場合、あのマドリッドでの10日間と、オンライン上の2ヶ月が、どうやらお試し期間に相当したよう。
その時は全くそれどころではなく、ましてやお試し期間がそんなにすぐ終わるものだとは、思ってもみなかったのです。
時と場合によっては、こんなにすぐ終わることもあるんだな、と驚いた出来事でした。
家族との距離感にカルチャーショック!
彼が日本に来たり、私がスペインに行ったりして、会うようになった私達ですが、一番衝撃を受けたのが家族との関係です。
彼が2回目に日本に来た時、彼は空港に着くなり、私の家族に会いたいと言い出したのです。
私の家族は少し離れた地方に住んでおり、しかも日本人の私からしてみると、まだ家族に紹介するには早いかなと思っていました。
「ここから遠いよ?」「みんな仕事だし」「次にしたら?」と言ってみました。
すると、「どうして?僕のこと紹介したくないの?」と不安そうな顔(笑)
そう言えば、スペイン人は家族をとても大切にする人でした。
しかも私は、彼の家族にもう会っていました。
そういった経緯もあり、滞在中に実家へ行くことに決めました。
ストレートな彼の言葉と行動
私の家族と彼の初対面は、家族のほうが緊張していました。
普通、家族に会うのですから、彼も少し緊張した様子かなと思っていました。
しかし、全くもってリラックスしている彼に「これが文化の違いか」と驚いた瞬間です。
幸い、私の弟たちが、彼と両親の間を通訳兼仲介役として取り持ってくれましたし、両親ともに保守的なタイプではないので、和やかに時間が過ぎて行きました。
日本の田舎を始めて訪れた彼は、祖母の畑に一緒に出かけたり、弟たちと魚釣りに出かけたりして、とても楽しんでいました。
私の家族も最初は戸惑っていた様子でしたが、良く言えば人懐っこい、悪く言えば馴れ馴れしい彼にすぐに打ち解けていました(笑)
家族との距離がとても近く、日本人男性ならこうは行かないな、と思った私。
しかし、嬉しいやら恥ずかしいやら、私の両親に「こんな素敵な娘を育ててくれてありがとう」とか「娘さんは世界一」とか真顔で言うのです!
そこまでストレートに発言すると思っていなかった両親は、「スペイン人すごいね(笑)」と笑っていました。
友達にも会いたがる
お付き合いをしていて驚いたのが、彼は私の友達にもとても会いたがることです。
話をしていて、「今日は◯◯ちゃんとランチに行ったよ」などと言うと「◯◯ちゃんって誰?」「いつからの友達?」「今度会わせてね」と言います。
「紹介して!」とやたらと言ってくる彼は、もちろん私のこともどんどん彼の友人に会わせてくれました。
スペインでは、彼氏彼女の友人に会うのはとても普通のことで、むしろ友人たちに紹介してくれないのは、真剣じゃない証拠のようですね。
付き合い当初彼は、家族以外の前ではお構いなしにくっついてくるので、「日本ではやめて!」と強く言ったことがあります。
「日本では人前でイチャイチャするのは良くないし、そう言う習慣はない」ときちんと話すと理解してくれました。
時には、周りの日本人カップルを見て、「手を繋ぐのはいいの?」「腰に手を回すのはいいの?」とボーダーラインを自分で探してくれました。
日本に来た時は、こちらの文化をちゃんと理解してくれる彼は、私の友人たちにもすっかり溶け込んでいたのです。
3ヶ月の同棲
お付き合いが2年を過ぎた頃、私はスペインでの長期滞在を計画しました。
その頃、彼とは結婚についての話が良く話題に登るようになっており、彼から正直に「結婚したいと思っているけど、どう?」と話されたのがきっかけです。
正式なプロポーズではありませんでしたが、私は自分がスペインに行って期限のある滞在ではなく
・無期限で本当に住めるのか
・毎日彼と会ってズレが生じないか
を確かめるためにスペインへ向かいました。
遠距離恋愛を続けていた私達にとって、毎日会える環境はとても新鮮でした。
プロポーズはやっぱり男性から!
彼は朝起きてから夜寝るまで毎日「今日もスペインにいてくれて本当に幸せ」とか「Te amo,cariño(愛してるよ、愛しい人)」とか日本人とは全く違う、暑苦しいほどの愛の表現をしてくれました。
が、一向に正式なプロポーズはしてくれません。
スペインにいる間に、結婚の手続きを進めるものだと思っていた私は、内心焦っていました。
今考えると彼に「結婚するの?しないの?」と、疑問に思ったことは聞けば良かったと思います。
しかし、「プロポーズは男性からしてほしい!」と思っていた私は、疑問を口にすることなく、モヤモヤする胸を抱えながら日々を過ごしました。
帰国が迫ったある日、「今日は仕事で遠くまで行かなくちゃいけないんだよ、帰るのが遅くなるから行きたくない」と言っていた彼が、いつもと同じ時間に帰宅しました。
その手には花束と指輪、そして「僕と結婚してください」と正式なプロポーズの言葉。
いつもは人の話を遮るほど、おしゃべりな彼が膝を着いて、黙って私の返事を待っている姿に、この人なら大丈夫と心の底から思えました。
これからのこと
現在、私はスペインで仕事を得るために、日本で日本語教師の資格を取るべく勉強中。
婚約してからと言うもの、彼の愛情表現はヒートアップし、毎日毎日「早く来てくれないと寂しくて死ぬ」とラブコールを受けています(笑)
寂しがり屋で、自分の気持ちをストレートに表現してくれるスペイン人の彼と、付き合い、婚約してからというもの。
日々続く褒め言葉と、必要とされている実感で、私は人生で初めて「恋愛でこんなに幸せになれるんだ」と感じています。
実は、彼とお付き合いを初めてから、日本人男性からもお誘いを受けるようになっていたのはここだけのお話。
彼との関係で自分に自信が持て、立ち振舞いも女性らしくと、意識するようになった結果かな?と感じています。
嫉妬深い彼にはナイショです。
今から考えると、人生最悪の強盗に遭ったことには感謝しかありません。
まだまだ乗り越えるべき壁はたくさん出てくると思いますが、文化の違いを楽しみながら、スペイン人のように笑ってお気楽に過ごしていきたいと思います!
さあ、世界で恋をしよう!
世界には、まだまだ驚くことが沢山ありますね!
恋愛となると、なおさらです。
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