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【トルコ】カッパドキアの結婚事情ベスト10!女性は守るべきもの?

ハグするカップル
トルコ

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CAPPADOCIA TRIP
CAPPADOCIA TRIP
世界を渡り、たどり着いたトルコ・カッパドキアで12年を超えました。現在は二足のわらじ。伝統技で作るオヤレースのデザイナー「AYTURK」そして「CAPPADOCIA TRIP」として旅のお手伝いをしています。カッパドキアは田舎ですけど、自然は素晴らしい!人生で一度は見ておくべき場所です。

男女はまったく同等ではない、カッパドキアの結婚生活

トルコはイスラム圏の中でも比較的戒律は緩やかですが、カッパドキアは田舎です。

イスラム教徒の考え方が色濃く残るところです。

イスラム教では「女性は守るべきもの」との考え方がありますし、男女の区別はしっかりつけます。

カッパドキアの結婚事情いろいろ、私が疑問を抱いた話をご紹介します。

  1. お見合い時点で結婚することは決まってます。
  2. 純潔であることが何より大切。
  3. 夫の物は夫のもの、妻の物も夫のもの。女性は付属物?
  4. 覚悟を決めた女性は強い。

3分程度で読み終わりますので、最後まで読んで行ってくださいね♪

第10位:お見合い前に結婚は決まってる

トルコにもお見合い結婚は結構あります。

トルコのお見合いが、日本と異なるのは、「お見合い=結婚決定」だということです。

お見合いに乗り気でない場合

<結婚はまだ先と思ってたA君のケース>

ご両親からお見合いの話を持ち込まれたA君は、乗り気ではありませんでした。

「会ったら素敵な人かもしれないじゃん?」と話すと、「お見合いに行ったら、結婚するってことだから」との返答もらいました。

家のランクや、どれだけ敬虔なイスラム教徒であるかなどの理由で、双方のご両親は二人の結婚に合意済みだったそうです。

結局、お見合いで二人は互いに惹かれて結婚に至りましたが、数年の結婚生活の後、性格の不一致の理由で離婚しました。

会ったこともないのに、条件だけで決まったような結婚、それは無理があるよねと思った私です。

お見合いにノリノリの場合

<一目惚れしたB君のケース>

「僕、結婚するんだ」と幸せそうなB君、お見合い前で、彼女には直接会ったこともないのに結婚を心待ちにしていました。

疑問に思い「良い人だといいね、でも合わないかもしれないよ?」と聞くと、お見合い前でも結婚は決定との答えでした。

彼女に一目惚れしたB君は、ご両親の同意を得て彼女のご両親とも話し、両家ともに結婚合意の上でのお見合いだったそうです。

「一目惚れ→両家の結婚同意→お見合い」の順番だったようです。

一目惚れの相手との結婚はB君には幸せでも、彼女の気持ちは無視されてないかなとちょっと心配しました。

でも、お見合いの後結婚し、二人はいまも幸せに暮らしております。

トルコのお見合いって「出会いの場」ではなく「結婚への道の一歩目」なんですね。

そして、本人達の意見より何より大切なのが両親・家族が合意することのようです。

第9位:卒業したら「家事手伝い→結婚」が普通です。

掃除機をかける女性

カッパドキアでも大学まで出る女性も増えてきましたけど、中学校まで高校までというのが一般的です。

大学で専門の勉強をしても就職せずに実家の家業のお手伝いや、家事手伝いに入ることもあります。

「男性は外で働き、女性は家にいればよい」と考えてる人が大多数ですしね。

そうなると、女性はどうしたって出会いも少ないですから、「お見合い」が持ち込まれることになります。

結婚は自分の意思より、家族のため

<シングルマザー・Cさんのケース>

現在40代のCさん、二度の結婚をされてどちらも離婚されてます。

初めての結婚は17歳の時に、年齢も近い幼い頃からの知り合いと、親類の勧めで結婚されました。

「大好きな叔母さんが勧めるから結婚した」そうですが、性格の不一致で数年で離婚され、子供は父方が引きとっています。

そして離婚から2年後に、ご両親のススメで知り合いの息子さんと二度目の結婚をされました。

「両親に心配かけたくないから結婚した」そうですが、またも離婚し娘さんはご自身で引取り、働きながら育てられてます。

どちらの結婚も、Cさんの意思というより周りを喜ばせるために結婚したのかなと思ってしまいました。

でも二度の離婚を経て、今が一番自由だと感じるとCさん話してました。

離婚という経験を経て、やっと自分で決断する人生を掴んだってことですかね。

第8位:赤いリボンは純潔の証

花嫁さんは、トルコでも白いロングドレスを着ます。

イスラム教徒のウエディングドレスは、バリエーション色々で見ていて楽しいです♪

普段からスカーフを被る方なら、花嫁衣装でも髪はしっかりと隠します。

一方、普段からスカーフ着用しない花嫁さんは、花やヘアアクセで飾ったゴージャスな髪型だったりします。

赤いリボンを巻く花嫁、巻かない花嫁…違いは何?

いくつかの結婚式に出て、白ドレスの上から腰に赤いリボンを巻く花嫁、巻かない花嫁と違いがあるということに気づきました。

この赤いリボン、お式の途中で父や親族が花嫁の腰に巻いてあげるもので、意味は、「純潔・処女の証」だそうです。

同様に、結婚式の前夜に行われる「クナ・ゲジェス」で被るスカーフが赤いのも、赤いリボン同様に純潔の証だそうです。

付け加えると、再婚の場合は、赤いリボンは巻きませんし、結婚前に男性経験があっても巻けないらしいです。

イスラム教徒にとって「純潔」は主張すべき大切なことなんですかね…でも露骨過ぎてちょっとイヤだなと思った私です。

第7位:結婚に際し、イスラム教へ改宗は必要?

トルコ人との結婚を考えている方が心配するだろう問題…イスラム教徒になる必要あるの?

回答は、結婚相手とその家族次第…だと思います。

改宗してない方のほうが多いです

トルコは9割以上がイスラム教徒の国です。

日本人を含めた外国人でトルコ人とご結婚され、イスラム教徒に改宗された方・されてない方色々です。

でも、改宗していない方のほうが多いです。

トルコではイスラム教徒と異なるの宗教信者の結婚ももちろんありますし、法律的には問題ありません。

幸せな結婚生活を送っている方々に共通するのは、旦那さんが優しくて強い!

どんな文化や考えも受け入れ、また家族にもキチンと主張できる強い意思がある人達…異国人の妻でも守り抜ける人たちです。

結婚前に親族にあって確認するべき

トルコでの結婚て、親族の意向が重要な気がします。

夫・妻となる人が、「イスラム教への改宗は必要ない」と言ってくれたとしても、親族が敬虔なイスラム教徒だったら?

親族から結婚への猛反対もありえますし、結婚したとしてもイスラム教の考えや文化が理解できないと問題続出です。

イスラム教は日本人には馴染がない分、改宗するしないの前に、一緒に生活することへのハードルは高いです。

ともかく、イスラム教徒との結婚を考えた時点で、じっくり彼・彼女の家族・親族を観察してください。

それから決断しても遅くはないはず、焦りは禁物です!

第6位:何をするにも、夫の許可を得てから

<お仕事仲間・Dさんのケース>

カッパドキアの仲間と共に会社を経営しています。

全員参加の会議を計画したところ「Dさんは参加できない、たぶん旦那さんの許可がおりないから」と意見をもらいました。

夫の許可なし外出は不可

Dさんの家庭では買い物のために家を出るくらいは大丈夫、でも事前に旦那さんの許可をもらっているとのことでした。

妻の行動は全て夫の許可を得る必要がある家庭は、カッパドキアでも一般的ではないにしろ、時々あるそうです。

結局、会議はDさん不在で行いました。

他にも、「旦那さんが妻の私が稼ぐことに反対だから」との理由でお仕事やめた方もいましたよ。

妻の行動は全て夫の管理下にあるのですかね。

家庭事の事情があるのだろうけど…成人した人である妻の行動をここまで管理する必要ってあるんですかね?

管理する夫にも疑問だけど、それに従う妻にも疑問です。

第5位:一方、夫は自由に浮気してます

お互いの額を付けるカップル

女性は家族や夫の許可を得て生活している一方…カッパドキアでは男性は既婚でも自由を謳歌しているような気がします。

奥さんも子供もいながら浮気する男性、いっぱいいます。

どうどうと浮気相手と歩いてたり、町で村で知らない人はいない浮気話でも、奥さんは知らない…そんなパターンも多いです。

妻は知っているのか?夫の浮気。

専業主婦で日常の付き合いが狭いと、どうしても情報は入りにくいと思います。

さらに既婚男性達は仲間どうしで、浮気話が漏れないようにキッチリガード、浮気男達は団結してます!

だから奥さんの耳には旦那さんの浮気話は、届かないのでしょうね。

とはいえ、浮気相手に子供がいるケースもありますから…奥さんも知ってても、離婚せずに耐えているのか?諦めているのか?

どうなんでしょうね?…聞きたいけど、怖くて聞けません。

第4位:妻は他の男性に近づけさせない

トルコのレストランで時々遭遇するのが、「男性用エリア」と「家族用エリア」と二分されているところです。

女性を守るための「家族エリア」

メインのホールに表示はありませんが、暗黙の了解で「男性専用」、そして脇には「家族用」と書かれた小ホールがあります。

女性はメインホールに座ることはなく、「家族用」のエリアへ着席しますが、男性はもちろん、どちらのエリアにも入れます。

男女をきっちり区別する敬虔なイスラム教徒の女性が、男性の隣に着席するのを好まないのは分かる気がします。

ならば「イスラム教徒でもなく日本人で、特に男性の隣のテーブルに座ることを問題と思わない私は?」

それでも男性エリアに座ることは避けるべきだそうです。

おそらく、妻をほかの男性の視線から遠ざけ、近づけさせないためなんでしょうね。

レストランで女性と男性が座るべき場所を区別することは、はたして女性を守ることにつながるのでしょうかね?

はなはだ疑問です。

第3位:妻の財産は夫のもの

お金を持つ男性

<会社経営Eさんのケース>

Eさんは、会社を経営してバリバリお仕事しており、旦那さんより稼ぎは良いほどです。

夫婦仲は良好、お二人でディナーや旅行にも一緒に出かける、素敵な御夫婦だと思ってました。

車を売り払われても問題なし

Eさんがお仕事で数カ月不在中、旦那さんがEさんの車を売り払い、売ったお金は旦那さんが使ってしまっていたそうです。

Eさんが自分の稼ぎで買った車であり、知った時のEさんの怒りはすごく、離婚すると言い残し逃亡してしまいました。

でもこの時の私の一番の疑問は、Eさんへの周りの反応が冷ややかだったことです。

イスラム教では「妻の財産は夫のもの」との考えがあり、妻が働いて稼いだお金も夫のもの…だそうです。

つまり、妻が稼いだお金で買った物も夫の所有物であり、妻の許可なく売ったとしても問題はないと考えるそうです。

結局どうなったか…Eさんは家に戻り離婚もしてません、問題はさわらず、そのままです。

妻には稼ぐ自由も、財産保有の自由もなさそうです。

第2位:離婚後の女性は強い

保守的なカッパドキアですが、離婚率は決して低くはありません、日本以上かもしれません。

離婚理由は性格の不一致、DV、夫が働かなかったなど色々です。

また子供はどちらが引き取るのかも様々ですが、母が引き取った場合、母は生活のため働きに出ることになります。

中学もそこそこに結婚し、専業主婦だった母ができる仕事といえば、家政婦かレストランの料理人。

昨今の物価高を考えると、決して収入の良い仕事ではなく生活はきっと大変ですが、母は強し!

皆さんパワフルに仕事をこなし、家事を行い子育てしてます。

慰謝料も子どもたちの養育費ももらっていない場合が多いですが、母が元気だと子どもたちも協力的で、母子仲良しで幸せそう。

カッパドキアの女性も弱く守られる人ではなく、覚悟を決めれば強いのですよ。

出戻りは一夜の相手

喧嘩をしているカップル

<離婚したFさんのケース>

モラハラ離婚後に子供を手放し実家に戻ったFさんは、ご両親の面倒を見ながら家事の一切を引き受ける働き者です。

でも村では「出戻り」の称号が付けられてしまいました。

「出戻り=傷物」との考えがあるらしく、Fさんは一夜の相手として、たくさんの男性たちから狙われておりました。

子供もいないし、傷物だから手を出しても問題ない相手ということでしょうか…ひどすぎる!

Fさんといえば、そんな男たちからの狙いもはねのけ強気に生きてます。

「もう結婚はしたくない」と言ってましたけど、苦労の末にようやく自由を手に入れた感じです。

第1位:夫婦で守り守られ

<未亡人Gさんのケース>

70代のおばあちゃんGさん、結婚されたのは15歳の時です。

同じ村の男性と結婚し3人の子供に恵まれましたが、旦那さんは病気で早逝し40代で未亡人になったそうです。

守られるだけではない強い女性

陶芸師だった旦那さんの亡き後、家業はご家族で継続し、Gさん自らもお店に立って家業を守っています。

再婚せずに、子供を育てながら家業を守る…大変な道のりだったろうと思います。

でも「良い男だったよ。優しくてね、私を大好きだったよ。会いたいね〜」と旦那さんとの思い出を話してくれました。

Gさんの人生話には後悔も未練も愚痴もなく、旦那さんとの幸せな日々と家族を守りぬいた誇りが見えました。

女性は守るべき弱いものではなく、覚悟を決めれば家族を守りぬける強さを持ってるのですよね。

そして夫婦はお互いに守り守られるものであることが最良だなと思いました。

Gさんのお店には、今も大きな旦那さんの写真が飾ってありますよ。

さいごに

世界はLGBTQとか議論してますけど、その前の段階にいるようなカッパドキアです。

「女性は守るべきもの」との考えそのものは、私達女性にとって決して悪いものではありません。

女性だというだけで席を譲ってもらえるし、レディファーストはしてもらえるし、ありがたい点もあります。

でも女性は決して男性の付属物ではないよね。

そもそも、女性って守らなくてはいけないほど弱いものでもないしね。

生まれ育った環境でいろいろある、でも幸せであるかは自分次第だなと思ってます。

幸せは自分で掴むものですよ、きっと。

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