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卒業式にクラブ貸し切り!? 日本とは違うカナダの高校のユニークな行事ベスト8

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カナダ

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プー助
プー助
こんにちは、プー助です。高校二年の冬から一年間カナダに高校留学予定でしたがカナダの生活と高校の楽しさに気づき、卒業留学に変更。この夏二年半のカナダでの高校生活を経て卒業予定。カナダの短大への進学が決まっています。高校生を経験してきたからこその気づきや、大学、短大に進学する過程、カナダの素晴らしさなどを伝えていきます!

皆さんこんにちは! プー助です。

私はカナダの高校に2年半通ってみて、日本の高校にはない行事がたくさんあることに気が付きました。

この記事では私が特に面白いなと思った行事や、カナダにしかない行事をカナダの歴史も少し交えて紹介していきます。

  1. カナダの卒業式
  2. プライドパレードパレード
  3. 双子コーデの日

この記事は5分で読み終わるので最後まで読んでいってくださいね!

第8位:Pride parade (プライドパレード)

皆さん、LGBTQという言葉は聞いたことあるでしょうか?

LGBTQはそれぞれ、L=lesbian(女性同性愛者), G=gay(男性同性愛者), B=bisexual(両性愛者),T=transgender(心と体の性が異なる人),Q=queer/questioning (性自認が定まらない人)の頭文字をとったものです。

私のイメージでは日本ではあまりLGBTQ の方々をあまり目にする機会がないなと思いますが、カナダは自分の個性を隠すことなく全員ありのままに生活しているので学校にもLGBTQの人は多いです。

カナダでは当たり前のように性的少数者と接する機会があるからこそ、周りの理解があったり自分を隠すことなく生活することができます。

プライドパレードは性的少数者の社会的受容自己受容権利を祝うパレードです。

私の学校では年に一度開催され、性的少数者や彼らをサポートする人たちが列に並んで学校中を歩きます。

虹色の旗がLGBTQのシンボルとなっているので、虹色の靴下や旗、帽子を被ってパレードに参加する人が多いです。

LGBTQの方のための学校の対応

私は日本の高校では男子と女子のお手洗いしか見たことがありませんが、カナダの学校にはトランスジェンダーの方のお手洗いがあります。

とはいっても、誰でも入ることができる公共トイレのようなものです。

これは、カナダならではの気遣いなのかなと思います。

また、お手洗いだけではなく大半の先生方が自己認識している性別を聞いてくれます。

彼、彼女、彼ら(He/She/They) 自分はなんと呼ばれたいかを見た目にとらわれずに確認するためです。

第7位:Cultural Diversity day

Cultural diversityは直訳すると文化的多様性です。

その名の通りCultural diversity の日には民族衣装のファッションショーがあり、たくさんの人が母国の衣装を着ています。

ベトナム、パキスタン、南アメリカ共和国、ポルトガルなど去年の写真を見てみるとたくさんの国の人が参加していました。

今年は日本からの留学生が浴衣を着てファッションショーに参加していました!

カナダにはたくさんの国からの移民がおり、留学生だけではなくカナダに住んでいる人でも色々な国籍の方が存在します。

カナダだからこそ成り立つ多様な文化を分かち合う素敵な日だなと思います。

第6位:Anything but backpack day

旅行バッグを持つ女性

Anything but backpack を直訳するとリュックサック以外、という意味になります。

この日はみんながいつもの通学カバン(リュックサック)の代わりにそれ以外のものに荷物を入れて登校する日です。

このイベントは毎年あるわけではありませんが、私が体験した中でもとてもユニークなイベントだなと思ったのでこの記事に載せてみました。

私が日本の高校に通っていた頃は、毎日教科書とノートでリュックサックがパンパンになっていました。

ですが、カナダでは教科書を授業で使うことが少なく、鉛筆とノートさえあれば授業を乗り切れるので、基本的に何にでも荷物を入れることができます。

定番だったのは、スーツケース、鍋、やかん、スーパーのかごなどです。

中には桃太郎のように風呂敷に荷物を包んで持ってきている人や、ベビーカーに荷物を入れてる人、さらには巨大な芝刈り機の上に荷物を置いて登校している人もいました。

とても衝撃的だったので今でも鮮明に覚えています(笑)

第5位:Orange shirt day

オレンジ 女性

オレンジtシャツの日は、カナダの寄宿学校に行かなければならなかった先住民族を認識するために設けられたカナダの祝日です。

カナダの寄宿学校とはキリスト教会によって運営された、先住民族を強制的に白人社会に同化させることを目的とした学校のことです。

先住民族の子供たちはみんな両親のもとを離れ、自分たちの宗教や文化を捨てて教育を受けなければなりませんでした。

祝日とは別に学校ではオレンジのtシャツを着て先住民族の方々が残してくださった遺産を改めて再認識します。

"Every children matters" (すべての子供たちを大切に)がスローガンとなっています。

第4位:留学生の校外学習

私の学校には毎学期たくさんの留学生が来ます。

中には、1学期間だけ滞在する人や私のように3年間留学して卒業する人もいます。

特に1学期間だけ滞在する人はせっかくカナダに来たのに、有名な観光地に行くことなく滞在期間が終わってしまうことがあります

また、有名な観光地には車がないと行けないことも多いのでそんな時にとてもいい機会を与えてくれるのが、学校の校外学習です。

この遠足は、毎学期1回行われ、私の学校はバンフもしくはドラムヘラーに連れて行ってくれます。

バンフはとても美しい池や、山があり冬にはスキー場としても人気があります。

今年の留学生はバンフでスキー/スノボをしたと聞いてとてもうらやましかったです。

ドラムヘラーには恐竜博物館があり、世界最大の恐竜と呼ばれるティラノサウルスを模した展望台があることでも知られています。

どちらも車で片道1.5時間ほどかかるので、なかなか遠出することができない留学生にとってとてもいい機会です。

第3位:Terry Fox Run

皆さん、Terry Foxという人物をご存じでしょうか?

Terry Fox はカナダの英雄として知られています。

彼は大学生のころ右ひざに痛みを感じ、医者にかかったところ骨肉腫であることが判明。

右ひざを切断した後、がん研究資金を募るために「希望のマラソン」を始めました。

北アメリカ大陸横断を目指し義足をつけて毎日フルマラソンと同じ42㎞走り続けました。

100万ドルと完走を目標としていましたが、143日目に癌の肺への転移が見つかり入院。

22歳の若さでこの世を去りました。

彼の遺志を継ぎ、今でもチャリティーイベント「Terry Fox Run」が多くの地域で開催されています。

学校では募金活動のほか、有志達が学校の周りを走り、全校生徒が学校の周りを歩きます

第2位:Remembarance Day

Remembarance Day はカナダ全体の祝日で1918年の第一次世界大戦の戦闘を終結させた講和条約を讃えるための日です。

学校では式が体育館で開催され、私は吹奏楽の1人として3年間出席しました。

式では、国歌を歌ったり、カナダ軍で従軍した人々に黙祷を捧げ追悼します。

11月になるとRemembarance Day の象徴であるポピーの花のバッジが配られ、みんな胸にバッジをつけてこの日を讃えます。

この季節になると"Lest we forget" (忘れることの無いように)というポスターやバスの電光掲示板が多くみられます。

第1位:卒業式 (banquet)

カナダの学校では、卒業式の日に3つもイベントがあります。

  • 卒業式
  • Banquet (宴会)
  • After grad (パーティー)です。

多くのカナダの学校は教会を借りて卒業式を行います。

卒業生は吹奏楽部によって奏でられる威風堂々とともにアルファベット順で入場します。

卒業式はガウンを着て卒業生が1人1人舞台を歩き卒業証書のようなものをもらいます。

卒業式の後にまだ1カ月ほど登校期間が残っているので実際の卒業証書ではありません。

今年は卒業式はガウンだけで帽子がなかったので少し残念でした。

卒業式で帽子を投げてみたかったです…

Banquet & After grad

クラブ パーティー

この2つの行事は日本にはないと思うので詳しく説明しようと思います。

Banquetはアメリカのプロムのようなものですが、ビュッフェも付いています。

会場には写真を撮るためのセットやDJのための舞台があります。

Banquetに参加するにはチケットが必要で事前に購入しなければなりません。

今年は$135と、年々高くなっています。

ひとテーブル10人と決まっているので友達と座りたければ早いうちにチケットを買わなければなりません。

Banquetには、みんなこの日のために用意したドレスとスーツを着ます。

みんないつもと雰囲気が違いとっても可愛かったです。

学校の先生たちも参加するのでお世話になった先生方ともドレス姿で写真を撮ることができます。

Banquetでは卒業生の有志達が3年間を振り返るビデオを作ってくれました。

とても懐かしくて、時間がたつのが早いなと思いました。

After grad はまた別の場所で行われます。

学校がクラブを貸し切り午後10時から朝の2時まで飲んで、歌って、踊ります。

18歳以上はお酒を買うことができるのでより楽しむことができます!

正直な感想は、音楽の音量が大きすぎて鼓膜が破れるかと思いましたが、これが本場のパーティーなのかと思い、いい経験になったと思います。

さいごに

以上、カナダの高校のユニークな行事ベスト8でした。

日本のように運動会や文化祭がなく私も最初はとても驚きました。

この記事を通してカナダの学校行事とともにカナダの歴史も少し共有できたのではないでしょうか?

1つでも体験してみたい!

という行事があったら是非カナダへの高校留学を検討してみてください!

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