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スペイン人はいつも同じものが好き?!夏の定番スペイン簡単メニューベスト10

スペイン

Question
夏に向けて彼にスペイン料理を作ってあげたいんですが、料理サイトにはレシピがあり過ぎてどれがいいか迷います。
まずはオーソドックスで、暑い時期にいい簡単なメニューを教えてください。
エリサさん 神奈川県 20代 飲食店勤務

教えて、先生!

先生先生
そのご質問に以前はスペイン在住、現在スペイン人彼と日本在住のライター Tomomi がお答えします。
みなさんは、夏のスペインにはどんなメニューがあると思いますか?

恋する乙女恋する乙女
定番ガスパチョでしょう~。
冷えてるやつ最高♡

王子様王子
僕も大好きだけど、実はスペインには冷やして食べるメニュー自体があまりありまセーン。
しかもスペインは各地方で料理の特徴も大きく違うから「○○地方料理」って言わないと、いつも同じ料理が取り上げられて偏りも出てくるんデース。

恋する乙女恋する乙女
じゃあ日本のように冷たい麺類とかなくて、知られてないだけで各地にもっと美味しいものあるってこと?

王子様王子
その通り!
でもスペイン人って意外といつも同じもの食べるの好きなんデース。
ちなみに、僕たちが思い出す夏のスペイン簡単メニューはこんな感じデース。

  • Arroz con leche (お米とミルクのデザート)
  • Pulpo a la gallega (ガリシア風タコ)
  • Melón con jamón (メロンと生ハム)

この記事は【5分】でササ―ッと読めマース

先生先生
日本のメニューをちょっと変えるだけでスペイン風になるものや、スペイン人男性が日本人女性に頼みにくいメニューなど交えて、今回は夏のスペインを思い出せる美味しい簡単メニューをご紹介します!

第10位: Arroz con leche (お米とミルクのデザート)

日本人にはちょっと奇妙なお米と牛乳、更にとっても甘いという組み合わせのデザート。

スペインのスーパーでも1パック3個入り(でも1個が大きい)で売っていてます。

基本は「お米」、「牛乳」、「砂糖」、「シナモン」、「(塩)とレモン」ですが、地方によっては卵黄やバターを加えます。

スペインでは年中あり、みんな大好きアロス コン レチェは夏にピッタリ♪

日本に売ってないからこそ作ってあげよう!

日本では残念ながら人気がないので、今のところ売っているお店を見たことがありません。

作るのはひと手間かかり、しかも甘いお米に慣れていない日本人に「作って」とはなかなか言えない。

実際、私の彼もこれが大好きでスペインでもよく食べていましたが、日本でも食べたかったとは気づかす…。

スペイン人男性に作ってあげれば、感激しますよ♡

日本人が食べれるようにするには?

スペインのデザートやお菓子は沢山のお砂糖を使います。

なので、砂糖をはちみつに替えて、量も抑えることで甘さを控える。

また、普通はレモン果汁は入れませんが、分離しないように牛乳に少しずつ混ぜることで、食べやすい爽やかな味になります♪

第9位: Pulpo a la gallega (ガリシア風タコ)

ガリシア地方は美味しい海の幸がいっぱい。

このメニューはバルで一年中ありますが、プルポ ア ラ ガジェガは簡単に出来て夏のビールと相性抜群!

じゃがいもとタコを茹でて、塩とパプリカパウダーをかけるのがオーソドックス。

タコの美味しさを引き出す、ガリシアならではの1品と言えるでしょう!

温かい状態で食べる

常温で食べるのが普通なので、冷蔵庫で冷やすのはやめましょう。

赤いパプリカパウダーは風味に特徴があり、かけすぎると味のバランスが悪くなるので、色づけ程度に使いましょう。

また、日本人のためにはチリペッパーのようなちょっと辛いものに変えても◎

普段スペイン人男性は、バルで頼むようなものを家で食べようとは言いません。

家で色々なタパスを出してあげると、実際すごく喜びますよ♪

第8位: Melón con jamón (メロンと生ハム)

甘いとしょっぱいが絶妙なバランスの、メロン コン ハモン。

スペインでは、 Entremeses (エントレメセス)といって前菜、または食後のデザートで出ることが多いです。

また、バルのタパスとしてよくあります。

生ハムは大抵セラーノを使い、薄いのを巻いたり乗せるのもあれば、厚く切って添えるスタイルもあります。

白ワインや Cava と合わせて贅沢に

生ハムは常温の方が本来の味わいが楽しめるので、それほど冷やす必要はありません。

ですが、メロンは良く冷やしておきましょう。

スペイン生ハムは塩気が強いので、メロンは甘めを選ぶと◎

生ハムの塩気とメロンの甘さのバランスが大事です。

スペイン人男性に、 Un entremés (1つの前菜)としてサッと出してあげたいですね♪

第7位:  Ensalada campera (田舎のポテトサラダ)

南アメリカから渡って来たじゃがいも。

メインはじゃがいもで、キュウリや玉ねぎ、ツナなどお好みで入れます。

あとは、塩コショウとお酢で味付けをするという、なんとも簡単なサラダ。

調味料を変えるだけ

日本のポテトサラダのマヨネーズをお酢に変えるだけで出来てしまいます。

玉ねぎが苦手な人は入れなくても良いです。

ツナの油は、お酢と交じり合って爽やかに美味しくなるので一緒に使うと◎

バルや家ではよくある、どこか懐かしい田舎のポテトサラダ、作ってあげたいですね♪

第6位: Espencat (茄子とパプリカのローストサラダ)

パエージャで有名なバレンシア地方にある、このちょっと変わった名前の夏のサラダ。

Espencat (バレンシア語でエスペンカット)と呼ばれる夏野菜の茄子とパプリカを使った1品です。

家庭で作る場合は大皿に盛ってあります。

自分のお皿に茄子とパプリカを取ったら、オリーブオイルと塩をかけて混ぜる。

お好みでゆで卵、ツナ、コーンを乗せて食べるというのがバレンシア流。

ちなみに、カタルーニャに行くと Escalivada (エスカリバーダ)と言うそっくりなメニューがあります!

本格的なオーブンがなくても良い

ローストした茄子やパプリカは少々手間がかかるもの。

網や立派なオーブンで丸ごと焼こうとするよりも、最初から食べる時の太さにカットする。

そうすることで、小さなオーブンでも十分焼けて皮もむけます。

よく冷やして食べるか、常温で食べるのが一般的です。

ヘルシーメニュー

野菜の美味しさに加え、オリーブオイルという健康的なオイルを使うことで、素材の全て活かしているようなサラダ。

休日の昼食にでも食べれるように準備すると良いですね♪

料理の名前を覚えるだけでも、スペイン人男性(特にバレンシア人男性)との会話のきっかけになるでしょう♡

第5位: Sardinas en escabeche (イワシの酢漬け)

内陸にあるグラナダ地方で、魚の保存のためにちょうど良い料理だったそうです。

保存食だけあって日本と同じようにお酢を使い、暑い夏にも元気が出る

「にんにく」、「玉ねぎ」、「お酢」、「白ワイン」でスープを作ります。

「オレガノ」、「タイム」、「ローレル」といったハーブを入れて魚を浸したら出来上がり。

日本のイワシの酢漬けにプラスα

イワシは出来上がったものでもいいし、軽くフライド出来るなら用意しましょう。

スペインでは普段の料理にバーブをよく使いますが、日本人は種類によって苦手な人もいると思います。

タイムのようなハーブが苦手な人は、入れないかごく少量にするのが良いでしょう。

冷蔵庫で数時間寝かせるので、少し時間のある日に作ってあげると良いですよ♪

第4位: Pipirrana y Salpicón de mariscos (シーフードのサラダ)

冷蔵庫にあるイカ、タコ、エビなどの Mariscos (マリスコス)を入れたものが Salpicon de mariscos (サルピコン デ マリスコス)。

地域によってトマト、キュウリ、玉ねぎなどの野菜だけか、タコをプラスしたものを Pipirrana (ピピラナ)。

味付けはオリーブオイル、(塩)とお酢。

使い道の多いお酢ですが、 Vinagre de Jerez (ビナグレ デ ヘレス:お酢)はとても美味しい!

バルで注文すると、テーブルにカスターセットを運んで来てくれるので、お好みの酸っぱさに出来ますよ。

ヘレスって?

あまり知られていませんが、アンダルシア西部にカディス県ヘレスという街があります。

ヘレスはちょっと内陸部ですが、カディス自体は漁業やぶどう(ワイン)栽培などがメインの街です。

また、ヘレスはシェリーワインで超が付くほど有名。

買うなら何をチェックすればいい?

シェリー酒(ワイン)、シェリービネガーとよく聞きますよね。

ヘレス地方のぶどうを特殊な熟成方法を使って作ったワイン、お酢のことです。

指定されたぶどうを使って、違う地域で生産することも出来ます。

日本でこのお酢を買いたいなら、原材料がヘレスのぶどうかどうか説明をよく見て選ぶと◎

酸味が際立ち大変美味しいヘレスビネガーですが、少し詰めてバルサミコ酢ソースのようにするのも良いでしょう♪

第3位: Salmorejo (トマトの冷たいスープ)

スペインには冷やして食べるメニューは少ないけれど、スープはいくつかあります。

そのうちの1つ、コルドバのサルモレホ。

「トマト」、「にんにく」、「塩」、「お酢」、「オリーブオイル」、「水」。

この中に「パンとゆで卵の黄身」を入れることでドロッとした感じになります。

細かく切った卵の白身と生ハムを飾り付けたら、バゲットを付けて食べるのが一般的。

家で作ってあげよう

暑い時期はコルドバはもちろん、スペインに行ったらバルやレストランであります。

日本のスペインバルではほぼないため、家で作ってあげるのが1番。

もしかしたら、日本人にはちょっと癖のある味に感じるかもしれません。

なので、にんにくを少量にしたり、黄身は入れずに飾り付けだけにしても◎

トマトをトマトジュースで代用した場合は、お水は味が薄くなるので入れない方が良いですよ!

第2位: Ajoblanco (アーモンドミルクの冷たいスープ)

コルドバやマラガと言ったアンダルシア地方の夏のスープ、アホブランコ。

エクストレマドゥーラ地方だと、アーモンドミルクではなく牛乳を使うところもあります。

基本的には「アーモンド」、「水」、「塩」、「パン」、「にんにく」、「お酢とオリーブオイル」。

市販のアーモンドミルクでも OK

アーモンドペーストを作るのは楽しいですが、時間がない人もいますよね。

そういう時は砂糖不使用のアーモンドミルクを使いましょう。

その場合はお水もいりません。

ただ、パンのような固体と液体は数時間すると分離してしまうので、飲む前には混ぜましょう!

日本人向けにするためには?

スペインのオーソドックスなレシピで作ると、もしかしたら日本人には素朴過ぎるかもしれません。

なので普通はぶどうは飾り付けだけなのですが、果実も一緒にミキサーにかけると◎

アーモンドとぶどうの甘さがデザート感覚になって飲みやすくなりますよ♪

第1位: Gazpacho (トマトと野菜の冷たいスープ)

スペインの夏と言ったら、アンダルシアのガスパショですね。

「トマト」、「ピーマン」、「キュウリ」、「にんにく」、「パン」、「お水」をミキサーしたら、塩とオリーブオイル、お酢で味を調整。

スペインの家庭でよく作りますが、スーパーにも売っています。

バルのメニューには、地域によってガスパショかサルモレホのどちらかしかない置いてないことが多いです。

メニューに Gazpacho だけ書いてある場合、市販の可能性がありますが、 Gazpacho de la casa (家のガスパチョ)と書いてあったら必ずバル(そのお店)で作っています!

新鮮なものが喜ばれる

ガスパショをはじめ、ここに挙げて来た生野菜の冷たいスープは、手作りがお勧めです。

買って来たものも悪くないですが、生野菜そのものの香りや味、フレッシュさには敵いません。

特別な用具を取り揃えなくても簡単に出来るスープですので、新鮮な野菜スープをスペイン人男性に作ってみてくださいね♪

さいごに

スペイン料理で検索すると沢山のレシピが出て来ますよね。

地方料理色の強いスペインでは、各国の新しい料理を食べるよりは、どちらかと言うといつも決まったものを食べる傾向があります。

いつも食べるものの味を知って作るということは、手間がかかることもありますが、それだけ愛情も伝わります。

作ってくれたこと、その味を覚えてくれていていることに感謝してくれるはずです。

夏に向けて大切に想うスペイン人男性に、何か作ってあげてみてくださいね♪

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