日本人がイタリアに住んで得する理由ベスト5
先生の紹介
- こんにちは。HIROです。学生ビザでスペインへ行き、留学した先でイタリア人の彼と出会い1年でスピード婚。現在は日本に住みながら陽気な彼と同棲中。国際結婚の様々な出来事、イタリア人やイタリア文化のロマンチックなネタから面白ネタ、カルチャーショックまで様々な記事をリアルタイムでお届けできればと思います。
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第5位:イタリア語の習得が早くなる
ご存じの方も多いと思われますが、言語学習にとって周りの環境はとっても大切です。
よく言語学習で重要なことはリスニングから始まります。
もちろん文法も大切なのですが、人が何を言っているかわからないままでは自分も何を話したらいいかわからないでしょう。
あなたは外国人なんだから上手く話せなくて当然
イタリアではあいさつ程度のイタリア語を使っただけで「あなたイタリア語話せるじゃない!」といって、それからマシンガントークが始まります。
HIRO「Non parlo italiano.」イタリア語が話せません。
イタリア人「Puoi parlare italiano!」イタリア語話せるじゃないか!
こうして一方通行の会話が始まるのです(笑)
なぜなら話の主導権を握るのは彼らだからです。
それが人数が多いと四方八方から会話が飛び交います。
これが言語学習の近道でもあるのです。
常におしゃべりな人たちの中でイタリア語のシャワーを浴びせられていると耳からどんどん言葉を記憶していきます。
そしてイタリア人のおしゃべり好きのおかげで、こちらまでおしゃべりがうつってきます。
イタリア人は日本人がイタリア語を話すととにかく褒めてくれます。
それがモチベーションとなり、気付いたらイタリア語を自信をもって話している自分がいるのです。
第4位:時間に追われなくなる
日本人がイタリアに来てカルチャーショックなのは時間の感覚なのではないでしょうか?
交通機関も予定より大幅に遅れ、待ち合わせでも平気で15分から30分遅れます。
そうすると時間ばかり気にしているこちらが損をした気分になるので、厳格に時間を決めず、「21時から〇〇バーにいて飲んでるからね。」と自分の滞在場所を伝えておくと、あまり待たされたという感覚になりません。
遅刻が存在しない
イタリアで約束の時間に10分遅刻して、「ごめん!待った?」はありえません。
30分遅刻してきたとしても、悪びれる様子もなく「今日はどこ行く?」など通常の会話が始まります。
さすがにこんなことで目くじらを立てるとイタリアでは生活できないので、あくまでも寛大な心を持つことが大切ですが、一方で自分が遅刻したときも誰もとがめる人はいないので、そのおかげで時間に対する窮屈さから解放されます。
第3位:言いたいことが言える
言いたいことは思ったときに言う
「忍耐は美徳」とは、まさに日本人を表していますね。
または人を不用意に傷つけないために「言いたいことが言えない自分」を自らつくっているのかもしれません。
むしろ現代はその逆で「自分の意見をハッキリと言う」ことが重要視されています。
イタリアでは思ったことを言うことは自分の意思を相手に伝えるうえでとても大切なことであるといえます。
「言えば伝わる」「言わなければ伝わらない」これは簡単なことのようで勇気がいることでもあります。
日本人は自分の立場や関係性など様々な要因が複雑に絡んでいて「言える人」と「言えない人」が存在します。
その点、イタリアは基本的に自己主張は悪いことではないので、それが原因で関係性が悪くなることも少ないです。
それにたとえ討論になったとしてもそのことに対して長く引きずることはないでしょう。
言わないで悶々と悩むより、言ってスッキリするほうが健康にもいいものです。
例えばはっきり言わないと痛い目に合うのはお買い物の時です。
魚市場の店員「今日は手長エビが新鮮だよー!」
HIRO「こんにちは。ボンゴレビアンコのスパゲッティをつくりたいので、あさりを200gください。」
魚市場の店員「あさり200gね。」
「・・・。」
「おっと、250gでもいい?」
HIRO「あっ、はい。」
魚市場の店員「今日は手長エビが新鮮だから一緒に入れとく?」
HIRO「えーっと・・・。」
魚市場の店員「はい、あさりが5ユーロで、手長エビが15ユーロ!」
HIRO「手長エビ、おまけじゃなっかったの!?」
そういう場合はハッキリと手長エビはいりません、と言わないとカモにされてしまうので特に観光客に見える日本人は気を付けたほうがいいですね。
そのおかげで次回買い物に行く際は、ハッキリ意思を伝えることが自然にできるはずです。
第2位:物欲がなくなる
イタリア人は古いものを壊れたら直すことで繰り返し長く使います。
もちろん世界遺産や建造物もそうですが、日用品や服、車まで長く大切にし次世代まで受け継いでいきます。
それもそのはず。
イタリアの街中では最新の家電品店を見つけることは難しいからです。
その代わりに骨董品を売る店はよく目にします。
思い立ったら市場へ
蚤の市や市場に行くとよくドアノブやよくわからない蝶番、古い置物や椅子、絵画の額など日本人にとってはガラクタに見えるようなものも実は大切な修理道具。
イタリア人は他人目線の思考がほとんどないため、最新だろうが新モデルだろうが自分がいいと思ったものが一番いいのです。
日本人は常に話題の商品やトレンドを追いかけますがイタリア人にとってそのような消費を繰り返しても浪費ばかりか幸せになれないことを誰もが知っています。
日本人にとって「新しいもの」の価値もいずれは時間の経過と共に薄れていき「古いもの」は処分の対象になる。
イタリア人にとっての「古くて良いもの」は価値が落ちることなく心を満たし続けてくれるため、周囲の流行りに流されず、長く愛せるものだけを購入し、手入れをしながら大切に使います。
気付けば、新しいものを購入する自分ではなく、古いものを修理している自分がいるでしょう。
第1位:笑顔が増える
「そんなの面白いことがあれば誰だって笑うよ!」と言いたくなりますが、それは失笑であり嘲笑や苦笑と同じように何かしらの原因があり反射的に反応していますが、ほほ笑みはどうでしょうか?
なかなかほほ笑むのは少ないと思いませんか?
例えば、かわいい赤ちゃんを見たとき、綺麗な花を見たとき、買い物先で店員さんと別れるときや電車内で席を譲るときなど。
イタリアでは目が合った人は、ほほ笑みを与えたり与えられたりしていると思います。
この人知り合いだっけ?
イタリアに行くと通りすがりの人が、自分の知り合いだと錯覚してしまうほど素敵なほほ笑みを見せてくれます。
市場で買い物をしたときや薬屋さんに行ったとき、おじさんたちがたち立ち話してる時でさえ目が合えば優しくほほ笑んでくれます。
イタリアに住むとさらに笑顔が増えます。
どこのお店でも満面の笑顔で「チャオ」と挨拶してきますので、それと同じように笑顔とを大きな声で「チャオ」と返します。
それがマナーであり、自分が怪しい人間ではありませんというアピールにもなります。
イタリア人は陽気な人がとても多く、話す内容もポジティブかつユーモアに富んでいます。
とにかくおしゃべり好きなので初対面だろうが躊躇なく話しかけてくれるため、こちらも初めは愛想笑いでもだんだんと笑顔でいる時間が多くなり、気づけば自分も知らない人に笑顔で話しかけたりしているでしょう。
笑顔でいるだけで心が元気になり、免疫力も上がり、幸せな気分になってきます。
さいごに
他国に住むということは、いい面も悪い面もあります。
そこで、悪い面を気にせずに、いい面を見ていくことが楽しく生活できる一歩ではないかと思います。
日本人だからこそ尊敬されることや彼らに教えてあげられることもたくさんあります。
そして日本人には足りないことは彼らが補ってくれるでしょう。