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初めての放浪旅でインド人へ恋に落ちた国際遠距離物語

インド

「初めての彼氏がインド人」

そう言うと、大抵の人は驚くでしょう。

でもこれは、私の体験談なんです。

放浪旅で出会ったインド人男性が、まさか初めての彼氏になるとは…。

「人生は、どうなるか分からない!だから、本当に面白い!」

そう感じる彼との恋物語をお届けします!

出会いはナンパ!?初対面からまるで昔からの友達のよう

川縁に腰掛ける女性

「こんな所で、なにしてるの!?」

そう声をかけられたのは、旅先のインドでのことです。

インドで、ナンパに遭遇!

随分と流暢な日本語で、色々な質問をしてきたインド人男性。

この時は、まさか私が、彼と恋に落ちるなんて、想像もしていませんでした。

日本語が話せるインド人は多い

インドは、リキシャやバイク、人の声が多く。

朝から夜まで、耳をふさぎたくなるほど、うるさいです。

ただ、早朝は、比較的静かで、落ち着いた雰囲気に、包まれています。

そのため早朝に、友人とインドの伝統服、サリーを着て、散歩をする事にしました。

サリーは、露出度が高く、腕やお腹を出すデザインに、なっています。

着なれていないわたし達には、少々恥ずかしく、すれ違う人の目線が、気になっていました。

他のインド人とは違う印象に

川沿いの階段に、座って休憩していると。

「そんな格好してると、危ないから、俺たちと朝ごはん食べに行こう!」

流暢な日本語で、そう話しかけられました。

インドには、日本語を話せる人が、多くいます。

街を歩くと、日本語で声を掛けられることも、多くあります。

いつもなら軽くあしらいます…が、彼は、街で見掛けるインド人とは、違う印象がありました。

昔の友達と、再会したような気分になるほど、話が面白く。

涙がでるほど、笑顔にさせてくれる彼に、好印象を持ちました。

ですが、お誘いは丁寧に断り、まだ信用できないので、ここでお別れすることにしました。

一緒に居て楽しい!素直に彼に会いたいと思い始める

木陰に座り湖を眺めるカップル

「僕に会いたいと思ったら、ここに来れば、いつでも会えるよ」

連絡先を交換せず、別れ際に彼は、そう言いました。

彼に会いたいと思った私は、翌日、初めて会った、川沿いの階段に行ってみました。

すると、チャイを飲みながら、友人と会話をしている彼の姿があったのです。

異性として意識し始める

一緒の時間を過ごすごとに、ますます楽しさが増しました。

素直に、一緒に居て楽しい!もっと一緒に居たい!」。

そう思うようになったのです。

私の中で、友達としてでははなく、異性として、彼を見ていることに気付きました。

ですが、恋愛経験もない私には、どうすればいいのか分かりません。

そうしている内に、日に日に帰国日は近づいてきます。

キューピッドは予想外の喧嘩から生まれた

同じ方向を見ているカップル

2人の距離を、グッと縮めたきっかけは、小さな喧嘩でした。

私と友人、彼と友人の4人で、予定を合わせず、自然と一緒に過ごすようになったある日。

私と彼の友人が、ひょんなことで、喧嘩になってしまいました。

私は、怒りが抑えられず、怒鳴ってしまいました。

原因は、日本とインドの文化の違いで、お互いを理解し合えなかったこと…。

こんなに楽しい友達に、出会えることは、滅多にないのに、関係を壊してしまった。

罪悪感とモヤモヤが募りました。

相談がきっかけで気持ちに気が付く

私の顔は、悲しく落ち込んでいたように見えたようで。

帰り際に、彼はこう声を、かけてくれました。

「お願い、悲しまないでほしい。インドで、楽しい思い出を、作って帰ってほしい」

宿に帰り、喧嘩したまま帰るのは、納得がいかない!

と、彼を呼び出して、話を聞いてもらうことにしました。

時間は0時前…夜中に外に出るのは、危険過ぎると思いました。

でも、彼を信じ、いつもの川沿いで、今の心境を話しました。

自分の気持ちを実感

「今まで見てきた、日本人とは、違う心を持っている。」

「びっくりする程、あなたの心はすごく綺麗。」

彼のその一言で、私は素直にこの人が、好きだと実感しました。

思いもしなかった喧嘩がきっかけで、彼に相談し、彼への気持ちに気付くという展開…。

今振り返っても、あの時こうしていなければ、気持ちの変化には、気付かなかったと思います。

人生、何が起こるか分からないなと、改めて実感しました。

記念日はなんと帰国する2日前

青空の下抱き合うカップル

「これからのことは分からないけれど、あなたのことを、好きになりました」

私は、気持ちをはっきり伝えるタイプなので、彼に気持ちを伝えました。

お付き合いをしたいとか、私を好きになって欲しい、そんな期待はありませんでした

ただ、想いを伝えて、帰国したかったのです。

遠距恋愛を決意

彼は、「どう言葉にしていいのか分からない」と、時間を賭けて、話してくれました。

「僕も、あなたに惹かれている。あなたのような、彼女が居たら、幸せだと思う」

「けれど、日本に帰ってしまったら、次に会えるのが、いつになるか分からない」

「僕は、ずっと待っていないといけない。君に、悲しい想いをさせてくないから、すごく悩んでいる」

「だけど、距離に負ける気持ちじゃないのは、確かだよ。一緒に居よう!」

彼も、同じ気持ちで、居てくれたことに、舞い上がりドキドキしました。

何度も何度も、「ん?これって付き合って下さいって意味なの?」。

と、中学生のような質問を、繰り返してしまったほど(笑)

帰国して、離れてしまう事は承知の上で。

お互いの気持ちを信じ、国際遠距離恋愛を、することになりました。

インドと日本の国際遠距離中は毎日欠かさず連絡

ソファーで足を伸ばしてPCを見ている女性

半年に1度、インドに行くと決めて帰国し、仕事の調節をしました。

国際遠距離は、距離や時差も関係するので、2人の心の絆と、信用で乗り越えていくものです。

毎日、欠かさず連絡を取りあい、時間があればテレビ電話で、お互いの近況を話しました。

離れていても、距離や時差を感じさせない時間を、過ごしていました。

喧嘩で深まった絆

連絡の次に欠かせなかったものは、喧嘩です。

お互い、初めての経験ばかりで、寂しい時に会えない。

声を聞きたいときに、電話に出れなかった、なんて事はよくあります。

生活リズムの違いが原因で、毎日のように言い合いになり、喧嘩を繰り返していました。

距離にも時差にも、負けたくないのに…。

何度も悩み、涙をこぼしながらも、「もう1度彼に会いに行き気持ちを確かめる!」と、決めました。

諦めたくない、私の精一杯の強がりでした。

会えない時間が2人を成長させてくれる

飛行機の案内表示盤を見る女性

喧嘩ばかりの私たちの共通点は、お互いが、不器用だということ。

言葉で自分の思いを、上手く伝えることができず。

モヤモヤして、お互いに八つ当たりをしてまう。

半年ぶりの再会

しかし、半年ぶりにインドで再開した彼は、何も変わりませんでした。

優しく温かい笑顔をした彼が、空港で待っていてくれたのです。

久しぶりに会う彼に、とても緊張したのを覚えています。

でも、会いたくて仕事を頑張り、辛いことも乗り越えてきたんだ!

と思うと、幸せがこみ上げてきました。

意味のある喧嘩

会えない時間の喧嘩は、お互いにとって、疲労からストレスへと、変わっていきます。

でも、お互いの心や気持ちを、信じていたから、乗り越えてこれたのだと思います。

周りから見ると、気性の激しい2人なので、ヒヤヒヤされます(笑)

でも、私たちにとっては「意味のある喧嘩」であり、必要な時間なんだと、信じていました。

私が選んだ答えや、彼を信じている気持ちは、間違いじゃない!

そう確信し、半年後にインドに来る約束をして、日本に帰国しました。

別れは突然に…女として仕事のキャリアを優先

手を取り合うカップル

インドの家族の元を、離れたくない彼。

一度でいいから、日本の景色を見てほしいわたし。

何度も話し合いを重ねました。

どうしても、インドから離れたくない彼の意見を尊重し、何年も国際遠距離を続けました。

いずれは彼と結婚し、インドに移住するのかな…。

なんて事も、頭の片隅には、よぎっていた頃。

来年ぐらいに…いや、今すぐに僕と、結婚して欲しい」と、言われることが増えました。

彼の結婚願望は、日に日に増すばかり。

結婚のタイミングがすれ違い…

一方、私は、「仕事のキャリアを積みたいから、今は結婚できない」と、答ていました。

彼の実家は、あまり裕福ではありません。

そのため、「早く結婚をして、家族を養わなければいけない」。

そう、交際前から聞いてはいました。

仕事もキャリアも捨てて、インドへお嫁に行く…。

その勇気や、覚悟は、私にはありませんでした。

そして…別れに

国際遠距離を、何年続けるのだろうかと、悩む日もありました。

「今のキャリアを、捨てるなんて考えられない!選べというなら、私は仕事1番」でした。

そのため、「お互いの人生を、歩みましょう」という結論になり、お別れすることに。

初めての彼氏との恋物語を終えるには、辛く悲しい結果となりました、

でも、仕事を選んだことに、後悔はありません。

時に寂しさもありますが、ますます仕事に励み、今の生き方だからこそ、幸せなんだと感謝しています。

さいごに

手を広げ上を向いて笑っている女性

私達は、何度も話し合い、違う道を生きることを、選択しました。

恋人から友人へと、関係は変わっても、お互いの幸せを願っています。

お互いが、あなたに出会えて良かったと、別れたことを後悔せず、しっかりと前を向いて、歩いています。

悲しい結末のように見えますが、ハッピーなお別れをする形もある、というのが人生です。

これを機に、仕事も恋も両立できる女性に、なっていきます!

最後まで、読んで頂き、ありがとうございました。

国際恋愛に悩む人、興味のある人のお役に立てたら、嬉しいです。

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