意外とクセになっちゃう ?! ウズベキスタン料理ベスト10

ウズベキスタン
ウズベキスタン

Question
最近、テレビで放送されているのを見て、ウズベキスタンという国を知りました。
すごく魅力的な国で長期休暇がとれたら、ウズベキスタンに行ってみたいなと思っているんですが・・・絶対外せないおすすめグルメがあったら知りたいです。
ゆうさん 神奈川県 30代 ナース

教えて、先生!

先生先生
そのご質問に、ウズベキスタン在住でウズベク人男性と結婚5年目のミカがお答えします。
みんなは、ウズベキスタンの料理ってどんな料理か知ってる?

恋する乙女恋する乙女
トルコとかに似てる感じでケバブとかかしら?

王子様王子
ケバブもウズベキスタンの料理にはあるけれど、実はウズベキスタンの伝統料理ではないんデスヨ!

恋する乙女恋する乙女
伝統料理ではない?!
じゃあ、どんな料理があるんだろう?!
全然想像できないわ・・・

王子様王子
……そんな乙女ちゃんにお教えしますヨ。
ちなみに、ウズベキスタンの料理はこんな感じデース

  • パイ生地がサクサクの「ソムサ」
  • 新鮮なお肉を使った「シャシリク」
  • ウズベキスタンの伝統料理「パロフ」

この記事は【5分】でササ―ッと読めマース

先生先生
今回は、意外と日本人の口にも合う?!ウズベキスタン料理をご紹介します!

第10位:スゥトリィグルチ

ウズベキスタン料理

ウズベク語の「スゥト」は日本語で「牛乳」。「グルチ」は「お米」の意味。

いわゆる日本でいうと「ミルクがゆ」風でしょうか。

新鮮とれたての濃厚な牛乳を塩で味付けした「ミルクがゆ」の真ん中に、お肉や玉ねぎ、ジャガイモを細かく刻んだトマトソースがのっています。

ちょっと想像しにくい味かもしれませんが、これがなかなか美味しくてクセになっちゃう ? !

結婚後の花婿が花嫁の家に挨拶に行った時に振舞われる料理

ウズベキスタンでは地方にもよって文化がさまざまです。

私が住んでいるホラズム州では結婚式の数日後、花婿が花嫁の家に挨拶に行った時に振舞われる料理。

イスラム教の文化からきているよう。

第9位:グンマ

ウズベキスタン料理

小麦粉から作った生地の中に薄く、具を入れて油で揚げたもの。

中の具は、お好みでさまざま。

牛肉、鶏肉などと玉ねぎを混ぜたもの。

ジャガイモと玉ねぎ、ホウレンソウと玉ねぎなど。

日本でいうと「揚げ餃子」に少し似ている感じでしょうか?

ビールに合う1品 ! ビールを飲んだら、クセになっちゃうかも ? !

油を使った料理が多い

ウズベキスタンの料理で使われている油。

日本でもおなじみの「ひまわり油」も良く使われますが、「綿実油」も多く使われています

というのもウズベキスタンは世界ランキングでも上位に入る綿花の生産大国で有名

綿実油はサクッと揚がるほか、独特の風味を与えてくれます。

ウズベキスタンでは、伝統料理のパロフや魚のから揚げなどには綿実油が使われていることが多いです。

第8位:シビットオシュ

ウズベキスタン料理

ウズベキスタンでもホラズム州でしか食べられない料理シビットオシュ

ウズベク語の「シビット」とは、日本語で「ディル」(香草)を意味します。

ディルを使ったパスタにお肉や玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジン、パプリカ等を使ったトマトソースで。

お好みでヨーグルトを混ぜて食べると絶品 !

これまたクセになる味わい ♪

ぜひ、ヒヴァやウルゲンチなどホラズム州へ来ることがあれば試してみて !

多年草のシビット(ディル)

日本では香草をお料理に使う習慣はあまりないですよね。

スーパーなどでも「ディル」は、ほんの少量で100円とお高め。

ウズベキスタンでは雑草のようにあちらこちらに生える「ディル」

「ディル」はビタミンも豊富、胃腸の調子を整えてくれたり、リラックス効果もあるなど実はとても体に良い香草。

美肌効果もあり、母乳の出を良くする作用もあると女性に嬉しい要素をたくさん持っています。

第7位:バラク

ウズベキスタン料理

写真はこれまたウズベキスタンのホラズム州でしか食べられない伝統料理「トゥフムバラク」

ウズベク語の「トゥフム」は日本語で「たまご」の意味。

小麦粉を使った生地の中にたまごやひまわり油、塩味で味付けした具を入れて茹でた料理

中の具は他にも、ジャガイモと玉ねぎに卵を混ぜたもの。

クック(ウズベキスタンでは3月から1ヵ月のみ生える草)と玉ねぎに卵を混ぜたものを使った「クックバラク」はウズベキスタン人が大好きな料理 !

茹で上がったバラクをこれまたヨーグルトと一緒にどうぞ。

日本ではあまり馴染みのないヨーグルト料理

ヨーグルトといえば、日本ではデザートのイメージ

ですが、料理と一緒にヨーグルトを食べる国はブルガリアやトルコをはじめ決して少なくありません。

ウズベキスタンもヨーグルトを食事と一緒に食べる国の1つ

最初は「えっ ? !」と思いがちですが、これまたクセになっちゃう味わいです !

第6位・ショルパ

ウズベキスタン料理

ウズベク語で「ショルパ」とは、日本語で「スープ」料理の意味。

スープ料理も種類はさまざま。

写真は「オスマショルパ」と言って、牛や羊、鳥の骨付き肉を5~6時間煮込んだスープ

スープに溶け込んだダシとお肉のとろける美味しさが、体に染み渡ります !

他にもワンタンのような生地が入ったスープやそうめんのような麺が入ったスープなどさまざま。

油っぽい料理に疲れた時にはもってこいです。

病気になったら、オスマショルパ

ウズベキスタンでは、日本と比較すると全体的に油っぽい料理が多いです。

そんなウズベキスタン人もさすがに体調を崩したり、病気になった時にはこの「オスマショルパ」を頂きます。

私自身もそうでしたが、出産後の疲労した体にはオスマショルパは必須です。

母乳の出も良くなるので、日本でもぜひ試してみては ? !

第5位:ラグマン

ウズベキスタン料理

スープタイプの「ラグマン」、焼うどんタイプの「コブルマラグマン」、その中間の「ラグマン」があります。

スープタイプでもなく、焼うどんタイプでもないこの写真のラグマンは「ウイグルラグマン」。

中国のウイグル自治区から入ってきた「ラグマン」。

うどんのような太めの麺にお肉や玉ねぎ、ジャガイモやトマトの具をスパイスで味付け

麺にコシがあって日本人の口にはとても合う1品 ! 絶対クセになること間違いなしです !

ウズベキスタンで良く使われる香辛料「クミン」

ウズベキスタンの料理に欠かせない香辛料「クミン」

地域にもよりますが、パロフやシャシリク、ソムサなどあらゆる料理に使われています。

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、独特な風味を与えてくれます。

日本のお料理だとコロッケなどに少量加えるだけで、美味しさアップ !

「クミン」はビタミンも豊富で消化を助ける他、美容効果やダイエット効果もあるといわれています。

ぜひ、一度試してみては ? !

第4位:マンティ

ウズベキスタン料理

インド料理やネパール料理の「モモ」という料理を食べたことがある人なら、それに似ている感じ。

小麦粉を使った生地の中に具を入れて、蒸す料理

中の具は、お肉(牛肉、鶏肉、羊肉)と玉ねぎやジャガイモを混ぜたもの。

ホウレンソウと玉ねぎやカボチャと玉ねぎなどお好みでスパイスや唐辛子を混ぜて。

蒸しあがった「マンティ」をこれまたヨーグルトと一緒にどうぞ !

ウズベキスタン人は「マンティ」が大好きです !

手の込んだ料理が多いウズベキスタン料理

バラクやマンティ、ソムサなど小麦粉を使った生地料理が多いウズベキスタン料理

生地を薄く伸ばしてその料理に合う厚さやサイズでカット。

日本では、時間短縮のためにも春巻きや餃子の皮、パイシートなど市販のものを使うのがほとんど。

ウズベキスタンでは、すべて1から手作り。

無添加や自給自足が好きな人には魅力的なウズベキスタン。

第3位:ソムサ

ウズベキスタン料理

ウズベキスタンのあらゆる場所で目にするソムサ。

パイ生地の中にお肉(牛肉、羊肉、鶏肉など)と玉ねぎ、ジャガイモと玉ねぎ、カボチャと玉ねぎ、ホウレンソウと玉ねぎなどの具が入ったもの。

日本でいうと惣菜パンにあてはまるかな ? !

普通にオーブンで焼かれた「ソムサ」もありますが、なんと言ってもタンドール(窯)で焼かれた「タンドールソムサ」は格別 !

いろんなソムサを試してみては ? !

一軒家だとほぼ一家に一台はあるタンドール(窯)

ウズベキスタン

ウズベキスタンの主食は「ノン」と言われるパン

都会では、焼かれたノン(パン)を購入する家庭も多いですが、街はずれや一軒家では一家に1台あるタンドール(窯)。

家族の人数にもよりますが、1度に20~30枚分のノン(パン)を家庭で焼きます。

窯といえば、イタリアのピザ窯を想像しやすいですね。

ウズベキスタンのタンドール(窯)はノン(パン)を貼り付けて焼きます。

焼きたてのパンは格別 !

地域によって、ノン(パン)の大きさや厚さ、もちろん味にも違いがあるので各地で試してみては ? !

第2位:シャシリク

ウズベキスタン料理

牛肉や羊肉、鶏肉を炭火で焼いたもの

写真はホラズム州で多くみられる牛肉のミンチタイプのシャシリク

レストランやカフェのテーブルにあるウクスス(香辛料が利いた酢)をお好みで振りかけて

日本では焼き鳥のような感覚。

これまた、ビールのお供にピッタリ !

クセになること間違いなしです。

お肉の消費量が多いウズベキスタン

ウズベキスタンは世界で2か国しかない二重内陸国(国境を最低2回通過しなければ海に到達しない国)の1つ

と言っても湖はあるのでお魚料理もありますが、やはりお肉の消費量が高いです。

牛肉や鶏肉以外に羊肉も良く食べられます。

日本では臭いが気になるとあまり羊肉を好まれない人も多いですが、ウズベキスタンの羊肉は臭いもそれほどなく、新鮮 !

お祝い事などがあると、一般家庭でも羊を裁いてお料理を提供することが多いです。

第1位:パロフ

ウズベキスタン料理

ウズベキスタンの伝統料理は誰が何と言っても「パロフ」

日本のお料理では「ピラフ」や「チャーハン」に似た感じかな ? !

結婚式やお祝い事など多くの場で作られる「パロフ」。

写真はウズベキスタンの中で一番シンプルで日本人の口に合いやすいホラズム州の「パロフ」

油でお好みのお肉を炒め、玉ねぎとニンジン、お米を塩味で味付けしたお料理。

地域によってさまざまな「パロフ」

ウズベキスタン料理

地域によって、作り方や使用する具財、盛り付け方には違いがあります。

ホラズム州のパロフは具財もシンプルですが、他地域ではひよこ豆やレーズン、ウズラの卵などを入れる地域も。

各地でさまざまな「パロフ」をご賞味してみては ? !

あなたはどの地域の「パロフ」がお好み ? !

さいごに

ウズベキスタンのグルメについて少しお伝えしてきましたが、まだまだた~くさんあります。

お料理以外にウズベキスタンのテーブルに欠かせない存在のノン(パン)

1枚のノン(パン)をちぎって家族など多くの人で食べる文化。

戦時中、戦争に出て行く兵士が一口かじったノン(パン)

無事帰宅することを願い、家族はそのノン(パン)を食べずにとっておいたという・・・

ウズベキスタンでは、お米や麺料理もありますが、ノン(パン)が欠かせません。

ウズベキスタンの人々の優しさが詰まったノン(パン)。

ぜひ、ウズベキスタン料理と一緒にご賞味してみては ? !

※上記でお知らせしてきたウズベキスタン料理について、「ぜひ作ってみたい」「レシピを教えて欲しい」などのご意見がありましたら、投稿者へお気軽にご相談ください。

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