登山鉄道で気軽に頂上まで!!スイス・リギ山に行ってきた
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「イギリスチーム」の松本(まつもと)がイギリスよりお届けします。
標高が高く荘厳なイメージのあるスイスの山々ですが、登山鉄道で簡単に頂上まで登りハイキングを楽しめる山があるのをご存知でしょうか。
その名もリギ山(Rigi Kulm)。標高は1,798mで他の山に比べれば低めです。実はこの山はスイス人の一押しでもあります。
今回は、スイスの友人と一緒に登ってきたので、レポートしたいと思います。
リギ山までの行き方
リギ山まで行くにはまず、ルツェルン(Lucerne)というスイス中部にある都市が出発点になります。
色々な山へ行く拠点となっており、登山家の人たちにはなじみ深い街のようです。
スイスの主要都市から行く場合、チューリッヒから電車で1時間、ジュネーヴからは3時間といったところ。
ちなみに私は、ジュネーヴから行ったのですが、電車の乗客の話す言葉が徐々にフランス語からドイツ語に変わっていくのが面白かったです。
霧出てるけど大丈夫?
朝出発してルツェルンに到着したのがお昼頃。
旅行したのが12月の真冬だったのですが、この時点でルツェルンは深い霧に覆われていてとてもハイキング日和ではなさそうでした。
しかし、観光案内所の人に「山の上は晴れているから大丈夫!」と自信たっぷりに言われ、半信半疑で列車のチケットを購入しました。
スイスの冬は霧に覆われている
スイスの冬は、霧に覆われていることが多いようです。
ルツェルンからまず電車で45分ほどのアルト・ゴルダウという駅へ向かい、そこから頂上へ向かう登山電車に乗車します。
登山鉄道を待つ間も空は厚い雲に覆われていて不安が募りますが、観光案内所の人を信じるしかありません。
乗車!
そして、いざ登山鉄道に乗車。
かなり急な傾斜ですが、スイスイと登っていきます。
次第に広がる雄大な景色。
そしてなんと、少しずつ雲が切れていくではありませんか!
電車に乗っているだけなのに段々と雲が下に見えてくるのには、とても奇妙でもあり興奮もしました。
いざ、頂上へ
登山鉄道が終点の駅についたらいざ、頂上へ向かいます。
実はここから20-30分ほど歩くことになるのですが、非常に平坦な道なので登山未経験者でも心配ありません。
女性も子供も簡単に登れるような緩い傾斜です。
実は私たちも、普通のコート+足元はブーツ(スニーカーですらない)という出で立ちでしたが全く問題はありませんでした。
駅に着いた時点ですでに素晴らしい見晴らしなのですが、歩くごとに視界が開け、360℃スイスの山を眺めることができます。
そして遂に頂上に到着。圧巻の景色に大興奮!どこまでも続く山の迫力、下に広がる街と湖。
すべてが美しくて写真を撮る手が止まりませんでした。
頂上付近から
しかし、とにかく寒い…!(この時マイナス1℃)
冬に行く際は防寒をしっかりしていくことをおすすめします。
風が強いので、帽子やマフラーで肌の露出を最小限に抑えるのも重要です。
初心者でも安心
一応歩いていれば、ある程度は体も温まるので防寒さえしていればそれほど心配する必要もありません。
12月末でしたが雪は頂上付近でも少なく、ハイキングコースには全く積もっていませんでした。
そして何より景色が素晴らしいので寒さを忘れることができるほどです。
確かに冬の雪山は寒さというマイナス面がありますが、逆に言うとスイスの雪山に登山初心者が電車で気軽に行けるなんて、とても贅沢な経験です。
ルツェルンへ戻る
頂上付近を堪能した後、すぐに登山鉄道に乗っても良かったのですが、他の登山客が軽快に山を下りていくので一駅分歩いてみることに。
線路に沿って下りていくと、頂上とは違って湖と街がはっきり見えたり、また違う景色を楽しむことができました。
リギ山を十分堪能したところで、往路と同じルートでルツェルンに戻ります。
舟で渡る!?
ちなみに、電車+登山鉄道が一番早い行き方のようですが、時間に余裕があれば湖を船で渡り登山鉄道で上るという方法もあるようです。
帰路に組み合わせても面白いかもしれません。
お店は18時閉店
ルツェルンに着いて、宿に荷物を置いてスイス料理でも楽しもうかと思ったのですが、ここで予想外のことが。
なんと、街のレストランが軒並み閉まっているのです。
冬で観光客が少ないからなのか分かりませんが、ほとんどのお店が18時で閉店でした。
唯一20時までやっていたイタリアンレストランに入って事なきを得ましたが、冬の時期に行く際はお気を付けください。
岩の中にライオンが!
そして翌日はお昼過ぎまでルツェルンを観光。
小さい街ですぐに回りきることができるのですが、可愛らしいお店を覗いたり湖のほとりを歩くだけででもスイスの山間の小さな村の雰囲気を楽しめることができます。
この街で一番有名なのは「瀕死のライオン像」。
フランス革命で犠牲となった、スイス人衛兵の慰霊碑として彫られたのが起源のようです。
ライオン像はなんと岩壁の中に彫られています
天気が良くなかったのが少し残念でしたが、半日観光をしたところで次の目的地へ向かうべくルツェルンを去りました。
さいごに
冬のスイスを楽しみつくす、素晴らしい1泊2日に大満足でした。
何よりもリギ山の頂上からの景色が素晴らしく、数々のヨーロッパ旅行の中でも、こんなに自然の迫力を感じることができたことはありませんでした。
もちろん、夏は夏で爽やかな山の風景を楽しめるはずです。
登山鉄道で気軽にハイキングができるリギ山、心の底からオススメします。
スイスいお越しの際は、リギ山も候補地に入れてみてはいかがでしょうか?
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