スペイン人の食事は1日5食⁉その習慣ベスト6

食べる女性
スペイン

Question
美食の国と言われるスペインでは、1日5食食べる習慣があると聞きました!
それって本当ですか?
S.T さん 福岡県 20代 看護師

教えて、先生!

先生先生
そのご質問に、スペイン在住ライターのササキがお答えします。
皆さんは、スペインの1日5食食べる習慣を知っていましたか?

恋する乙女恋する乙女
初めて聞いたわ!!
やっぱり美食の国と言われるだけあって、1日3食じゃ足りない食いしん坊さんなのね!!
パクパクパクパク…

王子様王子
食いしん坊なのは乙女ちゃんデハ…?
実は日本でも分食と言って、1日4食~5食に増やす方がいいという話もありますネ!

恋する乙女恋する乙女
ちなみに私は1日10食は軽いわね♡

王子様王子
…お相撲さんでもそんなに食べませんよ???
気を取り直して‼スペインの1日5食文化はこんなカンジ!

  • 朝食は2回に分ける
  • ランチはコース料理
  • ディナーも2回??

この記事は【5分】でササ―ッと読めマース

先生先生
日本で言われる分食は、胃を切除した方や糖尿病の方、ダイエット中の方にも食べ過ぎを防ぐことができる事から言われるようになったそうですよ。
では、スペインではどのような理由で1日5食食べられているのでしょうか?
今回は、スペイン人の1日5食の噂についてご紹介したいと思います!

第6位:寝起きに朝ごはん

コーヒーとパン

まず、1食目は、1回目の朝ご飯です。

これは家で食べます。

「朝ご飯は一日の体のエネルギーになるのでたくさん食べる」という考え方はスペイン人にはもちろんありません。

朝ご飯は、サラダや卵焼きなど副菜はなく、コーヒーとパンといういたってシンプルなメニューが定番です。

第5位:11時に2回目の朝食

クロワッサンとコーヒー

11時ごろに早くも2回目の朝ご飯を向かえます。

んんッ!?もう2回目です。

実際に同僚もお仕事の合間にもかかわらず、気がついたらいなくてなっている時があります。

なんと、バルでコーヒーとクロワッサンを頬張っているなどということは、よくある光景です。

また、学校でもおやつの時間があり、子供たちはパンや果物を食べています。

休日だと、早速この時間からバルでお酒タパスをつまんで、楽しくワイワイやっている風景をよく見かけます。

第4位:14時半のランチタイム

1日の3回目のご飯は昼食です。

日本なら、3回目というともう夜ご飯ですが、スペインでは3回目の食事はまだお昼ご飯ですので、まだ半分残っています(笑)

食べるのが大好きなスペイン人の1日の食事のメインはこの昼食です。

昼からコース料理

パエリア

昼食は、レストランではコースメニューが多く、日本でいう前菜、メイン、デザートがセットになっているコースが多いです。

昼食からコース料理は日本人からすると驚きですよね。

レストランは14時30分ごろから賑わいだし15時にはピークを向かえます。

休憩時間をたっぷり食事を楽しみ、食後にはコーヒーを飲む人が多いです。

同僚や友人たちと楽しく食べるのがスペイン流で、レストランやバルからはいつも楽しそうな声が外まで漏れてくるのが聞こえてきます。

休日の食事

休日のお昼となると、もっと遅く15時ごろからゆっくりと食べ始めます。

休日もやはり、1日のメインは昼食なので、鶏料理やパスタなど豪華な食事を食べることが多いです。

第3位:19時に1回目のディナー

生ハム

夜ご飯の1回目ですが、これは間食のような感じになります。

19時ごろの、日本人なら夜ご飯を食べる時間帯に、スペイン人はバルでお酒を飲みながらオリーブ生ハムを食べます。

一般的なレストランはこの時間はまだ、開店していないので、バルなどで1回目のディナーを楽しみます。

子どもたちは、17時ごろと大人たちよりは少し早めの時間に、フルーツやパンを食べたりなど1回目のディナーを楽しみます。

第2位:21時に2回目のディナー

サラダ日本と違い、夜ご飯ではなく昼ご飯に比重を置いていますので、21時ごろに、家でパンやサラダなどで軽く済ませてやっと1日の食事は終わりを向かえます。

「1回目の夜ご飯にまとめて食べれば良いのでは?」

スペインに来た当初、よく思いました。

スペイン人にこういうと、食べ盛りの中学生のようなことを言われたのを覚えています。

「夜ご飯を19時に済ませてしまうと、お腹が空いて眠れない」

そのため、スペインでは、2回目の夜ご飯は欠かせません。

第1位:やっぱり1日5食

実際にスペインに住んでみて分かったことは、スペイン人は実際に1日5食を食べているということでした。

しかも、健康やダイエットのためではなく、いつもの習慣として5回も食べているのです。

5食を大きく分けると、朝は2回、お昼は1回、夜は2回といった内容の食事です。

夜は20時オープン

ちなみに、日本だとお昼は12時くらいから食べますが、美食の国スペインではその時間にはレストランは開いていません。

レストランは早いところでも13時~13時30分からのオープンで、お客さんでいっぱいになるのは15時ごろです。

開店直後に行けば、お客さんが私だけの場合というのは、よくあるくらいです。

そして、ご丁寧にも16時30分にはお店を一旦閉めて、まさかの夜は20時からオープンというのにはカルチャーショックを覚えました。

番外編:自分が幸せな事を追求する

スペイン人の生活を見ていると

「え!?夜3時間前は食べない方が良いのでは?」

管理栄養士として、そのようなことを私は痛切に思いますが、もちろんそんな考え方はスペイン人は持っていません。

彼らは、そんなことは気にせず、楽しく夜ご飯の時間を迎えられたら良いのです。

美食の国と言われる理由

日本人の私からしたら、とても驚きましたが、よくよく考えてみると大好きな食事が1日に5回も食べることができるなんて幸せですよね。

スペイン人は、日本人と違い「食べ過ぎてしまったから、明日からはダイエットをしないと」という強迫観念のようなものはなく、後悔もなく毎日おいしい料理を楽しく食べることを楽しんでいます。

食べることに喜びと幸せを感じている正直な民族なのだと思います。

スペイン人は、楽しく笑顔で生活をする上で、おいしい食事は欠かせないことが分かっています。

それが、スペインが美食の国になった理由の一つなのだと思います。

さいごに

日本人の私たちは夜ご飯をメインにする傾向があるので、1日5食で夜ご飯に食事をモリモリ食べていたら太ること間違いなしなので、そのへんは気をつける必要があります。

しかし、スペイン人のように食べることを喜ぶという当たり前のことを、日本人は体系ばかりを気にして忘れてしまっているのかもしれないと、スペインにいると感じます。

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